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2018年9月

2018年9月25日 (火)

シニアの秋季大会で出会った逸材!

 昨日はシニアの南関東支部秋季大会の敗者戦を見てきました。小笠浜岡シニアと浜松南シニアが勝利し、関東大会出場を決めました!

 小笠浜岡シニア 12-8 沼津シニア(延長8回タイブレーク)
 浜松南シニア 10-5 焼津シニア

 09251第1試合、シートノックから小笠浜岡シニアの頭一つ抜け出した長身選手が気になっていました。「3番ファースト」で出場した鈴木太梧です。3回に右中間へのタイムリー三塁打、4回にもセンター前タイムリーを放つと、5回から2番手投手としてマウンドに上がります。「ストレートでコースをつくことができた」と、4イニングを無失点の好投。2日前の試合では、四球をきっかけに崩れてしまったそうですが、この日は悪かった部分を修正。終始、安定感がありました。現在は足のステップ幅が狭く、下半身の力が上半身に伝え切れていない印象ですが、181センチの長身を生かした角度とスピードは魅力。本人が憧れているという吉田輝星(金足農)のようなスケールの大きい選手に育ってほしいです。

09252 第2試合は浜松南シニアの「5番レフト」、横島悠磨が三塁打2本、二塁打1本で勝利に貢献しました。まさに右のハードパンチャーというイメージの強打者。圧倒的な打球スピードで3安打はすべて右中間方向に鋭く飛んでいきました。また、ディフェンス面では、鈴木秀汰鈴木叶の1年生バッテリーが活躍。ともに高い野球センスを感じました。

 敗れはしましたが、フォームのバランスがいい本格派左腕・井土駿太(沼津シニア)、肩関節が柔らかく球が手元で伸びてくる右腕・白岩大誠(焼津シニア)も要注目の選手です。(編集部・栗山)

<写真/上から鈴木太梧(小笠浜岡シニア)、横島悠磨(浜松南シニア)>
 

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2018年9月24日 (月)

日大国際関係学部・小澤拓馬、社会人へ進む!

 日大国際関係学部の小澤拓馬がプロ志望届を提出せず、社会人でプレーすることを表明しました。

 09241昨日は、常葉大浜松相手に8回3分の1を投げて1失点。今秋のリーグ戦で初失点を喫し、「勝負どころで甘く入ってしまった」と納得がいかない表情でしたが、進化を感じさせる投球でした。
 昨年まではストレートに対応される場面が目立ちましたが、今年は空振りを奪うことができています。最速146キロというスピード以上の速さを感じ、球威もアップ。そのストレートの質が上がったことで、変化球がより生きています。
 試合後、和泉貴樹監督と話し合い、社会人に進むことを決断。「今の評価だと指名されても下位。社会人でレベルを上げて上位で行きたい」と、進路が決まり、スッキリとした表情で取材に応えてくれました。
 「まず、この秋に結果を残したい」という小澤。春に逃した全国1勝を成し遂げるため、まだまだ成長を続けてくれることでしょう。期待しています!(編集部・栗山)

<写真/今秋4勝目をマークした小澤拓馬(日大国際関係学部)>

◆小澤拓馬[こざわ・たくま]
1996年7月14日生まれ、静岡県三島市出身。「静岡裾野シニア」では3年夏に全国優勝。日大三島時代はエースとして3年春に県大会優勝、東海大会準優勝に輝く。3年夏は県ベスト4で敗退。大学入学後、1年春に新人王を獲得。今春はリーグ6連覇、全日本大学選手権出場に貢献した。弟の怜史は福岡ソフトバンクでプレー。174cm93kg、右投右打。

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2018年9月22日 (土)

秋季県大会準々決勝(9月22日)~愛鷹球場レポート

 秋季高校野球県大会は準々決勝が行われました。愛鷹球場では加藤学園、静岡高が勝利しました。

★第1試合 加藤学園 5-2 清水東

 09221_3加藤学園は3回に2点を先制。さらに5回にもチャンスを作る。1死二三塁で迎えるのは3番・川上智己。その初球。内角のスライダーをとらえると打球はレフトスタンドの中段へ。「前の試合からいいイメージを持っていた」という川上の3ラン本塁打で加藤学園が一気にリードを広げた。清水東は8回に9番・望月海、3番・杉山勇征のタイムリーで2点を返すも、反撃はそこまで。加藤学園は先発・肥沼竣から2番手・櫻井龍星への継投がピタリと決まり、2001年以来となる秋のベスト4進出を果たした。

加藤学園・米山学監督
「5回の川上の本塁打が大きかった。本塁打は想像していなかったが、思い切りよく振ってくれた。選手たちが頑張ってくれている。明日もこれまで通り、自分達の野球をやっていきたい」

<写真/17年ぶりのベスト4入りを決めた加藤学園ナイン>

★第2試合 静岡高 12-2 知徳(6回コールド)

09222 先制したのは知徳。2回に二死満塁から9番・栗田和斗がレフトの頭上を越すタイムリーを放つ。しかし、静岡高の鮮やかな中継プレーで一塁走者が本塁打でアウトに。すると、その裏、静岡高は相手のミスに乗じて大量7点を奪う。投げては先発の斉藤颯斗が6回12奪三振。打者の手元で伸びるストレートが光った。

静岡高・栗林俊輔監督
「少しずつチームは成長している。斉藤も、前の試合あたりから手応えを掴んできた。1戦1戦、大事に戦っていきたい」

<写真/6回まで毎回の12三振を奪った斉藤颯斗(静岡)>

※なお、草薙球場では御殿場西、清水桜が丘がベスト4進出を決めました。

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2018年9月20日 (木)

ボーイズの大会で発見した原石!

 高校野球の秋季県大会が佳境に入ってきましたが、中学野球も新チームの大会が真っ盛りです。
 17日はボーイズリーグの大会へ。県支部秋季大会の準決勝2試合を島田球場で見てきました。試合は島田ボーイズと磐田ボーイズが勝利。それぞれ中日本大会への出場権を獲得しました。

09201 この日、もっともインパクトを残したのは磐田ボーイズの遊撃手・山本和輝です。まず、初回の守備で、三遊間の打球を正面に入って打者を間一髪でアウトに。思わず、「上手い!」と口に出してしまったほどのビッグプレーでした。打球に追いついたのも見事でしたが、そこからファーストに強いボールを投げられる中学生はなかなか見かけません。
 また、打ってもすごかったです。初回の左中間への二塁打に始まり、レフト方向への二塁打、レフト前安打、ライト前安打。計4安打の大活躍を見せました。ヒットならいつでも打てるという雰囲気を持ち、スイングがシャープ。「野球センスの塊」と表現したくなる選手でした。

 09202_2島田ボーイズの二塁手・松本晃充も楽しみな逸材です。バットを高く構え、スイングが鋭い。この日は、なかなか勝負してもらえませんでしたが、その中で甘い球を見逃さずに2本のセンター前安打を放ちました。そして、6回無死一二塁の場面でマウンドに上がると三者連続三振でピンチを切り抜けます。フォームのバランスが良く、体の成長とともに大きく伸びそうな予感がしました。

 この日は上記の2人以外にも、指にかかったときに「オッ」と思わせる右腕・土屋陽斗(駿東ボーイズ)、パンチ力のある1番打者・中原凛太郎(静岡府中ボーイズ)などキラリと光っている選手を多数発見。こういう選手と出会えるから中学野球は面白いです。今月から来月にかけて、また新たな原石を探しに球場やグランドを回りたいと思います。(編集部・栗山)

<写真上から山本和輝(磐田ボーイズ)、松本晃充(島田ボーイズ)>

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2018年9月18日 (火)

ヤマハ、日本選手権出場を逃す

★9月18日 日本選手権東海地区予選敗者復活3回戦 晴 岡崎市民球場 

  チーム
王子 2 2 0 0 1 2 4 11
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 1 1

<7回コールド>

(王)近藤-細川
(ヤ)近藤、大野、ナテル、波多野、伊藤、九谷-東

▽二塁打=亀山、勝田、神鳥(王)
▽三塁打=伊礼、前田(ヤ)
09181

 ヤマハが日本選手権への出場を逃しました。
 序盤に守備のミスが重なって4点のリードを許す苦しい展開。3、4回は3番手のフェリペ・ナテルが無失点に抑えるも、5回以降も失点が続きました。一方で打線は相手のエース・近藤均の前にチャンスらしいチャンスを作ることができず。7回に、5番・藤岡康樹の犠飛で1点を返すのが精一杯でした。
 初戦のHonda鈴鹿戦に続くコールド負け。主将の矢幡勇人は「ミスが多く、防げる点数を防げなかった」と悔しそうな表情を浮かべていました。ただ、新体制となり、まだ1カ月足らずですが、「最後まで諦めない姿勢はチームに出てきた」と確かな成長も口にしていました。
 目標はあくまで来年の都市対抗出場。やっぱり、ヤマハが強くないと、静岡の野球が盛り上がりません。3年ぶりの東京ドームに向かい、今度、どのように変貌を遂げるのか注目していきたいです。(編集部・栗山)

室田信正監督
「ベンチは元気を出していたが、なかなか切り替えることができなかった。(今後に向けて)まずはバッテリーをしっかりと作っていきたい」

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2018年9月16日 (日)

秋季県大会2回戦(9月16日)~草薙球場レポート

 今日の草薙球場は御殿場西と清水桜が丘が勝利。それぞれベスト8進出を決めました!

★第1試合 御殿場西 7-1 駿河総合

09161 御殿場西は3回、1番・夏賀貞悟、2番・阿佐野風、3番・新井七輝の3連続タイムリーで3点を先制する。さらに、6、7回にも1点ずつ加えると、8回には夏賀の2点タイムリー三塁打でダメを押した。先発の高田翔太は、駿河総合の強力打線に対して、変化球を有効的に使って好投。尻上がりに調子を上げて1失点で完投した。一方の駿河総合は、6回にプロ注目・紅林弘太朗の二塁打で1点を返すも、最後まで高田に苦しめられた。

御殿場西・森下知幸監督
「公式戦でいかに力を発揮できるかがウチの課題だったが、ようやく出し切ることができた。選手は少しずつ成長してくれている。やっと一歩を踏み出せたかなと思う」

<写真/2安打3打点の活躍を見せた夏賀貞悟(御殿場西)>

★第2試合 清水桜が丘 5-1 伊豆中央

09162 伊豆中央の先発・片渕暖也はキレ味抜群のスライダーを武器に6回までわずか1安打に抑える快投。一方の清水桜が丘の先発・敦賀渉はランナーを背負いながらも粘りの投球を展開する。均衡が破れたのは7回。清水桜が丘は6番・小林亮太のスクイズなどで2点を先制。その裏、伊豆中央は1点を返すも、清水桜が丘は8回に3番・小川允羅のセンター前タイムリーなどで3点を加えた。終盤のピンチも無失点に切り抜けた敦賀。「チームが勝つために打たせて取ることを徹底した」と、独特のトルネード気味のフォームから最後まで丁寧に投げ込んだ。

清水桜が丘・曲田雄三監督
「守備で踏ん張ることができたのが大きかった。今日出た課題を、この一週間、取り組んでいきたい」

<写真/1失点完投の敦賀渉(清水桜が丘)>

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2018年9月15日 (土)

秋季県大会1回戦(9月15日)~浜松球場レポート

 秋季高校野球の県大会が本日開幕しました。浜松球場では2試合が行われ、星陵と静岡商が2回戦に駒を進めました。

★第1試合 星陵 9-4 浜松市立

 09151東部5位・星陵が西部3位・浜松市立を撃破した。星陵は2点を追う5回に、5番・和田悠矢のレフトタイムリーなどで4点を奪って逆転に成功。6回にも1点を加えると、8回には4安打で3点を奪った。投げては6回からマウンドに上がった2番手の和田が好投。ストレートと変化球のコンビネーションが冴えて4回1失点の好投を見せた。一方の浜松市立は前半にリードを奪って試合を優位に進めたが、相手に傾いた流れを引き戻すことができなかった。

星陵・加藤秀明監督
「今後に向けて大きな1勝を手にすることができた。目立った選手はいないが、一人ひとりが一生懸命にプレーしてくれた結果だと思う。今年のチームは波に乗ると一気に3点、4点をとることができる。今日もそれが出てくれた。明日は何としても勝って、ベスト8に入りたい」

<写真/投打で活躍した和田悠矢(星陵)>

★第2試合 静岡商 12-5 浜松開誠館(8回コールド)

09152 静岡商は初回、1番・松浦凛のセンター前安打からチャンスを作ると、3番・杉本蓮が「無理に引っ張るのではなく、逆方向にもっていこうと思った」と、初球のスライダーを左中間に弾き返す。これがタイムリー二塁打となり、1点を先制。5番・藤好悠もセンターオーバーのタイムリー三塁打で続く。静岡商は攻撃の手を緩めず、2回にも杉本のタイムリーなどで3点を追加する。一方の浜松開誠館は3回に3番・青木蓮太朗のタイムリーなどで3点を返すも、静岡商は中盤以降も着々と加点。8回コールド勝ちを決めた。 

静岡商・髙田晋松監督
「初回から畳みかける攻撃ができたことは自信にしていきたい。県大会前に3年生の古屋(悠翔)と髙田(稔壽)にシート打撃で投げてもらった。攻撃陣はそれが生きたと思う」

<写真/初回にタイムリーを放ち、塁上でガッツポーズを見せる杉本蓮(静岡商)>

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2018年9月12日 (水)

「全国中学生都道府県対抗野球大会」が東部で開催されます!

 「第18回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」が今月22日に開幕します。

 東部・伊豆が舞台となり、「中学日本一」を争う今大会。昨年までは夏と秋に行われていた大会が年1度となり、開催規模が拡大されました。今年は全国各地から48チームが参加。県内は伊豆少年野球団、小笠選抜、静岡KWB選抜、東海大静岡翔洋中の4チームが出場します。

 伊豆少年野球団は8月の「TOKYO SUMMER OPEN 2018」で準優勝。舩橋龍右(長泉北中3年)、川口遥斗(中伊豆中3年)を左右の好投手を擁し、全国でも戦える自信をつけています。
 また、今年の静岡県中学親善野球大会を圧倒的な力で制した小笠選抜、強肩強打の捕手・山元丈輝(開成中3年)もメンバー入りする静岡KWB選抜、夏の中学総体東海大会優勝の東海大静岡翔洋中も期待十分。ぜひ、上位進出を果たしてほしいです!

09121

県選抜親善大会では4試合を戦って35得点1失点という圧倒的な力を見せた小笠選抜。今度は中学日本一の座を狙う!

★出場チーム、組み合わせは以下をご覧下さい。
http://www.k-ball.jp/2018/18card0911.pdf

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2018年9月10日 (月)

秋季県大会の組み合わせが決定!

 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会の組合せ抽選会が本日、静岡市内で行われました。

09101_2 1回戦屈指の好カードは静岡市立対常葉大菊川。静岡市立は渡邉幹樹森田健介(ともに2年)の左右2枚看板を擁し、打線も力強い。中部地区大会の準決勝、3位決定戦では敗れましたが、安井信太郎監督の下、県大会には仕上げてくるはずです。一方、夏甲子園ベスト16の常葉大菊川は右腕.・菊地康太(2年)の状態が上がってきているのが好材料。発展途上のチームなだけに、大会までの一週間で力をつける可能性もあります。勝者は東部地区1位の加藤学園と対戦します。

 御殿場西対聖隷クリストファーは「名将対決」となりました。森下知幸監督(御殿場西)と上村敏正監督(聖隷クリストファー)はともにお互いを知り尽くしている監督同士。どんな試合になるのか見逃せません。勝者は中部地区1位の駿河総合と対戦します。

 そして、37年ぶりに西部地区を制した浜松西は、桐陽と東海大静岡翔洋の勝者との対戦が決まりました。大会は15日(土)に開幕。上位3校が東海大会に出場します。(編集部・栗山)

★組み合わせは以下より、ご覧ください。
http://shizuoka-hbf.com/wordpress/shbf/Databox/Game_autumn.pdf

<写真/抽選のくじを引く中部地区1位の駿河総合・望月俊治監督(中央)>

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2018年9月 9日 (日)

社会人日本選手権中国予選&東海予選レポート!

  7日(金)は静岡から車を走らせて約6時間、岡山の倉敷マスカットスタジアムに向かいました。現在、社会人の日本選手権中国地区予選が開催中。今秋のドラフト候補として名前が挙がる駿河総合出身の杉山一樹(三菱重工広島)をもう一度この目で見たいと、思い切って行ってきました。
09091_2 球場に着き、杉山が先発と知って一安心。日本選手権予選の大事な初戦のマウンドを託されたということは、チームとして信頼が高くなってきた何よりの証拠でしょう。
 初回に、球場のスピードガンで147キロをマーク。ただ、この日はストレートというより、縦のスライダーにキレがありました。5回まで毎回ランナーを出しながらも、無失点に。要所で三振も奪いました。しかし、6回に2死一二塁のピンチを作ると連続タイムリーを浴びて3失点。ここでマウンドを降りました。
 チームはサヨナラ負け。かなり悔しそうな表情でしたが、悪いなりにもストレートを見せ球に変化球で打ち取っていく姿に成長を感じました。
 また、相手の三菱自動車倉敷オーシャンズは、掛川西出身の川原孝太が「1番ファースト」で先発で出場。ライト方向へ2本の安打を放ちました。プレーはもちろん、チームを声で引っ張る姿が良かったです!

09092_2 そして、今日は東海地区予選へ。ヤマハの初戦を取材しました。
 2回に5番・藤岡康樹のライトポール直撃の本塁打などで3点を先制するも、3対10で8回コールド負け。投手陣が踏ん張り切れず、守りのミスも痛かったです。
 試合後、室田信正監督は「修正できるところは修正していきたい」とコメント。これで第3代表決定戦に回るヤマハは、出場権を獲得するには4連勝しかありません。何とか意地を見せてほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/初戦の先発を任された杉山一樹(三菱重工広島)>
<写真下/先制2ラン本塁打を放ち、松尾知之コーチとハイタッチする藤岡康樹(ヤマハ)> 

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2018年9月 4日 (火)

プロ注目・山崎智也(静岡大)がリーグ戦初完封!

 秋の静岡リーグが先月25日より開幕しています。昨日は静岡大のプロ注目・山崎智也(177cm77kg、右投右打)が静岡産業大相手に9回1死までノーヒットの快投。惜しくも快挙を逃しましたが、リーグ戦初完投と初完封を飾りました。

09041 春までの山崎はどちらかというと、いいボールと悪いボールがはっきりしている印象を持っていました。それが、この秋は常に低めのコーナーにビシビシと決まり、ストライク先行の投球を身につけています。
 成長のきっかけは夏のオープン戦。上武大や立正大など強豪と試合をする中でいい感覚を掴んでいったそうです。立正大との試合では、侍ジャパン大学日本代表の伊藤裕季也と対戦。あわや本塁打の大飛球ながらセンターフライに打ち取ったことも「良い経験になった」と言います。
  「スピードよりもスピンを意識した」と、この日の最速は141キロ止まりも、ベース上での伸びがありました。実際、一塁側から空振りをとった場面を写真で撮影していたのですが、バットの上をボールが通過していました。回転数が多く、ボールが走っている証拠でしょう。
 静岡大・高山慎弘監督も「これまで見てきた中でベストピッチング」と称賛。進路をプロ一本に絞り、近日中にプロ志望届けを提出するという本格派右腕が進化した姿を見せてくれました。

 09042_2また、昨日は東海大海洋学部の2年生・加藤廉(180cm74キロ、右投左打)が三塁打2本を含む4安打の大活躍。島田工時代から注目している大型ショートが順調に伸びてきています。シャープなスイングに加え、ここにきて打球の飛距離がアップ。「思い切り振ることを心掛けている」という加藤。このままスケールの大きな選手になってもらいたいです。(編集部・栗山)

<写真上/リーグ戦初完封の山崎智也(静岡大)>
<写真下/4打数4安打3打点の活躍を見せた加藤廉(東海大海洋学部)>

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2018年9月 2日 (日)

秋季高校野球中部大会、駿河総合が初優勝!

★9月2日 秋季大会中部地区大会決勝 晴 草薙球場 

  チーム
清水桜が丘 0 0 0 0 2 0 0 1 0 3
駿河総合 0 2 5 0 1 0 0 1 × 9

(清)敦賀、松永、坂本-森下
(駿)村松、森-窪田

▽二塁打=安本2(駿)
▽三塁打=窪田2(駿)

 09021 秋季高校野球の中部地区大会は駿河総合が初優勝を飾りました。
 2回に2点を先制すると、3回には1死満塁から7番・窪田響の走者一掃となるタイムリー三塁打などで一挙5点を奪いました。
 5回途中からは『静岡高校野球2018夏直前号』の「1年生特集」で取り上げた森祐二朗が公式戦初登板。自己最速となる136キロをマークし、計5イニングを1失点に抑えました。「フォアボールを出してしまったので…」と、本人的には投球内容に納得していませんでしたが、低めに決まる質のいいストレートは魅力。今秋の駿河総合は、右腕の村松駿平、左腕の渡邉光と好投手を2枚擁していますが、この森が出てきたことは県大会に向けて大きいでしょう。
 また、来秋のドラフト候補として名前が挙がる紅林弘太郎は「4番ショート」で出場。プロ2球団のスカウトの前で2安打を放ちました。守備でも、三遊間の打球をキャッチし、一塁へライナー性の猛烈な送球。アウトにはできませんでしたが、ポテンシャルの高さを見せてくれました。
 なお、3位決定戦は、清水東が10対8で静岡市立を下しました。(編集部・栗山)

駿河総合・望月俊治監督
「勝ったことは良かったが、ミスも出ている。県大会までの2週間で修正していきたい」

<写真/2本の三塁打を放った窪田響(駿河総合)>

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2018年9月 1日 (土)

県大会出場の25校が決定!

 本日、各地で秋季高校野球の地区大会が開催され、県大会出場の25校が決定しました。

<東部>
加藤学園/知徳/御殿場西/飛龍/伊豆中央/星陵/桐陽/富士市立

<中部>
清水桜が丘/駿河総合/静岡市立/清水東/静岡/静岡商/島田商/東海大静岡翔洋

<西部>
浜松商/浜松西/浜松市立/浜松開誠館/聖隷クリストファー/浜松修学舎/袋井/袋井商/常葉大菊川

 09011浜岡球場の第1試合は、袋井商が磐田東を撃破しました。初回に6番・森亮人の2点タイムリーなどで4点を先制すると、2回には5番・伊達歩夢がレフトポール上段に直撃の本塁打を放ちます。投げては先発の伊藤優希が丁寧に低めをつく投球で7回2失点。9対2のスコアで袋井商が7回コールド勝ちを決めました。
 袋井商は初戦で浜松商と対戦して大敗。そこからの5連勝で県大会までたどり着きました。主将の森は「初戦で負けたときは悔しかったけど、練習でいい雰囲気を作って切り替えてきた」と振り返ります。昨秋は、3年ぶりの県出場でベスト16進出。「今年はそれを超えていきたい」と誓ってくれました。
09012 続く、第2試合は袋井が9対2で磐田南を7回コールドで下しました。袋井打線は低いライナー性の打球を重ねて、磐田南の好投手・野澤康生を攻略。なかでも中心選手の1番・稲垣喜紀、3番・倉島凌央が4安打の活躍を見せました。
 一方、6回8失点と苦しんだ野澤ですが、将来的に楽しみな投手。肩甲骨周りが柔らかく、テークバックからリリースにかけての出力が大きいです。また、フィニッシュまで腕が振り切れるのも良いです。将来像としてイメージするのは09013則本昂大(現楽天)。現時点では、オッと思わせるストレートが数球に1回ですが、伸びる要素が満載なだけに今後も注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/上から伊達歩夢(磐田南)、稲垣喜紀(磐田南)、野澤康生(磐田南)>

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