【48カップ】藤枝東の大石高志郎に注目!
昨日は「第6回48カップ」の準決勝(藤枝東対伊豆中央)を取材しました。昭和48年生まれの指導者が中心となり、新チームの腕試しに毎年開催されている大会です。今年は計11チームが参加しました。 注目したのは藤枝東の本格派右腕、大石高志郎でした。高洲中時代は3年春の県大会でベスト4進出。その準決勝では打者20人に無安打の記録を残しています。長身から投げ下ろす角度のあるストレートが魅力で、この世代で軟式県ナンバーワンの素材だと期待していました。
この日は立ち上がり、リリースポイントが安定せず、四死球に安打が重なり2失点を喫します。後から聞いたのですが、夏の大会後、先発するのは初めてだったそうで、感覚的にしっくりときていない部分があったのではと思います。
それでも2回から4回は毎回の2奪三振。徐々にエンジンがかかってきます。球持ちが良く、左打者の外角に決まるストレートは惚れぼれとしました。回転数が多いように感じ、指にパチーンとかかったときは、打者の手前で浮き上がるようにホップしているイメージです。
昨日は7回を投げて勝利に貢献したものの、「リズムを作りきれなかった」と反省の言葉も。夏の大会では先発を任されるも7回5失点。先輩の夏を終わらせてしまった悔しさから、この秋は「ゲームを作れるピッチャーになること」を目指しているそうです。
ただ、こじんまりとまとまって欲しくないのも事実。180センチの身長を生かし、スケール感のある投手になってもらいたいです。本人もそのあたりは分かっているようで、「来年の夏までに145キロ以上を出します」と宣言してくれました。
秋は初戦で藤枝北と激突。勝てば県切符をかけて掛川西と浜松工の勝者と対戦します。「まず1勝を上げたい」と大石。流麗なフォームに、落ち着いたマウンドさばき。そこに力強さが加わったとき、間違いなく、県高校野球界を驚かす投手になるでしょう。
なお、試合は藤枝東が10対2(7回コールド)で勝利しました。(編集部・栗山)
<写真/本格派右腕として期待の大石高志郎(藤枝東)>
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