球音を待つ静岡人⑤~堀田伊吹(筑波大)
編集部が静岡の野球人を応援する企画。第5回は藤枝東から筑波大に進学した堀田伊吹です。
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★超大型右腕が筑波大へ
「まだ1度も野球部の練習に参加できていないんです。早く練習したいですね」
藤枝東から筑波大に進学した堀田伊吹は不安な様子でそう語る。
194センチの超大型右腕。藤枝東では1年夏から出場し、2年春からエースに。3年夏は初戦で敗退したものの、高校で完成するタイプではなく、底知れぬスケールの大きさを持っていた。
「高校では周りから期待してもらった分の活躍ができませんでした。このまま終わることはできないですし、もっと成長したいと思いました」
夏の大会後、筑波大の練習に参加。レベルの高さ、充実した施設に触れて、「自分もここでやってみたい」との思いが芽生えた。また、その際に筑波大で活躍する村木文哉(静岡高出身)からチームの魅力を聞いたことも決め手となった。
その後は、約半年で体重を10キロアップ。大学仕様の体を作り、入学に備えていた。だが、新型コロナウイルスの影響で筑波大の課外活動が禁止となり、4月以降も自宅待機のまま。他の選手と一度も顔を合わすことができていない。 ★大学でも文武両道
モチベーションを保つことが難しい中、ライバルから刺激を受けている。小学校、中学校で一緒にプレーした紅林弘太郎(オリックス)はプロの世界に入り、すでに2軍の試合でプレーしている。
「紅林からは『早く俺のところまで上がってこい』って言われているんです(笑)」
現在は自宅でのネットスローに加え、筑波大の硬式野球部からオンラインで送られてくるトレーニングメニューを必死にこなす。先が見えない日々が続くが、堀田は前を向く。
「まずは球速は140キロまで上げて、Aチームに入れてもらえるように頑張っていきます」
大学では野球だけなく、勉学にも全力で取り組む。理工学群社会工学類に籍を置き、建築関係を学ぶ方向だ。将来的には建築士の資格を狙っていく。
明るい未来だけを信じ、大学生活のスタートを待つ。
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■堀田伊吹[ほった・いぶき]
2001年7月13日生まれ、静岡県藤枝市出身。小学2年時に「青島ホークス野球スポーツ少年団」に入団。青島中では全日本少年軟式野球大会で県ベスト8進出。3年夏に藤枝選抜に選ばれる。藤枝東入学後、1年夏は捕手で出場。2年春からエースとなる。3年夏は初戦敗退。194cm95kg、右投右打。
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