夏の静岡大会1回戦(7月15日)~焼津球場レポート
★第1試合 焼津中央 14-4 静岡大成 (8回コールド)
超攻撃的な野球を貫く焼津中央が、この日は粘り強い打撃で初戦を突破した。「相手の寺田(航太)君はいいピッチャーなので簡単には攻略できないと思っていた」と久保敦広監督。じっくりとボールを待つ作戦を実行し、2回に5番・原﨑遼大の二塁打を足掛かりに2点を先制。3回には原﨑のセンターオーバーの2点タイムリー二塁打で加点すると、6回、7回、8回にも得点を重ねた。先発の後藤拓海は走者を出しながらも粘りの投球。スリークォーターからキレのある球を投げ込んだ。
焼津中央・久保敦広監督
「普段はバットを思い切って振らせているが、今日に限ってはそのスタイルを捨て、とにかく粘らせた。選手たちはよくやり切ってくれた。下位打線が仕事をしてくれたことで、いい流れが生まれたと思う」
<写真/投打でチームを勝利に導いた後藤拓海 (焼津中央)>
★第2試合 静清 2-1 富士宮東
「好投手対決」となった注目の一戦。試合は初回から動く。静清が4番・広瀬頼弥の犠飛で1点を先制する。その後は静清・石田裕太郎、富 士宮東・大野裕哉の投げ合いで試合が進む。石田は伸びのあるストレートとスライダーを駆使して三振を奪えば、大野は豪快なフォームから繰り出す力強いストレートで相手打者を封じ込む。6回、静清は石田が自らタイムリーを放ち、貴重な追加点を挙げる。一方の富士宮東はバットを短く持って対応。8回、代打・ 奥山真央、大野の連続二塁打でチャンスを作り、1番・一ノ瀬健の犠飛で1点を返す。しかし、反撃はそこまで。静清は石田が踏ん張り、2回戦進出を決めた。
静清・長田仁志監督
「今日は石田におんぶにだっこだったかな…。ただ、ベンチはまとまりがあり、よく声が出ていた。相手の大野君は評判通りのいいピッチャーだった」
静清・石田裕太郎投手
「今日は65点です。初回からギアを上げていきましたが、終盤に自分の甘さが出て、ボールが高めにいったことは反省したいです」
富士宮東・大野裕哉投手
「自分のできることはやりました。今日はこの2年半でベストピッチングでしたが、石田君の方が一枚上だったのかなと思います。上のレベルに行き、今度は勝てる投手を目指していきます」
<写真/10奪三振で完投を飾った石田裕太郎(静清)>
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