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2022年6月

2022年6月29日 (水)

練習試合 静岡大vs静清

  昨日は焼津球場で行われた静清と静岡大の練習試合を見てきました。
06291 静清はエースの久保陸弥が順調な仕上がりをアピールしました。格上の静岡大打線相手に4回2安打無失点の好投。「後ろに信頼できる投手がいるので、とにかく自分は全力で飛ばして試合を作るを考えています」と、昨日も立ち上がりからエンジン全開。力強いストレートで静岡大の打者のバットを折る場面もありました。
  春の大会では、県ベスト4進出に貢献した久保。しかし、スイングした際に左股関節を負傷。準決勝と3位決定戦は欠場しました。その後、順調に回復し、5月下旬の復帰戦では自己最速の141キロをマークしていました。故障の治療中にフォームを微調整したとのこと。踏み出しをインステップ気味にし、腕の位置を変幻自在に変えることで、ストレートの走りが良くなり、武器のスライダーのキレが増している様子でした。
 「夏の目標は甲子園優勝です」と力強く話す久保。186センチの大型右腕がこの夏の主役となったとき、静清の2011年春以来の甲子園出場が見えてきそうです。

06292  野手で気になったのは途中出場の武井銀士。静岡裾野シニア出身の注目1年生です。入学後、すでに4本塁打をマーク。試合前、長田仁志監督は「久しぶりにああいう打球を見た」と驚いていました。この日の第1打席。初球を強振するとファウルになりましたが、その滞空時間が凄かったです。レフト方向に高々と上がり、なかなか球が落ちてきません。長田監督が「ああいう打球」といった意味がわかりました。このパワーと角度は、誰もが持っているものではありません。彼が3年生になったとき、どんなスラッガーになっているのか、楽しみです!
 
 06293一方の静岡大は、静岡高出身で昨夏の甲子園を経験した1年生・永島周が出場。「1番ショート」で溌剌とした動きを見せてくれました。来年はレギュラーを脅かす存在になってほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真/上から久保陸弥、武井銀士(ともに静清)、永島周(静岡大)>

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2022年6月27日 (月)

東都2部選抜チームに県勢5人が参加!

 東都大学野球連盟2部選抜チームと社会人野球チームとの交流試合が昨日、大田スタジアムが開催されました。県内関連は以下の5選手が出場しました。
★東京農業大・加部郁哉(4年・常葉大橘出身)
★国士舘大・中村隆一(3年・御殿場西出身)
★専修大・夏目大(4年・常葉大橘出身)
★国士舘大・根来龍真(4年・常葉大菊川出身)
★立正大・奈良間大己(4年・常葉大菊川出身)

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東都で活躍する常葉大橘出身コンビ。専修大・夏目大(左)と東京農業大・加部郁哉(右)

 第1試合、トヨタ自動車相手に夏目大が「6番キャッチャー」で先発しました。今春は開幕週の立正大戦で左手を骨折。その後のリーグ戦には出場することができず。手術とリハビリを経て、昨日が復帰戦となりました。
 守備面では、まだ本調子とはいかないようでしたが、それでも、普段組むことのない投手陣を必死にリード。打撃は第1打席にライナー性の打球をライト方向に。アウトになりましたが、強いスイングで復調をアピールしてくれました。完全復活した秋が楽しみです!
 その夏目と常葉大橘でチームメートだった加部郁哉は第2試合(対NTT東日本)の7回にマウンドへ。1点は失ったものの、堂々とした投球を見せてくれました。高校時代は内野手として活躍した加部。大学入学後、投手を兼任し、最速143キロをマークするまで成長しました。上半身と下半身がマッチしたバランスのいいフォームが印象に残りました。

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2部選抜の主将を務めた立正大・奈良間大己。「秋は春以上の成績を目標にしていく」と意気込む

 そして今回、2部選抜チームの主将を務めたのが奈良間大己。第2試合の「1番ショート」で出場し、2四球を選んで出塁しました。今月18日からの侍ジャパン大学代表合宿に参加しましたが、最終的には代表には選ばれず、「自分の力不足。悔しい」と奈良間。昨日は社会人チームと対戦し、あらためて「振る力」の違いを感じたとのこと。「総合的にもう一段階レベルアップしていきたい」と、勝負の秋に向けて目をぎらつかせていました。(編集部・栗山)

 

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2022年6月25日 (土)

常葉大菊川、練習試合で快勝!

06251_20220625223201 今日は豊富な投手陣を擁する常葉大菊川を追いかけて神奈川・相洋のグランドで行われた練習試合を見てきました。神奈川の強豪相手に2連勝(2試合目は5回打ち切り)。夏はノーシードながら甲子園を狙える位置にいます。
 
  第1試合はエース右腕の三輪奏都(3年)が先発。春の大会後、思うような投球が出来ない中で、「危機感を持っていた」という三輪。今日は3回をパーフェクトに抑える抜群の立ち上がりを見せます。その後も、抜群の安定感で7回を2失点にまとめました。「今日は久しぶりに良かったです」と試合後はホッとした表情。球速も138キロを計測しました。

06252_20220625223201  そして、8回からプロ注目の安西叶翔(3年)がマウンドへ。最初のイニングを3人で抑えますが、9回は味方のミスから満塁のピンチを作ります。春の県大会、御殿場西戦も同じような場面から逆転タイムリーを浴びていましたが、この日はショートゴロに抑えてゲームセット。辛抱強く投げる姿に進化を感じました。今日のストレートのマックスは146キロ。それでも7、8割の力で投げている感じで、まだまだ上がっていきそうなイメージがありました。
 
06253  続く第2試合、一人の長身左腕が気になりました。岳洋中時代から注目していた鈴木綾真(3年) です。彼の投げている姿を見たのは中学3年夏以来。(中学時代の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2019/07/post-75a496.html
 当時、182センチだった身長は187センチまで伸び、体重は75キロに。「こんなに成長したのか」と嬉しくなりました。春までは投げる機会が少なかったそうですが、この数週間の間で急激に伸びているそうです。
 今日は2回を投げて無失点。ヒジが柔らかくしなり、低めにコントロールされてきます。大柄でもボールが暴れないのも魅力です。「1カ月前からメディシンボールを使った新しいトレーニングをやるようになって、急に球が速くなって…」。先週の練習試合では自己最速となる132キロを計測。140キロ超の投手が複数いる今年の常葉大菊川で、球速的には見劣りしますが、打者の手元でピッとくるので、数字以上の速さを感じます。
 投手として完成してくるのは20歳を過ぎてから。大学で一気にブレークするタイプだと見ています。50mを6秒3で走るそうで、体が出来てくれば、さらに10キロはすぐに速くなりそうな予感があります。今後も注目していきたいと思います!

06254  一方、相洋では静岡裾野シニア出身の小西逸輝(2年)がショートのスタメンで出場していました。1試合目の7回に犠牲フライで打点を挙げる活躍。守っては元気よく声を出していました。来年は神奈川を代表するショートになってほしいです。(編集部・栗山)

<写真/上から三輪奏都、安西叶翔、鈴木綾真(いずれも常葉大菊川)、小西逸輝(相洋)>

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2022年6月22日 (水)

『静岡高校野球2022夏直前号』の取り扱い書店についてのご案内

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 『静岡高校野球2022夏直前号』が本日発売となります。(すでに昨日から店頭に並んでいるお店もあるそうです!)。今回は、以下の県内計104店舗の書店さんで扱っていただけることになりました。また、東京の書泉グランデでも発売します。
 25日はいよいよ組み合わせ
抽選会。ぜひ注目選手情報をチェックして下さい!

<東部地区>
谷島屋富士宮店/戸田書店富士店/戸田書店富士宮店/富士江崎書店/谷島屋富士店/あおい書店富士店/未来屋書店富士南店/大垣書店イオンモール富士宮店/えみたすアピタ富士吉原店/TSUTAYA本吉原店/ひまわりBOOKS御殿場店/ひまわりBOOKS函南店/マルサン書店駅北店/BOOKSランケイ社/三島ブックセンター/TSUTAYAすみや三島店/文教堂大仁店/TSUTAYA沼津学園通り店/TSUTAYA御殿場店/くまざわ書店三島店/谷島屋書店ららぽーと沼津店/マルサン書店サントムーン店/えみたすピアゴ香貫店/くまざわ書店沼津アントレ店/長倉書店サントムーン店/文盛堂書店/TSUTAYA函南店/亀屋書店

<中部地区>
えみたす焼津店/島田書店花みずき店/戸田書店藤枝東店/藤枝江崎書店駅南店/TSUTAYA藤枝瀬戸新屋店/TSUTAYA相良店/未来屋書店焼津店/えみたすピアゴ榛原店/TSUTAYAグランリバー大井川店/佐塚書店栄町店/藤枝江崎書店BIVI店/ますだや書店/静岡谷島屋新流通店/MARUZENジュンク堂新静岡店/蔦屋書店静岡平和町店/吉見書店長田店/TSUTAYAすみや静岡本店/谷島屋書店パルシェ店/えみたすアピタ静岡店/吉見書店竜南店/江崎書店イトーヨーカドー静岡店/柏屋書店/TSUTAYA静岡西脇店/谷島屋マークイズ静岡店/TSUTAYA清水春日店/戸田書店江尻台店/TSUTAYA清水辻店/未来屋書店/江崎書店ベイドリーム清水店/大和文庫不二見店/万栄堂本店/シミズブックス

<西部地区> 
谷島屋本沢合店/谷島屋サンストリート浜北店/アマノ三方原店/ジャンボTSUTAYA浜松中央店/えみたすアピタ浜北店/アマノ有玉店/アマノ入野店/谷島屋三方原店/谷島屋イオンモール浜松店/精文館書店領家店/未来屋書店浜松市野店/アマノ書店高丘店/TSUTAYA佐鳴台店/谷島屋浜松本店/明屋書店渡瀬店/JACK/明屋書店イケヤ高丘店/明屋書店イケヤ湖西店/アマノ布橋店/豊文堂(三ケ日)/谷島屋連尺店/天竜谷島屋(二俣)/ブックスかわむら/ラフレ書店初生店/谷島屋医大病院売店/ぶっくす三峰下石田本店/本の王国ザザシティ浜松店/ブックセンター豊文堂豊岡店/戸田書店リブレ菊川店/宮脇書店掛川店/明屋書店掛川西郷店/江崎書店袋井店/TSUTAYA袋井国本店/谷島屋書店磐田店/宮脇書店磐田浅羽店/谷島屋ららぽーと磐田店/精文館書店豊田町店/高久書店/谷島屋アピタ磐田店/未来屋書店 袋井店/三原屋書店アピタ掛川店/明屋書店イケヤ磐田東店/菊川佐塚書店/三原屋書店中央店

<関東地区>
東京神保町・書泉グランデ https://www.shosen.co.jp/

<Amazon>
https://amzn.to/3N4HMsM
※Amazon では発売が少し遅れ、6月28日の予定になっています。

★「静岡高校野球2022夏直前号」の目次はこちらになります。
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2022/06/post-656035.html
 

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2022年6月21日 (火)

皇學館大の小林&山澤(清水桜が丘出身)に会ってきました!

 2年前の夏。新型コロナウイルスの影響で甲子園がなくなり、夏は代替大会という形で開催されました。
 当時、高校3年生だった球児は今、どうしているのか。無性に知りたくなり、三重県の皇學館大に伺ってきました。

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 今回、僕が会いに行ったのは清水桜が丘出身の小林亮太山澤元輝。ともに、1年秋に東海大会に出場し、皇學館大がホームグランドとするダイムスタジアム伊勢でプレーした経験を持ちます。この日もダイムスタジアム伊勢を借りての練習。球場横にそびえ立つ沢村栄治、西村幸生の銅像を眺めながら球場内に入ると、すでに練習が始まっていました。

 まず、シートノックで目に飛び込んできたのは遊撃手の小林。大学入学後、1年春からベンチ入り。「守備の確実性が増しました。高校のときよりも送球も良くなっていると思います」。現在、安定した守備力を武器にレギュラーを狙える位置にいます。1年春、2年春ともにチームは東海地区大学選手権に出場するも、あと一歩のところで全国大会出場ならず。「2年連続、目の前で相手が喜んでいる姿を見て悔しかったです」。今は課題に挙げる打撃向上に励んでいるところです。小林は教員志望ということですが、社会人野球などの上のレベルで勝負したいという気持ちも芽生えているとか。まずは、この秋、レギュラーをつかみ、来年につなげてほしいと思います。
 清水桜が丘時代は1番打者として活躍した山澤も頑張っていました。高校卒業後は野球を続けるか迷っていたそうですが、曲田雄三監督(現静岡商監督)からの後押しもあり、皇學館大に入学。まだベンチ入りこそありませんが、森本進監督は「バッティングは面白いものがある」と期待を寄せています。「大学のピッチャーのレベルは高いですが、ミスショットを減らして秋は試合に出たいです」。持ち味のパンチ力を生かし、悔いのない大学生活を送ってほしいです。期待しています!(編集部・栗山)

<写真/左から山澤元輝、小林亮太(ともに皇學館大)>

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2022年6月16日 (木)

「静岡高校野球2022夏直前号」の内容のご紹介!

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「静岡高校野球2022夏直前号」
県内の書店では6月22日発売
60ページ/定価700円

 「静岡高校野球2022夏直前号」の編集作業が終わりました。あとは印刷を待つだけです! 今年の発売は6月22日となります。25日に行われる組み合わせ抽選会には間に合いそうでホッとしています。(毎年のことですが、巻頭ページの「注目選手名鑑100」の最後の一人を誰にしようかと、最後の最後まで悩みまして、締め切りギリギリでした…)

 では、今号の内容と目次になります。特集では「絆~夏を翔ける10の物語」と題して、今年の夏にかける10のストーリーを紹介。特集のラストでは東海大翔洋中出身の渡邉隆太郎さんの壮絶人生をノンフィクションで描きました。
 また、「流しのブルペンキャッチャー」こと安倍昌彦氏に
ドラフト候補の安西叶翔(常葉大菊川)を実力度をチェックしてもらい、「注目選手に聞く!10の質問」では取材したい選手がたくさんいて、今年は9人の注目選手に会ってきました。
 夏の大会を前に『静岡高校野球』で注目選手の情報をチェックしてもらえると嬉しいです!

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2022 この夏、絶対に見逃せない逸材を一挙紹介!
注目選手名鑑100

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春の県大会観戦記 <常葉大菊川vs御殿場西>
流しのブルペンキャッチャー・安倍昌彦が見た!
「安西(常葉大菊川)は令和の斎藤雅樹だ」

注目選手に聞く! 10の質問
松永陽登(日大三島)/勝又琉偉(富士宮東)/山本和輝(静岡)/孫俊郎(島田樟誠)/近藤爽太(浜松工)/植松麟之介(三島南)/稲葉亜蘭(星陵)/笹原神壱(藤枝北)/河野光希(浜松湖東)

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[特集]
静岡高校野球ストーリー2022夏

~夏を翔ける10の物語~

原崎雄陽&原崎翔陽(駿河総合)
双子の左右ツインタワーで挑む夏
「エースの座は譲らない」

佐野颯&佐野楓(浜松城北工)
「双子の妹のために…」
 
金川心&金川温(清水桜が丘)
「父に恩返しの夏へ」

山本柊太&河原﨑琉衣(掛川西)
12年間一緒に歩んだ最強バッテリー
「あの負けを忘れない」

池谷龍(焼津中央)
覚醒寸前の巨漢スラッガー
「限界を超えろ!」

北嶋優希哉(浜松開誠館)×土屋大翔(桐陽)×大橋建仁(静岡商)
静岡裾野シニア黄金世代の現在地
「アイツらに負けない!」

山本翔己(磐田東)
親子鷹で飛躍する技巧派右腕
「甲子園に連れていく」

安達嶺&梶山勇輝(静岡商) 
「学生コーチの覚悟」

金子咲蘭(藤枝東)
「8人目の選手として」

富士宮市出身、渡邉隆太郎が恩師と歩んだ20年
「不死身の怪物」
~苦難を乗り越えた男の復活ストーリー~

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2021年夏の静岡大会1回戦
沼津商×島田商
~両ベンチの視点から熱戦を振り返る~

静岡高校球児のための進路相談室
山梨智也(静岡東―立命館大―王子)
鈴木平(浜松湖南―静岡理工科大)

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CLOSE UP TEAM 2021 SUMMER

公立高の大冒険
01御殿場「High Five」
02島田工「感動人」
03遠江総合「自主・自立」

WOMAN
東海大静岡翔洋女子

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有望1年生図鑑

編集部が訪問! 静岡の球児を支える 水越佳明(ヒットエンドラン代表)「夏を諦めないで」

あの選手はどこへ? 昨夏静岡を盛り上げた選手たちの進路リスト

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<販売問い合わせ>
しずおかオンライン
電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301
http://www.esz.co.jp/

※東京では、書泉グランデ(神田神保町)にて発売します。→https://www.shosen.co.jp/grande/
※アマゾンは、6月28日頃の発売を予定しています。→https://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832022%E5%A4%8F%E7%9B%B4%E5%89%8D%E5%8F%B7-%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4991252601/ref=sr_1_15?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8&qid=1655348493&s=books&sr=1-15

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2022年6月13日 (月)

ボーイズの支部予選が開幕しました!

 ボーイズリーグの全国大会に繋がる静岡県支部予選が開幕しました。大会初日は韮山球場で3試合を見てきました。

06131_20220613150201  第1試合は大井川ボーイズが富士ボーイズを3対0で下しました。2020年に創設以来、公式戦初勝利に貢献したのは「3番レフト」の田中識寛(3年)。1打席目にセンター前に先制タイムリーを放つと、6回にはダメ押しとなるタイムリーを右中間へ。大きくて強いスイングが印象的でした。

 続く第2試合、静岡葵ボーイズは敗れたものの、優勝候補の一角・島田ボーイズを苦しめる健闘を見せました。島田ボーイズが初回に1点を先制しますが、静岡葵ボーイズはボーイズ屈指の右腕・増田煌太朗(3年)に食らついていきます。3回に「4番キャッチャー」の石垣大輝(3年)のライト前タイムリーなどで逆転。その後、再逆転を許したものの、6回に1点差まで詰め寄りました。
 06132_20220613150801 光ったのは石垣の守備力でした。捕ってから投げるまでが素早く、何といってもライナーで二塁に到達する地肩の強さが魅力。広い視野で走者に目を光らせ、少しでもリードが大きいと見るや、果敢に刺しにいきます。「俺が全部アウトにしてやるんだ」と言わんばかりの、その強気な姿勢に惚れました。7回には、出塁を許した2人の走者をことごとくアウトに。肩だけでなく、ショートバウンドを後ろに逸らさないキャッチング、的確な指示を出す能力も兼ね備え、僕が今年見てきた県内の中学3年生のキャッチャーでは軟式硬式合わせてナンバーワンだと感じました。

06133_20220613151101 そして、第3試合は御殿場ボーイズ・高橋壮輔(3年)、駿東ボーイズ・山本敢生(3年)の両先発の投げ合いに。5回まで0対0。お互い気持ちがこもった投球で、グランドには緊張感が張り詰めていました。
 均衡を破ったのは駿東ボーイズでした。高橋がマウンドを降りたあと、6回に1点を挙げると、7回には2死満塁から2番・鈴木尋斗(3年)が走者一掃のタイムリー。そして、その裏は山本が「ギアを上げた」と3人で締め、見事完封を飾りました。身長176センチから角度のあるストレートを投げ込む山本。「今日は変化球のコントロールの高さを意識して投げた」とカーブ、スライダーも常に低めに集まり、抜群の安定感がありました。
 一方、御殿場ボーイズで気になったのは「1番ショート」の長戸涼雅(3年)。ベンチから守備位置まで走っていく姿が凛とし、打撃もシャープ。走攻守の全てが揃った野球センスの塊のような選手でした。(編集部・栗山)

<写真上から田中識寛(大井川ボーイズ)、石垣大輝(静岡葵ボーイズ)、山本敢生(駿東ボーイズ)>

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2022年6月11日 (土)

【ジャイアンツカップ】静岡県代表は富士シニア!

 ジャイアンツカップの静岡県代表決定戦が本日行われ、富士シニアが静岡裾野シニアを延長の末に下しました。富士シニアは7月2日に開催されるプ東海地区B代表決定戦で愛知東2位チームと対戦。勝利すれば、ジャイアンツカップの本大会出場を決めます。

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★6月11日 遠州トラック杯第16回ジャイアンツカップ静岡県代表決定戦 決勝戦 磐田球場

  チーム 7 8 9
富士シニア 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
静岡裾野シニア 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

<延長9回>

(富)田中、村上-中田
(静)伊藤、岩田-杉山

▽三塁打=村上(静)

06112 試合は静岡裾野シニア・伊藤漣(2年)、富士シニア・田中正行(3年)の投げ合いで進みます。伊藤は右の本格派右腕。ゆったりとしたテークバックからリリースでの出力が高く、力強いストレートで相手打線を封じていきます。一方、左腕の中田はカーブ、スライダーなどで多彩な変化球を巧みに操りながら、強力打線のタイミングをずらしていきます。
 静岡裾野シニアは5回、6番・村上諒(2年)が柔らかいスイングからライトフェンス直撃の三塁打。一死三塁の先制のチャンスを作ります。ここで次打者のセンターに抜けそうな強い打球を富士シニアの遊撃手・小林和生(3年)がファインプレー。前進守備の中で、見事な反応とグラブさばきでピンチで救います。
06114  7回が終わって0対0。試合は延長戦に突入します。迎えた10回表、富士シニアは先頭の3番・土肥雅優(3年)が左打席から気持ちでレフト前に持っていきます。土肥は次打者の送りバントで二塁に進むと、三盗を成功。さらに、スクイズで本塁に生還。まさに土肥一人で1点をもぎとります。そして、その裏、好投を続けてきた田中が2者を打ち取ったところで、規定投球の80球に達して降板。あとを託された村上煌明(2年)が最後を締めて代表切符をものにしました。

06113 「この緊張感の中で裾野さんとこんな試合ができて、本当に選手たちのいい経験になった」と望月俊明監督。昨年も同大会の代表決定戦で静岡裾野シニアと対戦し、1対5で敗れていただけに、「今年こそ」の思いが全員強かったそうです。その望月監督が「よく頑張ったくれた」と目を細めたのが田中。実はシニアの夏季大会ではエースナンバーを背負いながらも、1球も投げることなくチームは敗戦。ジャイアンツカップに向けて望月監督から「最後の大会だから全部お前に任せた」と発破をかけられて奮起。この日の投球につなげたそうです。「今日は自分の限界以上の力を出せました。みんなを全国に連れていきたいです」。エースとしての風格と自覚が出てきた田中。東海地区B代表決定戦でも持ち味を発揮し、チームを勝利に導いてほしいです。
 惜しくも敗れた静岡裾野シニアは有望な2年生が多いだけに、この悔しさをバネに大きく成長してほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/7回途中まで力投を見せた伊藤漣(静岡裾野シニア)>
<写真中/緩急を使う投球で相手打線を抑えた田中正行(富士シニア)>
<写真下/先制の本塁を踏む土肥雅優(左)と迎える田中正行(ともに富士シニア)

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2022年6月10日 (金)

『静岡高校野球2022夏直前号』表紙が完成!

06101_20220610085301 『静岡高校野球2022夏直前号』の表紙が完成しました! 編集部では試合でチェックするのはもちろん、4月、5月と注目選手や気になるチームのもとを訪ね、情報を集めてきました。今年も一冊に収まらないくらい、たくさん取材しました(笑)。
 目次など詳細は後日、このブログでお知らせします。
発売日は静岡県内書店では6月22日の予定です。(もしかしたら、発売日より、1日早く店頭に並ぶ可能性はあります)。季節はいよいよ夏へ。今年も高校野球の時期がやってきました!(「静岡高校野球」編集部)

★販売問い合わせ先
しずおかオンライン
電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301 http://www.esz.co.jp/
※県内の販売はしずおかオンラインさんに委託しています。お問い合わせはしずおかオンラインさんにお願いします。
※アマゾンでは、少し遅れて6月28日頃の発売を予定しています。

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2022年6月 6日 (月)

【全日本大学選手権】静岡大、収穫の初戦敗退

 8年ぶり3度の全日本大学選手権大会に出場した静岡大。初日の第1試合で東日本国際大と対戦しました。

★6月6日 全日本大学野球選手権大会1回戦 東京ドーム

  チーム 7 8
静岡大 0 0 0 2 0 0 0 1 3
東日本国際大 2 4 0 0 0 0 1 3 10 

<8回コールド>

(静)吉田、藤原、速水、吉川、加藤、小林-安竹、竹田耕
(東)大山、竹田-成田

▽二塁打=内田(静)
▽三塁打=荒井(静)
▽本塁打=竹田龍(静)、小林、佐々木、上崎(東)

06061

  静岡大は初回に2本塁打を浴びて先制を許すと、2回に4失点。序盤で6点ビハインドという苦しいスタートとなります。
 それでも、4回に安竹俊喜内田一希のタイムリーで2点を返すと、3回からマウンドに上がった3番手・速水龍太が好投。4点差で終盤に突入します。
06062   7回にソロ本塁打を浴びますが、直後の8回、5番・竹田龍平がレフトスタンドに豪快な本塁打。粘り強く食らいついていきます。しかし、反撃はそこまで。その裏、3点を失ってコールドゲームが成立しました。
「打つべき人が打って、守るべき人が守って、静大の野球は見せることができた」と主将の永井結登。打撃は相手の好投手から二桁の10安打を記録。十分に通用することを証明しました。秋にもう一度、全国の舞台に戻り、今度は勝つために、さらに「静大野球」を進化していってほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/初戦で敗れた静岡大の選手たち>
<写真下/8回に本塁打を放った竹田龍平(静岡大)>

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2022年6月 3日 (金)

練習試合 桐陽vs富士宮東

 昨日は、愛鷹球場で行われた桐陽と富士宮東の練習試合を見てきました。
06031  富士宮東の大型遊撃手・勝又琉偉を目当てにプロ6球団8人のスカウトが集結。この日は2安打をマークしました。春の東部地区以来、約2カ月ぶりに見たのですが、「ここまで変わったのか」と驚きました。一言で言うと、野球選手として洗練されてきた印象。特に、以前は力任せだったスローイングが、体全体を使う動きに変わって安定感が出ていました。また、躍動感たっぷりの美しいランニング姿に惚れぼれとしました。まるで野生の鹿が走っているようでした。
 大勝良則監督は「4週間サイクルくらいで、どんどん成長している」と話します。実際、春以降、本塁打が急激に増え、2日前の練習試合では右中間にも一発を打ったそうです。夏の大会まで残り1カ月。ここからさらにグングンと伸びていきそうな感じがしました。

06032  一方の桐陽では、面白い投手を発見しました。6回からマウンドに上がった山本怜央です。4イニングを無安打6奪三振の好投。身長180センチの長身で角度があり、しかも腕が振れます。最速133キロというストレートには勢いがあり、鋭く落ちるフォークとのコンビネーションで次々と三振を奪っていきました。
 今年の桐陽は昨夏を経験する今井謙心、土屋大翔が投手陣を引っ張り、この山本はレフトで出場することがほとんどですが、「夏も投げていきたい」と意気込み十分。将来的には大学で野球を続け、「ピッチャーで勝負したい」という意志を持っているそうです。50m6秒2の脚力とバネがあるだけに、大学でじっくりと鍛えていけば、飛躍が期待できます。(編集部・栗山)

<写真上/春の大会で活躍で注目度が上がる勝又瑠偉(富士宮東)>
<写真下/「富士シニア」時代は捕手。高校から投手としてマウンド上がる山本怜央(富士シニア)>

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