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2021年8月11日 (水)

静岡硬式野球倶楽部が県知事杯初優勝!

 第3回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦は静岡硬式野球倶楽部が決勝戦でヤマハを下し、初優勝を飾りました。

★8月8日 第3回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦決勝 

    チーム
ヤマハ 1 0 0 0 0 0 1 0 0
静岡硬式野球倶楽部 1 0 0 0 0 0 2 0 ×

(ヤ)清水、佐藤-川邉
(静)川里、新村、宮島-吉永
▽二塁打=矢幡(ヤ)

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08112_20210811135001  試合の流れを変えたのは女子投手の新村未来でした。
 7回表2死走者なし。勝ち越し点を許した場面でマウンドに上がると、球速表示50キロ台の超スロー変化球を駆使して相手打者を一塁ゴロに仕留めます。すると、静岡硬式野球倶楽部はその裏、1死二三塁のチャンスから6番・川岸蓉平が「ミートすることだけを意識した」と右中間方向へタイムリー二塁打を放ちます。このリードを8回からマウンドに上がった3番手の宮島大樹が守り切り、大金星を挙げました。
 勝ち投手となった新村は「すごく緊張しましたが、周りの選手たちを信頼して投げることができました」と笑顔。中島中から岐阜第一に入学するも右肩を故障し、一時は野球を諦めかけていたそうです。今年、大学入学に際08113 し、この日遊撃手として活躍した池井戸智矢から誘われて静岡硬式野球倶楽部に入団を決意。貴重な中継ぎ投手として、今やチームに欠かせない存在となっています。
 また最優秀選手賞に輝いた吉永祐太郎(決勝戦で2安打の活躍)は「大学を卒業するとき、社会人を諦めてこのクラブに来ました。本当に嬉しいです」と目に涙を浮かべてきました。
 一方、敗れたヤマハは9月15日開幕の都市対抗2次予選まで、まだ時間はあります。必ず、仕上げてくれると信じています。

 この日の準決勝では、静岡大のプロ注目右腕・井手駿(静岡大)がヤマハ戦で先発しました。3回までパーフェクト。4回には不運な安打もあり5失点も、スタンドで視察したプロのスカウトにアピールしました。最速146キロをマークしたストレートに加え、得意のカットボールも冴え、「企業相手に自信になりました」と本人も手応えを感じている様子。秋のリーグ戦が楽しみです!(編集部・栗山)

静岡硬式野球倶楽部・伊藤良介監督(4月から監督となり公式戦初優勝)
「浜松市出身で小さい頃からヤマハさんを見てきただけに勝つことができて嬉しい。新村はあくまで戦力として考えて投げさせた。今日は作戦通りで、流れを変えることに成功した。捕手の吉永がいいところを引き出してくれたと思う」

<写真上/初優勝を飾った静岡硬式野球倶楽部の選手たち>
<写真中/7回に勝ち越しタイムリーを放った川岸蓉平(静岡硬式野球倶楽部)>
<写真下/喜びの新村美来(左)と伊藤良介監督(右)>

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