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2023年4月

2023年4月24日 (月)

【春季高校野球】常葉大菊川が強豪対決を制す!

 センバツに出場した常葉大菊川の初戦。静清を相手に2対0で勝利しました。
04241_20230424091901  両チーム無得点で迎えた7回、常葉大菊川は佐藤稜太のタイムリーなどで2点を先制。投げては内藤大輝が低めを丁寧につく安定感のある投球で公式戦初完封を飾りました。球速数字はまだ出ていませんが、しっかりとリリースでボールを叩くことができる投手。50m走は6秒0で駆け抜ける身体能力があるだけに、今後の球速アップが見込めます。大学で体を作っていけば、面白い存在になるのではないしょうか。
 プロ注目の鈴木叶はNPB7球団のスカウトが見守る中、成長した姿を見せてくれました。第1打席はレフト前安打のあと、すかさず盗塁に成功。7回にもレフト前安打を放ち3打数2安打。守っては、3回無死一塁の場面で、強肩ぶりを発揮。一塁走者を捕殺して、内藤を援護しました。センバツ、日本代表候補合宿を経て、グランド上での顔つきが昨秋とは変わった印象。試合前のシートノックから「俺がやるんだ」という気持ちが前面に出て、ものすごく自信をつけている感じを受けました。
  続く第2試合は浜松開誠館が11対2でコールド勝ちしました。先発の近藤愛斗はプロのスピードガンで146キロを計測。コンスタントに140キロを超える球を投げることができていました。今年の県内では間違いなく上位にランクされる投手です。(編集部・栗山)

<写真/公式戦初完封を飾った内藤大輔(常葉大菊川)>

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2023年4月22日 (土)

【春季高校野球】島田商・髙畑が粘りの投球!

 高校野球の春季県大会が開幕しました。

04221_20230422191501  掛川球場の第1試合、オイスカ浜松国際対島田工は接戦となりました。1対1で迎えた延長10回表、島田工は満塁から3番・數原圭人(3年)のレフト線を破る二塁打で2点を勝ち越し。さらに、1点を追加すると、その裏を1点にしのいで4対2で勝ちました。
 強肩強打の捕手として存在感を放った數原。二塁送球タイムが最速1.90秒という肩に加え、バッティングでも持ち味のパンチ力を発揮。8回にチャンスを広げる右中間への二塁打を放ち、10回は相手のスライダーを狙って踏み込んでの技ありの一打。主将として、攻守でチームを引っ張る姿は頼もしかったです。

  04222_20230422191701 続く第2試合は島田商が粘る天竜を振り切って4対3で勝利しました。「エースが頑張ってくれた」と島田商の横山崇監督。先発の髙畑葵(3年)が6回まで無失点。7回に1点、9回には2点を献上し、1点差まで詰め寄られましたが、最後の1死一二塁のピンチは1→6→3の併殺で切ってとりました。
 この日は7回にライナーが左足を直撃。また、雨が降る時間帯もありましたが、どんな状況でも淡々とボールを低めに集めることができていました。その安定感こそ、彼の魅力です。次戦の相手は秋にコールド負けを喫した加藤学園。強力打線相手に、どんな投球を見せてくれるのか注目です。(編集部・栗山)

<写真上/延長10回に勝ち越しタイムリーを放った數原圭人(島田工)>
<写真下/粘りの投球で完投した髙畑葵(島田商)>

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2023年4月17日 (月)

【春季高校野球】県大会の組み合わせが決まる!

 春季高校野球県大会の組み合わせ抽選会が本日行われました。大会は22日に開幕し、上位8校が夏のシード権を獲得。優勝チーム、準優勝チームが東海大会(5月20日から静岡県で開催)に出場します。

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04172  センバツ出場の常葉大菊川は初戦で静清と対戦します。両チームは、昨年夏から3季連続での対決となります。昨秋は常葉大菊川が17対2でコールド勝ちし、そのまま勢いに乗って東海大会準優勝。果たして今回はどんな試合となるのか注目です!
 山田忠監督が就任した新生・飛龍は静岡高と対戦。23年ぶりの出場の御殿場南は常葉大橘、西部大会で強豪を破った磐田西は日大三島に挑みます。

<写真/西部大会で強豪を撃破した磐田西のエース・高野快斗>

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2023年4月16日 (日)

【ボーイズ静岡県支部春季大会】浜松北ボーイズが初タイトル獲得!

 ボーイズリーグの「遠州トラック旗日本少年野球連盟静岡県支部春季大会」の決勝戦と3位決定戦が本日、菊川球場で行われました。

<決勝>
浜松北ボーイズ 3-1 島田ボーイズ

<3位決定戦>
菊川ボーイズ 6-3 下田ボーイズ

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 浜松北ボーイズが今春全国大会出場の島田ボーイズを撃破し、発足8年目で初の県制覇を果たしました。
 1対1で迎えた延長8回表、無死一塁から3番・髙塚克己瑠が左中間を破るタイムリー三塁打を放ちます。さらに相手の送球ミスの間に一気に本塁まで還り、2点を勝ち越し。その裏を無失点に抑え、マウンド付近で歓喜の輪が広がりました。
06162_20230416190301  先発の左腕・松下歩叶が強打の島田ボーイズ打線相手に、粘りの投球で4回を1失点。その後、5回途中からマウンドに上がった森本健太も力投を見せました。「この春は森本が安定して投げられるようになったことが大きい」と山道伸之監督。177センチの長身から力強いストレートを投げ込む本格派タイプ。昨年まではコントロールに不安があったそうですが、冬の期間に走り込みやウエイトトレーニングをこなして逞しい体に。土台ができたことでフォームが安定し、「今は自信を持って投げることができています」と胸を張っていました。
06163  一方の島田ボーイズは藤浪ムサシが投打で存在感を発揮。浮き上がるようなストレートを生かした巧みな投球術に、打っては右に左に安打を連発しました。高いミート力にスイングの鋭さは同チームOBの森敬斗(現横浜DeNA)の中学時代がダブりました。
 3位決定戦は菊川ボーイズが勝利。高校球界が注目する強肩強打の捕手・大岩翔斗が6回にライトオーバーの三塁打。評判通りのパンチ力のある打撃を見せてくれました。
 下田ボーイズでは「1番センター」の小川優人が目を引きました。第1打席でライト前安打を放つと、打球への寄りが早い守備でチームを救う場面も。身体能力の高さを感じました。(編集部・栗山)

<写真上/初優勝を喜ぶ浜松北ボーイズの選手たち>
<写真中/リリーフで好投した森本健太(浜松北ボーイズ)>
<写真下/鋭いスイングを見せる藤浪ムサシ(島田ボーイズ)>

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2023年4月 9日 (日)

【春季高校野球】県大会出場校が決まる!

 春季高校野球は県大会出場の37校が出揃いました。

<東部地区>
御殿場西/沼津東/富士市立/富士/日大三島/知徳/市立沼津/加藤学園/御殿場南/誠恵/飛龍/韮山

<中部地区>
東海大静岡翔洋/島田商/清水桜が丘/藤枝明誠/駿河総合/静岡商/静清/静岡/常葉大橘/島田工/清水東/静岡市立

<西部地区>
浜松開誠館/浜名/掛川西/天竜/浜松学院/磐田東/聖隷クリストファー/磐田西/オイスカ浜松国際/掛川東/袋井/浜松市立/常葉大菊川


04092  昨日の西部大会。袋井が4年ぶりの県大会出場を決めました。浜北西相手に左腕・矢野拓海が5回無失点の好投。「今日は全体的に良かったです」と角度のあるストレートをコーナーに投げ分け、許した安打は2本のみ。昨年までは、球にバラつきがあったそうですが、冬の間に下半身の強化とフォームの修正を行って、安定感を身につけて堂々とした姿に変身しました。「県大会ではレベルの高い相手でも、粘り強く戦っていきたいです」。袋井には、速球派右腕の荻原拓実も控えているだけに躍進の期待があります。

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 東部では御殿場南が23年ぶりに県大会へ。今日の敗者復活戦では三島南に3点のリードを許すも、8回に同点に追いつくと、タイブレークとなった延長10回に1点を勝ち越して試合を決めました。歴史の扉を開いた立役者はサブマリン・長澤煌介。地面スレスレのリリースから、「ストレートは投げません」と全て変化球で勝負して完投しました。打者のタイミングを上手く外す投球術は見事。「県大会に出ることを誇りに感じ、OBの皆さんの期待に応えたいです」と逞しかったです。
04093  4季連続県大会出場の誠恵は右腕・池田滉汰が腰椎分離症を乗り越え、チームを県大会に導きました。満を持して先発した今日の沼津商戦。最速136キロのストレートを武器に立ち上がりからビュンビュンと飛ばし、1失点完投。「持ち味の真っすぐで押すことができました」。1年秋にエースナンバーを背負って県大会出場も、2年春から腰の痛みに苦しみ、昨夏はベンチを外れました。それでも、地道にリハビリを積んで、今は万全な状態。県大会では池田の気迫漲る投球に注目です。(編集部・栗山)

<写真上から/急成長中の矢野拓海(袋井)、23年ぶりの県大会出場を決めて喜ぶ御殿場南ナイン、完投してガッツポーズを作る池田滉汰(誠恵)>

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2023年4月 3日 (月)

【春季高校野球東部大会】富士が好発進&沼津東の逸材右腕を目撃!

 昨日は裾野球場で東部大会を取材しました。稲木恵介監督が就任し、2年目となる富士は8対1(8回コールド)で好発進。沼津東の注目2年生右腕は小山を完封しました!


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  富士はエース右腕の水越壱成(3年)が8回1失点の好投で初戦を突破しました。
 立ち上がりは球が浮き気味で走者を許すも3回から修正し、ベース上で強さを感じるストレートを武器に相手打線を抑えました。
 前チームからエースを務める水越。冬の期間に稲木恵介監督とともに、ヒジの位置を下げてリリースする新たなフォーム作りに勤しみ、低い位置から低いゾーンに決まる球が増やし、この日の快投につなげました。「投げる際の窮屈さがなくなり、詰まった打球が増えるようになった」と本人も手応えを掴んでいます。
 イチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)からのアドバイスの効果も出ている様子。昨年12月3、4日にイチローさんが富士を臨時指導。その際に水越は「インコースのストレートを使った方がいいよ」と教えてもらい、その後の投球に生かしているそうです。「イチローさんからは『そのカットボール、いいね』と褒めてもらったりして刺激になりました」。
 ベンチ内での元気の良さなど、少しずつ稲木イズムが浸透してきている富士。この日、指揮官は自らの鞄にイチローさんから貰ったサイン色紙を忍ばせ、お守り代わりにしていたとのこと。選手たちは「いい報告をしたい」と、次の代表決定戦に向け、気持ちを新たにしていました。

04032_20230403182701  昨日は中学時代から注目していた沼津東の近藤秀太(2年)も見ることができました。小山相手に9回を投げ切って完封勝利。180センチの長身からの角度、長いリーチでタイミングがとりづらく、打者は「とらえた」と思った打球が差し込まれていました。
 肩甲骨周りがグニャグニャで半端なく柔らかい。ムチのようにしなる、まさに本格派です。制球のまとまりもあり、安心して見ることができます。現状の球速は130キロ台前半あたりだそうですが、練習次第ではいくらでも伸びていくタイプ。本人は「夏の甲子園を狙っています」と意識の高さもあり、将来性の光る逸材です。(編集部・栗山) 

<写真上/ベンチで喜ぶ富士ナイン>
<写真下/完封を飾った近藤秀太(沼津東)>

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2023年4月 1日 (土)

【春季高校野球西部大会】浜松学院の左腕・椿庵が1失点完投勝利!

 今日の春季高校野球。西部大会2回戦が5試合行われました。

<西部大会2回戦>

浜松開誠館 9-0 浜松湖北
浜松学院 4-1 浜松西
聖隷クリストファー 12-0 浜松商(5回コールド)
掛川西 6-4 袋井商
浜名 7-4 小笠

04011_20230401185001 浜松球場の第2試合は浜松学院の左腕・椿庵が1失点完投勝利を飾りました。2回に守備のミス絡みで1点を失いましたが、3回以降は丁寧な投球で強打の浜松西打線に的を絞らせませんでした。吉田道監督が「今日は立派だった」と絶賛するほど完ぺきな投球。冬から春にかけて球速を追い求め、少しフォームのバランスを崩すこともあったそうですが、大会にはきっちりと間に合わせてきました。
 この日の最速は浜松球場のスピードガンで128キロ。133から135キロまで出るそうですが、球速表示以上の速さを感じ、右打者の内角に投げ切れる度胸の良さも魅力です。181センチの身長があり、大学で一気に花が開く下地があるだけに、今後も注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/1失点完投の椿庵(浜松学院)>

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