下田ボーイズ、県初タイトル獲得!
ボーイズの中学3年生にとっては最後の大会となる「2022オリエンタルフーズ旗争奪3年生交流大会」の準決勝と決勝戦が4日、愛鷹球場で開催されました。
<準決勝>
菊川ボーイズ 5-4 浜松修学舎ボーイズ
下田ボーイズ 6-1 スルガボーイズ
<決勝>
下田ボーイズ 4-3 菊川ボーイズ(延長8回タイブレーク)
決勝戦は手に汗握る好ゲームとなりました。1対1で迎えた6回、菊川ボーイズは7番・渡辺夏叶のタイムリー二塁打などで2点を勝ち越します。一方の下田ボーイズはその裏、2番・磯谷怜皇のタイムリーなどで同点に。延長タイブレークに突入した8回、下田ボーイズが守備で一死満塁を併殺で無失点に切り抜けると、その裏、相手のミスでサヨナラ勝ちを決めました。 創設11年目にして初の県タイトルを獲得した下田ボーイズ。この日、投打で躍動したのは佐野恭太郎です。準決勝ではリリーフで好投し、2本の三塁打をマーク。そのうち、一本はレフトのフェンス直撃の弾丸ライナーでした。決勝戦では先制タイムリーを含む2安打。そして7回か らマウンドに上がって愛鷹球場のスピードガンで130キロをマークしました。「このチームでプレーできるのは最後だったので嬉しい」と佐野。「高校では150キロを出して甲子園に行きたいです」と逞しい言葉を聞けました。
2試合トータルで4安打を放った「2番・サード」の磯谷も高校での活躍が期待される選手。栗原陵矢(福岡ソフトバンク)のフォームを参考にしているという打撃はリストが柔らかく、胸の前まで球を引きつけてコンパクトなスイングで弾き返します。守備での肩の強さも魅力。「高校では1年からレギュラーを狙って、スター性のある選手になりたいです」。プロ野球を夢見ているそうで、将来が楽しみです。
準決勝で敗れましたが、浜松修学舎ボーイズの健闘も光りました。「3番ピッチャー」で出場した佐藤塁唯は身長176センチ体重82キロの体格の良さに加え、投球の際のヒジの使い方が目を引きました。球速は120キロ台に満たないものの、まさに大器。父・二朗氏はヤクルト、ヤマハで活躍した強打者で、息子の打撃も父の現役時代を彷彿とさせる豪快さとスケール感がありました。まだまだ身長は伸びているとのこと。新たな静岡の宝として今後も追いかけていきたいです。
準優勝の菊川ボーイズは山本暁斗が下田ボーイズの佐野と同じく130キロをマーク。スルガボーイズは先発した望月佑哉がキレのあるストレートに加え、縦に大きく曲がる変化球が良く、しなやか系の本格派右腕として高校でブレークする雰囲気を持っていました。(編集部・栗山)
<写真/上から優勝してナンバーワンポーズを作る下田ボーイズの選手たち、佐野恭太郎(下田ボーイズ)、磯谷怜皇(下田ボーイズ)、佐藤塁唯(浜松修学舎ボーイズ)>
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