夏の静岡大会2回戦(7月18日)~浜松球場レポート
昨日の浜松球場は第3シード・浜松工が登場。強豪の静清を7対4で下しました。浜松工は序盤からリードする展開も、6回に1点差まで詰め寄られる嫌なムードに。相手に傾きかけた流れを断ち切ったのが7回無死一塁の場面で登板した2年生左腕の太田涼介でした。
「今までやってきたことを全部出してやろうと思った」と併殺に打ち取り、その後も気持ちのこもった投球で3回を2安打無失点に抑えました。打席に立った8回は四球を選ぶと、迫力あるスライディングで盗塁を成功。三塁走者としてタッチアップでホームに還った際はヘッドスライディングへチームを鼓舞しました。「3年生と一日でも長く一緒にやりたい」と話す太田。1997年以来となる甲子園へ。カギを握っている選手です。 続く第2試合は伊東商の注目投手・石黒豊生が「3番ファースト」で先発出場しました。初回に回ってきた第1打席はレフト前安打。ボールを手元まで引きつけ、鋭いスイングで弾き返しました。マウンドに上がったのは4回から。聖隷クリストファー打線に4回、5回と連続して2失点するも、「いい意味で吹っ切れた」と、リミッターが外れたがごとく、急に腕の振りが速くなります。厳しめとされる浜松球場のスピードガンで連続して135キロを計測。速いだけでなく、角度があって低めにズドンと決まっていました。あらためて、石黒の可能性を感じた瞬間でした。
今年3月に右手の有鉤骨を骨折。その中で春は投打で奮闘し、県ベスト16入りと、チームの歴史を作りました。「この3年間、苦しいこともあったけど、仲間に助けてもらった」と石黒。夏の大会も痛み止めを飲んでのプレー。2回戦敗退という悔しい結果となりましたが、ベストを尽くしてくれたと思います。今後は手術して、万全な形で次のステージに臨みたいとのこと。夢のプロ野球選手を目指して頑張ってほしいです!(編集部・栗山)
<写真上/好救援を見せた太田涼介(浜松工)>
<写真下/「行けるところまで投打二刀流で勝負したい」という石黒豊生>
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コメント
合ってますか?
ヘッドスライディングへ
タップアップ
痛み止めんで
投稿: | 2021年7月19日 (月) 11時26分
修正しました。申し訳ございません。
投稿: 「静岡高校野球」編集部 | 2021年7月19日 (月) 11時41分