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2020年3月

2020年3月31日 (火)

静岡を巣立つ球児たち2020~鈴木健介(松商学園→専修大)

 『静岡高校野球』編集部が中学時代から追いかけてきた浜松市出身の鈴木健介が専修大に入学します。

 舞阪中時代から大型右腕とし03311て注目を集め、高校は松商学園(長野)へ。本人は3年間を振り返り、「自分で考えて練習する大切さを学びました」と話します。 下級生時は膝の故障に苦しみましたが、地道に努力を重ねて3年夏に145キロを計測。プロのスカウトからマークされる存在になりました。
 鈴木が選んだ進路は東都大学リーグの名門・専修大。「高校時代の先輩で2学年上の青柳真珠さんからも話を聞いていましたし、環境が良くて野球に集中できると思いました」
 専修大といえば強力打線のイメージが強いですが、投手陣もハイレベル。その中で鈴木は「エースを目指していきたい」と2月中旬にチームに合流後、ブルペンで投げ込みを始めているそうです。
 舞阪中時代、校長として鈴木を指導した藤田裕光氏(現入野中校長)も「中学から高校に行くときも楽しみだったが、高校から大学に進む今回はもっと楽しみ。4年間で成功体験をたくさん積んで、スケールの大きな選手になってほしい」と期待を寄せます。
 4年後は150キロ以上を出して、プロへ。まだまだ伸びしろを秘める大器が、大学野球のスタートラインに立ちます! 

◆鈴木健介[すずき・けんすけ]投手/松商学園/184cm80kg、右投右打
2001年4月12日生まれ、静岡県浜松市出身。小学時代はソフトボールをプレー。舞阪中ではエースで活躍する。松商学園では3年夏に背番号11ながら佐久長聖戦で7回無失点の快投を見せた。この春、専修大に入学する。

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2020年3月22日 (日)

オープン戦 静岡大vs静岡硬式野球倶楽部

 昨日は草薙球場で行われた静岡大と静岡硬式野球倶楽部のオープン戦を見てきました。

 静岡大の先03221発は最速146キロ右腕の石田雄大(新3年)。5回を投げて、1安打無失点。5三振を奪いました。1球1球全身全霊を込めて投げ込むパワーピッチャー型。この日は草薙球場のスピードガンで142キロをマークしましたが、むしろ130キロ台後半の低めいっぱいに決まるストレートが良かったです。ズドンと重さを感じ、迫力満点。変化球はスライダーのキレ味がありました。球速数字がアベレージで3~4キロ上がってくれば、来年のドラフト候補になる可能性は十分にあるでしょう。
 3番手で登板の廣橋航大(新4年生)も楽しみな投手。球離れが遅く、何より球筋がきれい。この1年で球速が一気に上がっているそうです。リーグ戦で注目していきたいです。

03222  静岡硬式野球倶楽部はルーキーの池井戸智矢が「3番ショート」でスタメン出場。清水西時代はスラッガーとして鳴らし、中部学院大でもリーグ戦に出場した選手です。この日は守備で魅せてくれました。軽快な動きで、バウンドを合わせにくい打球をアウトに。巧みなグラブさばきと、安定したスローイングが光っていました。打席では第1打席で四球を選びます。先日のクラブ選手権の予選でも2四球と、やはり勝負しづらいオーラを持っているんだと思います。4年ぶりの静岡で大暴れしてほしいです!(編集部・栗山)

<写真上/剛球を投げ込む石田雄大(静岡大)>
<写真下/今後の活躍が楽しみな池井戸智矢(静岡硬式野球倶楽部)>

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2020年3月20日 (金)

オープン戦 ヤマハvsJR東海

★3月19日 オープン戦 ヤマハ豊岡グランド

  チーム
JR東海 0 1 0 3 2 0 0 0 0 6
ヤマハ 0 0 0 1 3 0 0 0 0 4

(J)森、川本、谷、若林-牛場、鎌倉
(ヤ)近藤、大野、九谷-高坏
▽本塁打=堀尾(J) 青柳、高坏(ヤ)
▽二塁打=池田(J)   

 昨日03201_20200320084601は、ヤマハとJR東海のオープン戦へ。
 JR東海は、ルーキーの平野英丸(静岡高出身)が「7番サード」でスタメン出場しました。第2打席、第3打席ともにバントをきっちりと決めて仕事をこなすと、第4打席ではセカンド内野安打。決して派手さはありませんが、粘り強くしぶといプレーを見せてくれました。
 「1年目から試合に出て、どんどん経験を積んでいきたい」という平野。高校時代は2年秋から3季連続で甲子園に出場。駒澤大では入れ替え戦で大活躍しました。大きな舞台になればなるほど力を発揮する選手。これからも注目していきます。
 また、常葉橘出身の牛場友哉も「9番キャッチャー」で出場。2打席のバントがヒットになると、3打席目はレフト前安打。社会人選手としての風格が漂っていました。

03202_20200320084701  一方のヤマハでは、ベテランの青柳直樹が4回にライトに柵越えの一発。今シーズン対外試合3本目の本塁打を放ちました。青柳といえば、ここ一番での勝負強さが魅力で、これまではアベレージヒッターのイメージでした。本人も「たまたまです。僕はホームランバッターではないので」と謙遜していましたが、今年は力強さが増している印象。頼れるリードオフマンの進化は止まりません!(編集部・栗山)

<写真上/1年目から活躍が期待される平野英丸(JR東海)>
<写真下/今季3本目の本塁打を放った青柳直樹(ヤマハ)>

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2020年3月16日 (月)

オープン戦 ヤマハvsトヨタ自動車

★3月15日 オープン戦 ヤマハ豊岡グランド

    チーム
ヤマハ 0 0 2 0 0 0 0 4 4 10
トヨタ自動車 0 0 2 2 0 0 2 1 0 7

(ト)諏訪、葛川、嘉陽-小畑
(ヤ)波多野、大野、水野-東、高杯
▽本塁打=青柳、藤岡、前野(ヤ) 、逢澤(ト)
▽二塁打=鈴木(ヤ)、中村、沓掛(ト)

 昨年の都市対抗準優勝のトヨタ自動車を迎えてのオープン戦。ヤマハは都市対抗予選さながらの痺れるゲームを勝利しました。

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 1点ビハインドで迎えた9回、鈴木光の犠飛で同点。さらに2死一二塁から2番・前野幹博が左中間へライナー性の本塁打を放ちました。4打席目までは3三振。「今日はあっていないのかな」と感じていましたが、最後の最後で前野らしさを発揮してくれました。逆方向にこれだけ飛ばせる選手は社会人でもなかなかいないと思います。今年で入社7年目の大砲。いよいよ脂がのってきた印象です。
 また、この日は青柳直樹藤岡康樹も一発を放つ活躍。中心選手が順調な仕上がりを見せてくれました。(編集部・栗山)

<写真/9回に勝ち越しの本塁打を放った前野幹博(ヤマハ)。松尾知之コーチとハイタッチする>

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2020年3月10日 (火)

「静商の斗魂」続編~日本大・石黒健徒マネージャー

 『静岡高校野球2020春号』の発売から2週間が経過しました。今回の「静商特集」、たくさんの方に読んでいただきまして、ありがとうございました!

03101  実は今回、雑誌では掲載できませんでしたが、どうしても紹介したい静岡商OBがもう一人います。日本大硬式野球部の石黒健徒マネージャー(1年)です。昨年の秋、東都リーグ2部を見に行った際、「覚えていますか?」と声をかけられてビックリ。静岡商時代に一度取材していたのですが、ここで再会するとは思っていませんでした。
 静岡商では2年春からベンチ入りした石黒マネージャー。三塁コーチャーとしてチームに貢献しました。マネージャーを志したのは、そんな高校時代の経験が大きかったそうです。
「静商では副キャプテンをやらせてもらい、髙田(晋松)監督の下でチームのために何ができるのかを常に考えていました。大学でもそういうことをやりたいと思い、マネージャーで入れてもらいました」
 大学のマネージャーは、部のお金を管理したり、オープン戦の日程を組んだりと、仕事は多岐に渡ります。1年間経験し、「大変なこともありますが、やりがいのある仕事です」と頼もしい言葉が聞けました。
 石黒マネージャーが目指しているのは「チームから信頼されるマネージャー」だそうです。今は積極的に選手とコミュニケーションをとり、1部昇格のために奮闘中。「静商時代の経験も生かしながら、いろいろなことを選手に伝えられるように勉強していきたいと思っています」と「静商魂」を胸に秘め、裏方として全力投球します。(編集部・栗山)

◆石黒健徒[いしぐろ・たけと]
2000年9月29日生まれ、神奈川県秦野市出身。中学時代は「湯河原ベースボールクラブ」に所属。静岡商では2年秋からベンチ入りし、副主将を務める。3年夏は三塁コーチャーで県ベスト8入りに貢献した。日本大に進学後、硬式野球部のマネージャーを務める。

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2020年3月 8日 (日)

静岡を巣立つ球児たち2020~森田健介(静岡市立→明治大)

 静岡市立の2枚看板の一人、森田健介が明治大法学部に指定校推薦入試で合格。硬式野球部に入部するというニュースが入ってきました!

 高校では1年夏から登板。左腕の渡邉幹樹とともに、チームを引っ張りました。持ち味は球のキレ味。球速は130キロ台前半も、球持ちが良く、回転数の多いストレートで打者を仕留める本格派です。
 明治大を強く意識したのは2年秋の「オータムフレッシュリーグin静岡」。明治大の選手と対戦し、「こういうところでやってみたい」と憧れを抱いたそうです。
03081  高校3年間は決して順調ではありませんでした。フォームを試行錯誤し、イメージ通りのストレートが投げられない時期もありました。それでも3年夏前に復調。3回戦の常葉大菊川戦では2回途中からマウンドに上がり、6回2/3を無失点に抑えました。
「高校ではいい思いもしましたが、苦しんだことの方が多かったです。大学ではその経験を生かし、神宮球場で登板したいです」
 2月22日、23日には明治大硬式野球部の練習に参加。「同学年で春日部共栄からくる村田(賢一)君がすごかった」と刺激を受けた様子です。あらためて今月19日に入寮するとのこと。独特のストレートを磨き、競争を勝ち抜いてほしいです。(編集部・栗山)

◆森田健介[もりた・けんすけ]投手/静岡市立/175cm78kg、右投右打 
2001年5月22日生まれ、静岡県函南町出身。函南中では3年夏に4番打者で全国大会出場。静岡市立入学後、1年夏から登板。秋は県ベスト4入りに貢献した。卒業後は明治大に進学する。

静岡市立・安井信太郎監督からの贈る言葉

名門の野球部に入り、苦労することもあると思いますが、何とか食らいついて活躍してほしいです。何事も努力できる選手ですので楽しみです。神宮球場で投げる姿をぜひ見たいですね。

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2020年3月 2日 (月)

静岡を巣立つ球児たち2020~和田聖生(飛龍→仙台大)

 多くの高校で3年生が卒業式を迎えました。おめでとうございます!
03022  その中で先日、仙台大への進学が決まった飛龍の和田聖生に会ってきました。
 「御殿場ボーイズ」時代から注目してきた遊撃手。高校では2年秋からレギュラーをつかみ、好守で存在感を発揮しました。ですが、本人は悔しさの残った高校野球人生だったと語ります。
 3年夏は初戦で藤枝明誠と対戦。和田は「3番ショート」で出場します。前半は3対0でリードする展開。しかし、6回の守備でした。三遊間の打球を捕りにいった際に、右足を肉離れ。そのままベンチに下がりました。その後、チームは敗退。「やっていたつもりだったけど、トレーニングやストレッチが足りなかった。一生悔いが残ると思いました」と振り返ります。このままでは終われないと、大学でプレーすることを決意。小林能知副部長の母校でもある仙台大に合格しました。
 仙台大は昨年のドラフトで育成指名選手を2人輩出。仙台六大学リーグでは、東北福祉大と並ぶ強豪です。部員も約200人と大所帯。和田は「まず肩をアピールして試合に出場したい」と意気込みます。4年後の目標はプロ、または社会人。「いずれはボーイズの県選抜で一緒だった森敬斗(横浜DeNA)と同じ舞台で戦いたい」と宣言。東北の地で大きく羽ばたきます。(編集部・栗山)

03021 ◆和田聖生[わだ・せな]内野手/飛龍/165cm68kg/右投左打 
2001年6月17日生まれ、静岡県御殿場市出身。小学1年時に「御殿場シャークス」で野球を始める。原里中では「御殿場ボーイズ」でプレーし、投手兼遊撃手で活躍。3年時には「静岡県選抜」の主将を務める。飛龍入学後、2年から遊撃のレギュラー。卒業後は仙台大でプレーを続ける。

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