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2019年7月10日 (水)

松商学園・鈴木健介(舞阪中出身)が大一番で快投!

 昨日は車で約5時間をかけて長野県上田市に行ってきました!
 
 2017年1月に刊行した『静岡高校野球2017早春号』で「今年の中学3年世代では県トップの素材」と紹介した鈴木健介(舞阪中出身)。あれから2年半。春夏通算52回の甲子園出場を誇る名門・松商学園(長野)に進学し、今やドラフト候補に挙がる右腕を見てきました。
 
07101  2回戦の相手は佐久長聖。昨夏の甲子園出場チームです。平日にもかかわらず、スタンドの内野席は満員に膨れ上がり、試合前から異様な緊張感に包まれていました。
 そんな中、鈴木がグランドに入り、キャッチボールを始めます。体は一回り、いや二回り以上も大きくなったでしょうか。サイズは183センチ、78キロに。僕の記憶にある鈴木とはまるで別人の逞しい体つきに変身していました。
 鈴木は背番号11ながら、大一番の先発を任されます。初回と2回は二塁にランナーを背負ったものの、無失点に切り抜けると、その後は鈴木のペースに。中学時代から武器にしていた「角度」もそのまま。力感はないのですが、130キロ台後半から140キロ台前半の速球が低めに伸びていきます。指のかかりが良く、投げミスが少ないのも魅力です。
 味方打線の援護に恵まれ、7回コールド勝ち(鈴木も2安打放ちしました!)。投げれば投げるほど球威が上がり、7回には視察したプロのスカウトのスピードガンで145キロをマークしました。
 実は、この2年半、期待されながらも度重なる故障に苦しみ、必ずしも順調ではなかったという鈴木。それでも、「未完の大器」が高校最後の夏に間に合わせ、実力の片りんを見せてくれました。
 試合後、本人と再会。「1戦1戦ですが、甲子園に行きたいです」と先を見据えていました。また、『静岡高校野球』の最新号も読んでくれていたそうで、「表紙になった塩﨑栄多(浜松工)と甲子園で対戦できれば」と話してくれました。聖地への道のりは長いですが、ようやくの本領発揮に僕も嬉しかったです。この夏はブレイクし、全国クラスの投手になってくれるでしょう!(編集部・栗山)

★中学時代の鈴木健介の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2016/07/post-c11b.html

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