2024年この選手を見逃すな!~金高祐津紀(静岡大)
2024年、編集部注目の県内関連選手を紹介していく特集。第2回は大型右腕として注目の金高祐津紀(静岡大/新3年)です。
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覚醒間近の大器がシーズン開幕を待ちわびている。
身長185センチの長身から投げ込むストレートの最速は144キロ。昨年11月の「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」では早稲田大戦に先発し、6回を無失点に抑えた。
これまでの2年間はケガに泣かされてきた。1年秋にリーグ戦デビューを飾るも、投げてすぐに肩に痛みを覚えた。昨年のオフシーズンは肩痛と向き合いながら、大学入学後、本格的に始めたウエイトトレーニングで体を鍛えた。「ウエイトの成果があって、春先は投げるごとに良くなっていた感覚があった」と話す。2年春のリーグ戦では5試合に登板。ストレートの球速も、高校時代にマークした137キロから144キロまで上がった。
しかし、今度はヒジ痛を発症。秋は回復を優先に、一度もマウンドに上がることはなかった。それだけに、完治した今季にかける思いは強い。「今年は先発して1年間フル回転したいです」。このオフは神奈川県の整骨院に通いながら「故障しにくい」フォームに修正。腕の長い投手特有のテークバックが大きくなりがちだったものをコンパクトすることで、「体の回転にマッチしてきた」と手ごたえを掴んでいる。
残された大学生活は2年間。本人は「大学卒業までに150キロを超えたら」と目標を立てているが、持っているエンジンの大きさはそんなものではない。今年1年をブレイクの年とし、プロへの扉を切り開く。(編集部・栗山)
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◆金高祐津紀(かねたか・ゆづき)
2003年11月13日生まれ、静岡県静岡市出身。小学5年時に「有度ドジャース」で野球を始める。西奈中では内野手としてプレー。清水東入学後、1年夏からベンチ入り。本格的に投手となり、2年夏の代替大会はベスト16入り。静岡大では1年秋からリーグ戦登板。185cm90kg、右投右打。