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2022年6月11日 (土)

【ジャイアンツカップ】静岡県代表は富士シニア!

 ジャイアンツカップの静岡県代表決定戦が本日行われ、富士シニアが静岡裾野シニアを延長の末に下しました。富士シニアは7月2日に開催されるプ東海地区B代表決定戦で愛知東2位チームと対戦。勝利すれば、ジャイアンツカップの本大会出場を決めます。

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★6月11日 遠州トラック杯第16回ジャイアンツカップ静岡県代表決定戦 決勝戦 磐田球場

  チーム 7 8 9
富士シニア 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
静岡裾野シニア 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

<延長9回>

(富)田中、村上-中田
(静)伊藤、岩田-杉山

▽三塁打=村上(静)

06112 試合は静岡裾野シニア・伊藤漣(2年)、富士シニア・田中正行(3年)の投げ合いで進みます。伊藤は右の本格派右腕。ゆったりとしたテークバックからリリースでの出力が高く、力強いストレートで相手打線を封じていきます。一方、左腕の中田はカーブ、スライダーなどで多彩な変化球を巧みに操りながら、強力打線のタイミングをずらしていきます。
 静岡裾野シニアは5回、6番・村上諒(2年)が柔らかいスイングからライトフェンス直撃の三塁打。一死三塁の先制のチャンスを作ります。ここで次打者のセンターに抜けそうな強い打球を富士シニアの遊撃手・小林和生(3年)がファインプレー。前進守備の中で、見事な反応とグラブさばきでピンチで救います。
06114  7回が終わって0対0。試合は延長戦に突入します。迎えた10回表、富士シニアは先頭の3番・土肥雅優(3年)が左打席から気持ちでレフト前に持っていきます。土肥は次打者の送りバントで二塁に進むと、三盗を成功。さらに、スクイズで本塁に生還。まさに土肥一人で1点をもぎとります。そして、その裏、好投を続けてきた田中が2者を打ち取ったところで、規定投球の80球に達して降板。あとを託された村上煌明(2年)が最後を締めて代表切符をものにしました。

06113 「この緊張感の中で裾野さんとこんな試合ができて、本当に選手たちのいい経験になった」と望月俊明監督。昨年も同大会の代表決定戦で静岡裾野シニアと対戦し、1対5で敗れていただけに、「今年こそ」の思いが全員強かったそうです。その望月監督が「よく頑張ったくれた」と目を細めたのが田中。実はシニアの夏季大会ではエースナンバーを背負いながらも、1球も投げることなくチームは敗戦。ジャイアンツカップに向けて望月監督から「最後の大会だから全部お前に任せた」と発破をかけられて奮起。この日の投球につなげたそうです。「今日は自分の限界以上の力を出せました。みんなを全国に連れていきたいです」。エースとしての風格と自覚が出てきた田中。東海地区B代表決定戦でも持ち味を発揮し、チームを勝利に導いてほしいです。
 惜しくも敗れた静岡裾野シニアは有望な2年生が多いだけに、この悔しさをバネに大きく成長してほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/7回途中まで力投を見せた伊藤漣(静岡裾野シニア)>
<写真中/緩急を使う投球で相手打線を抑えた田中正行(富士シニア)>
<写真下/先制の本塁を踏む土肥雅優(左)と迎える田中正行(ともに富士シニア)

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