【春季高校野球】ベスト8が決まる!
春季高校野球はベスト8が出揃いました。
東海大静岡翔洋/浜松工/加藤学園/藤枝明誠/静岡商/浜松開誠館/静岡/日大三島
----------------------------------------
磐田球場の第1試合は浜松開誠館が浜松商を下しました(6対0)。2回に相手のミスから1点を先制した浜松開誠館。5回に6番・大迫翔輔のタイムリー二塁打などで一挙4点を追加すると、7回には3番・塚田暖琉が左中間に本塁打を放ちます。投げては、身長190センチの長身右腕・伊波龍之介が6回を無安打に抑える快投を見せました。昨年秋に比べて、リリースでの力強さが加わった印象。まだ未完成が部分はありますが、スケール感は半端ないです。一方、浜松商のプロ注目の曽布川ザイレンも存在感を発揮しました。今日はNPB3球団のスカウトがスタンドで見守る中で1安打に終わりましたが、体の強さと打球スピードは別格。相手の浜松開誠館のベンチから「いいバッターだよ。シングルならオッケー」という声が飛ぶほどでした。
続く第2試合は息詰まる投手戦の末、藤枝明誠が飛龍に勝利しました。0対0のまま、タイブレークに突入。藤枝明誠は延長10回、9番・井手尾哲兵の犠飛で1点を勝ち越すと、その裏を守り切りました。先発の日吉結雅は得意の変化球を生かした投球で10三振を奪い、昨秋の県大会の準々決勝以来となる完封。「1点もやれないという気持ちで我慢して投げることができた」と、昨秋王者の意地を感じさせる力投でした。
敗れたものの、藤枝明誠を追い詰めた飛龍の頑張りも光りました。前の試合でエース左腕の小曲智大が故障して苦しい台所事情の中、先発の石川歩夢と2番手の関根空が相手打線を9回まで抑えたのは大きな収穫。野手もポテンシャルのある選手が多いだけに、夏のダークホースに挙がってきそうです。(編集部・栗山)
<写真上/本塁打を放ってガッツポーズの塚田暖琉(浜松開誠館)>
<写真下/最後まで粘り強い投球で勝利に導いた日吉結雅(藤枝明誠)>