いよいよセンバツの開幕まで2日。県内からは10年ぶりに常葉大菊川が出場します。今回は直前企画ということで同校出身の栗原健と漢人友也(ともにHonda鈴鹿)に話を伺ってきました。
★栗原が漢人に意識改革!?
社会人3年目を迎える栗原健 |
――まず、今の2人の状態から聞かせて下さい。
漢人 栗原さんはめちゃくちゃいいですよ。今回の沖縄キャンプではチームのMVPでした。
――それはすごい!
栗原 オープン戦を7試合やって、15打数8安打でした。
――栗原選手は社会人3年目となりますが、打撃面での変化はありますか?
栗原 体作りはもちろん、今年は技術的なところも0から見直しました。
――今日のオープン戦では逆方向への鋭いあたりが目立っていました。
栗原 そうですね。狙っているわけではないのですが、あっちにいっているのはいい状態の証拠だと思います。あとは、必ず状態が落ちるときが来ると思うので、それを引きずらないようにするのが今年のテーマです。
ルーキーの漢人友也 |
――ルーキーの漢人投手も順調に来ている感じですね。
漢人 そうですね。ここまでのオープン戦で4試合で投げてきました。
――今、意識的に取り組んでいることはありますか?
漢人 コントロールを間違えないことですかね。
――今日のオープン戦では腕が振れて、ストレートが走っている印象でした。球速的な目標は持っていますか?
漢人 大学で150キロだったので、153キロくらいは。
栗原 155キロって言っておけよ(笑)。コイツ、本当に欲がないんです。最初、社会人に来たときも、「社会人で1年でも長く続けていきたい」って言っているから、「やるからには2年、3年はプロを目指せ」って言ったんです。せっかく、いいものを持っているんですから。もちろん、チームに貢献することも大切ですけど、意識を高く持たないと絶対に野球って上手くならないので。今はコイツの意識改革からやっています(笑)。
――いい先輩ですね。
漢人 はい。本当に頼りになる先輩で。2年後のプロを目指して欲を持ってしっかりやっていきます。
★全国優勝を目指してほしい!
――母校の常葉大菊川が甲子園に帰ってきます。楽しみですね。
栗原 あのピンストライプのユニホームが甲子園で見られると思うと嬉しいですね。菊川らしく、楽しそうにプレーしている姿を全国のファンに見せてほしいです。やっぱり、強いチームに勝ってくれる期待があります。
――漢人選手はいかがでしょうか?
漢人 栗原さんと同じで。
栗原 しっかり話せよ(笑)。でも、お前は甲子園で完封しているんだよな。すごい。
漢人 はい。今回は10対0で勝ってほしいです。
――振り返って、甲子園のマウンドの印象はどうでしたか?
漢人 傾斜が他の球場とは違う感じでした。ピッチャーにもよると思うんですけど、いかに早く対応できるかが大事だと思います。
栗原 今年はセンバツで菊川に優勝してもらって。俺たちも日本一を目指して頑張ります。
◆栗原健[くりはら・けん]
1998年4月22日生まれ、愛知県あま市出身。小学1年時に野球を始め、中学時代は「愛知尾州ボーイズ」でプレー。常葉菊川(現常葉大菊川)では1年秋からレギュラーとなり、高校通算48本塁打を記録。3年夏に「1番センター」で甲子園出場を果たす。亜細亜大を経て、現在はHonda鈴鹿でプレーする。173cm80kg、左投左打。
◆漢人友也[かんど・ともや]
2000年5月3日生まれ、静岡県掛川市出身。桜木小2年から「桜木野球少年団」で野球を始め、桜が丘中では3年春に全国大会ベスト8。常葉大菊川では1年秋からエースとなり、3年夏の甲子園では完封勝利を挙げるなどベスト16入りに貢献した。中京大では最速150キロを計測し、通算7勝を記録。181cm75kg、右投左打。
※常葉大菊川の選手を紹介している「静岡高校野球2023春号」は現在、県内の各書店&Amazonで発売中です。
https://onl.la/SaJQAg5