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2023年9月

2023年9月24日 (日)

【秋季高校野球】藤枝明誠、浜松開誠館、日大三島が東海大会へ!

<決勝戦>
藤枝明誠 15-3 浜松開誠館

<3位決定戦>
日大三島 5-4 聖隷クリストファー(延長10回)

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09242_20230924200201  藤枝明誠が3年ぶり3度目の優勝を飾りました。初回に4番・皆川晧也のタイムリーなどで2点を先制すると、2回には再び皆川が3点タイムリー。4回にも4点を追加し、大量10点のリードを奪います。投げては右腕の山田十三、左腕の日吉結雅が浜松開誠館の強力打線を3点を抑えました。大差での勝利に「開誠館さん相手にまさかこんな勝ち方をするとは…」と驚きの表情を浮かべた光岡孝監督。試合を重ねるごとに自信をつけていった選手の成長に目を細めていました。県大会5試合で3失策という堅守に、攻撃面では手堅く走者を送るバントの上手さ。まさに明誠らしい野球で頂点をつかみとりました。
 
09243  東海大会出場の最後のイスをかけた3位決定戦は3時間31分に及ぶ大激闘となりました。日大三島が序盤に3点を先制するも、聖隷クリストファーがじわりじわりと追い上げる展開。4対4のままタイブレークに突入します。延長10回、日大三島は表を無失点にしのぐと、その裏、満塁から5番・佐野敬梧が冷静に押し出し死球を選び、サヨナラ勝ちを決めました。「まだチームが一つになることができていない。センバツに行くためにあと3週間練習していきたい」と佐野。3番手としてマウンドに上がり、6回を2失点に抑えた有望株の小川秋月も台頭しているだけに、3位からでもチャンスが大いにあるはず。東海大会での戦いぶりに注目したいです。(編集部・栗山)

<写真上/3年ぶりに優勝を決めた藤枝明誠ナイン>
<写真中/3安打4打点の活躍を見せた皆川晧也(藤枝明誠)>
<写真/押し出し四球を選んだ佐野敬梧(日大三島)>

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2023年9月21日 (木)

東都2部昇格の大正大・林口を見てきました!

09211_20230921110701  昨日は東都大学リーグ2部でプレーする大正大の正捕手・林口泰地(加藤学園出身4年)を見てきました。
 高校時代は主将を務め、3年春の県大会では準優勝。後輩の肥沼竣(現専修大)を巧みにリードしていました。米山学監督の目指す心を大切にする野球を体現し、今の加藤学園の土台を作った選手の一人と言ってもいいと思います。
 大学でもレギュラーをつかみ、今春の2部3部入れ替え戦では2部昇格に貢献。全試合でマスクをかぶりました。
 2021年春以来となる2部。ここまで0勝5敗と苦しい展開ですが、「まずは1勝してそこから波に乗りたい」と話していました。どんな状況になっても落ち着いてプレーできるのが持ち味。チームを勝利に導いてほしいと思います。(編集部・栗山) 

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2023年9月19日 (火)

中央大・石田裕太郎(静清出身)が約1年ぶりの白星!

09191_20230919172501  東都大学リーグ1部。今日は中央大の石田裕太郎(静清出身4年)が先発しました。生で石田を見るのは約2年ぶり。少し腕が下がり、体の反動を使っている分、全体的に力強さが増している印象でした。
 立ち上がりから走者を許しながらも「1球1球を丁寧に、ランナーを背負っても焦ることなく投げた」と得点を許しません。味方打線が4回に3点、5回に2点を奪っても、投球スタイルに変化はなく、ここぞの場面では低めいっぱいのコースに決めて打者を仕留めていきます。この安定感が石田の一番の魅力です。8回1死一三塁でマウンドを降りましたが、無失点に抑える堂々たる投球。「しっかりとゲームを作ることができました。自信につながると思います」と約1年ぶりとなる白星に嬉しそうな表情を浮かべていました。
 昨日、プロ志望届を提出。1学年先輩で阪神のリーグ優勝に貢献した森下翔太の活躍も刺激になっているようで、「自分も目指している場所。自分も頑張ってあの舞台に立ちたい」と強い決意を持って大学ラストシーズンに臨んでいるようでした。
 ドラフト会議まであと1カ月。ここからさらにアピールを続け、指名を勝ち取ってほしいと思います!(編集部・栗山)

<写真/ピンチを切り抜けてガッツポーズを作る石田裕太郎(中央大)>

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2023年9月18日 (月)

【秋季高校野球】藤枝明誠・日吉が4安打完封!

 秋季高校野球はベスト4が決まりました。
 日大三島/浜松開誠館/聖隷クリストファー/藤枝明誠

09181_20230918062601  藤枝明誠は、今春センバツ出場校の常葉大菊川を下しました。
 大一番で光岡孝監督が託したのは、今大会、中継ぎでの登板がほとんだった左腕・日吉結雅。「この秋にウチが勝ち上がるとしたら、彼が投げてくれることが前提だった」。その期待に応え、先発としての役割を果たします。立ち上がりから投球の約8割が変化球。大きく鋭く曲がるナックルカーブとスライダーを駆使して、常葉大菊川打線に的を絞らせません。「5回まで試合を作ろうと思っていた」と日吉。その5回まで2安打に抑えると、中盤以降も変化球の勢いが衰えることなく、4安打完封を飾りました。
 中学時代は「三島シニア」でプレー。中堅手兼投手という形でしたが、高校では投手に専念。2020年秋に東海大会に導いた小林輝(現拓殖大)をイメージしているという光岡監督は「よく頑張ってくれた。本人の自信になるはず」と褒めていました。
  一方、2年連続センバツ出場を狙った常葉大菊川は、故障で出遅れていた久保綾哉が今大会初登板しましたが、0対3で悔しい敗戦。主将の鈴木徠空は「勝負強さが足りない。今後のチームに生かしていきたい」と成長を誓って球場を後にしました。

<写真/常葉大菊川相手に完封した日吉結雅(藤枝明誠)>

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2023年9月16日 (土)

【秋季高校野球】浜松工が10年ぶりのベスト8進出!

 秋季高校野球は本日、3回戦16試合が行われ、ベスト8が出揃いました。

日大三島/駿河総合/浜松工/浜松開誠館/飛龍/聖隷クリストファー/常葉大菊川/藤枝明誠

09161_20230916190501  愛鷹球場の第2試合は加藤学園と浜松工が対戦。浜松工がシーソーゲームを制して10年ぶりとなる秋ベスト8進出を決めました。
 3点を追いかける5回。1番・小粥獅峯の右中間を破る2点タイムリー三塁打などで4点を奪って逆転。その後、6対6となり、迎えた8回でした。1死一三塁のチャンスを作ると、打席に小粥を迎えます。「球を待ったら負け。来た球を打った」と積極的な打撃で勝ち越しタイムリーを放ちました。県予選では1試合で5安打をマークしている好打者。今日も、シュアな打撃を存分に見せてくれました。
 明日は今夏甲子園出場の浜松開誠館と対戦。「能力は相手の方が上ですが、自分たちは勢いに乗っているので、それを武器に立ち向かっていきたいです」。目標は東海大会出場、そしてセンバツ。大きな壁に対し、どんな打撃を見せてくれるのか注目です。
 
Img_9576  愛鷹球場の第1試合では、日大三島の1年生右腕・小川秋月が公式戦初先発。4回3分の2を1失点に抑えました。「東都京葉ボーイズ」時代にジャイアンツカップで準優勝し、「永田(裕治)監督のもとで学びたかった」と日大三島に入学。すでに139キロを計測。1年生でその数字も驚きますが、魅力はそのスケールの大きさ。185センチの身長があり、しかもフォームがしなやかで柔らさを感じます。
 今日は初先発の緊張から、立ち上がりこそ球がバラつきましたが、徐々に指にかかるボールが増え、「小川がこれだけ投げることが出来たのは収穫だった」と永田監督も評価。筋肉量が増えたときに、どんなピッチャーになるのか。楽しみしかない逸材です!(編集部・栗山)

<写真上/3安打3打点の活躍を見せた小粥獅峯(浜松工)>
<写真下/公式戦初先発で役割を果たした小川秋月(日大三島)>

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2023年9月11日 (月)

秋季県大会2回戦(9月10日)~清水庵原球場レポート

<清水庵原球場2回戦>
常葉大橘4-3 知徳
駿河総合 2-1 磐田西
三島南 5-4 浜松商

09111_20230911122401  第1試合は知徳対常葉大橘の2回戦注目カード 。最速150キロを誇る知徳の小船翼に対し、「泥臭く1点を獲っていこう」と挑んだ常葉大橘が3回戦に駒を進めました。奪った4得点は全て内野ゴロの間の得点。練習から「ゴロゴー」を徹底してきたそうで、その成果を発揮しました。「150キロは打てない。内野ゴロで1点を獲る野球ができて良かった」と主将の木下瑞貴。自らも7回に一死三塁から二塁ゴロを放ち、その間に三塁走者が生還。安打は打てなくても仕事を果たし、胸をなでおろしていました。
 一方の小船は夏に比べて、フォームがより投手らしくなってきた印象。以前よりも体重移動がスムーズに。球速云々よりも、そこに彼の成長を感じました。秋から冬にかけてさらにパワーアップし、来春は無双してほしいです。

09112_20230911122801  続く第2試合は駿河総合が勝利。1対1で迎えた8回、1番・栁原武侍がレフト前に決勝タイムリー。県予選は不調に苦しんできたそうですが、下から救っていたイメージからボールを上から見る意識に変え、この日の活躍に繋げたとのこと。次戦は好投手の近藤秀太を擁する沼津東。「次も弱気にならず、強い気持ちを持って臨みたい」と元気良く誓ってくれました。敗れはしましたが、磐田西の宮本彪之介の好投も光りました。県予選から西部地区では評判になっていた右腕。体全体を使うフォームで、低めいっぱいに決まるストレートが良かったです。

 そして、第3試合は三島南が4番・芹澤諒真の2安打2打点の活躍などで接戦をものにしました。芹澤は2回に先頭打者として、同点の足掛かりを作るセンター前安打を放つと、5回には2死一三塁からセンターオーバーのタイムリー。「スルガボーイズ」でクリーンアップを打って全国大会に出場した好打者が本領を発揮しました。(編集部・栗山)

<写真上/打つだけでなく、リリーフでマウンドに上がって3回を無失点に抑えた木下瑞貴(常葉大橘)>
<写真下/勝ち越しタイムリーを放ち、ガッツポーズを作る栁原武侍(駿河総合)>

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2023年9月 9日 (土)

秋季高校野球県大会が開幕!

 秋季高校野球の県大会が本日、開幕しました。

<掛川球場1回戦>
星陵7-6 湖西
浜名 8-6 市立沼津

09091_20230909191901  掛川球場の第1試合は星陵が接戦の末に、湖西を下しました。星陵の齋藤肇監督は「2年がかりで作ってきたチーム。粘り強い野球ができるようなって頼もしい」と県大会での勝利に感無量の表情。新チーム結成当初の練習試合から、終盤の粘り強さを発揮してきたそうで、今日も同じような展開に持ち込んでの勝利となりました。4点を先制するも、中盤に逆転を許す嫌な展開。それでも勝ち越された直後の7回にすぐ同点とすると、9回には2死三塁から4番・佐々木一輝がしぶとくセンター前に持っていきました。「自分が還すつもりで打席に立った」と佐々木。投げては5回途中からマウンドに上がった井口駿が1失点に抑える好投で勝利に貢献しました。
09092  続く掛川球場の第2試合は浜名が逆転勝ちを飾りました。5回が終わって1対5と4点のビハインド。グランド整備中にそれまでの打撃が中途半端に見えた中道誠監督は「リスクを覚悟で割り切っていこう」と鼓舞。その言葉に選手たちが応えます。先頭の3番・中村蒼太が「この回に勝負にいくしかいないと思った」とセーフティバントを成功。中村の出塁を足掛かりに、この回5安打を集中して同点に。8回には1番・廣岡暖人のタイムリーで勝ち越しました。大会直前の9月3日に両チームは練習試合で対戦。その際、最終回のチャンスで凡打に終わっていたという廣岡。見事、リベンジを果たして塁上をガッツポーズを作っていました。(編集部・栗山)

<写真上/リリーフとして好投した井口駿(星陵)>
<写真下/8回に勝ち越しタイムリーを放った廣岡暖人(浜名)>

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2023年9月 5日 (火)

群馬ダイヤモンドペガサスの県内関連3選手が躍動!

 3日は群馬県高崎市に飛び、プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスの今季最終戦を見てきました。運よく、この日は東海大海洋部(現東海大静岡キャンパス)出身の翠尾透、オイスカ(現オイスカ浜松国際) 出身の鈴木翔汰がバッテリーを組み、「1番センター」でNPB入りを狙う東海大静岡翔洋出身の奥村光一が出場しました。

09051_20230905143201  翠尾は初回のピンチを切り抜けると、鋭い落ちるフォークを武器に5回まで無失点の好投を見せました。2年目の今季は9勝をマーク。大学時代と比べてゲームメーク能力が上がっている印象を受けました。
 その球を受けた鈴木も頑張っていました。オイスカ浜松国際の永井浩二監督の勧めで、独立リーグに挑戦。練習生から這い上がり、今季は16試合に出場しました。試合前、各選手がグランドに登場する際、オーロラビジョンに、「あなたにとっての群馬は?」という質問の文字が流れるのですが、鈴木はそ09052_20230905142401こに「ブルペンでの3年間」と記していました。3年間、下積み生活の中でも腐ることなく、明るく振る舞ってきたんだと思います。投手に投げやすい雰囲気を作り出し、まさに女房役という言葉があてはまる捕手になっていました。服織中時代から注目してきた選手。久々にプレーを見ることができて嬉しかった。
09053  そして、奥村は第1打席でライト前安打で出塁すると、すかさず二盗を成功させます。さらに2番打者の投手ゴロの間に三塁へ進塁。次打者の犠飛であっという間に本塁まで還ってきました。2打席目、3打席目も安打を放ち、存在感をアピール。このリーグでは別格の選手だと、あらためて感じました。今年こそドラフトでの指名はあるのか。10月発売予定の「静岡高校野球2023秋号」では、奥村のこれまでの歩みを紹介します。そちらも楽しみにしていただけますと嬉しいです!(編集部・栗山)

<写真/上から翠尾透、鈴木翔汰、奥村光一(いずれも群馬ダイヤモンドペガサス)>

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2023年9月 4日 (月)

【高校野球秋季大会】組み合わせが決まる!

 第76回秋季東海地区高等学校野球静岡県大会の組み合わせ抽選会が本日、静岡市内で開催されました。今月9日に開幕し、上位3校が10月21日からの東海大会(岐阜県開催)に出場します。

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 夏の甲子園に出場した浜松開誠館は清水桜が丘と富士の勝者と対戦。昨秋の優勝校・常葉大菊川は初戦で科学技術との対戦が決まりました。また初出場の伊豆伊東は今夏準優勝の東海大静岡翔洋に挑みます。
 初戦の注目は磐田南と沼津東の「進学校対決」。磐田南の寺田直弘、沼津東の近藤秀太ともに好投手で接戦が予想されます。磐田東と飛龍の対戦も楽しみ。磐田東は剛腕・寺田光だけでなく、県予選では永井織空も台頭。しなやかな腕の振りからキレのあるストレートを投げ込みます。対する飛龍は県予選は4試合全てコールド勝ち。2本塁打を放った主砲の遠藤一輝を中心にバットが良く振れています。投の磐田東対打の飛龍。目が離せません!

★組み合わせはこちらから→https://drive.google.com/file/d/1EODOgE5Ya4n5Q3CjHaE07VUk0bX8lUDa/view

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