【春季高校野球東部大会】富士が好発進&沼津東の逸材右腕を目撃!
昨日は裾野球場で東部大会を取材しました。稲木恵介監督が就任し、2年目となる富士は8対1(8回コールド)で好発進。沼津東の注目2年生右腕は小山を完封しました!
富士はエース右腕の水越壱成(3年)が8回1失点の好投で初戦を突破しました。
立ち上がりは球が浮き気味で走者を許すも3回から修正し、ベース上で強さを感じるストレートを武器に相手打線を抑えました。
前チームからエースを務める水越。冬の期間に稲木恵介監督とともに、ヒジの位置を下げてリリースする新たなフォーム作りに勤しみ、低い位置から低いゾーンに決まる球が増やし、この日の快投につなげました。「投げる際の窮屈さがなくなり、詰まった打球が増えるようになった」と本人も手応えを掴んでいます。
イチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)からのアドバイスの効果も出ている様子。昨年12月3、4日にイチローさんが富士を臨時指導。その際に水越は「インコースのストレートを使った方がいいよ」と教えてもらい、その後の投球に生かしているそうです。「イチローさんからは『そのカットボール、いいね』と褒めてもらったりして刺激になりました」。
ベンチ内での元気の良さなど、少しずつ稲木イズムが浸透してきている富士。この日、指揮官は自らの鞄にイチローさんから貰ったサイン色紙を忍ばせ、お守り代わりにしていたとのこと。選手たちは「いい報告をしたい」と、次の代表決定戦に向け、気持ちを新たにしていました。
昨日は中学時代から注目していた沼津東の近藤秀太(2年)も見ることができました。小山相手に9回を投げ切って完封勝利。180センチの長身からの角度、長いリーチでタイミングがとりづらく、打者は「とらえた」と思った打球が差し込まれていました。
肩甲骨周りがグニャグニャで半端なく柔らかい。ムチのようにしなる、まさに本格派です。制球のまとまりもあり、安心して見ることができます。現状の球速は130キロ台前半あたりだそうですが、練習次第ではいくらでも伸びていくタイプ。本人は「夏の甲子園を狙っています」と意識の高さもあり、将来性の光る逸材です。(編集部・栗山)
<写真上/ベンチで喜ぶ富士ナイン>
<写真下/完封を飾った近藤秀太(沼津東)>
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