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2021年8月

2021年8月30日 (月)

秋季東部地区大会5日目(8月29日)~裾野球場レポート

<裾野球場・敗者復活戦>
三島南 11-4 富士(8回コールド)
三島北 3-0 伊東

08301  第1試合は、今春センバツ出場校の三島南が8回コールドで県大会出場を決めました。初回に甲子園の経験のある1番・深瀬暖人と3番・冨岡創の安打で先制すると、2回には長短4安打を集中して一挙3点、3回にも2点を奪って試合を優位に進めます。投げては今大会初先発となったエース・植松麟之介が要所を締める投球。そして8回、9番・加藤衛磨が2死満塁からレフト前タイムリーを放ち、コールド勝ちを飾りました。計16安打で11得点。稲木恵介監督は「実戦感覚がない中が良くみんなでつないでくれた」と選手を労っていました。秋のチームの目標は昨年の成績を上回り、東海大会に出場すること。例年、試合を重ねるごとに精度が高まってくるチームなだけに、まだまだ進化していきそうです。

08302  続く第2試合は、三島北の左腕・澤侑利が高校初の完封を飾りました。キレのあるストレートとチェンジアップを駆使。1点リードで迎えた7回には1死二三塁のピンチを迎えましたが、「ここで抑えないとエースじゃない」と気持ちを高ぶらせ、三塁ゴロ、三振に斬ってとりました。最後は左足のふくらはぎがつるアクシデントも。それでも気迫で投げ抜き、チームを2年ぶりの県大会に導きました。「県大会までに最善の準備をしたい」と澤。来春、定年を迎える白鳥真利監督に恩返しするためにも、県大会で活躍したいと誓ってくれました。
 一方、伊東は部員9人で奮闘しました。粘投した土屋響太は肩関節が柔らかく、今後が楽しみな投手。
県大会にあと一歩及びませんでしたが、この経験を生かし、飛躍してもらいたいです。(編集部・栗山)

<写真上/コールド勝ちを決めるタイムリーを放った加藤衛磨(三島南)>
<写真下/完封勝利を飾った澤侑利(三島北)>

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2021年8月28日 (土)

秋季中部地区大会3日目(8月28日)~草薙球場レポート

<草薙球場・上位決定戦>
城南静岡 14-8 島田
清水東 14-1 焼津水産(5回コールド)
静岡大成  11- 1 榛原(8回コールド)

08281 第1試合は、城南静岡が乱打戦を制し、創部初の秋県大会出場を決めました。
 序盤に4点のリードを許しますが、5回に反撃。相手のミスに乗じて同点とすると、なおも満塁から代打・中村直斗のライトオーバーのタイムリー三塁打で3点を勝ち越しました。劣勢をひっくり返しての勝利に船川誠監督は「練習のたまものかな」とホッとした表情。ただ、投手陣が19安打を浴びて8失点。「県ではもっと自分たちの力を発揮してほしいよね」と手綱を締めていました。

08282  また、静岡大成も秋の県大会初出場です。2回から小刻みに得点を挙げると、4回途中からマウンドに上がった寺尾湧吾が好投。安定した制球力を武器に4回3分の1を無失点に抑えました。「力はないが、ひたむきに頑張ってくれた成果が出た」と横山力監督。そんなチームで一際目立っていたのが「3番キャッチャー」の大石莉樹。打ってはライト前に2安打、さらに視野の広いリードでチームに貢献しました。逞しい腕っぷしからの強肩強打。県大会でも注目していきます!(編集部・栗山)

<写真/中村直斗(城南静岡)、寺尾湧吾(静岡大成)>

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2021年8月25日 (水)

秋季西部地区大会2日目(8月25日)~掛川球場レポート

<掛川球場・2回戦>
浜松工 4-0 横須賀
浜松西 111 浜松南 (6回コールド)

08251  初戦で常葉大菊川を破った浜松工。今日は左腕・太田涼介が今大会初登板しました。「夏の経験を生かして緊張することなく、低めの球で打たせてとることができた」と、鋭いスライダーを武器に被安打2で完封勝利。この1カ月間で体重が2~3キロアップしたそうで、その分、球威も上がってきている印象でした。甲子園大会の様子もテレビで常にチェックしている様子。同じ左投手の北海・木村大成を参考に、力任せではなく、ストレートと変化球の使い分けができる投手になってきています。
 今夏は4回戦の東海大静岡翔洋との一戦で先発を任されるも、5回途中降板でチームは敗退。秋にかける思いは強く、「センバツを狙っていきたい」と力強く話してくれました。

08252  第2試合は浜松西が初回から毎回得点。計11点を挙げて、6回コールド勝ちを飾りました。1番打者として2安打を放った主将の伊藤聡汰は「フルスイングなど練習してきたことが出せた」と語り、県大会出場切符をかけた次戦に向けて、「西高らしい野球ができるようにもう一回やれることを
やっていきたい」と気を引き締めていました。
 近年、毎年のように強力打線を形成する浜松西ですが、今年は投手陣も充実しています。今日は先発の林拓実から吉田龍之佑につなぐ完封リレー。さらに、最速141キロ右腕の牧野龍之介も控えています。投打がハイレベルで「東海大会優勝」という目標を掲げる浜松西。今後の戦いぶりが楽しみです。(編集部・栗山)

<写真/上から太田涼介(浜松工)、伊藤聡汰(浜松西)>

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2021年8月24日 (火)

シニアの秋季大会が開幕しました!

 シニアリーグの「2021南関東支部秋季大会静岡東西ブロック予選」が22日に開幕しました。新チームの初戦。天竜球場では2試合が行われました。

小笠浜岡シニア 5-3 藤枝明誠シニア 
富士シニア 6-4 浜松南シニア

08241_20210824110401 雨の影響で約2時間遅れで始まった第1試合。小笠浜岡シニアは初回、3番・宮本敦基のレフト線へのタイムリー二塁打で2点を先制します。その後、逆転を許しましたが、6回、先頭の宮本のレフトオーバーの三塁打を足掛かりに再逆転に成功しました。まだ1年生ですが、身長があり、ミート能力も高い宮本。今後が楽しみです。
 藤枝明誠シニアで目を引いたのは「3番ショート」で出場した石橋咲人。まずは打席の雰囲気が良く、「これは」と注目していると、6回にマウンドへ。この回に逆転こそ許しましたが、テークバックからリリースにかけてヒジが前に出てくるきれいなフォームに将来性を感じました。

 08242続く第2試合では富士シニアが今年春夏連続で全国大会に出場した浜松南シニアを撃破しました。
 勝利に大きく貢献したのは「1番センター」の土肥雅優。1打席目は相手の失策で出塁、さらに2打席目に左中間を破る二塁打を放つと、3打席目はセンター前安打。しかも、すべて出塁したあと、本塁に生還しました。積極的なスイングに俊足を兼ね備える、まさしく核弾頭タイプ。さらに最終回のピンチの場面でマウンドに上がり、見事な火消し役を見せました。前チームでは、秋春とレギュラーだったそうですが、夏は控えに回っていたとのこと。「その悔しさを生かして、新チームでは意識高く取り組んでくれている」と望月俊明監督は目を細めていました。
 一方、敗者復活戦に回る浜松南シニアもポテンシャルを秘めた選手が多いだけに、今後の成長に期待していきたいです。(編集部・栗山)

<写真上から/宮本敦基(小笠浜岡シニア)、土肥雅優(富士シニア)>

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2021年8月21日 (土)

秋季東部地区大会2日目(8月21日)~裾野球場レポート

<裾野球場・2回戦>
御殿場西 73 富士市立
富士宮東 111 伊豆総合・熱海・御殿場(6回コールド)
誠恵 20 星陵

08211_20210821202801  第1試合は御殿場西・藁科優斗と富士市立・渡邉洸汰朗の好左腕対決となりました。先制したのは富士市立。初回に藁科の立ち上がりをとらえ、5番・酒井翔夢のタイムリーなどで2点を挙げます。一方の御殿場西は3回に1点を返すと、5回には3点を奪って逆転に成功。一旦は右翼に回った藁科は、5回のピンチの場面で再びマウンドへ。空振り三振を奪って流れを呼び戻し、勝利に繫げました。
 計7点を奪った御殿場西打線で光ったのは「6番ファースト」で出場した佐野公亮。第1打席でレフト前安打を放つと、四球を挟んだ第3打席ではライト方向へのタイムリー二塁打、さらに第4打席はレフトオーバーの二塁打を放ちました。バットを一握り短く持ち、ボールに食らいついていくスタイル。何とか結果を出そうという気持ちがヒシヒシと伝ってきました。

08212_20210822194501  第3試合の星陵と誠恵の試合は息詰まる投手戦となりました。星陵の先発・西原晴也がランナーを出しながらも粘りの投球を見せれば、誠恵は1年生右腕の池田幌汰が気迫を前面に出した強気の投球で相手打線を封じていきます。ようやく均衡が破れたのは8回裏。誠恵は相手のミスで1点を挙げると、なおもチャンスで池田が自らレフト前タイムリーを放ちました。
 9回のピンチもしのぎ、練習試合を含めて高校初の完封を飾った池田。投げっぷりが良く、「130キロは出ていると思う」と本人が話すストレートが生命線。相手のバットを差し込めるイキのいい投手でした。兵庫県の「伊丹シニア」出身で、鈴木宏和監督に誘われて誠恵へ。今夏の1回戦ではリリーフでマウンドに上がり、7回1失点の好投。そして新チームではエースとなり、いきなりの活躍を見せました。「今日はバックを信頼して勢いよく投げることができました。目標は甲子園ですが、まずは県大会に出たいです」。県大会をかけた次戦の相手は夏ベスト8の桐陽。どんな投球を見せてくれるのか楽しみです!(編集部・栗山)
 
<写真上/二塁打2本を含む3安打を活躍を見せた佐野公亮(御殿場西)>
<写真下/完封を飾ってガッツポーズで喜ぶ池田幌汰(誠恵)>

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2021年8月20日 (金)

秋季東部地区大会1日目(8月20日)~愛鷹球場レポート

秋季高校野球地区大会が本日、開幕しました。東部地区では愛鷹球場で3試合が行われました。

<愛鷹球場・1回戦>
沼津東 20-1 沼津城北(5回コールド)
市立沼津 5-4 田方農
富士東 12-0 吉原工(5回コールド)

08201  第2試合は市立沼津がサヨナラ勝ちを飾りました。新型コロナウイルスの影響で8月以降、練習試合ができない状態の中で臨んだ初戦。内藤浩正監督は「選手も私も手探り状態だった」と序盤に3点のリードを許します。それでも5回に1点を返すと、8回に2番・加藤鉄大のタイムリー二塁打などで3点を挙げて同点とします。そして延長11回、主将の7番・藤井迅のタイムリーで決着。「試合感覚のない中でよく頑張ってくれた」と内藤監督はホッと胸を撫で下ろしていました。

08202  一方、田方農には楽しみな左腕がいました。先発として5回1失点の細谷斗真です。試合前のブルペンから気になった存在。腕がしなる今中慎二(元中日)タイプの原石です。4回まで毎回奪三振。コントロールにバラつきがありますが、指にかかったときは、「オッ」と思わず声を出してしまう力強さがありました。球速的にはこの日の最速で129キロ。小林和樹監督によると、状態のいい時には130キロを超えてくるとのことでした。むしろ、このタイプは球速というよりも、数字以上の体感速度が持ち味か。本格的に投手になったのは高校からと、まだ経験が浅いそうですが、その分、伸びしろが大きいです。練習試合が解禁となったら、また見に行きたいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラ安打を放った藤井迅(市立沼津)>
<写真下/将来性を秘める細谷斗真(田方農)>

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2021年8月11日 (水)

静岡硬式野球倶楽部が県知事杯初優勝!

 第3回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦は静岡硬式野球倶楽部が決勝戦でヤマハを下し、初優勝を飾りました。

★8月8日 第3回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦決勝 

    チーム
ヤマハ 1 0 0 0 0 0 1 0 0
静岡硬式野球倶楽部 1 0 0 0 0 0 2 0 ×

(ヤ)清水、佐藤-川邉
(静)川里、新村、宮島-吉永
▽二塁打=矢幡(ヤ)

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08112_20210811135001  試合の流れを変えたのは女子投手の新村未来でした。
 7回表2死走者なし。勝ち越し点を許した場面でマウンドに上がると、球速表示50キロ台の超スロー変化球を駆使して相手打者を一塁ゴロに仕留めます。すると、静岡硬式野球倶楽部はその裏、1死二三塁のチャンスから6番・川岸蓉平が「ミートすることだけを意識した」と右中間方向へタイムリー二塁打を放ちます。このリードを8回からマウンドに上がった3番手の宮島大樹が守り切り、大金星を挙げました。
 勝ち投手となった新村は「すごく緊張しましたが、周りの選手たちを信頼して投げることができました」と笑顔。中島中から岐阜第一に入学するも右肩を故障し、一時は野球を諦めかけていたそうです。今年、大学入学に際08113 し、この日遊撃手として活躍した池井戸智矢から誘われて静岡硬式野球倶楽部に入団を決意。貴重な中継ぎ投手として、今やチームに欠かせない存在となっています。
 また最優秀選手賞に輝いた吉永祐太郎(決勝戦で2安打の活躍)は「大学を卒業するとき、社会人を諦めてこのクラブに来ました。本当に嬉しいです」と目に涙を浮かべてきました。
 一方、敗れたヤマハは9月15日開幕の都市対抗2次予選まで、まだ時間はあります。必ず、仕上げてくれると信じています。

 この日の準決勝では、静岡大のプロ注目右腕・井手駿(静岡大)がヤマハ戦で先発しました。3回までパーフェクト。4回には不運な安打もあり5失点も、スタンドで視察したプロのスカウトにアピールしました。最速146キロをマークしたストレートに加え、得意のカットボールも冴え、「企業相手に自信になりました」と本人も手応えを感じている様子。秋のリーグ戦が楽しみです!(編集部・栗山)

静岡硬式野球倶楽部・伊藤良介監督(4月から監督となり公式戦初優勝)
「浜松市出身で小さい頃からヤマハさんを見てきただけに勝つことができて嬉しい。新村はあくまで戦力として考えて投げさせた。今日は作戦通りで、流れを変えることに成功した。捕手の吉永がいいところを引き出してくれたと思う」

<写真上/初優勝を飾った静岡硬式野球倶楽部の選手たち>
<写真中/7回に勝ち越しタイムリーを放った川岸蓉平(静岡硬式野球倶楽部)>
<写真下/喜びの新村美来(左)と伊藤良介監督(右)>

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2021年8月 7日 (土)

静岡大が快勝し、ヤマハへの挑戦権を手にする!

 第3回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦が本日開幕しました。

<1回戦>

ヤマハ 8-1 静岡産業大
静岡大 7-0 浜松ケイ・スポーツBC
山岸ロジスターズ 3-2 スクールパートナー

08072_20210807193101  ヤマハはルーキー・相羽寛太が「1番ショート」で出場。全4打席で出塁し、2安打を放ちました。高校時代に比べ、下半身を中心に体が一回り大きくなった印象。木製バットにも対応し、しっかりと振れていました。
 また、静岡大は先発の古川陽都(2年)が好投。バランスのいいフォームからストレートと変化球を丁寧に投げ、浜松ケイ・スポーツBCを封じました。打線も活発で、計16安打を放ち7得点。上位から下位まで長打が打てる選手が揃っていました。7月末に社会人の強豪・東京ガスとのオープン戦で好試合を展開。選手はそこで得た自信を手に今大会08071_20210807191101 に臨んでいるそうです。ヤマハへの挑戦を得た静岡大・高山慎弘監督は「7年間野球部に携わってオープン戦を含めて初めてヤマハさんとやれるので私も選手も楽しみ。必ず一泡吹かせてみせます」と意気込んでいました。(編集部・栗山)

 明日は浜松球場で準決勝と決勝戦が行われます。

<準決勝>

静岡硬式野球倶楽部vs山岸ロジスターズ①(8時30分)
ヤマハvs静岡大②(11時)
①の勝者vs②の勝者(13時30分)

<写真/上から相羽寛太(ヤマハ)、古川陽都(静岡大)>

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2021年8月 6日 (金)

県中学親善野球大会、浜松A選抜が2大会連続V!

 8月3、4日は第38回静岡県中学親善野球大会を取材しました。県内の中学球児が各地区で選抜チームを組み、頂点を争う夏の風物詩。決勝戦は浜松A選抜が静岡A選抜を9対6で下し、昨年度の中止を挟み、2大会連続優勝を飾りました。

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08062_20210806174001  MVP級の活躍を見せたのが浜松A選抜の谷脇健心(丸塚中)です。初日の焼津選抜戦で1失点完投を飾ると、翌日は準決勝で先発、決勝戦はリリーフでマウンドに上がりました。身長178センチの体躯を存分に使ったフォームで、腕のしなりをきかせ、キレのあるストレートを投げ込んでいきます。浜松A選抜の優勝に貢献したことで「自信になった」と話す谷脇。「高校では県で1番のピッチャーになりたい」と誓ってくれました。兄・亮介氏は常葉橘、日本大で活躍した本格派右腕。兄を超える投手に成長してほしいと思います。

08063  準決勝で敗れましたが、磐周選抜の寺田光(福田中)も強烈なインパクトに残してくれました。身長180センチ、体重93キロ。子供の中に一人だけ大人が混ざっているような別格の体つきです。投げるボールも圧巻でした。決勝トーナメントの1回戦で登板し、草薙球場のスピードガンで130キロをマーク。速さに加え、重さがハンパないです! 打っても弾丸ライナーでレフトオーバーの二塁打を放ちました。まさに福田の怪童。高校では投打両面で活躍が期待されます。

 今大会は予選ブロックから計8試合を見たのですが、何人もの捕手の好素材と出会うことができました。
08064  まず、富士宮選抜の井出蒼一郎(富士宮一中)は試合前のサイドノックから目が釘付けに。動ける上に、元気満点。第1打席は凡打に終わったのですが、チームを鼓舞するかのように全力疾走でベンチに戻っていきました。すると、5回にはセンターオーバーの三塁打。パンチ力があり、ライナー性の鋭い打球が飛んでいきました。守備ではスローイングの精度が良く、ブレることがほとんどありません。もう一人、富士宮選抜で記しておきたいのが井出謙吾(富士根南中)。「4番ファースト」で出場し、捕手としての姿こそ見ることができませんでしたが、打席での雰囲気に大物感がありました。
 春の選抜大会から注目している静岡A選抜の岩間大祐(常葉大橘)はフットワークの良さをあらためて確認。決勝戦で盗塁を試みた一塁走者を刺した場面は痺れました。伊東選抜の稲葉銀士(伊東南中)も将来性が光る好捕手。体の線が細いだけに、高校で伸びそうなタイプです。(編集部・栗山)

<写真/上から優勝を飾った浜松A選抜のメンバー、谷脇健心(浜松A選抜)、寺田光(磐周選抜)、井出蒼一郎(富士宮選抜)>

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2021年8月 5日 (木)

社会人・大学野球対抗戦が開催されます!

08051_20210805212501  静岡のアマ最強チームを決める第3回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦が今月7日から2日間に渡って開催されます。
 過去2回はヤマハが優勝。果たしてヤマハが3連覇を達成するのか。ストップをかけるチームが登場するのか。初戦(7日)の組み合わせは以下のようになっています。

<清水庵原球場>
山岸ロジスターズVSスクールパートナー(12時)

<浜松球場>
ヤマハvs静岡産業大(10時)
静岡大vs浜松ケイ・スポーツBC(12時30分)

※今大会は感染症対策を施した上で、有観客での開催となります。組み合わせはこちらから!→https://www.jaba.or.jp/tournament/%E7%AC%AC3%E5%9B%9E%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E6%9D%AF%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BA%BA%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%87%8E%E7%90%83%E5%AF%BE%E6%8A%97%E6%88%A6/

<写真/前回大会の様子>

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2021年8月 2日 (月)

シニア日刊スポーツ杯で見た有望選手!

 昨日は第14回日刊スポーツ新聞社杯リトルシニア南関東支部静岡県夏季大会の準決勝2試合を取材しました。

 三島シニア 2-1 掛川シニア
 静岡裾野シニアA 7-0 静岡蒲原シニア(6回コールド)

08021_20210802170301  第1試合は三島シニアが初回に挙げた2得点を守り抜いて、決勝進出を決めました。
 敗れたものの、掛川シニアにキラリと光る選手を発見しました。先発として好投した永井織空です。今年の掛川シニアは左腕・村松幸河が注目を集めていますが、「右の長身投手もいい」という噂を耳にし、一度チェックしたいと思っていました。この試合は序盤こそ、ストレートが高めに抜けていましたが、少しずつ安定。指にかかったときは低めに驚くような球がきていました。現在身長が184センチと聞いてさらにビックリ! 森下宗監督によると、今大会は永井をメインに投げさせてきたそうで、本人的にも自信になったはず。角度を生かした投手として高校で大きく成長してほしいです。 
 
08022  続く第2試合は静岡裾野シニアAが6回に一挙5点を挙げて試合を決めました。先発投手としてマウンドに上がったのが井上葵來。中学通算17本塁打。強打者としてのイメージが強い井上ですが、投げっぷりも良かったです。「いつも通りの投球ができた」と、ストレートと変化球をコーナーにきっちりと投げ分けて5回を無失点に抑える好投。本職の打撃は快音こそ聞かれませんでしたが、6回にコールド勝ちを決めるサヨナラ犠飛を放ちました。
 そして、井上のあと登板したのが、上原堆我。今年6月に137キロをマークしたという本格派右腕です。バランスのいいフォームから投げ込まれるストレートは威力抜群。中学生レベルで久々に見る剛速球でした。
 静岡裾野シニアは今大会のあと、第15回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ(8月16日開幕)に出場します。「打率にこだわりながら、長打を打ちたい」と井上が堂々と話せば、「球数制限があるので三振にこだわらず打たせてとる投球がしたい」と上原。投打の柱が力を発揮できれば、中学硬式ナンバーワンの座も見えてくると思います。
 昨日、見た中でもう一人、名前を挙げたいのが静岡蒲原シニアの北條創太です。「3番サード」で出場し、第3打席では上原の球をしぶとくセンター前に持っていきました。打席での雰囲気が良く、右のスラッガーになりそうな匂いがしました。(編集部・栗山)

<写真上/角度のある速球が魅力の永井織空(掛川シニア)>
<写真下/ジャイアンツカップでも豪快な打撃が期待される井上葵來(静岡裾野シニア)>

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