秋季静岡県大会予選(8月28日)~磐田球場レポート
<磐田球場・上位決定戦>
聖隷クリストファー 6-3 磐田西
掛川東 5-3 浜松商
磐田南 14-12 袋井(延長10回タイブレーク)
乱打戦となった第3試合。一番の衝撃は袋井の1番打者・藤井優宗です。
夏の大会では磐田球場でサヨナラ本塁打を放ち、今大会の県代表決定戦でも磐田球場で本塁打。そして、昨日はまたもや磐田球場で大暴れを見せました。
初回の左中間を破る二塁打に始まり、第3打席でも左中間への二塁打。そして第4打席、第5打席はともにレフトスタンドに放り込みました。ライナー性の弾丸ライナー。打球が同じような角度で飛んでいきました。さらに延長10回にはマークされる中でライト方向への二塁打。この日、なんと2本塁打、3二塁打という、とてつもない結果を残しました。今は手が付けられない強打者。スイングが速いのはもちろんのこと、球をとらえる感覚が抜群でした。
一方、磐田南の「3番ショート」の伊藤大地も負けていませんでした。初回にライトスタンドへの本塁打、その後も安打を重ねて計5安打をマークしました。巧みなグラブさばきに、スピードも◎。走攻守の三拍子が高いレベルで揃い、この世代の県内ではトップクラスの遊撃手でしょう。藤井、伊藤ともに県大会での活躍が楽しみです!
第2試合は掛川東の1年生・中川翔太の好投が光りました。3回途中からマウンドに上がると、「腕を振ることだけを意識した」と力強いストレートとカットボールを武器に、最後まで投げ切りました。「菊川ボーイズ」時代から大型左腕として注目してきた選手。高校入学後、1年夏から登板するもストライクを入れることを意識するあまり、腕が振れなくなってしまったとのこと。今大会前にブルペンで大まかなコースでいいから、腕を振ることだけを心掛け、状態を上げてきたそうです。「今日はランナーを出しても抑えることができて少し自信になった」と中川。県大会では中学時代のチームメートである「島田商の赤堀(太一)と対戦してみたい」と話していました。身長180センチに腕も柔らかくしなる。今後の飛躍が期待できます。(編集部・栗山)
<写真上/本塁打2本を放った藤井優宗(袋井)>
<写真下/好投を見せた中川翔太(掛川東)>