3連休、印象に残った選手たち
3連休は県内各地で野球イベントが目白押しでした。この3日間で印象に残った選手を紹介したいと思います。
23日は「第29回三村旗争奪野球大会」へ。まず3位決定戦では、吉原工の渡邊浩季が清流館相手に5安打完封。ストレートと曲がり幅の大きいスライダーのコンビネーションが良かったです。
続く決勝戦は、富士宮北が富士宮西を4対3で下しました。富士宮北は2回に3番・渡邉陸斗が変化球をシャープに振り抜き、ライトスタンドへ3ラン本塁打。静岡蒲原シニア時代は目立った存在ではなかったのですが、これで高校通算11本塁打。内角のさばき方が上手いです。投げては右腕の小野崎泰翔が内外角を丁寧に投げ分けて、粘る富士宮西を振り切りました。
翌日は浜松学院と豊川(愛知)の練習試合を見てきました。浜松学院は秋の県大会出場を逃しましたが、気になっている選手が何人もいて、今年最後にもう一度チェックしようと思いました。
先発の河鰭智也は豊川打線相手に3回まで無失点に抑えます。球速は120台後半ですが、腕がしっかりと振れるので、手元でピッときて数字以上の速さを感じるタイプです。投げっぷりも良かったです。中盤に失点するも、「低めに投げれば打たれない」という自信をつけたと思います。 そして、8回からマウンドに上がったのが吉田康佑。秋の西部大会では「あまり球が走っていなかった」という情報を耳にし、心配していました。それが、この日は驚きました。明らかにフォーム全体に力強さが増し、質のいいストレートが次々とキャッチャーミットに収まります。「秋の大会は調子が悪すぎて、どう投げたらいいのか分からなくなってしまった」と苦しんだそうですが、大会後、フォームの微調整に取り組んだ結果、「これだ」と掴んだものがあったと言います。そこから見違えるようなボールになり、スピード的にはマックスで140キロまで伸びているとのこと。この
日も8回、9回の2イニングを無失点に抑えました。来春、一気に県トップクラスに名乗りを挙げる可能性もあると思います。
野手では、「1番・センター」の神谷樹汰に注目しました。吉田道監督が「アイツの野球勘は素晴らしい」と絶賛する選手。確かに、守備の感覚に優れています。的確なポジショニングに、一歩目の速さ。「右中間、左中間の打球は、まず抜けないだろう」というくらいのスペシャリストです。打撃面はまだ課題が残りますが、「将来はプロへ」という高い意識を持っている選手なだけに、期待が膨らみます。
3連休最後は「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」へ。草薙球場で明治大対静岡市立、慶應義塾大対静岡商の2試合を取材しました。
慶應義塾大は、大久保秀昭監督がベンチに入って采配。選手は来春への生き残りをかけて、本気モードで戦ってくれました。全力疾走、カバーリング、一球に対する姿勢…。高校生にとっては大いに参考になったと思います。
県勢では、「5番DH」で小川慶太(浜松西出身)、「9番セカンド」で村田大輔(磐田南出身)が出場。小川が第3打席にライナーでレフトフェンスに直撃する猛烈な一打を放てば、村田も第3打席にセンター前へ。来春は2人の勇姿を神宮球場で見たいです!(栗山)
<写真/上から小野崎泰翔(富士宮北)、吉田康佑(浜松学院)、神谷樹汰(浜松学院)、小川慶太(慶応義塾大)>
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