« 2020年8月 | トップページ | 2020年10月 »

2020年9月

2020年9月27日 (日)

秋季県大会は藤枝明誠が2連覇、加藤学園が3位で東海大会へ!

 秋季県大会は藤枝明誠が2連覇を果たしました。3位決定戦では加藤学園が勝利。10月24日から三重県で開催の秋季東海大会には藤枝明誠、常葉大菊川、加藤学園の出場が決まりました。

★決勝戦 藤枝明誠 16-2 常葉大菊川

09271
  藤枝明誠が2年連続で秋季大会を制した。初回、トップバッターの宮城佑弥がセンターオーバー二塁打で出塁すると、3番・青木廉征のライト前タイムリーで1点を先制。さらに3回には打者一巡の攻撃で一挙8点を奪った。その後も藤枝明誠の猛攻は止まらず。中盤以降も着実に得点を重ね、計16点を挙げた。エース左腕の小林輝は8回まで毎回奪三振。前日に続く2桁の11三振を奪った。一方の常葉大菊川は9回に3番・川淵琉希也の本塁打で意地を見せた。

藤枝明誠・光岡孝監督
「今大会は小林が点を取られないので野手が育っていったと思う。現状に満足することなく、4週間しっかりと準備をして東海大会に挑みたい」

<写真/先制打を含む4安打2打点の活躍を見せた宮城佑弥(藤枝明誠)>

★3位決定戦 加藤学園 5-2 三島南

09272 加藤学園が3位決定戦をものし、東海大会出場を決めた。1点を追う2回に8番・平尾勝多のタイムリー二塁打で同点とすると、4回に6番・雨宮快成がライトスタンドに本塁打を放った。さらに、続く5回には3点を挙げて、リードを広げた。投げては公式戦初先発の石山拓真が丁寧に低めを突く投球で7回を1失点。最後は左腕の船橋智聖が締めた。一方の三島南は初回に4番・小堂湧貴のタイムリーで先制し、8回には1点を返す粘り強さを発揮。相手に食らいつく姿勢を最後まで貫いた。

加藤学園・米山学監督
「苦しい試合になることは想定していた。4回の雨宮の一発が大きかったと思う。東海大会は1つの目標にしてきた。ここからも緊張感を持っていきたい」

三島南・稲木恵介監督
「課題と成果が見えた試合だった。62年ぶりにベスト4に入り、新たな扉を開き経験を積めたことは大きい」

<写真/公式戦初先発で7回を1失点に抑えた石山拓真(加藤学園)>

| | コメント (0)

秋季県大会準決勝(9月26日)~草薙球場レポート

 秋季高校野球県大会は準決勝2試合が行われ、藤枝明誠が2年連続、常葉大菊川が3年ぶりの東海大会出場を決めました。

★第1試合 藤枝明誠 6-1 加藤学園

09261_20200927013601  藤枝明誠は初回、トップバッターの宮城佑弥の三塁打からチャンスを作り、4番・川瀬譲二のレフト前タイムリーで先制。さらに3回には7番・萩原功登のタイムリー二塁打などで一挙5点を奪った。投げては今大会好投を続けている左腕・小林輝が安定した投球を展開。「自分の持ち味の三振が取れた」と、鋭いスライダーを武器に加藤学園打線から13三振を奪った。

藤枝明誠・光岡孝監督
「新チームがスタートした時点では、加藤学園さん相手にこのような試合ができるとは思ってもいなかった。1戦1戦、選手たちが自信をつけてくれた」

<写真/3回にタイムリーを放った萩原功登(藤枝明誠)>

★第2試合 常葉大菊川 9-1 三島南(7回コールド)

09262  3日間、準々決勝で静岡高相手に好投した三島南の植松麟之介を対策したという常葉大菊川。初回、2番・大石翔海、3番・川瀬琉希也の連打から相手のミスに乗じて1点を先制。なおも2死二三塁から公式戦初スタメンの6番・馬塚潤哉がライト前に2点タイムリー。2回には2番・大石のタイムリーで加点すると、3回に3点、4回には2点を挙げて試合を優位に進めた。 投手陣は先発の小山星南が4回無失点。その後は三輪奏都横井辰哉とつなぎ、しぶとい三島南打線を封じた。

常葉大菊川・石岡諒哉監督
「西部大会5位で何とか県大会に行けて、そこから這い上がるという形で目の前の試合を1試合ずつ戦ってきた。明日も向かっていく気持ちを忘れずに勝ちにいきたい」

<写真/2安打4打点の活躍を見せた馬塚潤哉 (常葉大菊川)>

| | コメント (0)

2020年9月24日 (木)

【ボーイズリーグ】県秋季大会準決勝レポート!

 ボーイズリーグ静岡県支部秋季大会(中日本選抜大会県予選)の準決勝が22日に菊川球場で行われました。

★第1試合 浜松北ボーイズ 4-2 スルガボーイズ
★第2試合 菊川ボーイズ 8-0 静岡葵ボーイズ(6回コールド)

09241  第1試合は浜松北ボーイズが強豪・スルガボーイズを逆転勝ちで撃破。1点を追う5回、2死一二塁から4番・宮崎凌月がレフトオーバーの三塁打。投げては左腕の内藤優央、本格派タイプの鈴木康峰、スリークオーターの水口柚希とバラエティに富んだ投手陣で相手打線の反撃をしのぎました。創部5年目で初の決勝進出を果たした浜松北ボーイズ。中学生ですが、とにかく打球がよく飛ぶチームです。個人的に気になったのが「3番ショート」の鈴木一翔。父で現在同チームのコーチを務める理男氏は興誠(現浜松学院)、専修大、ヤマハで活躍した名内野手。まだ体の線は細いですが、打っても守っても父譲りのセンスの良さが際立っていました。

09242_20200924093701  第2試合は菊川ボーイズがコールドで静岡葵ボーイズを下し、2年連続で決勝進出。右腕の八木翠暖がキレのあるストレートとナチュラルに沈む球を巧みに使って完封しました。打線も初回から5番・秋原汰成のタイムリーなどで小刻みに得点を奪いました。注目したのは「7番ショート」の松下禄野。とにかく守備が上手い。初回に先頭打者の打球が三遊間に飛ぶと、あっと言う間に打球に追いついて一塁で好送球。セーフとなりましたが、スピード感と球際の強さに驚きました。その後も、好守備を連発! 今すぐ高校生に混ざっても遜色がないのでは。そう感じてしまうほど圧巻の守備力でした。打撃は7回にレフト前ヒット。小柄で力はないですが、素直なスイングを見せてくれました。

 また、準決勝で敗れたものの、スルガボーイズと静岡葵ボーイズも中日本大会への出場を決めています。スルガボーイズの捕手・須川皐生はスローイングが魅力。強肩に加え、捕ってから投げるまでが速かったです。静岡葵ボーイズで目に留まったのは「1番ピッチャー」で出場した小笠原蒼悟。体にバネがあり、今後が楽しみな選手です。(編集部・栗山)

<写真/上から鈴木一翔(浜松北ボーイズ)、松下禄野(菊川ボーイズ)>

| | コメント (0)

2020年9月21日 (月)

都市対抗予選 ヤマハvsジェイグループ

★9月21日 都市対抗東海地区二次予戦 第3代表決定トーナメント1回戦 岡崎市民球場 晴 

    チーム
ヤマハ 0 0 0 0 2 0 0 0 2 4
ジェイグループ 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2

(ヤ)池谷、波多野-川邉
(ジ)國廣、吉田、馬明-松本
▽二塁打=青柳、河野(ヤ)鈴木(ジ)

09211_20200921175901  ヤマハが苦しみながら都市対抗予選1勝を挙げました。
 先発はプロ注目の左腕・池谷蒼大。「前半はテンポ良く投げられた」と、5回までに7三振を奪います。一方の打線は相手のアンダースロー右腕に苦しみます。初回からランナーを出すものの、あと一本が出ず。ようやく5回に相手のエラーに乗じて2点を先制します。しかし、7回に池谷が3連打を浴びて同点に。負ければ予選敗退というプレッシャーが押し寄せてきます。
 それでもヤマハは9回に無死一二塁のチャンスを作ると、5番・矢幡勇人が見事に送りバントを成功。続く、途中出場のベテラン・池田祥大がセンターへ犠飛、ルーキー・永濱晃汰がタイムリーで続き、2点を勝ち越しました。
 社会人入り後、自己最長の7イニングを投げた池谷は試合後、「反省するところは反省して、次に生かしていきたい」とコメント。チームにとっても、池谷にとっても、大きな1勝となりました。

ヤマハ・室田信正監督
「苦しい試合だった。予選はそんなに簡単にはいかないと思っている。1つ1つ勝っていきたい」

<写真/プロ5球団のスカウトの前で9三振を奪った池谷蒼大(ヤマハ)>

| | コメント (0)

2020年9月20日 (日)

秋季県大会2回戦(9月20日)~愛鷹球場レポート

★第1試合 加藤学園 2-1 静岡商

09201   先制したのは静岡商。4回、4番・小西涼登が内野安打で出塁すると、相手のエラーの間に生還する。一方の加藤学園は直後の6回、2番・佐野陸斗のタイムリーで同点。なおも一死満塁から5番・宮崎新那のレフト前安打で勝ち越した。投げては3回からマウンドに上がった1年生右腕・石山拓真が好投。ストレートと変化球のコンビネーションが冴え、静岡商打線を封じる。そして9回は左腕の船橋知聖に託す。2死一三塁のピンチを迎えたが、最後はセンターの佐野が右中間の打球をスライディングキャッチ。加藤学園が持ち味のしぶとい野球で勝ち切った。

加藤学園・米山学監督
「今日のゲームを拾うことができたのは大きい。石山は落ち着いてよく投げてくれた。全体的にまだミスが多いので、今日の反省を次につなげたい」

<写真/リリーフで好投した石山拓真(加藤学園)>

★第2試合 常葉大菊川 6-2 御殿場西

  09202 常葉大菊川が東部2位の御殿場西を下し、準々決勝進出を決めた。3回に3番・川淵琉希也のタイムリーなどで3点を先制。さらに、7回に川淵のタイムリー三塁打と5番・菅沼哲生の本塁打で3点を追加した。先発の安西叶翔は5回まで無安打に抑える快投。6回に2点を失ったものの、最後まで落ち着いた投球で完投した。

常葉大菊川・石岡諒哉監督
「昨日よりは落ち着いてプレーしてくれたが、まだまだ。打つべきボールを打っていない。明日しっかり練習して、準々決勝に挑みたい」

<写真/3安打2打点の活躍を見せた川淵琉希也(常葉大菊川)>

| | コメント (0)

2020年9月19日 (土)

秋季県大会1回戦(9月19日)~清水庵原球場レポート

 秋季高校野球の県大会が本日開幕しました。清水庵原球場で行われた3試合のレポートです。

★第1試合 静清 4-3 市立沼津

09191_20200920043601  静清がサヨナラ勝ちで2回戦進出を決めた。3対3の同点で迎えた9回裏。2死三塁のチャンスを作ると、故障のためスタメンを外れていたのの、本来は4番を打つ力があるという上原堅心が代打で登場。ここで上原はショートへの内野安打を放って試合を決めた。市立沼津は長身右腕・飯田歩夢が尻上がりに調子を上げ、6回には同点に追いつく粘りを見せたが、最後は力尽きた。

静清・長田仁志監督
「攻撃面、守備面ともに勝つための練習をしてきているが、今日はやってきたことの半分も出せなかったかな。ただ、投手陣が頑張って投げてくれた。それがサヨナラ勝ちにつながったと思う」

<写真/サヨナラ安打を放った上原賢心(静清)>

★第2試合 藤枝明誠 5-0 富士宮西

 09192 藤枝明誠は初回、相手のミスに乗じて2点を先制。2回には2番・高下裕太郎のタイムリーなどで2点を追加する。投げては左腕・小林輝がキレのあるストレートを武器に快投。9回1死まで投げ、自己最多となる13三振を奪った。一方、敗れはしたののの、富士宮西は3回から登板したアンダースローの若月陸が好投した。

藤枝明誠・光岡孝監督
「小林を中心としたディフェンスで戦っていくチーム。明日の掛西戦はとにかくぶつかっていくだけ。去年の優勝は今の選手たちには関係ない。あくまで挑戦者の気持ちで戦っていく」

<写真/13三振を奪った小林輝(藤枝明誠)>

★第3試合 伊豆中央 7-6 焼津中央

09193  伊豆中央が接戦をものにした。1点を追う7回、5番・鈴木愛翔のタイムリーで同点。2死満塁から6番・河野峻佑が走者一掃となるタイムリー二塁打を放った。焼津中央は9回、1点差まで追い詰め、さらに2死二塁から1番・正木陸都がライトポール際に大ファウルを放ったが、あと一歩及ばなかった。

伊豆中央・影山英伸監督
「大会への入りが難しかったが、選手には『とにかく勝つんだ』という強い気持ちを持って欲しかった。7回に河野が良く打ってくれた」

<写真/勝ち越しタイムリーを放った河野峻佑(伊豆中央)>

| | コメント (2)

2020年9月17日 (木)

都市対抗予選 ヤマハvsHonda鈴鹿

★9月17日 都市対抗東海地区二次予戦 第1代表決定トーナメント1回戦 岡崎市民球場 晴 

   チーム
Honda鈴鹿 0 1 0 0 0 0 2 1 0 4
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 1 1 1 3

(H)井村、松本竜、平尾、八木-長
(ヤ)ナテル、九谷、近藤、池谷-川邉
▽二塁打=貞光(H)、青柳(ヤ)
▽本塁打=矢幡(ヤ)

09171 初戦の先発を任されたのはフェリペ・ナテル。2回に1点を失ったものの、粘りの投球で6回まで踏ん張ります。一方の打線はチャンスであと一本が出ない重苦しい展開で進みましたが、0対3となった7回、1番・青柳直樹の二塁打と3番・前野幹博のレフト前タイムリーで反撃開始。続く8回には5番・矢幡勇人がドラフト候補右腕・松本竜也のストレートをレフトスタンドに持っていきました。大会前のオープン戦では不調で心配だった矢幡。ですが、さすが百戦錬磨のベテランです。「顔を残すイメージ」とインパクトの瞬間までボールを見ることを意識した練習を繰り返し、予選に照準を合わせてきました。
 そして、迎えた9回裏。無死一三塁のチャンスを作ると、前野の一塁ゴロの間に三塁走者が生還して1点差に迫ります。しかし、反撃はそこまで。後続が倒れ、ゲームセット。初戦を落としました。
 この結果、ヤマハは第3代表決定トーナメントに回り、20日にジェイグループと対戦します。黒星スタートとなりましたが、予選は始まったばかり。2年連続の東京ドームに向けて、ここからが正念場。這い上がってくれると信じています!(編集部・栗山)

ヤマハ・室田信正監督
「選手は一生懸命にやってくれた。最後に粘ることができたことは次に繋がると思う。切り替えて準備していきたい」

ヤマハ・矢幡勇人主将
「一人ひとり、やってきたことを信じてやるだけです。攻撃面に関してはチャンスは作ることができていた。そこは前向きに捉えたいです」

<写真/8回に本塁打を放った矢幡勇人(ヤマハ)>

| | コメント (0)

2020年9月14日 (月)

秋季県大会の組み合わせ決定!

 第73回秋季東海地区高等学校野球静岡県大会の抽選会が本日、静岡市内で行われました。

09141_20200914202301

★組み合わせはこちらから→https://shizuoka-hbf.com/wp-content/uploads/2020/09/%E7%AC%AC73%E5%9B%9E%E7%A7%8B%E5%AD%A3%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E5%9C%B0%E5%8C%BA%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E3%82%84%E3%81%90%E3%82%89.pdf

 夏ベスト4の静岡商と浜松開誠館が初戦で激突。勝者が東部1位の加藤学園と対戦します。常葉大菊川対駿河総合、沼津東対磐田東など初戦から注目カード目白押しとなりました。
 優勝候補筆頭の静岡高は浜松日体対星陵の勝者、プロ注目の沢山優介を擁する掛川西は富士宮西と藤枝明誠の勝者と対戦します。
 大会は25チームが参加し、今月19日に開幕。上位3校が東海大会(開催地・三重県)に出場します。なお、今大会は学校管理下で責任教師または副部長が健康状態、連絡先を把握でき、球場入場前に入場者名簿を提出できる方のスタンド入場を認め、一般客の入場は認めないとしています。

| | コメント (0)

2020年9月13日 (日)

【シニア】浜松シニアvs浜松南シニア

09141_20200914102901 今日はシニア南関東支部の秋季大会を見てきました。
 対戦カードは浜松シニア対浜松南シニアの「浜松対決」。浜松南シニアが終盤に一挙5点を奪って逆転勝ちを飾りました。同チームの3年生を中心としたメンバーは9月20日開幕のシニア日本選手権大会に出場しますが、新チームも完成度が高い印象を受けました。投打で目立っていたのが竹下颯人。長身から投げ下ろす角度のあるストレートが武器。腕のしなりも驚きました。打っては7回にレフト柵越えの本塁打。パワーもあって、今後が楽しみな選手です。
09142_20200914102901  一方の浜松シニアは1年生の朝倉陽が先発。名前に聞き覚えがあるなと記憶を紐解くと、昨年の黒潮旗で一度記事にしていた選手でした。(当時の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2019/10/post-d2353b.html)。名門の浜松シニアで1年生からマウンドに立つだけあり、体全体を使うフォームで、とにかく投げっぷりがいい。さらに、「本当に1年生なの?」と疑いたくなるほど、マウンドさばきが落ち着いていました。5回まで1失点に抑えた投球は見事。ストレートにしても変化球にしても生きた球でした。(編集部・栗山)

<写真上/竹下颯人(浜松南シニア)>
<写真下/朝倉陽(浜松シニア)>

| | コメント (0)

2020年9月12日 (土)

袋井の注目左腕が練習試合で快投!

 今日は浜松学院対袋井の練習試合の取材へ。両チームとも、秋の地区大会は敗退したものの実力校同士。ハイレベルな試合を見ることができました。

09121 注目は袋井の後藤駿介。昨年の秋は明治神宮大会で優勝した中京大中京(愛知)相手に好投したという噂のサウスポーです。
 今日の練習試合では完封。許した安打は4本のみで、5回を除いて毎回の12三振を奪いました。下半身主導のバランスのいいフォームが魅力。キレのあるストレートをテンポ良く投げ込んでいました。しかも内角への制球力も絶秒。今年の左腕では、まず掛川西の沢山優介の名前が挙がりますが、安定感なら後藤も負けていないでしょう。県の上位でも十分に通用する投手だと思いました。
 この投手を見ながら、フッと思い出したのが、かつて静岡を沸かせた近藤守さん。約35年前、袋井のエースとして2年春の東海大会で優勝、3年夏は4試合連続完封を飾った伝説の左腕です。当時、近藤さんと一緒にプレーした外部コーチの吉村正之さんは「カーブのキレや牽制の上手さはあのときの近藤に及ばないけど、そこに近づいてほしい」と期待していました。
 打線では、「1番ライト」で出場した1年生・磯部晨太郎が気になりました。初回の第1打席でいきなりレフトオーバーの二塁打を放つと、第4打席はレフト前安打。スイングに無駄がなく、シャープにバットを振り抜きます。秋の西部大会は直前の練習試合で故障し、出場できなかったとのこと。悔しさをバネに成長してほしいです。

09122

 一方、浜松学院は1年生右腕の川島隆希が先発。初回に1点を失ったものの、2回から6回は無失点に。腕がムチのようにしなるタイプ。今後、伸びる予感がしました。(編集部・栗山)

<写真上/12奪三振で完封した後藤駿介(袋井)>
<写真下/ヒジがしなる川島隆希(浜松学院)>

| | コメント (0)

2020年9月11日 (金)

オープン戦 ヤマハvsTDK

★9月10日 オープン戦 浜松球場 晴   

  チーム
TDK 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
ヤマハ 0 0 0 0 2 0 0 0 × 2

(T)小木田、長谷川、小野-石塚
(ヤ)池谷、清水、波多野、九谷-川邉、高杯
▽二塁打=皆川、青木(T)、永濱(ヤ)
▽本塁打=北畠(T)、前野(ヤ)

 昨日は、ヤマハの都市対抗予選東海地区2次予選前、県内最後のオープン戦を取材しました。
 プロ5球団のスカウトが集結。ドラフト候補の池谷蒼大が先発し、5回を1失点に抑えました。先頭打者に本塁打を浴びたものの、その後は走者を出しながらも、粘りの投球を見せました。球速は少し厳しめと言われる浜松球場のスピードガンで143キロをマーク。「今日はテンポが悪かった」と本人は反省していましたが、大事な予選に向けて順調に調整が進んでいるのは間違いなし。左の若きエースとして予選で本領を発揮してほしいです。 
 09111一方の野手陣は「1番セカンド」の青柳直樹がライト前2本、レフト前2本と広角に打ち分けて4打数4安打。いるだけで安心感のあるベテランのスイッチが入っていました。さらに、5回には「3番センター」の前野幹博が「いい感じで反応で打てた」と、ライトスタンドへ逆転の2ラン本塁打を放ちました。この日の前野は守備でも難しい打球をキャッチし、チームに貢献。ヤマハの顔になってきました。

 都市対抗予選東海地区2次予選は15日に岡崎市民球場で開幕。ヤマハの初戦は17日で、相手はHonda鈴鹿です。今回も厳しい戦いが続くと思いますが、2年連続で代表権を獲得してもらいたいです!(編集部・栗山)

<写真/本塁打を含む2安打を放った前野幹博(ヤマハ)>

★都市対抗予選東海地区2次予選の組み合わせはこちらから→https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/jaba-official-image-bucket/wp-content/uploads/2020/08/24110724/%E7%AC%AC91%E5%9B%9E%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%AF%BE%E6%8A%97%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%BA%88%E9%81%B8-%E7%B5%84%E5%90%88%E8%A1%A8_20200824.pdf

| | コメント (0)

2020年9月 6日 (日)

秋季東部地区大会決勝&3位決定戦(9月5日)~愛鷹球場レポート

<決勝> 加藤学園 3- 2 御殿場西
<3位決定戦> 三島南 9-5 星陵

09061  加藤学園が2年ぶりの東部優勝を飾りました。初回に先制を許すも、その裏、1番・平尾勝多(2年)の二塁打を足がかりに逆転。同点となった3回裏には主将・内田歩希(2年)の犠飛で1点を勝ち越しました。投手陣は4投手のリレー。2番手で4回から3イニングを1安打無失点に抑えたのが岩間昴生(2年)。東部地区初戦の日大三島戦では1死しか奪えずに悔しい思いを経験していましたが、フォームを微調整したことでストレートとスライダーのキレが増していました。また、9回を3人で締めた1年生左腕・船橋知聖の安定感も光っていました。米山学監督は「接戦で勝ったことは自信にしてほしいが、反省するところはもう一度見つめ直したい」と気を引き締めていました。一方、御殿場西は先発の市村倖大(2年)が序盤に失点したものの、4回以降は無失点に抑えて完投。走者を出しながらも、気持ちのこもった投球を見せてくれました。

09062  3位決定戦は東部の公立校として唯一のベスト4入りした三島南が勝利しました。3点を追う3回に6番・深瀬暖人(1年)のタイムリー二塁打などで一挙4点を奪って逆転。同点となった5回にも深瀬暖が勝ち越しタイムリーを放ちました。
今年創部100周年を迎える三島南。8回途中からマウンドに上がった前田銀治(2年)は138キロを計測するなど、まだまだ底知れぬエネルギーを持っています。県大会での戦いぶりも注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真上/岩間昴生(加藤学園)>
<写真下/深瀬暖人(三島南)>

| | コメント (0)

2020年9月 1日 (火)

【大学野球】静岡リーグが開幕しました!

09011_20200901085201 大学野球の秋季静岡リーグが開幕しました。
 8月30日の清水庵原球場、第1試合でマウンドに上がったのが静岡大の最速146キロ右腕・井手駿(3年/181cm74kg)。この日は6回を投げて6奪三振で無失点に抑えました。圧巻の投球は3回。角度のあるストレートを軸に3者連続三振を奪いました。絶対的な決め球を手にし、球速数字が150キロ近くまで上がってくれば、来秋のドラフト候補になってくるでしょう。その可能性は十分にあります。

09012_20200901085701  続く第2試合は、東海大海洋学部のプロ注目・加藤廉(4年/181cm80kg)が2安打2打点の活躍を見せました。加藤と同じくインパクトを残したのが4番の望月洸希(3年/175cm80kg)。そのパワーは恐るべし! 第1打席でレフト前安打を放つと、第2打席では滞空時間の長いレフトフライ、そして第3打席でレフトオーバーの二塁打。バットが振れて、打球音は一人別格でした。東海大静岡翔洋時代は控え選手でしたが、大学で実戦経験を重ね、成長してきている印象。右の長距離砲は貴重なだけに、今後も注目したいです。(編集部・栗山)

<写真上/井手駿(静岡大)>
<写真下/望月洸希(東海大海洋学部)>

| | コメント (2)

« 2020年8月 | トップページ | 2020年10月 »