優勝候補・常葉大菊川、4回戦で姿を消す
高校野球の静岡大会はベスト8が出揃いました。シード校8校の内、残っているのは3チームのみ。まさに戦国大会となっています。24日の準々決勝は以下のカードになります。
<草薙球場>
三島北-聖隷クリストファー
静岡-掛川西
<清水庵原球場>
日大三島-掛川工
静清-静岡商
今日の4回戦でノーシードながらドラフト候補の安西叶翔を擁して優勝候補に挙がっていた常葉大菊川が敗退しました。
新型コロナウイルスの影響で、ベンチ入り20人の内、17人が欠場というまさかの事態。急遽メンバーを大幅に入れ替えて臨みましたが、シード校の静清に4対11で敗れました。 先発したのは鈴木綾真。この夏はベンチから外れていましたが、3回戦の吉原戦で好投。しかし、今日は3回6失点。それでも、野手陣が奮起し、5回に4番・鈴木叶のタイムリーなどで一挙4点を奪い、2点差まで詰め寄りました。「0点で終わるのは菊川として恥ずかしかった」と主将代行を務めた松本晃充。サポート役に回り、ほぼ1カ月ぶりにプレーする選手もいる中で、まさに常葉大菊川の意地を見せた瞬間でした。その後、点差が広がってもベンチから「まだいけるぞ」と声が飛び、8回のコールドの危機も逃れ、ベンチ入り11人が9回までプレーを全うしました。
石岡諒哉監督も体調不良で指揮をとることができず。代理で監督を務めた杉本陽介副部長は「みなさんの協力があって、(辞退の)最悪の状況を避けることができた。試合をやらせていただけるだけでありがたかった」と感謝の言葉を述べました。
今年の常葉大菊川は安西だけでなく、140キロ台の投手を複数擁し、全国レベルのチームだっただけに残念です。(編集部・栗山)
<写真上/11人で堂々と戦い抜いた常葉大菊川の選手たち。試合後は泣き崩れる選手も>
<写真下/慣れないポジションにつく選手もいたが、声を掛け合って乗り越えた>
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