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2023年8月

2023年8月29日 (火)

秋季静岡県大会予選(8月28日)~磐田球場レポート

<磐田球場・上位決定戦>
聖隷クリストファー 6-3 磐田西 
掛川東 5-3 浜松商
磐田南 14-12 袋井(延長10回タイブレーク)

08291_20230829195501  乱打戦となった第3試合。一番の衝撃は袋井の1番打者・藤井優宗です。
 夏の大会では磐田球場でサヨナラ本塁打を放ち、今大会の県代表決定戦でも磐田球場で本塁打。そして、昨日はまたもや磐田球場で大暴れを見せました。
 初回の左中間を破る二塁打に始まり、第3打席でも左中間への二塁打。そして第4打席、第5打席はともにレフトスタンドに放り込みました。ライナー性の弾丸ライナー。打球が同じような角度で飛んでいきました。さらに延長10回にはマークされる中でライト方向への二塁打。この日、なんと2本塁打、3二塁打という、とてつもない結果を残しました。今は手が付けられない強打者。スイングが速いのはもちろんのこと、球をとらえる感覚が抜群でした。
 一方、磐田南の「3番ショート」の伊藤大地も負けていませんでした。初回にライトスタンドへの本塁打、その後も安打を重ねて計5安打をマークしました。巧みなグラブさばきに、スピードも◎。走攻守の三拍子が高いレベルで揃い、この世代の県内ではトップクラスの遊撃手でしょう。藤井、伊藤ともに県大会での活躍が楽しみです!

08292  第2試合は掛川東の1年生・中川翔太の好投が光りました。3回途中からマウンドに上がると、「腕を振ることだけを意識した」と力強いストレートとカットボールを武器に、最後まで投げ切りました。「菊川ボーイズ」時代から大型左腕として注目してきた選手。高校入学後、1年夏から登板するもストライクを入れることを意識するあまり、腕が振れなくなってしまったとのこと。今大会前にブルペンで大まかなコースでいいから、腕を振ることだけを心掛け、状態を上げてきたそうです。「今日はランナーを出しても抑えることができて少し自信になった」と中川。県大会では中学時代のチームメートである「島田商の赤堀(太一)と対戦してみたい」と話していました。身長180センチに腕も柔らかくしなる。今後の飛躍が期待できます。(編集部・栗山)

<写真上/本塁打2本を放った藤井優宗(袋井)>
<写真下/好投を見せた中川翔太(掛川東)>

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2023年8月27日 (日)

【秋季高校野球】韮山が小川の活躍で3年連続県大会へ!

 秋季高校野球は県大会に出場する40校が本日、出揃いました。抽選会は来月4日に行われ、同9日に開幕します。

伊豆伊東/韮山/三島南/日大三島/知徳/沼津東/市立沼津/加藤学園/飛龍/富士/富士市立/富士宮北/星陵/清水東/清水桜が丘/東海大静岡翔洋/科学技術/駿河総合/常葉大橘/城南静岡/清流館/藤枝明誠/島田商/榛原/常葉大菊川/掛川東/袋井/磐田南/磐田西/磐田東/浜松工/浜松城北工/浜松商/浜松市立/浜松日体/聖隷クリストファー/浜松開誠館/オイスカ浜松国際/浜名/湖西

08271_20230827200301  富士球場では県大会切符をかけて韮山と富士宮西が対戦しました(敗者復活戦)。試合は終盤までもつれる展開に。3対3で迎えた9回裏、韮山は1死満塁のチャンスを作ると、この試合、3安打を放っていた3番・小川勝也に打席が回ります。カウント3ボール2ストライクとなり、スクイズを敢行。見事、ピッチャーの横に決めて、サヨナラ勝ちを飾りました。
 新チーム結成直後、練習試合では2ケタ失点が当たり前。負ける試合が続いていたそうです。その中でキャッチボールなど基本動作を見直して、3年連続で県切符を獲得しました。それでも…、「勝ち切れたのは良かったが、まだチームのエラーが多かった」と反省の言葉を口にする小川。対島中では「4番キャッチャー」で全国大会出場を経験。当時、チームメートだった田中朔太郎が主軸を務める掛川西は県大会を逃しただけに、「この秋はその分まで活躍したい」という強い思いを持っているとのです。
 昨秋の県大会は初戦で静清と対戦して完敗。今年はまず1勝、さらにはそこからの快進撃を狙っていきたいです。(編集部・栗山)

<写真/3安打に加え、サヨナラとなるスクイズを決めた小川勝也(韮山)>

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2023年8月26日 (土)

【秋季高校野球】浜松日体&浜名が2年ぶり県出場!

<浜岡球場・敗者復活戦>
浜松日体 8-2 小笠 
浜名 4-1 藤枝北

08261_20230826165101  第1試合は浜松日体が小笠を下して2年ぶりの県大会出場を決めました。
 小笠の好投手・村上明来に対し、初回に4安打を集中して一挙に3点を先制します。さらに3回に1点、5回に3点を追加しました。今日は上位から下位までよくバットが振れていた浜松日体。練習では中堅方向に鋭い打球を心掛け、その成果を発揮しました。
 投げては左腕の岡本拓也が完投しました。立ち上がりは、「マウンドに慣れてなくフォームが安定していなかった」と、制球に苦しむ場面がありましたが、最少失点で切り抜けていきます。中盤からは軸足に体重を乗せることを意識。打線が点を取ってくれたことで緊張もほぐれ、チェンジアップとカーブを絡ませながら打たせる投球を展開しました。「県大会では強気な投球でセンバツを狙っていきたい」と岡本。どんな投球を見せてくれるのか楽しみです。

08262_20230826165101  続く第2試合は浜名が勝利。こちらも2年ぶりの県大会出場となりました。エースで主将、打線でも主軸を務める中村蒼太が前の試合でボールが頭部にあたった影響で欠場する中、1年生の強打者が試合を決める大きな一発を放ちました。
 1点リードで迎えた3回、2死二三塁から、7番・井岡睦海が2球目のスライダーをジャストミート。打球はライトスタンドの上段まで飛んでいく3ラン本塁打となりました。今大会は2試合で安打なし。それでも中道誠監督から「大事な場面で回ってくるから」と発破をかけられ、必死に練習を重ねてきたとのこと。「キャプテンが出られなかったので一人ひとりが頑張ろうと思いました。県でもチームに貢献したいです」と笑顔でした。(編集部・栗山)

<写真上/県大会出場を決めてガッツポーズを作る岡本拓也(浜松日体)>
<写真下/3ラン本塁打を放って笑顔を見せる井岡睦海(浜名)>

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2023年8月23日 (水)

【秋季高校野球】島田商&榛原が県切符獲得!

 島田球場では島田商と榛原が県大会出場を決めました!

<島田球場・県代表決定戦>
島田商 9-7 東海大静岡翔洋 
榛原 14-12 清水桜が丘

 雨の影響で2時間の中断を挟み、4時間58分の激闘となった第1試合。延長10回タイブレークの末に勝ったのは島田商でした。
 試合は一進一退を繰り返す展開。島田商は3点を先制するも、東海大静岡翔洋はすぐに同点に追いつきます。その後も島田商が勝ち越せば、すぐに東海大静岡翔洋が反撃。それでも最後は島田商が延長10回に2点を勝ち越し、その裏は2番手の小澤弘真が無失点に抑えました。
08231  この日、島田商の打線で光ったのが4安打を放った1番打者・鈴木照季です。兄(楓季氏)も島田商でプレーして、2018年の準優勝メンバー。その影響で島田商に進学。この秋から遊撃手のレギュラーとして出場しています。
 「今日は絶対に塁に出てやろうという気持ちで打席に立った」と鈴木。腕の使い方が上手く、コンパクトに振り抜いて1打席にセカンド内野安打をもぎ取って先制点に繋げると、2打席はセンターオーバーの二塁打。さらにはレフト前、ライト前と広角に打ち分けました。「甲子園に行くのは当たり前だと思ってやっています。まずは上位決定戦で勝って、県でも勝っていきます」。兄が果たせなかった夢の舞台に向かって突き進みます。
 
08232  初戦は4番・輿石悠斗のサヨナラ満塁本塁打で劇的勝利を飾った榛原。この日もミラクルは続いていました。4回が終わり、1対7。コールドも頭をよぎる中、ここから反撃を見せます。5回に前の試合と同様に満塁のチャンスで打席に立った輿石。「繋いでいくバッティングを心掛けた」とライト前安打。これが相手のミスを誘って、全走者が生還します。この回、一挙5点を奪うと、再び追いかける展開となった8回、9回にも畳みかけました。2試合連続の逆転勝利に「今のウチは神がかっている」と驚きの表情を見せる吉村敏博監督。一昨年は県大会出場も敗者復活戦で対戦チームがコロナの影響で辞退して地区大会で勝つことなく切符が転がり込みました。今回は正真正銘の出場権獲得。輿石は「県で1勝することが目標です」と嬉しそうな表情を浮かべていました。

<写真上/東海大静岡翔洋のエース・甘田圭澄から4安打を放った鈴木照季(島田商)>
<写真下/抑えで登板した今村優成が最後のバッターを抑え、笑顔を見せる捕手の輿石悠斗(榛原)>

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2023年8月20日 (日)

【秋季高校野球】富岳館が髙田監督就任後初勝利&加藤学園の注目1年生がデビュー!

秋季静岡県大会予選の3日目。愛鷹球場のレポートです!

<愛鷹球場・2回戦>
加藤学園 11-1 沼津商(5回コールド) 
富士宮北 12-2 下田(5回コールド)
富岳館 9-2 裾野・熱海(7回コールド)

08201_20230820191101 富岳館が髙田晋松監督就任後(2022年4月就任)、公式戦で初勝利を飾りました。「持てる力を全て出してくれた」と前任の静岡商では息子・琢登(横浜DeNA)を擁して東海大会に出場した実績を持つ髙田監督。最後の打者をアウトにしてコールド勝ちを決めると、ベンチで大きくガッツポーズを作って喜んでいました。
 打線は初回に先制し、3回には一挙3点を追加。コンパクトな打撃で逆方向に安打を重ねていきます。投げては左腕の小野柊斗が好投。ストレートの最速は101キロも、カーブとのコンビネーションが冴えていました。
 投手は丁寧に投げること。野手は強く低い打球を打つこと。髙田監督のもと、この2点に絞って取り組んできたそうで、その成果を見事に発揮しました。
 この試合で気になったのは熱海の左腕・西尾葵偉。180センチの長身があり、ヒジの使い方も柔らかい。体の開きが早く、下半身の使い方も課題はありますが、鍛え方次第で、無限に伸びる素材です。
 
08202_20230820192801 また、第1試合は加藤学園が好スタートを切りました。公式戦初登板となった1年生の山田晃太郎が4回を1失点。夏前の取材で加藤学園に伺ったときから「早く試合で見たい」と思っていた本格派右腕です。
 顔が小さくスラッとした投手らしい体勢に、バランスのいいフォーム、そしてコントロールの良さ。先輩の肥沼竣(現専修大)を彷彿とさせる楽しみな有望株が出てきました。今日のマックスは134キロ。体重増に比例して、間違いなく球速アップが見込めると思います。(編集部・栗山)

<写真上/富岳館の勝利に貢献した小野柊斗>
<写真下/本格派右腕として楽しみな山田晃太郎(加藤学園)>

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2023年8月19日 (土)

【秋季高校野球】沼津東が御殿場西を撃破&伊豆総合が6年ぶりの公式戦勝利!

秋季静岡県大会予選の2日目。裾野球場のレポートです!

<裾野球場・2回戦>
沼津東 7-2 御殿場西 
伊豆総合 10-2 小山(7回コールド)
日大三島 9-2 誠恵(7回コールド)

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 第1試合は沼津東が御殿場西を撃破しました。「立ち上がりが勝負だと思っていた」と沼津東の鈴木省工監督。その言葉通りに初回に畳みかけました。1番・木本雄三がレフトオーバーへの二塁打で出塁すると、2番・太田海翔は右中間を破る三塁打を放って先制。その後も4番・田中信がレフト前タイムリーで続いて2点を先取します。さらに3回には一挙に4点を追加して試合を優位に進めました。
 投げては先発の近藤秀太がゲームメークします。心配になってしまうほど試合前からブルペンでビュンビュンと投げていましたが、それだけ気合いが入っていた証拠。立ち上がりから全開で勢いのあるストレートを投げ込んで6回2失点。7回からは右サイドの島田凌佑がピシャリと抑えました。この日、4安打の活躍を見せた田中は「力のあるチームに勝って自信になった」と笑顔。チームが目指しているのは東海大会出場だそうで、まず第一関門を突破しました。

08192_20230819212201  続く第2試合では伊豆総合が2019年秋以来6年ぶりに公式戦勝利を挙げました。導いたのはエースを務める髙村玲央麻。この春から注目している右腕です。「力みがあった」と初回に2点を失うも、2回から立ち直ります。打者の手元で伸びる最速136キロのストレートに、キレのある変化球のコンビネーションで2失点完投しました。
 この夏は初戦の磐田西戦に先発するも5回18失点で敗退。夏のプレッシャーで思うような力を発揮できませんでした。その弱さを克服するために、秋の大会に向けて走り込みの量を増やし、苦しくても諦めない気持ちを養ってきたとのこと。ここまでの練習試合でも好投を続け、この日の投球につなげました。「チームの歴史を変えることができて良かった」と胸を張る髙村。次戦は県切符をかけて知徳と対戦。「次もコースに投げ分ける自分のピッチングをしていきたい」と気持ちを高ぶらせていました。(編集部・栗山)

<写真上/初戦を突破した沼津東ナイン>
<写真下/伊豆総合を勝利に導いた髙村玲央麻(伊豆総合)>

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2023年8月18日 (金)

秋季静岡県大会予選1日目(8月18日)~浜松球場レポート

 秋季静岡県大会予選が本日、開幕しました。浜松球場は2試合ともに終盤までもつれる熱戦となりました。

<浜松球場・2回戦>
浜松オイスカ国際 5-4 浜松学院 
湖西 6-5 浜松北

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 第1試合はオイスカ浜松国際がサヨナラ勝ちを飾りました。2点を追いかける8回に7番・星野翔紀のタイムリーで1点差に詰め寄ると、9回には3番・出口宝来のタイムリーで同点。さらに1死一三塁からスクイズを相手バッテリーに外されましたが、送球間に三塁走者の近藤幸介が生還しました。
 この試合を通して目を奪われたのは遊撃手・大橋令和のプレー。永井浩二監督が「将来はプロに行ける」と太鼓判を押す逸材です。1年生ながら今夏は「1番ショート」を務めて2安打をマーク。50m走6秒を切る俊足に、柔らかいグラブさばきは天性のもの。「ショートに打たせておけばアウトにしてくれる」という安心感がありました。今後も注目していきたい選手です。
08182_20230818185401  続く第2試合は1年生左腕・佐々木琉嘉の好投で湖西が逆転勝ちを飾りました。3回までに4失点するも、齋藤哲男監督からの「表情を変えよう」というアドバイスをきっかけに立ち直ります。公式戦初登板初先発。その緊張感から解放されて笑顔が出るようになると、
投球の約6、7割を占めるチェンジアップを駆使して相手打線を翻弄していきます。4回から8回は無失点。その間に打線が同点に追いつき、9回には5番・道中兵悟のタイムリーで勝ち越しました。
 可美中時代は日大三島に進学した東海林啓太とチームメートだった佐々木。ライバルは入学早々から公式戦のマウンドに上がっていますが、佐々木も「負けたくない」と力が入っていました。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラ勝ちを飾って喜ぶオイスカ浜松国際ナイン>
<写真下/チェンジアップを武器に最後まで投げ切った佐々木琉嘉(湖西)>

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2023年8月15日 (火)

【練習試合】磐田東VS知徳

 今月18日から来春のセンバツ大会につながる秋季高校野球静岡県予選が始まります。13日は前チームから好投手が残り、有力校に挙がる磐田東と知徳の練習試合を見てきました。

08151_20230815201601  夏は初戦で敗退した磐田東。その試合で先発した寺田光は「悔しかった」と、秋に向けて緩急を使うことをテーマに取り組んでいました。この日は知徳相手に4回まで無失点。5回と6回に失点しましたが、変化球を上手く使いながら崩れそうで崩れない大人の投球を見せてくれました。
 寺田の魅力は身長184センチ体重100キロの大柄でもコントロールの精度が高いこと。フォームが安定しているので、高低、外角内角に投げ分けることができます。ストレートの最速は136キロ。この秋の間には140キロに乗せて、来年の夏には140キロ台中盤から後半を出したいという目標を持っているとのこと。チームとしても山本幸司監督のもと全力疾走から徹底するなど、人間性を大切にするチームに生まれ変わっている感じで、秋の戦いぶりが注目です。
08152_20230815201401  一方の知徳は、先発の原田勇磨が9回を投げ切って完投しました。2回に2点を献上するも内角をえぐるクロスファイヤーを武器に3回から8回は無失点。9回は味方のミスから同点に追いつかれます。それでも練習試合とは思えない緊張感の中で、最後は相手の3番打者から空振り三振を奪って逆転を許しませんでした。
 来秋のドラフト候補に挙がる小船翼との両輪で東海大会を狙っている知徳。原田は「自分が中心に投げて、大事なところは小船に任せたい。ベスト4の壁を破ります」と意気込んでいました。(編集部・栗山)

<写真/上から寺田光(磐田東)、原田勇磨(知徳)>

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2023年8月14日 (月)

軟式クラブチームの有望株をチェック!

 12日は志太ナインBBCとU15フジヤマBBCの練習試合を見てきました。両チームともに将来が楽しみな3年生投手がいました!

08141_20230814165901  志太ナインBBCの尾崎昌也は身長179センチの長身から投げ下ろす本格派です。体の線が細く、まだ球に力強さこそありませんが、腕の振りが良かったです。この日は1試合目に投手として完投。2試合は遊撃手としてプレーしました。その遊撃に立っている雰囲気がどことなく、中学、高校時代の紅林弘太郎(オリックス)に似ていました。その紅林とはオフに一緒に練習をこなし、打撃練習では強く振ることの大事さを学んだそうです。
 「高校では140キロ台後半から150キロを投げたいです」という大きな目標を掲げ、将来の夢はプロ野球選手。まずは高校でしっかりと体を作り、憧れの紅林に近づいてほしいと思います。
08142  一方、U15フジヤマBBCのエース・前島澪大は1試合目の終盤にマウンドに上がりました。前島を見るのはこれが2回目。2年前の全日本少年軟式野球東海大会で1年生ながら小気味いい投球で全国大会出場に貢献した姿が印象に残っていました。
 あれから2年。心身ともに逞しくなった姿に驚きました。身長が6センチ伸びて、体重も7キロアップ(現在は175センチ71キロ)。下半身がどっしりとしたパワーピッチャータイプとなり、この夏に129キロを計測したストレートでガンガンと押せていました。本人が持ち味として上げるのが気持ちの強さ。「打てるもんなら打ってみろ」という感じで闘志が前面に出ます。今春の全国大会で2勝を挙げたことも貴重な経験となり、成長を後押ししている様子でした。「甲子園に行って、いずれはプロに行きたいです」。高校でも、また2人に取材できたらと思っています。(編集部・栗山)

<写真/上から尾崎昌也(志太ナイン)、前島澪大(U15フジヤマBBC)>

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2023年8月 9日 (水)

【48カップ】藤枝東の大石高志郎に注目!

 昨日は「第6回48カップ」の準決勝(藤枝東対伊豆中央)を取材しました。昭和48年生まれの指導者が中心となり、新チームの腕試しに毎年開催されている大会です。今年は計11チームが参加しました。

08091_20230809192701   注目したのは藤枝東の本格派右腕、大石高志郎でした。高洲中時代は3年春の県大会でベスト4進出。その準決勝では打者20人に無安打の記録を残しています。長身から投げ下ろす角度のあるストレートが魅力で、この世代で軟式県ナンバーワンの素材だと期待していました。
 この日は立ち上がり、リリースポイントが安定せず、四死球に安打が重なり2失点を喫します。後から聞いたのですが、夏の大会後、先発するのは初めてだったそうで、感覚的にしっくりときていない部分があったのではと思います。
 それでも2回から4回は毎回の2奪三振。徐々にエンジンがかかってきます。球持ちが良く、左打者の外角に決まるストレートは惚れぼれとしました。回転数が多いように感じ、指にパチーンとかかったときは、打者の手前で浮き上がるようにホップしているイメージです。
 昨日は7回を投げて勝利に貢献したものの、「リズムを作りきれなかった」と反省の言葉も。夏の大会では先発を任されるも7回5失点。先輩の夏を終わらせてしまった悔しさから、この秋は「ゲームを作れるピッチャーになること」を目指しているそうです。
 ただ、こじんまりとまとまって欲しくないのも事実。180センチの身長を生かし、スケール感のある投手になってもらいたいです。本人もそのあたりは分かっているようで、「来年の夏までに145キロ以上を出します」と宣言してくれました。
 秋は初戦で藤枝北と激突。勝てば県切符をかけて掛川西と浜松工の勝者と対戦します。「まず1勝を上げたい」と大石。流麗なフォームに、落ち着いたマウンドさばき。そこに力強さが加わったとき、間違いなく、県高校野球界を驚かす投手になるでしょう。
 なお、試合は藤枝東が10対2(7回コールド)で勝利しました。(編集部・栗山)

<写真/本格派右腕として期待の大石高志郎(藤枝東)>

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2023年8月 8日 (火)

【静岡県知事杯】ヤマハが2年連続V!

 第5回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦が5日、6日に開催されました。
 今夏の都市対抗準優勝のヤマハに加え、クラブチーム、大学生チームの計6チームで県知事杯をかけた戦いが繰り広げられました。

<1回戦>
静岡産業大 5-0 浜松ケイ・スポーツBC
山岸ロジスターズ 6-4 静岡大

<準決勝>
浜松ケイスポーツBC 3-0 東海大静岡キャンパス
ヤマハ  11-0 山岸ロジスターズ(5回コールド)

<決勝>
ヤマハ  11-0 浜松ケイ・スポーツBC(5回コールド)

08081  決勝戦は浜松ケイ・スポーツBCとヤマハのカードとなりました。ヤマハは初回に相手のミスの間に先制すると、3回に2番・永濱晃汰のタイムリーなどで一挙6点を追加。さらに4回には8番・相羽寛太の走者一掃のタイムリー二塁打などで4点を奪います。投げては先発の佐藤廉が5回を無失点に抑えてコールド勝ちを決めました。
 最優秀選手賞を獲得したのは相羽。準決勝では第1打席に右中間を破る三塁打。続く第2打席も右方向へ二塁打。2試合トータルで6打数5安打8打点を大活躍を見せました。都市対抗の予選は故障の影響で出場できず。本大会も先発出場は1試合のみで、チームは準優勝したものの「悔しい思いの方が強い」と話します。右方向に長打が出るのは好調の証。「日本選手権はスタメンで試合に出られるようにしたいです」と気持ちを切り替えていました。
08082  また、投手陣は新戦力が台頭してきています。準優勝では最速152キロを誇るルーキーの有本雄大が5回を被安打2で無失点。力強い球を投げていました。

 一方、浜松ケイ・スポーツBCは浜松城北工出身の佐野楓が2安打をマーク。柔らかいバットコントロールで右に左に打ち分けていました。高校卒1年目の選手。社会人の一線級から打ったことは自信になるはずです!(編集部・栗山)

<写真上/最優秀選手賞を獲得した相羽寛太(ヤマハ)>
<写真下/準優勝で好投した有本雄大(ヤマハ)>

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2023年8月 7日 (月)

【シニア日刊スポーツ杯】静岡裾野シニアが2年ぶり優勝&静岡蒲原シニアの大器をチェック!

 シニアの日刊スポーツ杯南関東支部静岡県夏季大会の決勝と3位決定戦が5日に韮山球場で行われました。

<決勝>
静岡裾野シニアA 2-0 静岡蒲原シニアA

<3位決定戦>
沼津シニア 4-3 三島シニア

 優勝したのは静岡裾野シニアA。2回に4番・木部海月、7番・佐藤海翔のタイムリーで2点を先制すると、投げては山根奏希が5回を無失点に抑える好投。6回と7回は古屋煌翔が抑えて2年ぶりに優勝しました。シニア日本代表の伊藤漣、杉山育夢は出場しませんでしたが、それでも強さを存分に発揮。選手層の厚さを見せました。今月15日に開幕するジャイアンツカップにも出場する静岡裾野シニア。初の頂点を狙ってほしいと思います。

08071_20230807104301  この日、一番のお目当ては、静岡蒲原シニアの髙橋将大でした。昨年の秋あたりから「蒲原に長身の本格派がいる」と耳にしていましたが、なかなか見る機会がなく、ようやく中学最後の大会でチェックすることができました。
 身長185センチ体重74キロ。試合前のブルペンから、その佇まいと、バランスのいいフォームにゾクゾクとしました。立ち上がりはリリースポイントが安定せず、ボールが散らばります。それが2回、3回と回を追うごとにまとまり始め、比例するように腕が振れていきました。
 魅力は手足の長さと角度。バッテリー間が短く感じ、低めに決まる球は、さすがの静岡裾野シニア打線も手が出ませんでした。試合後、本人に話を聞くと、試合の途中でリリースの感覚を掴んだとのこと。「最後の大会なので、腕を振って全部の力を出し切ろうと思いました」と話していました。「高校では145キロ以上の球速を目指し、甲子園の舞台で投げてみたいです」。145キロどころか、150キロだって夢じゃないスケール感を持つ逸材。期待が膨らみます!(編集部・栗山)

<写真/髙橋将大(静岡蒲原シニア)>

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2023年8月 3日 (木)

【静岡県中学親善大会】島田選抜が優勝!

★8月2日 第40回静岡県中学親善野球大会 決勝戦 草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
島田 0 0 0 0 0 0 1 0
富士 0 0 0 0 0 0 × 1

 

08031

 第40回静岡県中学親善野球大会の決勝トーナメントが昨日、草薙球場で開催されました。決勝戦に残ったのは富士選抜と島田選抜。富士選抜は豪快な打撃力、島田選抜は緻密な野球を駆使して勝ち上がってきました。
08032  試合は投手戦で進んでいきます。島田選抜は大村隼汰酒匂利基の初倉中バッテリーが巧みな配球で相手打線を仕留めていきます。一方の富士選抜はこの日3試合目のゲーム。継投で踏ん張ります。均衡が破れたのは最終回。1死二塁から3番・大村がセーフティバントを決めると、4番・酒匂が申告敬遠で満塁に。そして、5番・沢井紫音の投手ゴロの間が三塁走者が生還しました。まさに打てなくも得点を挙げる島田選抜らしい攻撃。その裏を大村が3人で抑えて島田選抜が優勝しました。
08033  大村は今大会14イニング投げて無失点。「スライダー中心に思い通り投げることができました」と決勝戦でも持ち味の投球術を発揮しました。昨年の新チームから投手となり、当初はコントロールに不安があったそうですが、「トップの位置を早める」ことで、安定感を身につけたとのこと。試合後、伊藤睦美団長(金谷中)から「ようやくピッチングが分かってきたな」と褒められて嬉しそうな表情を浮かべていました。
 一方の富士選抜は決勝こそ完封負けを喫しましたが、今大会通して猛打が光りました。なかでも4番・西家礼桜(吉原二中)は身長179センチの大柄選手。迫力のある豪快なスイングを見せてくれました。(編集部・栗山)

<写真上/優勝した島田選抜の選手たち>
<写真中/決勝戦で完封した大村隼汰(初倉中)>
<写真下/力強い打撃で富士選抜を引っ張った西家礼桜(吉原二中)>

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2023年8月 1日 (火)

静岡県中学親善野球大会が開幕!

08011_20230801205901  静岡県中学親善野球大会が開幕しました。県内各地の20チームが参加。選抜チームの頂点を争います。

 今日は予選ブロックが行われ、浜岡球場のブロックでは富士宮選抜が優勝候補の小笠選抜を撃破して1位通過しました。
 初回に4番・野口誉央(大富士中)の2点タイムリーで先制すると、稲葉優加藤遼の富士根南中コンビが相手打線を1失点に抑えました。
08012_20230801210501  また、焼津球場のブロックでは富士選抜が1位通過。2試合目は左腕の影山慶(岩松中)が4回途中まで無失点の好投を見せました。影山は打っても、初回に鋭いライナー性の打球で右中間を破ると、まるで陸上選手のような美しいランニング姿で一気に本塁打まで還ってきました。投打とも高校で楽しみな選手です。
 明日は決勝トーナメントと3位決定トーナメントが行われます。(編集部・栗山)

★大会の詳細はこちらから→https://shizushin.exblog.jp/

<写真上/小笠選抜を破って喜ぶ富士宮選抜の加藤遼>
<写真下/投打で活躍した富士選抜の影山慶>

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