「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡3日目」~清水庵原球場レポート
「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」の3日目。昨日は清水庵原球場で3試合を取材しました。
第2試合は静岡大の身長183センチの左腕・雨宮啓太(2年)の快投を目撃しました。5回を投げて許した安打1本のみ。柔軟性のあるフォームから繰り出す130キロ台中盤のストレートの伸びが絶品でした。
高槻(大阪)から1浪を経て静岡大に入学。高校3年夏の代替大会ではエースとして2勝を挙げ、3回戦では大阪桐蔭と対戦した経験を持っています。
もともと、制球面に不安を持っていたそうですが、昨日の投球を見る限り、狙ったところにきっちりと投げ込めていました(許した四死球は1つのみ)。今年に入ってからウエイトトレーニングに力を入れたことで下半身が安定し、制球面の改善につながったそうです。その上でこの1年間は「打たれないストレート」を追求して独特のシュート回転するストレートに磨きをかけてきたとのこと。2023年のラストとなる今回の登板は「理想的だった」と、本人も手応えを掴んでいました。この冬に、もう一度体を作り、来年の目標は140キロ台到達。伸びしろがたっぷりとあるだけに要注目です!
また、静岡大は荒畑諒人(2年)がこの日の2試合で5安打(二塁打2本)をマーク。右打者版の佐藤啓介(広島育成2位)というイメージで、バットが振れる強打者です。
第3試合は立教大の宮本兵馬(静岡高出身・2年)が「7番レフト」でスタメン出場しました。昨年もオータムリーグに出場。しかし、結果を残すことができず「その悔しさを晴らしたいと思った」と臨んだ今年の同リーグ。25日は二塁打1本と単打を記録し、昨日も第2打席で左翼前安打を放ち、成長した姿を見せてくれました。積極的にバットを出し、スイングが強かったです。「地元で試合をさせてもらい、静高の同期と戦うこともできて刺激になった」と宮本。「来年はリーグ戦に出場し、チームに貢献していきたい」と力強く話してくれました。
また、第1試合では「ボーイズリーグ県選抜」と「シニアリーグ県選抜」の試合が行われました。今夏のジャイアンツカップで準優勝した「静岡裾野シニア」から6人がスタメンに名を連ねた「シニアリーグ県選抜」が4対1で勝利。初回に4番・杉山育夢(静岡裾野シニア)のタイムリーで先制すると、3回には再び杉山のタイムリー二塁打などで2点を追加しました。一方の「ボーイズリーグ県選抜」は3回に3番・小川優人(下田ボーイズ)のタイムリーで1点を挙げました。両チームの選手のレベルが高く、7回で終わるのはもったいないと思ったほど。次は高校でどんな成長を遂げるのか楽しみです!(編集部・栗山)
<写真/上から雨宮啓太(静岡大)、宮本兵馬(立教大)、ボーイズリーグ県選抜とシニアリーグ県選抜の選手たち>