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2021年3月

2021年3月31日 (水)

静岡を巣立つ球児たち2021~野ヶ本英典(磐田東→近畿大)

 静岡を巣立ち大学でプレーを続ける注目球児を紹介する企画。第3回は近畿大に進学する大型左腕・野ヶ本英典(磐田東)です。

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04011_20210401102201 ★才能の開花
 全力で腕を振り抜いた夏だった。190センチの長身から投げ込むストレートは最速139キロをマーク。高校入学後、期待され続けてきた左腕が3年春から夏にかけて急成長を遂げていた。
 転機は2年夏にベンチを外れたことだったという。
「2年夏は大会前にギリギリまで遠征に連れていってもらっていたんですけど、最終選考でメンバーから落とされて。このままではダメだって思いました」
 小学3年生から始めた野球。学童の「相良スワローズ野球スポーツ少年団」、中学の「小笠浜岡シニア」を通じ、いつも身長は同学年の選手に比べて飛び抜けて大きかった。一方で体が堅く、そのポテンシャルを十分に生かしきれていなかった。
 高校2年秋から取り組んだのが柔軟性の強化だった。
 山内克之監督(前監督)からアドバイスをもらい、風呂上がりのストレッチはもちろん、時間があれば常に体をほぐした。すると、2年冬が過ぎた3年春から球速が伸び始める。
「投げる際の足の歩幅が一歩半くらい伸びました。二俣(翔一)のキャッチングを見ていても、球が伸びていることを感じました」
 球速が上がることで試合中に爪が割れることもあったが、「それも指にかかっている証拠」と前向きにとらえた。
「山内監督からは『指にかかりすぎてリリースでピチピチ聞こえるぞ』と言われました。でも『いいことだ』ともアドバイスをもらったので、割れた爪はマネキュアで固めたりして投げていました」
 
★悩み抜いて決断した夏
 だが、初めてエースナンバーを背負った3年夏、思わぬアクシデントに見舞われる。
 2回戦の掛川西戦。3回途中に突如、連続でボールがすっぽ抜けた。ヒジが痺れる。それまでの野球人生で味わったことのない感覚だった。異変に気付いた二俣がマウンドに駆け寄って「どうしたんだ? 球が全然違うぞ」と心配すると、野ヶ本は「ヒジがヤバイかも」と話し、次の回から交代した。
 それでも野ヶ本は「仲間のために投げたい」と4回戦の常葉大菊川戦に照準を合わせた。
「病院の先生からは大学で続けたいのなら、注射を打つのは止めた方がいいって言われて。本当に悩んで……。3年間一緒にやってきた仲間と戦う最後の夏なので、正直投げたいという気持ちもありました」
 逡巡を繰り返した野ヶ本。最終的に注射を打つことはなく、球場に向かった。
「ヒジをテーピングで巻いてもらい出来る限りのことはしました」
 しかし、球場入りしてキャッチボールすると、塁間の距離しか球が届かなかった。
「それで投げるのは止めようと思いました。逆にこれで投げたら、チームに迷惑をかけてしまうので仲間を信じました」
 結果、1対4で敗戦。この夏を最後に勇退する山内監督の最後の試合となった。
「高校に入って2年間は伸び悩みましたが、監督には1年のときからフォームやトレーニング方法など、たくさんのことを教えてもらいました。最後は優勝で送ることができませんでしたが、大学で頑張り、今度は神宮球場に監督を招待したいです」

04012 ★ドラフト1位を目指す
 卒業後は近畿大に進学する。夏の大会後、これまで以上に体の柔軟性を高めた。ヒジの故障も少しずつ癒え、大学での飛躍を誓う。狙うは4年後のプロ入りだ。
「ドラフト1位でプロに行きたいです。中学のときから一緒にやってきた二俣には負けていられないので。そのためには大学で150キロを出すことが通過点だと思っています」
 高校時代に支え合ったチームメートや恩師のために、必ず夢を実現する。 
 


山本幸司監督からの贈る言葉

高校3年間で安定感が出てきました。ですが、まだまだ大きく伸びる選手。まずは大学で地道に体を作り、社会人やプロの世界を目指してほしいです。

■野ヶ本英典[のがもと・ひでのり]投手/磐田東/190cm90kg/左投左打
2002年6月1日生まれ、静岡県牧之原市出身。小学3年時に「相良スワローズ野球スポーツ少年団」で野球を始める。中学時代は「小笠浜岡シニア」に所属し、3年春に関東大会出場。高校入学後、1年秋から登板。3年夏はエースを務めた。卒業後は近畿大に進学する。

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2021年3月30日 (火)

静岡を巣立つ球児たち2021~小林亮太(清水桜が丘→皇學館大)

 静岡を巣立ち大学でプレーを続ける注目球児を紹介する企画。第2回は皇學館大に進学する好遊撃手・小林亮太(清水桜が丘)です。

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★中学の全国大会での衝撃
 2018年10月20日。秋季東海大会に初出場した清水桜が丘は岐阜第一と対戦した。9回表が終わり、4対2でリード。二塁を守っていた小林は「このまま勝てるんじゃないか」と期待感を抱き、守備位置についた。しかし、9回裏に同点に追いつかれると、延長11回の末にサヨナラ負け。ダイムスタジアム伊勢で(三重)で悔し涙を流した。
「打つ方では3打数無安打。今振り返ると、ただ試合に出ていただけ。何もできなかったです」
 柔らかいグラブさばきにシャープなスイング。さらに、50m6秒前半の脚力を持ち、走攻守の三拍子が揃う小林。その原点は小中時代にある。
03301_20210330143201  野球を始めたのは9歳のとき。「静岡ベースボールボーイズ」に入団し、東海大一の主砲として甲子園で活躍した経験を持つ羽山忠宏監督から指導を受けた。
「羽山監督はバッティングの方だったので、練習の半分以上はバッティング。ひたすら振り込んだことで力がついたと思います」
 その後、東海大静岡翔洋中に進学。技術も心も大きく成長した。
「守備に関しては先輩の高柳迅さん(現名古屋商科大)の影響が大きかったです。高柳さんの真似をしているうちに技術が上がっていったと思います」
 中学2年夏。そんな小林の意識を変える大きな出来事があった。2年夏の全国大会準々決勝で宇ノ気中(石川)と対戦。相手のバッテリーはその後、星稜で全国準優勝を成し遂げる奥川恭伸(現ヤクルト)、山瀬慎之助(現巨人)だった。
「自分はベンチから見ていただけですが、2人は見たことのないすごいレベルで。全国に行くと、こういうチームと戦っていかないといけないんだって、野球に対する価値観が変わりました」
 その後、小林は2年秋からレギュラーとなった。3年春の全国大会は「たまたまケガ人がいたので」と謙遜するものの、4番打者として出場した。

03302 ★最後までやり切ることをテーマに
 清水桜が丘に入学すると、1年夏から起用された。秋にはレギュラーとなり、県準優勝、東海大会出場に貢献した。
 2年秋からは主将を務めた。だが、秋は中部地区大会の敗者復活戦で逆転負けを喫し、県大会出場を逃した。
「負けた試合は最後、自分たちの甘さが出てしまいました。その反省から冬は何事も最後までやり切ることをテーマに全力で取り組みました」
 ティー打撃やトレーニングなど苦しいメニューも、最後まで全員で歯を食いしばってやり遂げた。主将として小林には春に向けてチームが仕上がっていく実感があった。
 
★伊勢に導かれた男03303
 新型コロナウイルスの影響で春、そして夏の甲子園大会が中止となった。それでも休校期間中は部員の気持ちが切れないように、「LINE」を使って常にコミュニケーションをはかった。そして、県独自の代替が決まったときは「秋の悔しさをぶつける場所を作っていただけた」と素直に感謝した。3回戦で沼津東に敗れたものの、チームは秋になかった粘り強さを発揮。「高校野球をやりきった」という達成感が得ることができた。
「個人としては3試合で2安打しか打てず物足りなかった夏でした。でも、コロナの期間を経て、自分たちが成長したことも分かった大会で、開催していただけたことに感謝しています」
 卒業後は三重県の皇學館大に進学する。ホームグランドは2年秋に悔し涙を流したダイムスタジアム伊勢となる。
「もう絶対に来ることはないと思っていましたが、皇學館大のホームグランドがダイムスタジアムだと知ったときは縁を感じました」
 大学での目標は全国大会に出場し、明治神宮球場でプレーすること。同時に、教員免許を取得し、いずれは高校野球に携わりたいという夢を持つ。
 伊勢に導かれた男の新たな挑戦が始まる。


曲田雄三監督からの贈る言葉

ガムシャラに野球を楽しんでいた2年時の姿と、経験と実績を背負いながらチームを導いた3年時の姿。その両方の小林を見ることができて幸せでした。大学では野球はもちろんのこと、人間的に大きくなり、いつの日か指導者として母校に戻ってくる日があってほしいと願っています。

■小林亮太[こばやし・りょうた]内野手/清水桜が丘/174cm72kg/右投右打
2003年2月18日生まれ、静岡県静岡市出身。9歳のときに「静岡ベースボールボーイズ」で野球を始める。東海大静岡翔洋中では3年春にレギュラーで全国大会出場。清水桜が丘では1年夏からベンチ入り。秋の東海大会出場に貢献した。2年秋から主将。3年夏は3回戦で敗退した。卒業後は皇學館大に進学する。

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2021年3月29日 (月)

静岡を巣立つ球児たち2021~内海壮太(御殿場西→法政大)

 高校3年生にとっては旅立ちの季節となりました。今日から3日間に渡り、静岡を巣立ち大学でプレーを続ける注目球児を紹介します。第1回は法政大に進学する大型スラッガー・内海壮太(御殿場西)です。

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★名選手の父から野球の基礎を学ぶ
 その打球は大きな放物線を描き、御殿場西グランドのレフトフェンスを越えていった。はるか遠くに消えた打球の行方を気にしながら森下知幸監督は思わず、こう口にした。「エグイよね」。
 2月下旬、例年なら野球を続ける3年生は進学先のチームに合流している時期。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で3月中旬以降から練習に参加する選手がほとんど。内海壮太も後輩に混ざり、練習を重ねていた。
 紅白戦で名将を唸らせる一発を放ち、両手を広げながらゆっくりとダイヤモンドを回る内海。そこには自信が漲っていた。森下監督は「ここに来たときは大人しくて、弱々しい子だったんです。それが今ではいい意味で図々しくなって。3年間で技術的にも性格も変わったね」と教え子の成長を喜ぶ。  
 神奈川県横浜市で生まれた内海が野球を始めたのは小学3年夏。父・将人氏の影響だった。
 将人氏は日大三島出身。法政大では稲葉篤紀氏(現侍ジャパン監督)とクリーンアップを組み、社会人野球の東芝でも活躍した名選手だ。
「父からは野球の基礎的なことを教わりました。それが今でも生きていると思います」
 小学生時代は「横浜緑リトル」に所属して捕手で活躍。その後、中学1年冬に父の転勤で広島に転居し、「広島ボーイズ」に入団した。
「広島は気が強そうな人が多いイメージを持っていましたが、すぐに慣れることができました」  
 古葉竹識氏(元広島監督他)の弟・福生氏が監督を務める「広島ボーイズ」で3年春にはレギュラーとして全国大会出場。ただ、打順は7番。大柄だったが、そこまで目立っていた選手ではなかった。

03291_20210329132901 ★「森下野球」に惹かれて広島から御殿場へ
 高校は親元を離れて御殿場西へ。将人氏の高校時代の恩師が森下監督という縁で結ばれた。
「父から森下先生のことを聞いて、練習を見に行ったら、すごい活気があるなって思って決めました」
 そんな内海の才能が開花したのは遅い。1年秋から公式戦に出場したが、結果が出ない。本人は「何となく出させてもらっているというか。自覚が足りなかったと思います」と振り返る。森下監督や周囲から指摘されると萎縮してしまう。殻を破りきれなかった。
 火がついたのは2年夏。ベンチ入りのメンバーから外れたことがきっかけだった。
「ベンチから外れて、今まで何もしてこなかったんだなっていうのが自分で分かりました。それから自分たちの代になり上位打線を打たせてもらって、初めて自覚が出て『やらなきゃいけないな』っていうふうになっていきました」
 単にやらされるのではなく、自分で考えて行動する。昨年春の休校期間中も黙々とバットを振った。

03292 ★3年夏の悔しさを糧に大学へ
 県屈指のスラッガーとして臨んだ高校最後の夏。3回戦で最速148キロ左腕・髙田琢登を擁する静岡商と対戦する。第1打席は三振。第2打席はライトフライ。そして第3打席は2死一、三塁のチャンスで一発が出れば同点だった。しかし、いい角度で上がった打球はスタンドに届くことなく、レフトフライに終わった。
「あそこで一本を打てなかったのは実力だと思います。そこを糧にして成長していきたいです」
 卒業後は将人氏の母校・法政大に進む。夏の大会後、体重が8キロアップ。昨年夏とは見違えるほどの堂々とした体を手に入れ、大学に向けて準備してきた。
「バッティングだけでなく、走攻守でアピールしていきたいと思います。どういう使われ方をしても結果を残せるようなプレーでチームに貢献していきたいです」
 天性の飛ばす能力を生かし、大学でブレイクする。


森下知幸監督からの贈る言葉

中学のときは7番くらいを打っていて自信を持っていない選手でした。ようやく高校2年くらいから自分の可能性に気付いてきました。(常葉)菊川時代を振り返っても、ここまでの長距離打者はいなかったです。大学では大きく成長してほしいですね。

■内海壮太[うつみ・そうた]内野手/御殿場西/184cm85kg/右投右打
2002年11月3日生まれ、神奈川県横浜市出身。小学3年時に「横浜緑リトル」で野球を始める。中学時代は「広島ボーイズ」に所属し、3年春に全国大会出場。高校入学後、2年秋からレギュラーとなる。3年夏は3回戦敗退。高校通算9本塁打。卒業後は法政大に進学する。

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2021年3月28日 (日)

春季西部地区大会準々決勝(3月28日)~磐田球場レポート

<浜岡球場・準々決勝
掛川西 2 -0 浜松工
浜松商 4-3 浜松開誠館(延長10回)

03291_20210329063001  プロ8球団10人のスカウトが集結した磐田球場の第1試合。掛川西の注目左腕・沢山優介(3年)は7回からマウンドへ。打者10人対し、5三振を奪う圧巻の投球。昨年秋に比べ、明らかにスケールアップしている感がありました。
 先発した榊原遼太郎(3年)も負けていません。6回を3安打無失点に抑える快投。ストレート、変化球ともにキレキレで、しかもコントロールが抜群に良く無四球。浜松工打線につけ入るスキを与えませんでした。
 一方の浜松工は捕手・清水翔和(3年)の強肩に驚きました。フットワークも軽快で、今年の県内でトップクラスの捕手だと見ました。

 続く、第2試合は接戦となります。浜松商が前半に3点を先制すると、エースの工藤遼太(3年)が「いけるところまで全力でいこうと思った」と強打の浜松開誠館を5回まで1安打に抑えます。一方の浜松開誠館は終盤に工藤をとらえ、8回に4連打で同点に追いつきます。延長戦に突入すると浜松商が10回表に、ここまで力投した工藤が自らスクイズを決めて勝ち越しに成功。その裏は篠原大空(3年)が締めて昨秋に続いて準決勝進出を決めました。
 「チームとして成長を感じた試合だった」と浜松商の田川智博監督。派手さはありませんが、堅い守備と機動力を発揮し、往年の浜松商を思い出させるようなチーム一丸での勝利でした。(編集部・栗山)

<写真/先発で6回を無失点に抑えた榊原遼太郎(掛川西)>

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2021年3月27日 (土)

県大会出場の25校が決定!

 春季高校野球の県大会出場の25校が27日に決まりました。

<東部>
御殿場西/富士宮西/沼津商/桐陽/星陵/伊東商/富士/加藤学園/三島南

<中部>
島田商/清水桜が丘/静清/静岡大成/東海大静岡翔洋/藤枝明誠/島田工/静岡

<西部>
浜名/掛川東/浜松工/掛川西/磐田東/浜松湖北/浜松開誠館/浜松商

 03281_20210328045101 東部地区では桐陽が終盤に5点差を大逆転し、日大三島に勝利。2対7で迎えた7回に2点を返すと、8回に8番・佐藤祐哉(2年)の3点タイムリー二塁打などで一挙5点を奪いました。5回からマウンドに上がったのが土屋大翔(2年)。「静岡裾野シニア」時代に3年夏の全国大会準決勝で好投し、全国制覇に貢献した右腕です。この日は失点こそしたものの、大事な場面ではサイド気味の角度から130キロ台前半の力強いストレートを投げ込んで流れを引き寄せました。
 一方の日大三島は野口央雅(2年)が二塁打2本を含む3安打。シュアな打撃が目を引きました!(編集部・栗山)

<写真/土屋大翔(桐陽)>   

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2021年3月24日 (水)

春季東部地区大会2日目(3月23日)~裾野球場レポート

<裾野球場・2回戦>
富士宮東 5 -2 伊豆中央
伊東商 6-5 韮山
沼津工 11-10 富岳館

03241_20210324082901 第1試合は富士宮東が昨秋県ベスト16の伊豆中央を撃破しました。初回に5番・小林駿佑(2年)、6番・越前大雅(3年)の連続タイムリー二塁打などで一挙3点を奪うと、同点で迎えた4回に1番・大谷陸斗(2年)のタイムリーで勝ち越します。そして7回からは捕手で先発した佐野隼矢(3年)がマウンドへ。気迫あふれる投球で8回、9回のピンチをしのぎ切りました。昨年秋にコールド負けした相手でしたが、大勝良則監督は「相手との差がどこまで縮まっているか逆にいい舞台になった。冬に頑張ってきた選手たちが力をよく出し切ってくれた」と目を細めていました。
03242_20210324082901  富士宮東は下級生ながら、「4番ショート」の勝又琉偉(2年)が主将を務めています。身長185センチの大柄で、足さばきも軽快。ストライドが大きく、50mは5秒8で駆け抜けるそうです。これだけの体で動ける選手はなかなかいないでしょう。この日は第1打席のセンター前安打に続き、第4打席では左中間を破る二塁打と活躍。まだまだ体の線が細いですが、 打席や守備での雰囲気は高校時代の紅林弘太郎(現オリックス)とダブってしまうほど。スケール感があり、まさに原石。今年から来年にかけて追いかけていこうと思っています。
 次戦に勝利すれば、県大会出場となる富士宮東。勝又は「今日の試合はチームのピンチのときに助け合って粘り強さを出すことができました。次も練習してきたことを発揮して県大会出場を決めたいです」と爽やかな笑顔を見せてくれました。部員は現在11人。少ない人数ですが、2年生主体で元気いっぱいの伸び盛りのチームだけに今後が楽しみです。(編集部・栗山)

<写真上/最後の打者を仕留めて喜ぶ佐野隼矢(富士宮東)>
<写真下/下級生ながら主将を務める大型遊撃手の勝又琉偉(富士宮東)>

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2021年3月23日 (火)

春季西部地区大会2日目(3月22日)~浜岡球場レポート

<浜岡球場・2回戦>
掛川東 5 -2 袋井
小笠 9-2 浜松湖南(7回コールド)
磐田農 7-4 浜松江之島

03231_20210323055101  昨秋の中遠大会の再戦となった第1試合。1点を追いかける掛川東は5回に逆転すると、エース右腕の見目大弥(3年)が力投します。力強いストレートに加え、鋭く変化するスライダーを有効的に使い、2回以降は無失点に。県大会出場をかけた次の試合に向け、「コントロールと緩急を意識して今日以上のピッチングがしたい」と意気込んでいました。
 第3試合では、磐田農の左腕・馬渕賢心(3年)が毎回の15奪三振の快投。フォームのバランスが良く、腕も振れる。こんな逸材が眠っていたんだと痺れました。すごく好みのタイプ。これからも注目していきたいです!(編集部・栗山)

<写真/完投し、ガッツポーズを見せる見目大弥(掛川東)> 

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2021年3月21日 (日)

オープン戦 日本大vs日大国際関係学部

 3月17日に日本大と日大国際関係学部のオープン戦が日大国際関係学部御園グランドで行われました。

03211  日本大は『静岡高校野球2021春号』で特集した日大三島出身・海野陽日(新4年)が4回から2イニング登板しました。「少し力が入ってしまった」と、4回と5回ともに先頭打者に四球を許したものの、後続をしっかりと抑えたのはさすが。140キロ台前半の力強いストレートに変化球もキレていました。
 昨年秋はリーグ戦デビューしたものの、1試合の登板に終わってしまった海野。チームの信頼を勝ち取るために、オフも必死にトレーニングを積んで春に備えてきたとのこと。今年は調整が順調に進んでいるそうで本人の表情も明るかったです。日本大の戦力となり、1部昇格に貢献してほしいです。

03212  一方の日大国際関係学部はスタメン表を見てビックリ! 昨年まで投手登録だった鈴木海世(新4年)が「5番DH」で名前が入っていました。
 東海大翔洋中では県内屈指の右腕として注目を浴び、最速136キロの快速球を武器に全国大会でノーヒットノーランを達成。その後、東海大相模(神奈川)から日大国際関係学部へ。僕の中では中学時代のイメージが強く、打者としては想像できなかったのですが、この日の打撃を見たら納得。第1打席、いきなりライト方向へ強いあたりのヒットを放ちます。ムキムキの堂々とした体格で風格も十分。右の長距離砲は貴重なだけに、この春のブレークに期待したいです!(編集部・栗山)

<写真上/地元で凱旋登板した海野陽日(日本大)>
<写真下/強打者として期待の鈴木海世(日大国際関係学部)>

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2021年3月20日 (土)

春季東部地区大会1日目(3月20日)~富士球場レポート

<富士球場・1回戦&2回戦>
富士宮北 9 -7 富士市立
吉原工 7-0 沼津高専(8回コールド)
富士宮西 7-6 熱海・小山・下田・沼津城北(延長10回)

 センバツ高校野球が昨日開幕しましたが、県内でも2年ぶりの春季大会が本日から始まりました。

03201_20210320210101  初日は富士球場へ。第2試合には昨年夏秋と不出場の沼津高専が登場しました。吉原工相手に3点の先制を許す苦しい展開となりましたが、4回以降はエースの笹本大志(3年)が粘りの投球を見せていきます。すると、6回と8回にランナーを貯め、あわやという場面を作ります。しかし、好機であと一本が出ず。8回裏に4点を失ってコールド負けを喫しました。
 それでも公式戦を戦える喜びを前面に出し、楽しそうにプレーしていた沼津高専。エラーしても三振しても、めげることなく、みんなで励まし合っていた姿が印象的でした。試合展開的には紙一重。公式戦特有の試合の流れが勝負を分けました。前川哲司監督は「練習試合とは違う、これが公式戦の難しさなんですかね。この経験を生かしていきます」と夏に向けて前を向いていました。

03202_20210320211401 続く第3試合は、熱海・小山・下田・沼津城北の連合チームが、昨秋の県大会出場校の富士宮西相手に大善戦。3回に1番・秋山葉音(下田/2年)、2番・望月拳太(熱海/3年)の連続二塁打などで2点を先制。その後、逆転を許すも、7回に同点に追いつきます。試合は延長戦へ。10回表に2点を許すも、その裏に1点差に詰め寄りました。
 この4校による連合チームはこれで解散となり、4月以降は単独での試合出場を目指すとのこと。今度は自校での夏勝利に向けて頑張ってほしいです!(編集部・栗山)

<写真上/一昨年秋以来の公式戦を戦った沼津高専ナイン>
<写真下/1番打者として3安打の活躍を見せた秋山葉音(下田)>

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2021年3月19日 (金)

オープン戦 静岡産業大vs中京学院大

 16日は磐田城山球場で静岡産業大と中京学院大のオープン戦を見てきました。

03191  静岡産業大が2016年の全国覇者相手に12対3で圧勝。エースの原和也(新4年)が安定のある投球を見せると、打線は4回までに12点を奪いました。
 活躍したのは「2番DH」で出場した山本優太(新2年)。浜松商の先輩・増田理人(新4年)から第1打席にショート内野安打で出塁すると、第2打席、第3打席ともにレフト前安打を放ちます。この日は5打数4安打の固め打ち。シャープなスイングで逆方向にきれいに打ち返す打撃が印象に残りました。弟の和輝は静岡高の遊撃手。今年は兄弟で静岡の野球界を盛り上げてほしいですね!

03192  一方、中京学院大は昨秋4勝をマークした増田のあと、2番手で掛川シニア出身の赤塚健利(新2年)がマウンドへ。身長193センチの長身から150キロに迫る剛速球で5回からの4イニングを無失点に抑えました。
 また、増田や山本と同じ、浜松商出身の山下蓮太朗(新3年)が「7番セカンド」で先発出場。9回にライト前安打を放ちました。(編集部・栗山)

<写真上/4安打を放った山本優太(静岡産業大)>
<写真下/剛速球を投げ込んだ赤塚健利(中京学院大)>

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2021年3月16日 (火)

『静岡高校野球2021春号』の取り扱い書店についてのご案内

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 明日17日、『静岡高校野球2021春号』が発売となります。(すでに本日から店頭に並んでいるお店もあるそうです!)。今回は、以下の計115店舗の書店さんで扱っていただけることになりました。

<東部地区>
戸田書店富士店/谷島屋富士宮店/谷島屋富士店/えみたすアピタ富士吉原店/未来屋書店富士南店/戸田書店富士宮店/富士江崎書店/あおい書店富士店/大垣書店イオンモール富士宮店/TSUTAYA本吉原店/ひまわりBOOKS函南店/三島ブックセンター/ひまわりBOOKS御殿場店/文教堂大仁店/BOOKSランケイ社/マルサン書店駅北店/谷島屋書店ららぽーと沼津店/くまざわ書店三島店/TSUTAYAすみや三島店/TSUTAYA沼津学園通り店/くまざわ書店沼津アントレ店/焼津谷島屋アピタ大仁店/TSUTAYA御殿場店/マルサン書店仲見世店/マルサン書店サントムーン店/サガミヤ広野店/長倉書店サントムーン店/文盛堂書店/えみたすピアゴ香貫店/いわかみ書店/TSUTAYA函南店/芹沢百貨堂

<中部地区>
焼津谷島屋登呂田店/えみたす焼津店/島田書店花みずき店/藤枝江崎書店駅南店/TSUTAYA相良店/戸田書店藤枝東店/焼津谷島屋アピタ島田店/TSUTAYAグランリバー大井川店/TSUTAYA藤枝瀬戸新屋店/えみたすピアゴ榛原店/焼津谷島屋吉田店/藤枝江崎書店BIVI店/未来屋書店焼津店/佐塚書店栄町店/MARUZENジュンク堂新静岡店/吉見書店長田店/静岡谷島屋新流通店/蔦屋書店静岡平和町店/谷島屋書店パルシェ店/吉見書店竜南店/TSUTAYAすみや静岡本店/TSUTAYA静岡西脇店/江崎書店イトーヨーカドー静岡店/柏屋書店/谷島屋マークイズ静岡店/えみたすアピタ静岡店/TSUTAYA清水春日店/戸田書店江尻台店/江崎書店ベイドリーム清水店/TSUTAYA清水辻店/未来屋書店/大和文庫不二見店/シミズブックス/大和文庫本店/万栄堂本店

<西部地区>
谷島屋本沢合店/アマノ入野店/アマノ書店有玉店/えみたすアピタ浜北店/アマノ書店高丘店/アマノ三方原店/ぶっくす三峰下石田本店/精文館書店領家店/谷島屋浜松本店/谷島屋サンストリート浜北店/TSUTAYA佐鳴台店/アマノアクト北店/谷島屋三方原店/ジャンボTSUTAYA浜松中央店/ブックスかわむら/ブックセンター豊文堂豊岡店/谷島屋エキマチ店/谷島屋連尺店/明屋書店イケヤ湖西店/明屋書店渡瀬店/谷島屋イオンモール浜松店/JACK/未来屋書店浜松市野店/明屋書店イケヤ高丘店/豊文堂(三ケ日)/本の王国浜松西店/ラフレ書店初生店/天竜谷島屋(二俣)/谷島屋医大病院売店/本の王国ザザシティ浜松店/戸田書店リブレ菊川店/江崎書店袋井店/宮脇書店掛川店/明屋書店掛川西郷店/高久書店/谷島屋書店磐田店/三原屋書店アピタ掛川店/谷島屋ららぽーと磐田店/宮脇書店磐田浅羽店/精文館書店豊田町店/未来屋書店袋井店/明屋書店イケヤ磐田東店/TSUTAYA袋井国本店/谷島屋アピタ磐田店/TSUTAYAすみや磐田南店/菊川佐塚書店/三原屋書店中央店 

<関東地区>
東京神保町・書泉グランデ https://www.shosen.co.jp/

<Amazon>
https://amzn.to/3eH7eXI
※Amazonでは発売が少し遅れ、3月23日の予定になっています。

★「静岡高校野球2021春号」の目次はこちらになります。
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2021/03/post-30d9de.html

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2021年3月15日 (月)

ボーイズ1年生大会で有望選手を発掘!

03151  昨日は取材で春野に行きました。ちょうど、取材場所近くの春野総合運動場でボーイズの1年生大会が行われていたので、立ち寄ることに。すると、浜松北ボーイズと御殿場ボーイズの試合が始まるところでした。
 浜松北ボーイズの先発投手としてマウンドに上がったのは内藤優央。細身でスラッとした左腕で、右足が高く上がるシルエットが美しい。腕の振りもしなやかで一気に興味が沸きました。今1年生なら、2年後、3年後、どこまで伸びていくのか。楽しみな選手を発見しました!
03152  相手の御殿場ボーイズの捕手・塚本栄輝も目を引きました。二塁へのスローイングが正確で、打ってはセンター方向に強く弾き返します(この日は2塁打2本の活躍!)。体にバネが漲り、大きく伸びそうな予感が…。こちらも名前を覚えておきたいです。(編集部・栗山)

<写真/上から内藤優央(浜松北ボーイズ)、塚本栄輝(御殿場ボーイズ)>

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2021年3月12日 (金)

『静岡高校野球2021春号』目次と内容のご紹介

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特集は「好敵手」と題し、ライバルとしてしのぎを削る選手(大学生から小学生まで)にスポットをあてました

 『静岡高校野球』の春号が完成しました! 県内書店では3月17日発売です。Amazonでは3月23日頃を予定しています。価格は700円(税込)です。先日のブログでもお伝えしましたが、今号の表紙は榊原遼太郎&沢山優介の掛川西の140キロコンビです。
 特集は「好敵手」と題し、ライバルとしてしのぎを削る選手たちに迫りました。静岡高・松本蓮と静岡商・髙田琢登のエース対談が実現。浜松工の監督として4度甲子園に導いた内山秀利氏(現浜松北ボーイズ)にはライバル・浜松商に対抗し、どうチームを作り上げたのか。独自の指導方法を明かしてくれました。
 もちろん、センバツに出場する三島南の特集も組みました。第1次登録メンバー18人を紹介。20日の初戦、テレビ観戦のお供として楽しんでいただければ幸いです。
 その他、「静岡注目選手名鑑」では、新高校1年生の予定進路も掲載。今回も静岡のディープな野球情報をたっぷりと詰め込んだ一冊になっています。

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静岡高校野球2021春号
CONTENTS

2021 Pick Up Player
髙須大雅(静岡)
望月源氏(静岡産業大)
前野幹博(ヤマハ)
中田悠斗(中央大)
髙橋諒(金沢工業大)

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2021春 静岡注目選手名鑑
高校生/新高校1年生/中学生/静岡リーグ&県内社会人/全国

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特集 好敵手
天下を狙う男たちの闘い

[掛西が誇る注目140キロコンビ]
榊原遼太郎×沢山優介(掛川西)
「俺たちが甲子園に連れていく」

[静高静商エース対談]
松本蓮(静岡高)×髙田琢登(静岡商)
「いつかまた投げ合おう!」

カトガク甲子園メンバー座談会
「大学ではみんなに負けないぞ!」

[2017年夏決勝を投げ合ったライバル]
久保田蒼布(専修大)×海野陽日(日本大)
「雨の死闘から4年」

石田雄大×井手駿(静岡大)
杉山育夢×伏見響(庵原エンゼルス)

[髙橋遥人と過ごした濃密な6年間]
青島勢奈
「あの時代に戻れるなら…」

[名将が語る真実]
内山秀利(元浜松工監督・現浜松北ボーイズ監督)
「浜商がいたから、浜工も強くなれた」

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祝! 県勢初の21世紀枠センバツ出場
三島南 
「公立校の誇りを胸に」

甲子園出場メンバーの情報満載!
三島南選手名鑑

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TEAM REPORT 2021 SPRING
静岡の底力を見せろ!

聖隷クリストファー
「ここ一番で力を発揮するために」

沼津高専
「大会不出場を乗り越えて」

静岡学園
「思いやりを大事に聖地を目指す」

伊東市立対島中
「勝つことで伊東を盛り上げる」

小笠浜岡シニア
「可能性を広げて高校野球へ」

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2020夏
監督が選ぶベストプレーヤーTOP10
第1位インタビュー 
長屋竣大(浜松開誠館)

静岡を巣立つ球児
細田涼馬[浜松商→国際武道大]
對馬勇斗[静岡商→帝京平成大]

ようこそ、静岡リーグへ
<主な新入生一覧>

2021年 大学生選手のネクストステージ
稲垣淳之介[大東文化大→浜松いわた信用金庫]
赤井啓輔[亜細亜大→尾道コーチ]

[静岡高校野球ノンフィクション]
 1965年、東海大一初優勝までの軌跡
「闘将の涙」
~若月野球に導かれた雑草軍団の栄光~
 
惜別球人2021
築地謙大[永和商事ウイング/静岡市商出身]

静岡野球ニュース

静岡野球2021カレンダー

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2021年3月11日 (木)

練習試合 常葉大菊川vs静岡

★3月11日 練習試合 常葉大菊川グランド 

   チーム
常葉大菊川 1 0 1 0 0 0 0 1 2 5
静岡 3 3 0 0 0 0 4 3 × 13

(常)小山、鈴木、伊藤、三輪-齋藤
(静)髙須、舩橋、鈴木-川端

03113  常葉大菊川の廣瀬蓮が2本塁打を含む3安打の大活躍!
 まず初回の第1打席、プロ注目の髙須大雅に対し、初球を強振して空振り。昨秋にはなかった積極性があり、これは何か変わったなと思っていると、レフトへ柵越えの本塁打。第2打席はアウトになったものの、いい形でセンター方向に弾き返します。そして、第3打席でライト方向にクリーンヒットを放つと、第4打席はまたもレフトへ特大の一発をぶち込みます。パワーはもちろんありますが、天性の飛ばす能力に惚れ惚れしました。また、レフトの守備もライン際の飛球をスライディングキャッチ。好守で冴え渡っていました。
 身長186センチの堂々とした体格に、父・純氏は元プロ野球選手(現広島コーチ)というサラブレッド。ただ、去年までは、どちらかというと、「打ちたい」という気持ちの焦りからか、フォームが全体的に前のめりになっていました。それが今日はどっしりと構え、どんなボールでも対応できる雰囲気がありました。顔つきにも自信が出て、明らかに成長している様子。昨秋は苦しむ姿を見てきただけに、すごく嬉しくなりました。

03114  一方、静岡高は2番手でマウンドに上がった舩橋龍右が4イニングを1安打無失点に抑える好投。変則の左腕で、ストレート、変化球ともキレッキレでした。打線は14安打で13点を奪う猛攻。なかでも相田康慎のシュアな打撃が光っていました。リストが柔らかく、打球スピードがエグかったです。(編集部・栗山)

<写真/上から廣瀬蓮(常葉大菊川)、舩橋龍右(静岡高)>

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2021年3月10日 (水)

静岡大・石田雄大が社会人相手に好投!

★3月9日 オープン戦 浜松球場 

  チーム
東海理化 0 0 0 0 1 0 1 2 1 5
静岡大 0 0 0 0 0 0 0 0 × 0

(東)河野、内田、松浦、池田大-井上、池田健
(静)石田、古屋、井手、土方、吉田-西林

▽二塁打=西(東)
▽本塁打=井上(東)

03101_20210310193901  静岡大の最速146キロ右腕・石田雄大(新4年)が先発。東海理化相手に力強いストレートを武器に4回まで無失点に抑えます。5回にソロ本塁打を浴びたものの、4回3分の2を投げて5安打1失点。社会人相手に堂々としたピッチングを見せました。「序盤から腕を振って投げることができた」と石田。球速は142キロ止まりも、相手のバットを折ったり、詰まらせたりしたことは収穫になったと思います。
 3月27日のリーグ戦開幕まであと2週間。静岡大は今後も社会人とのオープン戦が続くそうで、「相手が強くてもストレートをしっかり投げ切ることを意識したい」と力を込めていました。(編集部・栗山)

石田雄大[いしだ・ゆうた]
1999年7月8日生まれ、愛知県出身。6歳からソフトボールを始める。刈谷東中では三塁手。刈谷高に入学後、二塁手、捕手を経験して、本格的に投手となる。3年夏はエース。大学入学後、1年秋から登板し、通算8勝をマークする。173㎝74kg、右投右打。

<写真/石田雄大(静岡大)>

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2021年3月 8日 (月)

静岡裾野シニア、6本塁打で圧勝スタート!

 シニアの「2021南関東支部春季大会静岡東西ブロック予選」が7日、開幕しました。
03081_20210308133901  6年連続で全国選抜大会(今月26日開幕)への出場を決めている静岡裾野シニアが登場し、計15点を奪いました。
 まず初回に5番・武井銀士が満塁から右中間に放り込むと、7番・杉山椋臥、8番・松原亮太、3番・松本莉希も柵越えの本塁打。なんと1イニングで4本塁打が飛び出します。さらに、2回に1番・和田琉汰、3回には主砲の井上葵來がセンターへ一発を放ちました。会場となった沼津シニアのグランドは少し狭いのですが、中学の試合で1試合6本塁打を目撃したのは初めて。まさに度肝を抜かれました。それでも松川良監督は「攻撃力は歴代トップクラスだが、全国で戦うにはまだまだ粗い部分がある」と手綱を締めていました。
 この日は登板がありませんでしたが、投手陣は最速134キロの上原堆我を擁し、今年も全国上位を狙える戦力が整っているだけに期待が膨らみます。
 相手の焼津シニアで気を吐いたのは「3番キャッチャー」の鈴木海斗。2打席連続で鋭い打球の安打を放ちました。
 また、第1試合は静岡中央シニアが沼津シニアを8対6で下しました。静岡中央シニアはエース・山下紘史の重いストレートが印象的。まさに剛腕タイプでした。一方の沼津シニアは途中からマスクをかぶった松野快人がいい雰囲気を持っていました。シャープな打撃と周りに対して的確に指示できる点が◎です。(編集部・栗山)

<写真/先制満塁本塁打を放った武井銀士(静岡裾野シニア)>

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2021年3月 6日 (土)

東海大静岡翔洋中と対島中が決勝進出!

 県中学選抜野球大会の準決勝が本日行われ、東海大静岡翔洋中と対島中が勝利。昨秋の県中学新人野球大会決勝戦と同じカードとなりました。

<準決勝>
東海大静岡翔洋中 19-0 掛川西中(5回コールド)
対島中 4-2 高洲中 

030601 第1試合は東海大静岡翔洋中が2回に一挙14点を挙げる猛攻。先発投手の松下球真が3イニングを無失点に抑えると打っても4安打(二塁打1、三塁打1本)の大活躍を見せました。続く第2試合は対島中が初回に5番・後藤太良の3点タイムリー三塁打などで4点を先制。このリードを山口真弥後藤太良の継投で守り抜きました。今大会の対島中は派手さはありませんが、負けない野球をやっている印象です。(3月17日発売予定の『静岡高校野球2021春号』ではその対島中の強さの秘密に迫っています!)

03062  また敗れはしましたが、高洲中の右腕・大石高志郎に注目。身長179センチの長身から投げ下ろす角度十分のストレートに将来性を感じました。 1回途中からマウンドに上がると、最後まで投げ切って無失点に抑える好投。立ち上がりは高めに抜けるボールが目立ちましたが、エンジンがかかってきた中盤以降は打者が手が出ない見逃し三振が増えていきました。本格派らしい本格派だけに、大きく育ってほしいです!(編集部・栗山)

<写真/大石高志郎(高洲中)>

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2021年3月 5日 (金)

駿河総合の大型2投手をチェックしてきました!

 明日6日、いよいよ高校野球の対外試合が解禁となります。それに先立ち、駿河総合の2投手をチェックしてきました。

03051  駿河総合は近年、杉山一樹(福岡ソフトバンク)、紅林弘太郎(オリックス)と立て続けにプロ選手を輩出。今年も楽しみな投手がいるということで、ブルペンを拝見しました。
 まず、身長185センチの大型右腕・西島賢介(2年生)。昨秋まではコントロールのいいピッチャーという印象でしたが、一冬を越えて、球に力強さが加わっていました。本人に話を伺うと、冬の間にフォームを一から見直したとのこと。「体の回転の中で振るのではなく、勝手に振られるという意識で取り組んでいます」と教えてくれました。指にかかる球も増え、ボールを弾く感覚が分かってきたそうです。先輩の杉山は、3年春から夏にかけて球速が10キロアップ。本人にその話を伝えると、「自分も頑張ります!」と元気よく応えてくれました。

03052  もう一人は1年生のサウスポー・原崎翔陽。身長がグングンと伸び、今は184センチ(まだ伸びているそうです!)。それだけでもう魅力ですが、腕がビュンビュンと振れてきます。「静岡蒲原シニア」時代は故障があり、隠れていた存在。駿河総合入学後に急成長を遂げ、「3年夏までに145キロを出したい」と抱負を語ってくれました。実は双子の兄・雄陽も捕手から投手に転向。こちらも長身で期待大。原崎兄弟はまだまだ線が細いですが、伸びしろがある証拠。夏に向けてブレークしてほしいです。(編集部・栗山)

<写真/上から西島賢介、原崎翔陽(駿河総合)>

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2021年3月 2日 (火)

『静岡高校野球2021春号』の表紙が完成しました!

2021 『静岡高校野球2021春号』の表紙が完成しました。今回、表紙を飾ってくれるのは掛川西の140キロコンビ、榊原遼太郎&沢山優介です。撮影はカメラマンの山下大輔氏(富士市在住)。掛川城をバックにかっこいい写真を撮ってもらいました。
 発売は県内書店は3月17日、Amazonでは3月23日頃を予定しています。現在、編集部では最終のチェック作業中。目次や詳しい内容は近日中にアップします。もう少々お待ちください!

販売問い合わせ
しずおかオンライン
電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301
http://www.esz.co.jp/

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2021年3月 1日 (月)

県中学選抜野球大会で目に留まった選手!

 県中学選抜野球大会はベスト4が決まりました。準決勝のカードは東海大静岡翔洋中対掛川西中、高洲中対対島中となりました。そのベスト4に残ることができなかったチームにも気になる選手がたくさんいたので紹介したいと思います。

03011  準々決勝で敗れましたが、飯田中の主砲・山田遥希のパワーに圧倒されました。2回戦の長泉中との試合では、2打席連続で満塁のチャンスから走者一掃のタイムリー。ツボに来たときは、まさにピンポン球のように飛んでいきます。見るものを惹きつける資質は唯一無二のものでしょう。
 長泉中の「4番キャッチャー」の齊藤修生は、スイング軌道がきれい。バットが内から出て、フォロースルーが大きいです。コースに関係なく、満遍なく打てるイメージで広角に鋭い打球を飛ばしていました。体の線が細いですが、それだけ伸びしろを秘めています。
03012  上記の2人は2年生ですが、今大会は1年生の活躍も目立っています。
 大須賀中の1年生右腕・名波瑛太は1回戦で6回途中まで無安打に抑える快投。打っては4打数4安打をマークしました。さらに、2回戦では昨秋県準優勝の対島中相手に堂々とした投球を披露。力強いストレートをコーナーに投げ込む制球力が持ち味で1年生だと知ったときは完成度の高さに驚きました。惜しくも1対2でサヨナラ負け。この悔しさをバネに大きく育ってほしいです。
 また、同じ1年生では麁玉中のセカンドを守る内野晴斗が目に留まりまし03013 た。すでに守備での形が出来上がり、バランスのいい走り方とセンスを感じる打撃も魅力。しっかり名前を覚えておきたいと思います。(編集部・栗山)

<写真/上から山田遥希(飯田中)、齊藤修生(長泉中)、名波瑛太(大須賀中)>

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