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2018年8月

2018年8月28日 (火)

秋季西部地区大会順位決定1回戦(8月28日)~浜松球場レポート

★8月28日 秋季大会西部地区大会順位決定1回戦 晴 浜松球場 

  チーム
常葉大菊川 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
浜松西 0 1 2 0 0 0 0 0 × 3

(常)伊藤、堀内、菊地-高橋
(浜)平野-西尾

▽二塁打=諏訪2、仲田、堀内(常)
▽三塁打=西尾(浜)

 08281_2浜松西のエース・平野駿が夏甲子園16強の常葉大菊川を1失点に抑え込みました。26日の磐田東戦で完投していましたが、「疲れはなく、最初から飛ばしていった」と130キロ前後の力強いストレートを生かして4回までわずか1安打。終盤になっても球威が落ちるどころか、むしろ投げれば投げるほど安定感が増していった感じ。そのタフなスタミナに驚きました。
 常葉大菊川には、甲子園で本塁打を放った伊藤勝仁など浜松南シニア時代の仲間が数人在籍。そんな相手にライバル心も燃やしていたようで、「絶対に打たれたくなかった」と気持ちのこもった投球を見せてくれました。
 打線は、2回に4番・西尾龍治のライト方向への三塁打、5番・平出景詩のレフト前安打で先制すると、3回には西尾のタイムリーなどで加点。投打が噛み合っての勝利でした。

 08282_2一方、公式戦初戦を落とした常葉大菊川の高橋利和監督は「やれることをやっていきたい」と前を見据えていました。県大会まで残り3週間。常葉大菊川らしいチームを作ってくれるでしょう。その中で2番手で登板した左腕・堀内恒輝の好投は収穫だったと思います。ストレートと変化球のコンビネーションが良く、3回を無安打に抑えました。(編集部・栗山)

<写真上/平野駿(浜松西)>
<写真下/堀内恒輝(常葉大菊川)>

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2018年8月27日 (月)

秋季西部地区大会準々決勝&敗者復活4回戦(8月26日)~浜岡球場レポート

<浜岡球場>
準々決勝 浜松商 7 - 1 聖隷クリストファー
敗者復活4回戦 掛川西 7 - 2 掛川東
敗者復活4回戦 浜松学院 8 - 1 浜松湖南(7回コールド)

 08271_2松商が2年連続49回目の県大会出場を決めました。1点を追う4回に逆転すると、5回に3番・藤本匠哉がレフトスタンドにソロ本塁打。終盤の7回、8回にも得点を重ねました。投げては1年生右腕の柴田龍弥が完投。ストレート、変化球ともにコントロールが良かったです。

 続く第2試合、第3試合の敗者復活戦は掛川西と浜松学院が勝利。県大会出場にあと1勝と迫りました。
 掛川西は先発の菅沼大平が連投ながら6回を無失点に抑えました。大石卓哉監督も「今日082702は菅沼の投球が印象に残った」と目を細める好投。前チームの川合勇気のような剛速球はないのですが、1球1球、丁寧にコーナーを突く投球を見せてくれました。また、捕手の飛弾野慎之介が好送球の連発で何度も盗塁を防止。イニング間の送球でも、常に二塁ベースの右角(ネット裏から見て)にコントロールされる高い精度でした。フットワークの良さと冷静さも魅力で、バランスのいいキャッチャーです。(編集部・栗山)

<写真上/リードを広げる一発を放った藤本匠哉(浜松商)>
<写真下/6回を無失点に抑えた菅沼大平(掛川西)>

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2018年8月25日 (土)

秋季東部地区大会準々決勝(8月25日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場・準々決勝>
加藤学園 3 - 2 富士宮東
飛龍 9 - 0 伊豆中央(7回コールド)

 愛鷹球場では加藤学園と飛龍が勝利し、県大会出場を決めました。
 08251第1試合は加藤学園が終盤までに2点をリード。しかし、富士宮東は8回に代打・加藤旺希のタイムリーなどで同点に追いつきます。それでも、直後の9回表、加藤学園は2死二塁から2番・藤田聖が勝負強さを発揮してしぶとくライト線にもっていきます。これがタイムリー三塁打となり、勝ち越しに成功。その裏は捕手からマウンドに上がった林口泰地が無失点に抑え、加藤学園が接戦をものにしました。
 敗れましたが、富士宮東の大型右腕・大野裕哉は楽しみな存在。182センチの長身から130キロ台前半の重いストレートを投げ込んでいました。ただ、本人は味方打線が同点に追いついた直後の9回の失点を悔やみ、「自分が抑えなければいけなかった」と反省。「次こそは県大会を決めたい」と敗者復活戦での巻き返しを誓ってくれました。

 08252第2試合は飛龍がポテンシャルの高さを発揮しました。上位から下位までとにかく打球が速い! もっとも驚いたのは「7番キャッチャー」の西村郷里です。まず第1打席は逆方向に弾き返すと、ライナーでグングンと伸びてライトの頭を越えていきます。続く第2打席はレフトのポール際への大ファウル。そして第3打席はレフトオーバーの二塁打を放ちました。試合後、小林能知監督に話を伺うと、「本来は4番を打つ力があるが、捕手というポジションの負担を考えて7番においている」とのこと。こんな強打者が下位にいたら、相手としたら、たまらないでしょう。また、捕手として肩の強さもピカイチ。県大会でも目立つ存在になりそうです。(編集部・栗山)

<写真上/勝ち越しタイムリーを放った藤田聖(加藤学園)>
<写真下/強肩強打のポテンシャルをいかんなく発揮した西村郷里(飛龍)>
 

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2018年8月24日 (金)

秋季西部地区大会敗者復活3回戦(8月24日)~浜岡球場レポート

<浜岡球場・敗者復活3回戦>
湖西 6 - 3 浜松城北工
掛川東 10 - 0 浜北西(7回コールド)
袋井 5 - 3 磐田農

 第1試合は、湖西が夏ベスト4の浜松城北工を下しました。先発の1年生右腕・鷲山蓮が5回まで無失点の好投。6回にピンチを招いた場面でリリーフ投手にマウンドを譲りましたが、大胆さと冷静さを併せ持った投球を見せてくれました。

 08241続く、第2試合は掛川東がコールド勝ち。「2番セカンド」の大木康誠の活躍が光りました。初回にセンター前出塁のあと、第3打席ではライトオーバーへの二塁打。シャープなスイングに加え、俊足と安定感のある守備も魅力でした。投げては先発の赤尾健志が重いストレートを生かして打たせてとる投球を展開。7回を無失点に抑えました。

 そして、第3試合は好ゲームになりました。3回に磐田農が2点を先制すると、その裏、袋井は4番・杉山玄の2点タイムリーですかさず同点08242に。さらに、杉山は6回と7回に立て続けにセンター前安打を放ち、勝利に貢献しました。
 一方、磐田農はセンターラインを中心に完成度が高く、「ここで姿を消すのはもったいない」と思わせる好チームでした。投手は左腕・相場蓮と右腕・伊藤丈留の2枚看板を擁し、淵上順監督が「フットワークがいい」という捕手の栗田雄大は盗塁を2つ刺しました。さらに左右両方向に3安打を放った「1番ショート」の都築慶真は勝負強い選手。秋、冬の成長次第では来夏、県上位にいく可能性もあると見ました。(編集部・栗山)

<写真上/7回を無失点の赤尾健志(掛川東)>
<写真下/磐田農を攻守で引っ張る栗田雄大。2安打(二塁打1本)を放った>

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2018年8月23日 (木)

秋季東部地区大会敗者復活3回戦(8月22日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場・敗者復活3回戦>
富士 8 - 3 市立沼津
沼津商 8 - 7 伊東商
桐陽 10 - 0 富士宮北(5回コールド)

 08231_3第2試合は沼津商が逆転サヨナラ勝ちを収めました。1点を追う9回裏、強打者の3番・阿部龍貴の二塁打を足掛かりにチャンスを作り、途中出場の林蓮太朗のタイムリーで同点。さらに、9番・對馬蓮太の安打で決着をつけました。
 伊東商は好左腕と評判の萩原健介に注目。120キロ台中盤のストレートを生かしてリズムに乗ったときはテンポ良く投げ込んでいました。また、打撃面ではライトスタンドへ本塁打も。この日は2回の5失点が響きましたが、「勝てる投手」に変身する要素はたくさんあります。来春、もう一度チェックしたいと思いました。

 08232第3試合は桐陽が富士宮北をコールドで下しました。
 桐陽は「3番サード」の鈴木紫温が3安打の活躍。両方向に鋭い打球を飛ばしました。柴田泰之監督も「芯にあてる能力が高い」という好打者タイプ。リストに柔らかさがあるので、どんなボールにもうまく対応できます。まだ1年生なので、今後の飛躍が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラ勝ちを飾った沼津商ナイン>
<写真下/3安打を放った1年生の鈴木紫温(桐陽)>

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2018年8月21日 (火)

秋季中部地区大会敗者復活3回戦(8月21日)~焼津球場レポート

<焼津球場・敗者復活3回戦>
静岡 8 - 1 清水西(7回コールド)
島田商 8 - 7 静岡学園

 第2試合は静岡学園と島田商が対戦。島田商が最大4点差を逆転し、敗者復活4回戦進出を決めました。

 082118回に7番・前田凌祐の2ラン本塁打で1点差に。さらに、9回には2死二三塁とチャンスを作り、打席にはエース・主将・4番の重責を担う小林史弥を迎えます。ここで小林は真ん中に入ってきたスライダーを左中間に弾き返すと2者が生還。大黒柱の一打で逆転に成功しました。今日の小林は先発としてマウンドに上がるも7失点。投げる方ではやや精彩を欠きましたが、自分のバッティングで取り返すところが、やはり持っている男です。本人も試合後、「バッティングでフォローすることができた」とホッとした表情を浮かべていました。その逆転劇を呼んだのは2番手で登板した太田晏光でした。7回から登板して3イニングを無失点。9回裏は一打サヨナラのピンチを迎えるも、最後は鋭いスライダーで三振にきってとりました。
 08212一方、夏準優勝の島田商を土俵際まで追い詰めた静岡学園。左腕・宮原駿介の頑張りが目を引きました。1年生ながら、この夏からエースナンバーを背負う期待の投手。真上から繰り出す落差十分のカーブで島田商打線を翻弄しました。一冬を越した来春が楽しみです。(編集部・栗山)

<写真上/好リリーフを見せた太田晏光(島田商)>
<写真下/島田商打線を苦しめた宮原駿介(静岡学園)>

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2018年8月20日 (月)

初戦王者にヤマハが輝く!

★8月20日 第1回静岡県社会人・大学野球対抗戦決勝  晴  ヤマハ豊岡球場 

  チーム
東海大海洋学部 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
ヤマハ 1 0 0 2 0 1 0 0 × 4

(東)孕石、坂本、山本-枷場
(ヤ)水野、波多野、緒方-川邉、東

▽二塁打=藤岡、矢幡(ヤ)
▽本塁打=矢幡(ヤ)

<1回戦>
東海大海洋学部 2-0 浜松ケイ・スポーツBC
日大国際関係学部 4-3 山岸ロジスターズ

<準決勝>
東海大海洋学部 2-0 スクールパートナー硬式野球部
ヤマハ 2-1 日大国際関係学部

08202
 第1回静岡県社会人・大学野球対抗戦が18日、19日にヤマハ豊岡球場で開催されました。
 企業、クラブ、大学から計6チームが参加。決勝戦に残ったのはヤマハと東海大海洋学部でした。

08201 東海大海洋学部の先発は孕石幸寛。初回、先頭の矢幡勇人にいきなりライト方向に本塁打を浴びたものの、その後は最速142キロのストレートでヤマハ打線を押し込んでいきます。特に印象的だったのは6回。社会人を代表する強打者の佐藤二朗を詰まらせてセカンドフライに打ち取りました。6回を投げて4失点。その内容に本人は納得していない様子でした。「今日は60点の出来です。もっと低めをついていかないと…」。それでも、社会人相手に自信も掴んだはず。「今日の反省を生かして秋のシーズンは先発としてどのカードでも必ず1勝はしたいです」と前を見据えていました。
 一方のヤマハは9回にプロ注目の緒方太地がマウンドへ。しなやかなフォームから投げ込まれる140キロ台中盤から後半のストレートに惚れ惚れしました。同じ速球派でも昨年ヤマハからプロ入りした鈴木博志(中日)が「剛」だとしたら、緒方は「柔」というイメージ。この日、先発した水野匡貴とともに、9月の日本選手権予選ではヤマハ投手陣を引っ張ってほしいです。(編集部・栗山)

ヤマハ・室田信正監督
「先行された中で逆転して勝ち切れたのは収穫。こういう我慢強さ、粘り強さをチームに植え付けていきたい」

<写真上/最優秀選手賞を獲得した矢幡勇人(ヤマハ)>
<写真下/企業チーム相手に堂々とした投球を見せた孕石幸寛(東海大海洋学部)>

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2018年8月17日 (金)

秋季西部地区大会4日目(8月17日)~掛川球場レポート

<掛川球場・敗者復活1回戦>
小笠 10 - 3 浜松東(7回コールド)
浜松湖南 8 - 7 磐田西

08171 今日は第1試合に登場した小笠の大型右腕・川村敦樹に注目。初回に4安打を浴びて3失点も、2回以降は無失点に抑えました。まだボールにバラつきがありますが、数球に一回、指にかかったときに低めにビシッときています。未完成な投手なだけに、来年の春までにどこまで成長するか楽しみです。
 第2試合は浜松湖南が4番・藤井創大の本塁打などで6回までに8点のリードを奪う展開。終盤に磐田西が1点差まで追い上げるも、浜松湖南の1年生右腕・宮崎颯太が踏ん張りました。(編集部・栗山)

<写真/最後まで投げ切った宮崎颯太(浜松湖南)>

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2018年8月16日 (木)

秋季中部地区大会4日目(8月16日)~草薙球場レポート

<草薙球場・勝ち抜き3回戦>
静岡商 5 - 4 相良(延長10回)
静岡東 14 - 4 金谷(コールド)

 今日の草薙球場第1試合は、延長にもつれ込む接戦となりました。
 08161_3先制したのは相良。2回に3番・山崎拓未のタイムリーなどで一挙4点を奪います。一方の静岡商は4回に1番・松浦凛の2点タイムリー三塁打で同点に追いつきます。その後、両チームともにリリーフ投手が好投。相良の望月龍翔がストレートと変化球のコンビネーションで粘りの投球を見せれば、静岡商のエース左腕・勝間田康生は130キロ台前半のストレートを生かして攻めの投球を展開します。延長10回裏に試合を決めたのはその勝間田。2死二塁からセンターオーバーのタイムリーを放ちました。
 苦しい試合をモノにした静岡商。髙田晋松監督は「静高さんに勝ってここで負けるわけにはいかなかった。とにかく勝ち切れたのが大きい」と安堵していました。次戦は強打の駿河総合が相手。県出場の切符をかけ、白熱した試合になりそうです。
 また、最後は力尽きましたが、今夏のメンバーが多く残る相良も好チームでした。強豪相手に一歩も引くことなく、しぶとく戦っていました。敗者復活戦からどう這い上がるのか注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/サヨナラ勝ちを飾った静岡商ナイン>

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2018年8月14日 (火)

秋季西部地区大会3日目(8月14日)~磐田球場レポート

<磐田球場・勝ち抜き2回戦>
袋井 6 - 5 浜松湖北
浜名 10 - 0 掛川東(6回コールド)
浜松日体 8 - 6 横須賀

 08141_3 第1試合は袋井がサヨナラ勝ちを飾りました。2点を追う9回裏、相手のバッテリーミスで1点を返すと、なおも無死満塁のチャンス。ここで7番・戸塚愛斗が2点タイムリーを放ち、試合を決めました。
 惜しくも敗れた浜松湖北ですが、左腕・徳久遼は噂通りの好選手でした。伸びのあるストレートに加えて変化球もキレキレ。完成度が高かったです。さらに3番に入った打撃面でも能力の高さを発揮。第1打席でライトスタンドに先制の本塁打を放つと、その後は2本のレフト前安打も。リストが柔らかくシュアな打撃を見せてくれました。(編集部・栗山)

<写真/サヨナラ勝ちを飾った袋井の選手たち>

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2018年8月13日 (月)

秋季中部地区大会3日目(8月13日)~清水庵原球場レポート

<清水庵原球場・勝ち抜き2回戦>
清水東 11 - 4 藤枝東(8回コールド)
城南静岡 5 - 4 島田(7回降雨コールド)

 城南静岡は船川誠監督就任後、公式戦初勝利を挙げました。
 4回までに9安打を放ち4点のリード。中盤に追い上げられるも、7回表は無失点にしのぎます。すると、その裏の攻撃中に雷雨のため中断。天候が回復することなく、コールドゲームが成立しました。
 08131今日の城南静岡は打線が活発でしたが、守備で崩れなかったことが勝因ではないでしょうか。なかでも、ショートの小室明佐が難しいゴロを何度もさばいてピッチャーを助けていました。そして、もう一人目立っていたのは「3番セカンド」の1年生・鈴木税。第1打席からライト前安打、レフト前安打と続け、その後は2つの四球を選び、全打席で出塁しました。浜松ボーイズ時代は3番打者として3年夏に全国ベスト16入りを経験。この夏からスタメンで出場しています。船川監督が「アイツは本当に野球が大好き」というだけあって、ユニフォームを泥だらけにしてプレー。広角に打ち分けるだけでなく、打席での粘っこいスタイルが良いです。

 08132また、今日の第1試合では身長193センチの超大型右腕をチェックしました。藤枝東の堀田伊吹です。今日は先発として5回を投げて6失点。現状ストレートの球速は120キロ前後ですが、まだまだ伸びしろのある選手。本人の目標は来夏までに140キロを投げること。克服すべき課題は多いですが、この体型にどうしてもロマンを感じてしまいます。進学校に現れた大器を今後も見守っていきたいです。(編集部・栗山)

<写真上/広角に打ち分ける鈴木税(城南静岡)>
<写真下/成長が楽しみな堀田伊吹(藤枝東)>
 

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2018年8月12日 (日)

秋季東部地区大会2日目&中部地区大会2日目(8月12日)レポート

 今日の裾野球場第1試合は裾野の工藤涼が投打で知徳を苦しめました。
08121 まず初回、1死二塁のチャンスで打席が回ってくるとライトオーバーのタイムリー三塁打。相手を飲み込むオーラに加え、ボールをとらえる際の一瞬の間があります。スイングもシャープで「なんだこの選手は?」と驚きました。第3打席ではきれいにレフト前に弾き返し、第4打席は気迫のヘッドスライディングでセカンド内野安打をもぎとる泥臭さも見せてくれました。
 投げては先発投手としてマウンドに上がり、重いストレートと縦の鋭いスライダーを武器に、6回まで1失点に抑えます。疲れの見えた終盤に打ち込まれて3対5で敗れましたが、楽しみな選手をまた一人発見することができました。

 その後、雨の影響で2試合目と3試合目は中止になり、焼津球場に向かいました。
 焼津球場についてスコアボードを見て目を疑いました。第2試合の東海大静岡翔洋と藤枝明誠の試合は点の取り合いになり、序盤から中盤にかけてお互いに複数点がバンバンと入っているのです。試合は13対13で延長戦に突入します。
 08122_2迎えた10回表、藤枝明誠は途中出場の岡田海矢がレフトへ満塁本塁打。その裏は3番手の窪田洸大が無失点に抑えて、死闘を制しました。藤枝明誠にとっては大きな1勝となり、試合後、光岡孝監督は「あとになって振り返ったとき、この試合がポイントになったと言えるかもしれない試合。この1年間は苦しんだが、これで吹っ切れる」と、ほっと胸を撫で下ろしていました。
 それにしても両チーム合わせてなんと6本塁打が飛び交った試合。「秋は投手力」と言われますが、その言葉を覆すダイナミックな打撃戦でした。(編集部・栗山)

<写真上/投打で存在感を発揮した工藤涼(裾野)>
<写真下/勝利を喜ぶ窪田洸大(藤枝明誠)>

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2018年8月11日 (土)

秋季中部地区大会1日目(8月11日)~草薙球場レポート

 甲子園では常葉大菊川が初戦を突破しましたが、県内では来春のセンバツに向けて秋季高校野球の地区大会から本日から始まりました。
 中部大会は草薙球場で2試合が行われ、静清と島田樟誠がコールド勝ちを飾りました。(3試合目の焼津水産対川根は雷雨のため中止。明日12日の草薙球場第3試合に組み込まれています)

<草薙球場・勝ち抜き2回戦>
静清 10 - 0 静岡北(6回コールド)
島田樟誠 16 - 3 藤枝北(7回コールド)

 08111_2第1試合は静清と静岡北が対戦。静清は最速138キロの注目右腕・石田裕太郎が先発しました。夏前から「静清に素材のいいピッチャーがいる」と耳にして、もの凄く気になっていた投手。秋一発目に見ることができて良かったです。
 今日の石田は「9回を投げ切ることを意識していた」と、ストレートの球速は133キロ止まりも、低めギリギリのコースに制球できていました。ゆったりとしたテークバックから、しなやなに腕が振れる本格派らしい本格派。フォームのバランスの良さ、肩関節の柔らかさに釘付けになりました。
 6回を投げて2安打無失点。初戦ということで内容的にはまずまずも、これから涼しくなってくれば、もっと状態は上がってくるはずです。「来年の夏までに150キロを投げたい」という大きな目標08112を持っているだけに楽しみです。

 第2試合は島田樟誠の先発・松本大河が好投しました。力強いフォームから右打者の内角低めに130キロ台前半のストレートが決まるパワーピッチャー系です。港中時代はこの夏の静岡を沸かせた小林史弥(島田商)と一緒にプレー。小林の活躍を刺激にさらにレベルアップしてほしいです!(編集部・栗山)

<写真上/石田裕太郎(静清)>
<写真下/松本大河(島田樟誠)>

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2018年8月 9日 (木)

藤枝明誠出身・中田悠斗(中央大)がオープン戦で本塁打!

 ちょうど1年前、藤枝明誠の主将として甲子園に出場した中田悠斗(中央大)が静岡の地で成長した姿を披露しました。

 08091昨日は浜松球場で行われた中央大と常葉大浜松キャンパスのオープン戦へ。中田はベンチからスタートしましたが、6回、満塁のチャンスの場面で代打として打席に向かいます。
 1ボールのあとの2球目でした。変化球をジャストミートすると、打球はライトスタンドに一直線。いきなりの満塁本塁打に度肝を抜かれました。さらに、9回に回ってきた第2打席はライトフェンス直撃の三塁打。あとわずかでフェンス越えという、これまた凄い一撃でした。
「今は構えを大きくするように意識している」という中田。高校時代と比べると、スイングの迫力が違います。一球で仕留める集中力も見事でした。春は1年生ながら開幕戦からスタメンで出場。駒澤大戦では本塁打を放っていますが、それだけの選手だとあらためて感じました。
 「大学野球は球の速さ、変化球のキレが高校とは全然違いますが、木製バットがしっくりきているんです」
 そう手応えを口にする中田。長打力を身につけた打撃はもちろん、シートノックで見せた肩の強さと脚力も一級品。走攻守そろった「東都のスター」になれる選手です!(編集部・栗山)

<写真/意外にも、「浜松球場で初めてプレーした」という中田。1本塁打1三塁打の大活躍を見せた>

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2018年8月 8日 (水)

「48(ヨンパチ)ベースボールカップ」は浜松西が2連覇!

◆48(ヨンパチ)ベースボールカップ<決勝リーグ>
浜松西 11-1 焼津水産(5回コールド)
焼津水産 4-1 伊豆中央
浜松西 10-0 伊豆中央(5回コールド)

08081
 愛野球場にて5日、「第2回48(ヨンパチ)ベースボールカップ」の決勝リーグが行われました。

 県内の昭和48年生まれの指導者同士の交流が深まり、昨年から開催されている大会。今年は6校が参加し、伊豆中央、焼津水産、浜松西の3校が決勝リーグに残りました。
 昨年に続き優勝したのが浜松西。2試合ともにコールド勝ちを収めました。近年、強力打線を形成している同チームですが、今年はもうワンランク上がり、破壊力があるイメージです。
 なかでも、2試合で4安打(二塁打2本)を放った4番打者・西尾龍治(1年)が印象に残りました。パンチ力のある打撃に加え、キャッチャーとしても強肩が魅力。2試合目にマスクをかぶり、5イニングの間で4盗塁を防止しました。
08082 投手陣も豊富で第1試合は182センチの長身右腕・井川迪紀(2年)が好投すると、第2試合は平野駿(2年)が力強いストレートを武器に5回を無失点に抑えました。
 「他にもいいピッチャーがいるので全員で力を合わせて秋は東海大会優勝を目指している」という平野。一人ひとりの選手たちの顔つきも良く、旋風の予感がしました。

 敗れはしましたが、伊豆中央は右腕・星谷尚輝(2年)も楽しみな投手。178センチの身長があり、134キロをマークしました。普段はもう少しスピードは出ているとのこと。まだ粗削りな面を残しますが、何か一つのきっかけで大きく成長しそうな可能性を感じました。
 また焼津水産では3番打者の鈴木脩馬(2年)のシャープなスイングが光っていました。(編集部・栗山)

<写真/5回を無失点に抑えた平野駿(浜松西)>

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2018年8月 7日 (火)

交流戦 中日2軍vs東海学生選抜

★8月4日 交流戦  晴  ナゴヤ球場 

  チーム
東海学生選抜 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
中日 0 0 0 0 0 1 0 0 × 1

(東)続木、鈴木、駒走、中川、櫻糀、長島-林、高杯、伊藤
(中)鈴木翔、石田、浜田智、大蔵、木下雄-A・マルティネス

▽二塁打=中山(東)渡辺(中)
▽三塁打=溝脇(中)

 先週の土曜日は中日2軍と東海学生選抜の試合を見てきました。

 08071中日の先発は鈴木翔太。毎回の4安打を浴びて少し心配しましたが、走者を出してから貫禄の投球で4回を無失点に抑えます。
 そして、鈴木翔太が4回表まで投げ、その裏からマウンドに立ったのが弟の鈴木彩隼(静岡産業大)でした。
 鈴木彩隼は2球で2死を奪ってこの回を無失点。さらに、5回は三ツ俣大樹、石垣雅海、加藤匠馬から3三振を奪いました。
 08072_22回を投げ、1安打1四球の無失点。プロのスカウトに向け、アピールになったと思います。「足の踏み出す位置が翔太と違うのでマウンドに苦労した」とストレートこそ最速の147キロに及ばない143キロ止まりも、変化球のキレが良かったです。三ツ俣、石垣はスライダ―、加藤はナックルカーブを振らせました。
 体つきも、春よりも一回り大きくなっている感じ。「秋に勝負をかける」と言い、この夏は猛暑の中でも一日150球以上の投げ込みを行っているそうです。
08073 また、静岡勢では、先発の続木悠登(日大国際関係学部)が3回を1安打無失点。140キロ台前半の強いストレートで押し込めていました。野手陣では、吉川綾也(日大国際関係学部)がセンター前安打、中木健太(東海大海洋学部)がレフト前安打を放ち、秋に向けて弾みをつけていました。(編集部・栗山)

<写真/上から鈴木翔太(中日)、鈴木彩隼人(静岡産業大)、中木健太(東海大海洋学部)>

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2018年8月 3日 (金)

小笠選抜が6年ぶり9回目のV!

 第35回静岡県中学親善野球大会は1、2日に草薙球場などで開催され、小笠選抜が6年ぶり9回目の優勝を果たしました。

★8月2日 静岡県中学親善野球大会決勝 草薙球場 晴   

  チーム
小笠選抜 0 4 0 5 0 9
島田選抜 0 0 0 0 0 0

<5回コールド>

(小)後藤-中山
(島)鈴木、今村咲-太田拓

08033

 08031今年の小笠選抜は総合力が高く、4試合を戦って35得点1失点という圧倒的な力を発揮しました。
 準決勝は相田康慎(掛川東中)が6回1失点の好投で勝利すると、決勝戦では後藤響(城東中)が5回を無失点に抑えました。
 後藤はバランスのいいフォームに腕の振りの強さもある魅力的な右腕。決め球のスプリットも良かったです。「高校に向けて、今日のピッチングは自信になった」という後藤。現在は身長が172センチ、体重が53キロという体型で華奢ですが、これからの体力強化でグングンと伸びそうです。
 野手陣の中で目を惹いたのはトップバッターの山内健真(菊川東中)。とにかく身体能力が高くて、何をやっても動きにスピード感がありました。この時期に、チェックできて良かったです。
 
 毎年、注目の中学生が一挙に見ることができる貴重な大会。2年前の同大会では今夏の静岡を沸かせた島田商・小林史弥が優勝投手となり、高校野球に向かっての弾みをつけています。(当時の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2016/08/33-6641.html
 そして今年も、多くの注目中学生と出会うことができました。ここからは僕が見ることができたチームの中で、気になった選手を挙げていきます。
 まずは、富士宮選抜の「1番ショート」で出場した山下大智(富士宮一中)。打席での面構えに雰囲気があり、リストが強い。守備でも三遊間の打球を落ち着いて処理していました。
 御殿場選抜の強肩捕手、湯山大輔(御殿場南中)は二塁送球がベース付近に近づいても全く垂れることなく、ライナーでピシャリ。打撃もシャープにセンター方向に打ち返します。
 08032左腕から最速127キロのストレートを投げ込んだ石黒豊生(門野中)も楽しみ。聞くところによると、これまでほぼピッチャー経験がないそうですが、「それでこのボールか!」と驚きました。
 そのほか、スイングスピードが抜けている静岡葵選抜・大塚悠矢(賎機中)、俊足好打の島田選抜・柴田優作(島田一中)、高い野球センスを感じる浜松B選抜・辻村音冶(入野中)、腕の振りのいい本格派タイプの浜松A選抜・熊井健一郎(佐久間中)などが印象に残りました。どの選手もまだまだ成長が期待できるだけに、残りの中学生活を大事にし、高校でいいスタートを切ってほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/決勝戦で5回2安打無失点の後藤響(城東中)>
<写真下/力強いストレートを投げた石黒豊生(門野中)>

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