県中学親善野球大会、浜松A選抜が2大会連続V!
8月3、4日は第38回静岡県中学親善野球大会を取材しました。県内の中学球児が各地区で選抜チームを組み、頂点を争う夏の風物詩。決勝戦は浜松A選抜が静岡A選抜を9対6で下し、昨年度の中止を挟み、2大会連続優勝を飾りました。
MVP級の活躍を見せたのが浜松A選抜の谷脇健心(丸塚中)です。初日の焼津選抜戦で1失点完投を飾ると、翌日は準決勝で先発、決勝戦はリリーフでマウンドに上がりました。身長178センチの体躯を存分に使ったフォームで、腕のしなりをきかせ、キレのあるストレートを投げ込んでいきます。浜松A選抜の優勝に貢献したことで「自信になった」と話す谷脇。「高校では県で1番のピッチャーになりたい」と誓ってくれました。兄・亮介氏は常葉橘、日本大で活躍した本格派右腕。兄を超える投手に成長してほしいと思います。
準決勝で敗れましたが、磐周選抜の寺田光(福田中)も強烈なインパクトに残してくれました。身長180センチ、体重93キロ。子供の中に一人だけ大人が混ざっているような別格の体つきです。投げるボールも圧巻でした。決勝トーナメントの1回戦で登板し、草薙球場のスピードガンで130キロをマーク。速さに加え、重さがハンパないです! 打っても弾丸ライナーでレフトオーバーの二塁打を放ちました。まさに福田の怪童。高校では投打両面で活躍が期待されます。
今大会は予選ブロックから計8試合を見たのですが、何人もの捕手の好素材と出会うことができました。 まず、富士宮選抜の井出蒼一郎(富士宮一中)は試合前のサイドノックから目が釘付けに。動ける上に、元気満点。第1打席は凡打に終わったのですが、チームを鼓舞するかのように全力疾走でベンチに戻っていきました。すると、5回にはセンターオーバーの三塁打。パンチ力があり、ライナー性の鋭い打球が飛んでいきました。守備ではスローイングの精度が良く、ブレることがほとんどありません。もう一人、富士宮選抜で記しておきたいのが井出謙吾(富士根南中)。「4番ファースト」で出場し、捕手としての姿こそ見ることができませんでしたが、打席での雰囲気に大物感がありました。
春の選抜大会から注目している静岡A選抜の岩間大祐(常葉大橘)はフットワークの良さをあらためて確認。決勝戦で盗塁を試みた一塁走者を刺した場面は痺れました。伊東選抜の稲葉銀士(伊東南中)も将来性が光る好捕手。体の線が細いだけに、高校で伸びそうなタイプです。(編集部・栗山)
<写真/上から優勝を飾った浜松A選抜のメンバー、谷脇健心(浜松A選抜)、寺田光(磐周選抜)、井出蒼一郎(富士宮選抜)>
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コメント
いつも静岡の野球界の情報を楽しく拝見させてもらってますが、さすがにこの大会のMVP級の活躍が谷脇君は忖度し過ぎです。
準決勝の先発も3失点、決勝も安打5~6本打たれ相手を勢い付けでますよね。良かったのはその後のリリーフ陣です。
お兄さんと比べたいのは分かりますが、あまりにも平等な記事じゃ無さすぎてびっくりです。
静岡の野球の情報は少ないのでもう少し平等に記事書いて頂きたいですね。
投稿: 忖度し過ぎですね | 2021年8月 7日 (土) 08時08分
いつも、ありがとうございます。
投稿: 「静岡高校野球」編集部 | 2021年8月 7日 (土) 18時16分