秋季西部地区大会準決勝(8月29日)~浜松球場レポート
<浜松球場・準決勝>
浜松商 7-1 浜名
掛川西 6-2 磐田東
西部地区の準決勝は浜松商と掛川西が勝利。伝統同士が決勝で対戦することになりました!
第1試合は浜松商のエース・工藤遼太(2年)が1失点完投を飾りました。今大会、ここまで全イニングで登板している工藤。準々決勝までの30イニングで自責点0と抜群の安定感を見せています。武器は制球力。この試合も丁寧に低めを集め、「ここ」という場面ではズバッと内角を攻めて凡打の山を築きました。5回に今大会初の自責点を喫しましたが、「個人よりもチームが勝てばいい」と話す工藤。7回には相手打者の頭部に死球を当てるアクシデントのあと、動揺することなく、次打者を三振に。「勝てる投手」を印象づけました。「力はないチームだが、無駄な点をやらない野球ができた」と田川智博監督。工藤を中心に試合を重ねるごとにチーム力が上がってきています。
続く第2試合は来秋のドラフト候補に挙がる掛川西の沢山優介(2年)が登板しました。いきなり先頭打者に先頭打者本塁打を浴びたものの、回を追うごとにエンジンがかかってきます。この日のマックスは浜松球場のスピードガン表示で140キロ。まるで鳥が羽ばたくような美しいフォームで魅了しました。「初回のあと修正できたことが良かった」という沢山。7回3分2を投げて11奪三振。4回には3者連続三振を奪ってチームに流れを持ってきました。真っすぐ一本でも打者を圧倒できるのがストロングポイント。攻めの姿勢を忘れずに、どんどん進化してほしいです!(編集部・栗山)
<写真上/工藤遼太(浜松商)>
<写真下/沢山優介(掛川西)>