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2021年6月21日 (月)

静岡県中学生硬式野球選手権大会1回戦レポート!

 昨日は静岡県知事杯第8回静岡県中学生硬式野球選手権大会の1回戦を取材しました。1年間で唯一、シニア、ボーイズ、ヤングのチーム同士が戦う公式戦。ジャイアンツカップにもつながる大会です。

06211  菊川球場では三島シニアと富士シニアがボーイズ勢を破りました。
 まず、第1試合に登場した三島シニアは試合前の練習で身長が一人だけ抜けている選手が気になりました。「4番ショート」で出場した岡本祐太。初回に回ってきた第1打席でサード強襲安打を放つと、第2打席はレフト前安打を放ちます。守ってもゴロを軽快にさばき、リストを効かして強い送球を見せます。身長181センチ。それだけで魅力なのに、柔らかさとしなやかさが備わっているまさに大器。スケール感の大きな選手と出会うことができました。
 岡本だけではありません。今年の三島シニアは、高校で活躍しそうな選手がゴロゴロいました。「2番ピッチャー」の日吉結雅は初回に右中間を破る二塁打。スイングが速さやタイミングの取り方は、どことなく鈴木将平(西武)に似ていました。捕手・市川晋の肩もピカイチ。イニング間の送球を見たら、相手は仕掛けることができないと思います。準決勝では、これまたタレント揃いの静岡裾野シニアと対戦。どんな試合になるのか注目です。

06212 第2試合は富士シニアが島田ボーイズに勝利。初回に挙げた2点を先発の望月勘九郎が守り抜きました。
 今年の富士シニアは日本選手権予選夏季関東大会の南支部予選でベスト8に進出。あと一歩で関東大会出場を逃しましたが、快進撃の立役者となったのが望月です。「すごいボールがあるわけではないんだけど、なぜか抑えてしまう。今年はあの子に勝たせてもらっている」と望月俊明監督。昨日も、相手打線を3安打に抑えて見事な完封を飾りました。武器はコーナーを丁寧に投げ分ける制球力。しかも、1球1球が微妙に変化している様子でした。特に、ストレートと同じ腕の振りから投げる沈む球が有効的。打てそうで打てない投手というイメージです。試合後、「今日は80点くらいの出来でした」と本人は振り返り、「ジャイアンツカップに出場したい」と力強く話してくれました。

 敗れはしましたが、浜松ボーイズの「1番セカンド」の太田海暉翔は第1打席で左中間を破る三塁打。第2、3打席はアウトになったものの、逆方向に強い打球を放っていました。守備では一二塁間の打球をダイビングキャッチ。好守でセンスの良さが光っていました。

 なお、ベスト4に残ったのは富士シニア、浜松南シニア、三島シニア、静岡裾野シニア。今年はシニア勢が独占しました。(編集部・栗山)

<写真上/岡本祐太(三島シニア)>
<写真下/望月勘九郎(富士シニア)>

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