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2023年7月

2023年7月29日 (土)

【高校野球静岡大会】浜松開誠館が春夏通じて初の甲子園へ!

 夏の静岡大会決勝戦。浜松開誠館と東海大静岡翔洋が対戦しました。

★7月29日 全国高校野球静岡大会 決勝戦 草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松開誠館 1 1 0 4 0 3 0 3 0 12
東海大静岡翔洋 0 0 0 3 0 0 1 3 1

(浜)近藤-新妻
(東)小根澤、甘田、牧野、松永、牧野-米倉

▽二塁打=深谷、近藤、吉松、新妻、加藤(浜)牧野、松本、茂谷(東)

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 浜松開誠館は初回に5番・加藤蔵乃介のタイムリーで先制すると、2回にも1番・深谷哲平のタイムリーで加点します。今大会初先発となったプロ注目の近藤愛斗は140キロ台前半から中盤のストレートでグイグイと押していく投球。3回を被安打1で無失点に抑えます。すると味方打線が4回に一挙4点を追加。試合を優位に進めます。一方の東海大静岡翔洋は4回裏に反撃。4本の安打を集中して3点を返します。さらに終盤にも粘りを見せましたが及ばす。浜松開誠館が一度も追いつかれることなく振り切り、初優勝を飾りました。
07292_20230729201101  浜松開誠館の近藤は146キロを計測。「今日の試合はストレートで押していくというテーマでやりました。初回から押していこうと思いました」。7回に1点を失うと、佐野心監督から「8回以降に1点取られたら代わるぞ」という指示があったそうですが、「投げ切りたいという思いがあった」と首を振って続投を志願。14安打12点を許しましたが、最後はエースのプライドで完投しました。

<写真上/初優勝を喜ぶ浜松開誠館ナイン>
<写真下/最後の打者を打ち取り、ガッツポーズを作る近藤愛斗(浜松開誠館)>

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2023年7月27日 (木)

浜松開誠館、東海大静岡翔洋が決勝進出!

 夏の静岡大会は準決勝2試合が行われました。

浜松開誠館 7-6 藤枝明誠
東海大静岡翔洋 5-3 日大三島

07271_20230727204401  第1試合は浜松開誠館が藤枝明誠にサヨナラ勝ち。初の決勝進出を果たしました。前半に5点のリードを奪うも、藤枝明誠の粘りの前に8回に逆転を許します。それでも9回裏、満塁から4番・新妻恭介がライト前タイムリーを放って激闘に終止符を打ちました。
 藤枝明誠は今大会、投打で大活躍の寺下颯真が3回から気迫の投球を見せましたが、あと一歩及びませんでした。「前の試合も、今日も力以上のものを出してくれた」と選手を労う光岡孝監督。寺下は「悔しい気持ちよりも、今はやり切った思いが強いです」と清らかに球場を後にしました。

07272_20230727204901  続く第2試合は、東海大静岡翔洋が前年王者の日大三島を下しました。今大会、好調の打線は今日も4番・米倉輝を中心に計18安打を放つ猛攻。投げては2番手の松永郁己が5回を無失点に抑える好投を見せました。2年ぶりの決勝進出。米倉は「チームのみんなでつないで必ず甲子園に行きます」と気持ちを高ぶらせていました。
 一方、2年連続の甲子園を目指した日大三島ナイン。試合後は選手の悔し涙が止まりませんでした。今年は7度も強化練習をこなして夏に臨んできたとのこと。永田裕治監督は「秋にコールド負けのチームがよく信じてここまでついてきてくれた」と選手の成長した姿に目を細めていました。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラ打を放った浜松開誠館の新妻恭介(右から2番目)>
<写真下/最後の打者を打ち取ってガッツポーズを作る東海大静岡翔洋の松永郁己>

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2023年7月26日 (水)

【都市対抗】ヤマハが堂々の準優勝

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 昨日は草薙球場から都市対抗が行われている東京ドームへ。33年ぶりに決勝戦に進んだヤマハ対トヨタ自動車の一戦を取材しました。
 試合は2対4で敗れたものの、随所にヤマハらしさを発揮。大本拓海秋利雄佑が本塁打を放ち、内野席だけでなく外野席まで埋まったスタンドを盛り上げました。印象的だったのは、先発を任された辻本宙夢(東邦ガス)の試合後の涙。初回に先制2ランを浴びるなど3回で3失点を喫し、「信頼して起用してもらったので、結果で恩返ししかったです」と悔しさをにじませていました。磐田市出身の辻本。地元チームの快進撃に貢献してくれたことに間違いありません。
07262  また、「相手のピッチャー(嘉陽宗一郎)が一枚も二枚も上。力負けです」と話してくれたのが9回に意地の本塁打を放った秋利。「9回の打撃を(見逃し三振に終わった)初回にできていたら、チームを勢いづけることができたと思います」と悔やんでいました。
 残念ながら浜松市に黒獅子旗を持ち帰ることはできませんでしたが、33年ぶりの決勝進出で新たな歴史を作ってくれました。この経験を糧に秋の日本選手権ではぜひ頂点を獲ってほしいです。
 なお、ヤマハからは以下の選手が表彰を受けました。おめでとうございます。(編集部・栗山)

【久慈賞】網谷圭将
【優秀選手】フェリペ・ナテル、秋利雄佑、前野幹博、網谷圭将、矢幡勇人

<写真上/試合後、スタンドに挨拶するヤマハの選手たち>
<写真下/久慈賞を受賞した網谷圭将(ヤマハ)>

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2023年7月25日 (火)

藤枝明誠が第1シード・加藤学園を破る!

 夏の静岡大会はベスト4が決まりました。
 藤枝明誠/浜松開誠館/東海大静岡翔洋/日大三島

07251_20230725171501  草薙球場の第1試合では、藤枝明誠が第1シードの加藤学園を下しました。
「加藤学園さんに勝てるとしたら、こういう展開しかないと思っていた」と光岡孝監督。4回に1点の先制を許し、7回にも追加点を許したものの、持ち味の堅守で最少失点に食い止めて、終盤勝負に持っていきます。8回に1点を返して1点差に。そして9回に猛攻を見せます。7番・山田竣斗のタイムリーで同点。さらに途中出場の1年生・井手尾哲兵が「気持ちで打った」とライト前に勝ち越しタイムリー。この回、長短4安打を集中して一挙4点を奪いました。 
 愛知県の強豪・東海中央ボーイズから藤枝明誠の門を叩いた井手尾。光岡監督が「メンタルが強い」と話すように、1年生ながら大舞台でも物怖じしないプレーでチームに貢献。今大会のラッキーボーイとなっています。また、注目のエース右腕・寺下颯真は、5回からマウンドに上がって1失点の好投。球速は143キロを計測しました。大きな山を乗り越えた藤枝明誠が勢いに乗ってきました。(編集部・栗山)

<写真/勝ち越しタイムリーを放った井手尾哲兵(藤枝明誠)>

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2023年7月24日 (月)

【静岡大会】準々決勝の見どころ!

 高校野球の静岡大会は明日、準々決勝を迎えます。そこで4試合の見どころ、注目ポイントを探ってみました! どの試合も目が離せません。

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加藤学園vs藤枝明誠(草薙球場①)

春の準々決勝の再戦となる。春は加藤学園が10対5で勝利。そのまま東海の頂点まで登りつめた。夏もここまでスキのない野球を展開している。3回戦でエース左腕・吉川慧が苦しんだが、大木漣が故障から復帰したのは好材料だ。一方の藤枝明誠は寺下颯真が初戦から投打で大暴れ。ポテンシャルをいかんなく発揮している。ともに守備力が高いだけに1点を争う痺れる展開が予想される。

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聖隷クリストファーvs日大三島(草薙球場②)

一昨年秋の県大会決勝&東海大会決勝、今春の準々決勝で対戦した両チーム。3試合ともに日大三島が勝利しているが、今回はいかに!? 昨年同様に、日大三島は夏に向けて戦力を上げてきた印象。エースの関野巧真の安定感も心強い。一方、聖隷クリストファーは派手な勝ち方はないものの、身上の負けない野球で勝ち上がってきた。今大会で141キロを計測した本格派右腕の川名瑚佑の起用がポイントとなりそうだ。

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常葉大菊川vs東海大静岡翔洋(清水庵原球場①)

ノーシードから勝ち上がってきた東海大静岡翔洋は、左腕・小根澤亘平の好投が光っている。打線も4回戦(対常葉大橘)で9得点を奪って勢いがある。主砲・米倉輝に一発が出たのも大きい。対する常葉大菊川は落ち着いた試合運びが目を引く。相手に得点を許しても焦ることがない。故障で出遅れていた鈴木叶が3回戦から復帰。万全な状態で準々決勝を迎える。

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掛川西vs浜松開誠館(清水庵原球場②)

創部初の8強入りした浜松開誠館。破壊力のある打線は県屈指。なかでも4回戦で先制タイムリーを含む3安打を放った本多駿が好調だ。投手陣も層が厚く、エースの近藤愛斗を少ない球数にとどめている。一方の掛川西は初戦で静清を下して波に乗っている。3回戦、4回戦はコールド勝ちを飾った。変則右腕の高橋郁真がどこまで浜松開誠館打線を封じることができるかがカギを握る。

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2023年7月23日 (日)

浜松開誠館が創部初の夏ベスト8進出!

 高校野球の静岡大会は8強が出そろいました!
 加藤学園/藤枝明誠/掛川西/浜松開誠館/常葉大菊川/東海大静岡翔洋/聖隷クリストファー/日大三島

07231_20230723185801  本日の4回戦。浜松球場では浜松開誠館が浜松商を下し、創部初の夏ベスト8進出を決めました(2020年の代替大会は除く)。
 初回に2死から3番・新妻恭介がセンター前で出塁します。続く4番・本多駿は5球目を強振。打球はライトポール際に向かう大飛球となりますが、わずかにファウルとなります。ここで意識を変え、「タイミングが早かったので修正してセンター方向に打とう思いました」。続く外角のストレートを思い通りにセンターの後方に弾き返し、先制点を叩き出しました。さらに本多は続く第2打席でレフト前安打、第3打席でライト前へ。計3安打の活躍で勝利に貢献しました。「点を取るのが自分の役割」と話す本多。「次も勝つことだけを目指していく」と甲子園出場に向けて淡々と前だけを向いていました。
07232_20230723190101  投げては2年生左腕の松井隆聖が好投を見せました。「テンポよく低めに集めることができた」と、走者がいないときは打者に考えるスキを与えないほどの投球間隔の速さで翻弄。キレのあるストレートに加えて、スライダーも冴え渡っていました。練習試合を含めて、高校入学後、初の完封勝利。準々決勝以降を考えると、プロ注目のエース右腕・近藤愛斗を温存できたことは浜松開誠館にとってプラスになりそうです。(編集部・栗山)

<写真上/先制タイムリーを放ち、ベンチに向けてガッツポーズを作る本多駿(浜松開誠館)>
<写真下/完封を飾った松井隆聖(浜松開誠館)>

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2023年7月21日 (金)

常葉大菊川・鈴木叶が今大会初出場で強肩を披露!

 常葉大菊川のプロ注目・鈴木叶が今大会初登場しました。
07211_20230721182401 左親指のケガの影響で初戦は大事をとって欠場。ただ、練習は普段通りこなすことができていたそうで、3回戦の今日は6回表の代走から出場しました。その裏、捕手のポジションにつくと、まずはイニング間の二塁送球でスタンドを沸かせます。低く伸びる球で常葉大菊川のベンチからは「エグイ」という言葉が聞こえてくるほど。そして直後の1死一塁の場面でした。リードが少し大きかった走者をいきなり刺して投手を救います。
 まさに鈴木ならではプレー。肩の強さはもちろん、視野の広さにあらためて驚きました。
 8回に回ってきた打席ではアウトになりましたが、センター後方に打球を放ち、打撃面でも問題ないことをアピールしました。ようやくスタートした鈴木の夏。試合後は「色々な人の思いを背負って感謝の気持ちを持って臨みたい」と話してくれました。
 試合は3対3で迎えた6回、常葉大菊川が5番・平出奏翔のタイムリーで勝ち越し。その裏から登板した久保綾哉が4回を無失点に抑えて、6対3で勝利しました。(編集部・栗山)

<写真/今大会初出場した鈴木叶(常葉大菊川)>

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2023年7月20日 (木)

御殿場南が49年ぶりの4回戦進出!

07201_20230720192401  高校野球の静岡大会は今日から3回戦。愛鷹球場の第2試合は御殿場南と小山が対戦しました。
 試合は御殿場南の長澤煌介、小山の髙橋健斗、両エースの投げ合いで試合が進みます。0対0で迎えた6回、均衡を破ったのは御殿場南でした。2番・中橋由裕のタイムリーで1点を先制します。さらに7回にも1点を追加。御殿場南が2点のリードを奪います。一方の小山は8回に反撃します。2番・髙橋翔が二塁打を放つと、続く3番・髙木翔太の放った打球がレフトポールに直撃。一振りで同点とします。それでも御殿場南ナインは気持ちを切らすことなく、直後の9回表、1死二塁から途中出場の土屋朝陽のタイムリーで勝ち越し。その裏を長澤が3人で抑えて、歓喜の瞬間を迎えました。

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 御殿場南の4回戦進出は1974年以来となり、なんと49年ぶり。夏3勝は創部初となります。この快進撃に学校や地域も盛り上がっているとのこと。学校側の配慮があり、今日は本来4限目までの授業を2限目で終了。約200人の生徒が愛鷹球場に集結して野球部を応援したそうです。
 決勝のホームを踏んだ主将の横田雅也は「たくさんの思いを背負って長く野球ができています。次も勢いに乗ってできることを精いっぱいやりたいです」と頼もしい表情を見せてくれました。次戦はシード校の藤枝明誠と対戦。どんな戦いになるのか楽しみです。(編集部・栗山)

<写真上/9回裏、最後の打者を抑えて渾身のガッツポーズを作るエースの長澤煌介(御殿場南)>
<写真下/応援席に挨拶に向かう御殿場南ナイン>

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2023年7月18日 (火)

【都市対抗】ヤマハが3年ぶりの勝利!

 都市対抗野球本大会。ヤマハが3年ぶりに東京ドームで勝利しました!
07181_20230718175501  先発は左腕の佐藤廉。順調な立ち上がりを見せるも、3回に2点の先制を許します。嫌な流れを断ち切ったのがコーチ兼任のフェリペ・ナテルでした。なおも無死一三塁のピンチの場面でマウンドに上がると、「1点もやれない場面。全力でいった」と気迫を前面に出した投球で後続をピシャリと抑えます。続く4回も三者凡退に。すると、5回にビッグイニングを作ります。5番・貞光広登(補強)、6番・大本拓海の連続二塁打でまず1点。8番・中田悠斗がライト前安打でつなぎ、9番・舟久保秀稔の犠飛で同点に追いつきます。
07182_20230718180001  ここから、まさかの展開が待っていました。2死一二塁から3番・吉田有輝(補強)のライト前タイムリーで二塁走者が生還。と誰もが思った瞬間、相手投手のピッククロック(投手は走者がいるときは20秒以内に投球動作を始めないといけない)の違反があり、走者が戻されて、投球がやり直しとなります。室田信正監督は主審に抗議しましたが、判定はそのまま。球場が異様な空気に包まれました。その中で吉田は、やり直しの1球を冷静に見逃して四球を選びます。満塁となり、打席には3番・矢幡勇人を迎えます。「吉田がフォアボールでつないでくれた。思いが伝わった」と初球を振り抜くと、打球はライト方向に伸び、フェンスに直撃。走者一掃の勝ち越し三塁打となりました。「やってきたことを、ここという場面で出せて、ホッとしました」。
07183  その後は、近藤卓也水野匡貴波多野陽介の継投。打線も7回、8回に追加点を挙げて7対3で快勝しました。2回戦はJR東日本東北と対戦(21日第3試合)します。(編集部・栗山)

<写真上/好リリーフを見せたフェリペ・ナテル(左)>
<写真中/タイムリーを含む2安打3打点の活躍を見せた矢幡勇人>
<写真下/3年ぶりの本大会勝利に導いた室田信正監督>

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2023年7月17日 (月)

小船翼(知徳)、146キロ計測も敗退

07171_20230717221801  今日の愛鷹球場。第1試合は第2シード・日大三島が知徳を2対0で下しました。
 日大三島は先発左腕の関野巧真(2年)が快投を演じます。鋭い腕の振りから伸びのあるストレートを投げ込み、7回まで無安打。8回に初安打を許しましたが、1安打完封を飾りました。一方の知徳は身長197センチの長身右腕の小船翼(2年)が先発。2回には自己最速となる146キロを計測します。常時140キロ台前半。しかし、初回から全力で飛ばした影響があり、「3、4回くらいから疲れてきた」と少しずつ球威が落ちてきます。甘くなった球を日大三島打線は逃しません。0対0で迎えた7回、先頭打者に二塁打を許し、そこから2失点。8回途中でマウンドを降りました。
07172_20230717222001  試合後、「3年生を勝たせてあげたかった」と大粒の涙を流した小船に対し、初鹿文彦監督はさらなる成長に期待。「夏に140キロ台中盤を出すという目標をクリアしたが、まだまだこんなもんじゃない。もっともっとすごいピッチャーにならないといけない」。次に見据えるのは150キロの大台突破。「秋には出します」と最後は晴れやかな表情で宣言してくれました。(編集部・栗山)

<写真上/気迫のこもった投球を見せた小船翼(知徳)>
<写真下/試合後、日大三島の永野陽大と握手を交わす小船(右)>

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2023年7月16日 (日)

プロ注目の本格派右腕・佐山蒼空(静清)、2回戦で散る

07162_20230716193601  今日はプロ注目の静清・佐山蒼空をチェックするために掛川球場に行ってきました。今大会初登板、しかも相手はシード校の掛川西。その中で、立ち上がりの4回は1安打4奪三振。伸びのあるストレートが走り、本人も「思い通りのピッチングができていた」という好調な滑り出しを見せます。ところが、3回にピッチャーライナーが左足ふくらはぎに直撃。その影響で、5回になると足の踏ん張りがきかなくなったそうで、球が浮いたところを掛川西打線につかまります。この回、5安打を浴びて降板。試合は敗れ、「自分を上回る相手でした」と冷静に負けを受け入れていました。
 今日は2球団のスカウトが視察。試合後、「プロ志望届を出したい」と明言。「課題と向き合って練習を重ねていきたい」と前を向いて球場を後にしました。夏前には147キロを計測した本格派右腕(今日はプロのスピードガンで143キロ)。高校野球は終わりましたが、夏から秋、一番伸びる時期をどう過ごすのか。引き続き、追いかけていきたいです。
07163  一方、接戦を制した掛川西。6回途中から登板した2年生・増井俊介の好投が光りました。身長186センチ体重95キロの堂々とした体型から重量感のあるストレートを投げる剛腕型。以前から覚醒してほしいと思っていましたが、夏の大会前に急激に成長したとのこと。直前の常葉大菊川との練習試合では4回を無失点。今日も公式戦初登板とは思えない、堂々とした投げっぷりでした。今年の県内の2年生は小船翼(知徳)、寺田光(磐田東)、伊波龍之介(浜松開誠館)とスケール感のある長身右腕がいます。そこにまた一人、楽しみな逸材が現れました。(編集部・栗山)

<写真上/将来性のある佐山蒼空(静清)>
<写真下/最後の打者を抑えてガッツポーズを作る増井俊介(掛川西)>

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2023年7月15日 (土)

袋井が劇的なサヨナラ勝利を飾る!

 今日の磐田球場第1試合、駿河総合対袋井は劇的な幕切れが待っていました。

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   1対1で迎えた5回、駿河総合は3番・池田理玖のセンターオーバーのタイムリーで1点を勝ち越し。9回には押し出し四球でリードを2点に広げます。その裏、袋井は土壇場の2死から矢野拓海のタイムリーで1点を返し、なおも2死一二塁で1番・藤井優宗を打席に迎えます。その初球でした。「来たボールを思い切り振った」とスライダーをとらえると、打球はレフトスタンドに一直線。場外まで飛ぶ、逆転サヨナラ本塁打となりました。
 「9回裏はもう1回やれと言われてもできない」と袋井・木村幸靖監督。最後に決めた藤井は「大会前は調子が良くなかったが、3年生に恩返ししたいと思った」と冷静に話してくれました。次戦の相手はシード校で、春のセンバツ出場校の常葉大菊川。「浜松南シニア」出身の藤井にとって最高の相手となりました。常葉大菊川には、鈴木叶を筆頭に、同シニア出身の選手が活躍中。センバツに出場した際は、嬉しさの一方で悔しさもあったとのことでした。「今度は自分が」と夏に向けて練習を重ねて、この日はヒーローに。「菊川相手に接戦に持ち込んでいきたい」と気持ちを切り替えていました。

07152_20230715184501 続く第2試合は磐田西が大量18得点を奪って5回コールド勝ちを決めました。春は13年ぶりに県大会に出場。初戦で日大三島に0対9で敗れたことをきっかけに、夏までの期間で打撃力を磨いてきたそうです。その成果を存分に発揮。上位から下位までとにかくバットが振れていました。なかでも光っていたのは2番の安達琉生。初回に二塁打を放ち、2回にはレフトスタンドに一発を叩き込みました。苦手だった内角をスイングスピードを上げることで克服。本塁打を打ったのは内角の厳しい球で「一本が出て嬉しかった」とダイヤモンドを笑顔で回る姿が印象的でした。(編集部・栗山)。

<写真上/サヨナラ本塁打を放ち、ホームベースを踏む藤井優宗(袋井)>
<写真下/公式戦では初となる本塁打を放った安達琉生(磐田西)>

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2023年7月14日 (金)

静岡大会が明日再開!

07141_20230714192501  高校野球の静岡大会は明日(15日)再開します。明日は1回戦の残りカード、21試合が予定されています。
 島田商対静岡学園の甲子園出場経験校同士の対決や、シード校への挑戦権をかけた駿河総合対袋井、浜松大平台対常葉大橘、浜松江之島対富士東、天竜対知徳など楽しみなカードが目白押しです。
 昨年から引き続き、今年も静岡朝日テレビのサイト「LOOK」で夏の大会の注目ポイントや見どころを書いていますので、ぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。→LOOK 静岡朝日テレビ (satv.co.jp) 。明日からも熱中症対策して、しっかりと取材していきたいと思います!(編集部・栗山)

<写真/今年は声を出しての応援が解禁となり、スタンドも盛り上がっています!>

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2023年7月12日 (水)

【都市対抗】県内関連選手の活躍に期待!

07121_20230712101501  第94回都市対抗野球大会が東京ドームを舞台に14日に開幕します。5年連続44回目出場のヤマハにはもちろん、他チームにも活躍が楽しみな県内関連選手がたくさんいます。
 昨年の都市対抗優勝に貢献したENEOSの小豆澤誠は今年も健在。6月のJABA北海道大会では本塁打を放っています。また、予選6試合で6安打4打点をマークした三菱重工Westの佐藤悠輝、JFE東日本からHondaに補強される俊足巧打の中澤彰太のプレーも注目です!

<写真/小豆澤誠(ENEOS)>

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◇今大会出場の県内関連選手

★ENEOS

・小豆澤誠(飛龍-上武大)
・篠原涼(敦賀気比-筑波大)※富士宮市出身
・安本竜二(静岡高-法政大)

★Honda

・中澤彰太(静岡高-早稲田大)※補強選手

★東京ガス

・井手駿(高蔵寺-静岡大)
・石川裕也(東海大相模-日大国際関係学部)

★ヤマハ

・水野匡貴(静岡高-明治大)
・村木文哉(静岡高-筑波大)
・沢山優介(掛川西)
・大本拓海(掛川西-立命館大)
・秋利雄佑(常葉菊川-カリフォルニア州立大ノースリッジ校)
・相羽寛太(静岡高)
・中田悠斗(藤枝明誠-中央大)
・辻本宙夢(静岡高-駒澤大)※補強選手

★三菱自動車岡崎

・鈴木翔也(静岡高-関西学院大)
・伊藤大地(浜松商)

★王子

・山梨智也(静岡東-立命館大)

★西濃運輸

・石田雄大(刈谷-静岡大)
・山下大輝(飛龍-常葉大浜松)
・落合竜杜(常葉菊川-法政大)

★東海理化

・続木悠登(横浜商科大高-日大国際関係学部)※補強選手
・平野英丸(静岡高-駒澤大)※補強選手

★NTT西日本

・夏目大(常葉橘-専修大)

★三菱重工West

・佐藤悠輝(飛龍-東北福祉大)

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2023年7月 8日 (土)

富士宮西・丸山史暉が8回12奪三振の快投!

  夏の高校野球静岡大会の試合が本日スタート!
 浜岡球場の第2試合では大会注目の本格派右腕・丸山史暉(富士宮西)が登場しました。
07081_20230708184701   「最初は緊張した」と初回に2安打を浴びて2失点するも、2回以降は粘りの投球を展開します。腕を豪快に振り、「ここ」という場面で角度のあるストレートが低めいっぱいに決まります。球速的には目測で130キロ台中盤。鋭く縦に変化するスライダーとのコンビネーションも良かったです。8回まで投げて、毎回の12奪三振。2失点で初戦突破に貢献しました。
 故障の影響で、ほぼぶっつけ本番状態。それでも「1個ずつアウトをとっていこう」と最後まで球威が落ちることがありませんでした。
 僕が丸山の投球を見るのは4月下旬以来。そのときは腕の使い方がショートアームでしたが、今日はテークバックをしっかりととっていました。丸山の成長を見守ってきた内村杏輔副部長によると、この2カ月間で一番いい投げ方を探ってようやく大会前にベストに辿りついたとのこと。それによってストレートで空振りをとることができるようになったそうです。将来性なら今年の静岡県で指折りの存在。次の試合も楽しみです!

07082_20230708184501  また、第1試合は榛原が沼津城北に勝利。「2番セカンド」の山崎叶翔が5打数5安打4打点の大活躍を見せました。大会に合わせて、平日の練習でショートダッシュを取り入れて体のキレを出してきたそうで、その成果を存分に発揮。「最高のプレーができた」と試合後は嬉しそうな表情を浮かべていました。(編集部・栗山)

<写真上/浜松南相手に8回2失点で勝利に貢献した丸山史暉(富士宮西)>
<写真下/シャープなスイングで安打を量産した山崎叶翔(榛原)> 

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2023年7月 3日 (月)

【ジャイアンツカップ】静岡裾野シニアが県代表を決める!

 中学野球のジャイアンツカップ県代表決定戦が昨日、愛鷹球場で行われました。静岡裾野シニアが県代表となり、東海地区代表決定戦に駒を進めました。

<準決勝>
静岡裾野シニア 7-0 島田ボーイズ(6回コールド)
浜松南シニア 7-0 浜松北ボーイズ(5回コールド)

<代表決定戦>
静岡裾野シニア 14-1(5回コールド)

07031_20230703131501  高校野球の開会式の取材があり、準決勝の第1試合しか見ることができなかったのですが、静岡裾野シニアの「1番セカンド」の田原太平のプレーが目に留まりました。2回に左中間に先制タイムリーを放つと、3回にはまた逆方向にタイムリー。バットが内からきれいに出て、ライナー性の強い打球を飛ばしていました。足が速く、守備も堅実。春から夏にかけて伸びている印象です。
 投げてはシニア日本代表の伊藤漣が5回を無失点。相手打者を見ながら、ここという場面ではギアを入れて134キロを計測。同じく日本代表の杉山育夢とのバッテリーはスキがありませんでした。7月8日の愛知代表との試合に勝利し、ジャイアンツカップ出場を決めてほしいです!(編集部・栗山)

<写真/先頭打者として活躍した田原太平(静岡裾野シニア)>

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