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2024年6月

2024年6月27日 (木)

東都大学リーグの入替戦で活躍した県勢たち!

 昨日は明治神宮球場で東都大学リーグの入替戦を見てきました。

06271_20240627181101  まずは3部4部の入替戦。成蹊大の先発を任されたのは髙井滉一郎(浜松西出身/4年)です。
 初回の先頭打者に安打を浴びましたが、続く打者を併殺に。その後、テンポ良く投げてリズムを作ると、味方打線が6回に一挙6点を奪って援護します。
 体全体を使いながら、真上から叩きつけるような力強いフォーム。勢いがあって、リリース後には帽子が飛ぶほど。ストレートの球速は120キロ台後半から130キロ前後も1球1球、気持ちのこもった球を投げていました。
 9回2死まで無失点の好投。ここから連打を浴びて完封こそ逃しましたが、最後の打者を打ちとると、右手で小さくガッツポーズを作りました。
 見事な1失点完投勝利。試合後、チームの3部残留に貢献した本人に取材することができました。「今日は勝ち切れたことが何より良かったです。今はホッとした気持ちが強いです。秋は1戦目を任せられるように挑んでいきたいです」。大学ラストシーズンとなる秋も全力で腕を振ってほしいです!

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06272_20240627181101 続く2部3部入替戦。立正大の細窪優良(浜松工出身/2年)が1点リードの8回からマウンドに上がります。想像を絶するプレッシャーのかかる場面。それでも細窪は落ち着いていました。ストレート先行の投球で最初のイニングは三者凡退に。9回は2人の走者を背負いましたが、最後は三振に斬ってとりました。この日、ストレートの最速は145キロ。手元での伸びも十分にありました。2部に残留した秋は、先発で投げる姿も見たいです。

06273  そして、1部2部入替戦では前日に本塁打を放った駒澤大の永野陽大(日大三島出身/1年)がこの日も「2番セカンド」で出場。安打は出ませんでしたが、ルーキーとは思えない落ち着いたプレーが印象に残りました。特に守備の安定感が光っていました。
 チームは昨日、今日と連敗して、2部降格。悔しさを味わっていると思いますが、逆境を跳ね返すことができる男。この経験は間違いなく、今後に生きるでしょう。(編集部・栗山)

<写真/上から1失点完投を飾った成蹊大の髙井滉一郎、3部残留を決めてチームメートとガッツポーズを作る髙井(右端)、好リリーフを見せた立正大の細窪優良、1年春から貴重な経験を積んだ駒澤大の永野陽大>

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2024年6月22日 (土)

【夏の静岡大会】組み合わせ決定!

 全国高校野球選手権静岡大会の組み合わせ抽選会が本日、焼津文化会館で行われました。
組み合わせの結果をこちらから→https://drive.google.com/file/d/1tu4LpoXnOB8Z-DaYpvMUXwdN9nsARwgI/view

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06222健闘を誓い合う島田商・松永大翔主将(左)と聖隷クリストファー・井上侑主将(右)


 もっとも会場が沸いたのが常葉大菊川と静岡学園の対戦が決まったとき。勝者が昨夏優勝の浜松開誠館と対戦することになり、「お~」とどよめきました。
 「初戦を勝って勢いに乗って甲子園に行きたい」と浜松開誠館の加藤蔵之介主将。常葉大菊川の山下結風主将は「1戦1戦全力でぶつかっていきたい」と意気込みを語りました。
 1回戦の最注目カードは聖隷クリストファー対島田商。両チームは昨年夏、秋に対戦。いずれも接戦の末に聖隷クリストファーが勝利しましたが、実力的には互角。島田商の松永大翔主将が「リベンジができる機会ができた」と目を輝かせ、聖隷クリストファーの井上侑主将は「自分たちの野球をやるだけ。向かっていく姿勢を持って戦いたい」と気を引き締めていました。

★選手宣誓を務める清水桜が丘・小笠原蒼悟主将のコメント
「決まったときはすごくビックリしました。これまでの感謝の思いを選手宣誓で伝えていきたいです」

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2024年6月20日 (木)

浜名の長身右腕・松下紘也をチェック!

 『静岡高校野球2024夏直前号』の編集作業が終わってから、高校2年生の逸材探しにシフトチェンジして県内の学校を回っています。

06201_20240620172001  楽しみな2年生の一人が浜名の松下紘也です。身長189センチの長身右腕。麁玉中時代は目立った存在ではなく、高校で野球を続けるかも迷っていたそうです。
 「間違いなく良くなる」と中道誠監督から誘われて浜名に入学。入学当初は110キロ前後の球速も、フォームの改善とトレーニングの成果で今は130キロ台中盤まで伸ばしています。
 6月16日の暁(三重)との練習試合では8回から登板。先頭打者に三塁打を浴びて1点を失ったものの、9回はきっちりと3人で抑えました。
 顔が小さく手足が長い投手らしい体型。二段モーションでリズムをとり、しなりをきかせて腕を振り下ろしてきます。テークバックで腕全体が背中にグニャッと入ってしまいますが、肩関節が柔らかい証拠でしょう。指にかかったときのスピンのある球は鳥肌が立つほど。このスケール感はなかなかお目にかかれないです。
 元プロで浜名の外部コーチを務める山内和宏氏も「可能性がある」と期待。まずはこの夏、どんな投球を見せてくれるのか。「自分の長所を生かして、チームを勝たせられるピッチングがしたいです」と話す伸び盛りの右腕。ここから1年間、しっかりと追いかけていきたいと思います。(編集部・栗山)

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2024年6月18日 (火)

『静岡高校野球2024夏直前号』の取り扱い書店についてのご案内

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今回は「注目選手に聞く!10の質問」で取材した選手をチェキで撮影。その場で名前を書いてもらいました!

 『静岡高校野球2024夏直前号』が明日(19日)、県内書店で発売となります。今回は、以下の県内計92店舗の書店さんで扱っていただけることになりました。また、東京の書泉グランデ&Amazonでも発売します。※一部書店では販売が遅れる可能性があります。いよいよ、22日は静岡大会の組み合わせ抽選会。今年はどんな注目選手がいるのか。チェックしていただけると嬉しいです!
 目次はこちらから→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2024/06/post-e8853e.html
 

<東部地区>

未来屋書店富士南店/TSUTAYA本吉原店/えみたすアピタ富士吉原店/あおい書店富士店/大垣書店イオンモール富士宮店/富士江崎書店/谷島屋富士宮店/谷島屋富士店/TSUTAYA函南店/文盛堂書店/くまざわ書店沼津アントレ店/マルサン書店サントムーン店/長倉書店サントムーン店/えみたすピアゴ香貫店/焼津谷島屋アピタ大仁店/くまざわ書店三島店/谷島屋書店ららぽーと沼津店/TSUTAYA三島店/文教堂大仁店/三島ブックセンター/TSUTAYA御殿場店/マルサン書店駅北店/岩上書店/サガミヤ広野店/芹沢百貨堂

<中部地区>             

藤枝江崎書店BIVI店/TSUTAYA藤枝瀬戸新屋店/未来屋書店焼津店/TSUTAYAグランリバー大井川店/焼津谷島屋アピタ島田店/焼津谷島屋吉田店/藤枝江崎書店駅南店/戸田書店藤枝東店/えみたす焼津店/焼津谷島屋登呂田店/島田書店花みずき店/えみたすアピタ静岡店/TSUTAYA静岡西脇店/谷島屋マークイズ静岡店/江崎書店イトーヨーカドー静岡店/吉見書店竜南店/TSUTAYAすみや静岡本店/MARUZENジュンク堂新静岡店/谷島屋書店パルシェ店/静岡谷島屋新流通店/吉見書店長田店/万栄堂本店/大和文庫本店/大和文庫不二見店/江崎書店ベイドリーム清水店/未来屋書店/戸田書店江尻台店/TSUTAYA清水辻店

<東部地区> 

谷島屋医大病院売店/谷島屋連尺店/ぶっくす三峰下石田本店/ブックセンター豊文堂豊岡店/天竜谷島屋(二俣)/ブックスかわむら/豊文堂(三ケ日)/明屋書店イケヤ高丘店/アマノ書店高丘店/アマノ布橋店/精文館書店領家店/えみたすアピタ浜北店/未来屋書店浜松市野店/JACK/谷島屋浜松本店/谷島屋イオンモール浜松店/ジャンボTSUTAYA浜松中央店/アマノ入野店/谷島屋サンストリート浜北店/明屋書店渡瀬店/SUTAYA佐鳴台店/アマノ有玉店/谷島屋三方原店/アマノ三方原店/谷島屋本沢合店/三原屋書店中央店/菊川佐塚書店/明屋書店イケヤ磐田東店/谷島屋アピタ磐田店/精文館書店豊田町店/高久書店/谷島屋ららぽーと磐田店/宮脇書店磐田浅羽店/TSUTAYA袋井国本店/江崎書店袋井店/明屋書店掛川西郷店/谷島屋書店磐田店/宮脇書店掛川店/戸田書店リブレ菊川店

<関東地区>

書泉グランデ(東京都千代田区神田神保町1丁目3−2)
https://www.shosen.co.jp/grande/

<Amazon>6月26日発売予定となります。
https://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832024%E5%A4%8F%E7%9B%B4%E5%89%8D%E5%8F%B7-%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4991252660/ref=sr_1_21?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dib=eyJ2IjoiMSJ9.nExbE__ko8HZ7KwdosHf30-QuW3nTROyWND3w0f01ljzom0O4byDy-UohwgL-eQkDHpS1RDRi6TmBeKQNyXiOsLebzbqGRSpJjx3SGlTya4.g3CFzeWRS6HyQtXWIF2KVyIs0jIKwW565FhvcW7MFvA&dib_tag=se&keywords=%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8&qid=1718668741&s=books&sr=1-21

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2024年6月15日 (土)

【ボーイズリーグ】スルガボーイズが笠井の活躍で3年ぶり全国へ好発進!

 ボーイズリーグの全国大会につながる日本少年野球連盟選手権大会静岡県支部予選が開幕しました。今日は裾野球場で3試合を見てきました!
 
06151_20240615190101 3年ぶりの全国出場を目指すスルガボーイズは笠井陽向(3年)の投打に渡る活躍で初戦を突破しました。
 0対0で迎えた6回、1死一塁で打席が回ってきた笠井。シャープなスイングで右中間に持っていくと、「一二塁間を回ったあたりからいけると思った」と俊足を飛ばして一気に塁間を駆け抜けていきます。スルガボーイズは日々の練習から走塁を大切にしているチーム。取り組んできた成果を発揮して、ランニング本塁打につなげました。
 そして、笠井はその裏からマウンドへ。身長175センチの長身を生かしたストレートで2回を無失点に抑えました。腕の振りが良かったです。
 昨年の同大会は2回戦で先発。しかし、浜松北ボーイズに敗れて悔しい思いを経験したそうです。「今年は優勝して先輩たちにいい報告がしたいです」と気持ちが入っていました。
 
 菊川ボーイズ、磐田ボーイズも勝利。菊川ボーイズは「3番キャッチャー」の西尾颯月(3年)が初回の先制タイムリー二塁打を含む2安打。「4番ファースト」の望月理人(3年)が3安打もマーク。全体的にバットがよく振れていました。磐田ボーイズは注目の強打者・鈴木琥大郎(3年)が実力を発揮しました。初回に左中間を破る二塁打を放つと、2回に回ってきた第2打席でも同じような打球で今度は三塁打に。どんなボールにも対応できる懐の深いスイングは別格でした。(編集部・栗山)

<写真/昨夏のリベンジに燃える笠井陽向(スルガボーイズ)>

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2024年6月13日 (木)

「静岡高校野球2024夏直前号」の内容のご紹介!

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「静岡高校野球2024夏直前号」
県内の書店では6月20日発売
60ページ/定価750円

  「静岡高校野球2024夏直前号」が県内書店で6月20日発売となります。Amazonでは6月26日発売予定です。今日は内容と目次を紹介させて下さい!

 毎年恒例の「注目選手名鑑100」では編集部厳選の逸材をセレクト。プロのスカウトが目を光らせるドラフト候補から、編集部が見つけた新たなヒーロー候補まで、一挙100人を紹介しています。夏の大会前にチェックしてほしいです。
 特集は「一振入魂」。新規格のバットとなり、従来よりも確実に打球の飛距離が落ちる中で、「夏は打てないと勝てない」とも言われています。 そこで一振りにかけるチームや選手に取材し、夏にかける思いを聞いてきました。また、
浜松開誠館でコーチを務める中村紀洋氏(元近鉄他)や打撃のチームを作り上げた大村晴男氏(元東海大工監督)を直撃。打撃の真髄を語ってもらいました。
 打撃をテーマにもう一つ。2001年夏の静岡を打ち勝って制した静岡市立の野球に迫っています。「奔放野球」と言われ、とにかく豪快に打ちまくったあの夏。当時の関係者から貴重な話を伺うことができました。
 
その他、新1年生情報、中学生の情報、野球継続者の卒業生の進路まで。静岡の高校野球情報が満載の一冊になっています。ぜひ、手にとっていただけると嬉しいです。

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編集部厳選の逸材をセレクト!
2024 注目選手名鑑100

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注目選手に聞く!10の質問

小船翼(知徳)/千葉颯介(沼津商)
北條創太(加藤学園)/木下瑞貴(常葉大橘)
一瀬友希(藤枝明誠)/寺田光(磐田東)
小粥獅峯(浜松工)/伊波龍之介(浜松開誠館)

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夏のブレークへ、編集部から捧げるエール
君はこんなもんじゃない

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[特集]
一振入魂
~今こそ、打って打って打ちまくれ!~

[スペシャルインタビュー]
中村紀洋、高校野球を語る
「バットを振るのに力なんていらないんです」

森下野球から竹内野球へ
フルスイング野球の続き
~御殿場西の新たな打撃スタイルとは~

プロ注目スラッガーの宣言
曽布川ザイレン(浜松商
「1試合1本ホームランを打ちます!」

静高が誇る最強コンビの決意
中野桜佑&和田琉汰(静岡高)
「俺たちが甲子園に連れていきます」

名将・大村晴男の打撃論
「体が小さくてもホームランは打てる」
~今日から実践できる5つのポイント~

[静岡高校野球ノンフィクション]
「ただ奔放に舞え」
~市高の個性派軍団が頂点に立った夏~

高校通算38本塁打を放った大砲
寺下颯真(中京大)からのメッセージ
「悔いを残さず、やり切ってほしい」

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[進学校の好投手たち]
野球も勉強も志し高く

近藤秀太(沼津東)/大石高志郎(藤枝東)/寺田直弘(磐田南)

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CLOSE UP TEAM
2024 SUMMER
あと一歩先へーー。

静岡農
「ちょうどいいからの前進」

浜松江之島
「遠州の空っ風に負けず」

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中学野球スカウティングレポート<2024夏>

2023年夏静岡県大会準々決勝
常葉大菊川×東海大静岡翔洋
~両ベンチの視点から熱戦を振り返る~

この夏、デビューはあるのか!?
有望1年生図鑑

2024静岡高校野球のツボ
新監督の采配を見逃すな!

あの選手はどこへ?
昨夏静岡を盛り上げた選手たちの進路リスト

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2024年6月12日 (水)

【全日本大学選手権】川瀬(中京大)が値千金の3ラン本塁打&岡村(上武大)が2安打全国デビュー!

 大学野球の日本一を決める全日本大学選手権大会が開催されています。
 大会1日目は大阪商業大の鈴木豪太(東海大静岡翔洋出身・3年)が2安打完封勝利。そして3日となった今日も静岡県関連選手が活躍しました。

06121  まずは明治神宮球場で行われた中京大対中部学院大。0対0で迎えた4回でした。5番・川瀬譲二(藤枝明誠出身・3年)がレフトスタンドに3ラン本塁打を放ちました。
 リーグ戦では最速157キロ右腕の愛知工業大・中村優斗からも本塁打を放っている川瀬。そのパワーを全国の舞台でも披露してくれました。
 中京大が3対0で勝利。試合を決めた大きな一発となりました。
 一方、中部学院大の先発は長倉幸佑(浜松工出身・4年)。立ち上がりの3回は無失点も4回途中で降板。この悔しさを大学ラストシーズンとなる秋にぶつけてほしいと思います。

06122  東京ドームでは上武大が初戦を迎えました。「1番レフト」で出場したのが岡村シルバー魁人(静岡学園出身・1年)。部員211人という大所帯の中で、1年春からレギュラーを掴み、打率519(本塁打1本)でMVPも獲得してしまったというスーパールーキー。全国の舞台でも躍動しました。
 まずは初回の守りで魅せてくれます。先頭打者のレフト線に向かって切れていく難しい打球を前進して間一髪でキャッチ。さらに2番打者のレフト後方のファウルフライも全力で追いかけてアウトにします。ただでさえ緊張する全国の初戦で、しかも1年生。その思い切りの良さに驚きました。
 積極性は攻撃面でも。第1打席は初球から全力で振りにいきます。セカンドゴロに終わりましが、一塁ベースを駆け抜けるスピードがありました。
 続く第2打席はライト前安打。次打者の初球ですかさず盗塁を仕掛け、あっという間に無死2塁のチャンスを作ります。8回に回ってきた第4打席もライト前安打。すると、一塁ベースを蹴って二塁ベースに向かって突進。惜しくもアウトとなりましたが、相手に「スキを見せたらやられるぞ」というイメージを植え付けさせるインパクトのあるプレーでした。
 上武大が2対1で勝利。試合後、谷口英規監督が「1年生はよくやったくれたと思う」と評価していたように、岡村らしさを存分に発揮した全国デビューとなりました。高校時代はどちらかというと、「自分がやらないといけない」と焦っている感じでしたが、今は失敗を恐れることなく生き生きとプレーしている姿がありました。次戦も楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/3ラン本塁打を放った川瀬譲二(中京大)>
<写真下/攻守で躍動した岡村シルバー魁人(上武大)>

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2024年6月10日 (月)

掛川シニアが初の全国出場を決める!

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<2024関東連盟夏季大会>

★4回戦 掛川シニア 7-6 熊谷シニア
★5回戦 掛川シニア 2-1 取手シニア

 昨日は埼玉県熊谷市の江南球場へ。シニアの関東連盟夏季大会で勝ち上がっている掛川シニアの試合を見てきました。
 第1試合(4回戦)は継続試合。熊谷シニア相手に5回表で2対4、無死一三塁からのスタートでした。開始直後に1点を失い、リードが3点に広がる苦しい展開となります。それでも、5回にシニア日本代表に選ばれた4番・山﨑拓己のセンター前安打を足掛かりに2点を返します。そして、再びリードが2点に広がった最終回の7回裏、ドラマが待っていました。1点差に詰め寄り、なおも満塁。ここで、6番・刑部龍斗がセンター前を放つと2者が生還して、逆転サヨナラ勝ちを飾りました。
06103  勝てば、全国大会出場が決まる5回戦でもミラクルが続きます。初回、先頭打者の屋嘉敦輝が初球のストレートを強振。「感触が良かった」という打球が右中間を破ります。屋嘉は俊足を飛ばして一気に三塁へ。さらに相手のカットプレーが乱れる間に本塁をついて、先制点をもぎとります。打つだけではありません。中堅の守りでも貢献します。4回、走者が二塁の場面で、左中間寄りの打球をスライディングキャッチ。落ちていれば、1点のところを救います。一歩目の出足と球際の強さがピカイチでした。
 投げては第1試合でも登板したエースの木下文翔が好投。伸びのあるストレートと変化球のコンビネーションが冴え渡ります。球数規定があり4回でマウンドを降りましたが、取手シニアの強力打線を無失点に抑えました。
 試合はその後、1対1となり、延長タイブレーク(一死満塁から)へ。まず、8回表に掛川シニアが1点を奪います。その裏、相手の先頭打者のレフトフライを捕球した金丸翔大が本塁へ好返球。タッチアウトで試合終了となりました。
06104  2002年設立の掛川シニアにとっては初の全国大会出場。広島でプレーした経験を持つ森下宗監督は「ウチはカープのように叩き上げのチームなんです」と成長した選手の姿を見て目を細めていました。実は現3年生の1学年上の団員が0人。「今の3年生を2年がかりで育ててきました。とにかく練習して練習して。時代に合わない厳しいことに対しても一生懸命に取り組んでくれました。野球の神様が見てくれていたんだと思います」。強豪相手に対し、パワーでは劣る分、足を使うなど機動力を駆使。粘り強く守り抜く姿も印象的でした。
 目標だった全国大会出場を決め、試合後は喜びに溢れた掛川シニアナイン。主将の内山陽翔は「全国でも勝てるようにまた練習していきたいです」と目を輝かせていました。(編集部・栗山)

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<写真/上から全国出場を決めて喜ぶ掛川シニアの選手たち、攻守で輝きを放った屋嘉敦輝、2試合に渡って好投を見せた木下文翔>

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2024年6月 8日 (土)

【中学硬式】静岡裾野シニアがジャイアンツカップ出場に王手!

 ジャイアンツカップ静岡県代表決定戦が本日行われました。静岡裾野シニアが静岡府中ボーイズを下して、東海地区B代表決定戦(7月6日開催)に駒を進めました。

★6月8日 第3回遠州トラック杯 第18回ジャイアンツカップ静岡県代表決定戦 小山球場

チーム 1 2 3 4 5
静岡裾野シニア 0 4 0 2 4 10
静岡府中ボーイズ 1 0 1 0 0 2

<5回コールド>

(裾)大嶽、沖野-坂本
(府)長谷川-池島
▽二塁打=沖野(裾)池島(府)
▽三塁打=中村(裾)櫻木(府)

06081_20240608150001 静岡裾野シニアは1点を追いかける2回。無死二、三塁から6番・沖野祥汰がライトフェンス直撃の逆転タイムリー二塁打を放つと、さらに7番・中村晴真のタイムリーなどで、この回一挙4点を奪います。投げてはエースの大嶽希高が球威のあるストレートを武器に4回まで2失点。最後の1イニングは沖野が締めて、コールド勝ちを飾りました。
 今年の静岡裾野シニアは春の関東大会で準優勝。「去年のようなスーパースターこそいないけど、チーム力で勝てるチーム」と佐藤裕徳監督は話します。しかし、夏の関東大会は4回戦でまさかのコールド負け。夏の全国大会出場を逃しました。
 その悔しい敗戦から6日後の試合。投打で活躍した沖野は気持ちを切り替え、この1週間は、ほぼ毎日、自宅で30分ほど対投手を想定しながら素振りをしてきたそうです。目指すのは2年連続のジャイアンツカップ出場。あと1勝となりました。「次もチャンスで打てるように準備していきたい」と視線は次戦に向かっていました。
 一方の静岡府中ボーイズは「5番センター」の櫻木琉雅が気になった選手。パンチ力があり、第2打席に二塁打を放ちました。(編集部・栗山)

<写真/ライトフェンス直撃の逆転タイムリーを放った沖野祥汰(静岡裾野シニア)>

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2024年6月 7日 (金)

『静岡高校野球2024夏直前号』表紙が完成!

06071_20240607095701  いよいよ、開幕まで1カ月を切った夏の大会。「静岡高校野球2024夏直前号」の表紙が完成しました。発売は県内書店で6月19日予定となっております(一部の書店で遅れる可能性があります)。
 今年の表紙を飾るのは小船翼(知徳)、近藤秀太(沼津東)、北條創太(加藤学園)、中野桜佑(静岡)、寺田光(磐田東)、曽布川ザイレン(浜松商)の6人。今年も注目選手の情報やインタビューをたっぷりと詰め込みんだ渾身の一冊。目次など詳細は後日、このブログでお知らせします。もう少々お待ちください! (「静岡高校野球」編集部)

★販売問い合わせ先
株式会社くふう住まい
電話 054-333-9822/ FAX:054-333-9833

※県内の販売は株式会社くふう住まいさんに委託しています。お問い合わせは株式会社くふう住まいさんにお願いします。

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2024年6月 5日 (水)

【都市対抗】ヤマハが第1代表を獲得!

★6月5日 都市対抗野球東海地区2次予選 岡崎レッドダイヤモンズスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
三菱自動車岡崎 0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 3
ヤマハ 0 0 0 0 1 1 0 0 0 4

<延長10回タイブレーク>

(三)田中、坂巻、神原-西川
(ヤ)九谷、沢山、有本、河野、近藤-大本
▽二塁打=古川(三)秋利、大本(ヤ)

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 都市対抗野球の東海地区2次予選。ヤマハが6年連続45回目の本大会出場を決めました。
 第1代表決定戦の先発を任されたのはベテランの九谷青孝。緩急自在の投球で5回を無失点に抑える好投を見せます。打線は5回に2番・秋利雄佑のタイムリーで先制すると、同点の6回には途中出場の相羽寛太のタイムリーで勝ち越します。
 しかし、8回に同点とされ、試合は延長タイブレークへ。10回表に1点を許した直後でした。2死二塁から打球はセンター前へ。追加点を覚悟した瞬間、レフトからセンターに回っていた西村進之介が本塁へ好返球。間一髪で走者を刺して流れを引き寄せます。
 すると、その裏、1死二三塁から4番・網谷圭将のショートゴロが相手の失策を誘って2者が生還。サヨナラで出場権切符を手にしました。

06052  勝利を手繰り寄せたのは、やはり10回の西村の守備。試合後、サヨナラのベースを踏んだ専修大の先輩・矢幡勇人も「あの1点が入るか入らないかで全く違った」と絶賛したビッグプレー。西村は「準備はできていました。役割を全うできたと思います」と安堵の表情を浮かべていました。ルーキーイヤーでレギュラーをつかみ、プレッシャーのかかる都市対抗予選でも堂々とプレーする姿が頼もしかったです。

06053  そして、影のヒーローは3番手で登板した有本雄大。6回のピンチの場面で登板し、先頭打者に安打を許したものの、岡崎レッドダイヤモンズスタジアムのスピードガンで155キロを計測します。実際にチームのスピードガンでは151キロだったそうですが、力強いストレートでチームに勢いをつけました。「楽しむことだけを考えて投げました」と有本。気持ちいいほど真っ向勝負ができるパワー投手に惚れ惚れとしました。
 東北福祉大出身の2年目。昨年は都市対抗予選で1試合のみの登板に終わりましたが、今年は貴重な中継ぎとして存在感を発揮。プロ解禁となる今年にかける思いは強く、「当然、(プロは)意識しています」と話します。
 今度は東京ドームで本当の「155」を叩き出せば、一気に注目度が高まるはず。ドラフト候補に名乗りを挙げてほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラで都市対抗本大会出場を決めたヤマハの選手たち>
<写真中/本大会出場に貢献した専修大出身トリオ。左から小林寛弥、矢幡勇人、西村進之介(ヤマハ)>
<写真下/3番手で登板し、役割を果たした有本雄大(ヤマハ)>

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