掛川シニアが初の全国出場を決める!
<2024関東連盟夏季大会>
★4回戦 掛川シニア 7-6 熊谷シニア
★5回戦 掛川シニア 2-1 取手シニア
昨日は埼玉県熊谷市の江南球場へ。シニアの関東連盟夏季大会で勝ち上がっている掛川シニアの試合を見てきました。
第1試合(4回戦)は継続試合。熊谷シニア相手に5回表で2対4、無死一三塁からのスタートでした。開始直後に1点を失い、リードが3点に広がる苦しい展開となります。それでも、5回にシニア日本代表に選ばれた4番・山﨑拓己のセンター前安打を足掛かりに2点を返します。そして、再びリードが2点に広がった最終回の7回裏、ドラマが待っていました。1点差に詰め寄り、なおも満塁。ここで、6番・刑部龍斗がセンター前を放つと2者が生還して、逆転サヨナラ勝ちを飾りました。
勝てば、全国大会出場が決まる5回戦でもミラクルが続きます。初回、先頭打者の屋嘉敦輝が初球のストレートを強振。「感触が良かった」という打球が右中間を破ります。屋嘉は俊足を飛ばして一気に三塁へ。さらに相手のカットプレーが乱れる間に本塁をついて、先制点をもぎとります。打つだけではありません。中堅の守りでも貢献します。4回、走者が二塁の場面で、左中間寄りの打球をスライディングキャッチ。落ちていれば、1点のところを救います。一歩目の出足と球際の強さがピカイチでした。
投げては第1試合でも登板したエースの木下文翔が好投。伸びのあるストレートと変化球のコンビネーションが冴え渡ります。球数規定があり4回でマウンドを降りましたが、取手シニアの強力打線を無失点に抑えました。
試合はその後、1対1となり、延長タイブレーク(一死満塁から)へ。まず、8回表に掛川シニアが1点を奪います。その裏、相手の先頭打者のレフトフライを捕球した金丸翔大が本塁へ好返球。タッチアウトで試合終了となりました。
2002年設立の掛川シニアにとっては初の全国大会出場。広島でプレーした経験を持つ森下宗監督は「ウチはカープのように叩き上げのチームなんです」と成長した選手の姿を見て目を細めていました。実は現3年生の1学年上の団員が0人。「今の3年生を2年がかりで育ててきました。とにかく練習して練習して。時代に合わない厳しいことに対しても一生懸命に取り組んでくれました。野球の神様が見てくれていたんだと思います」。強豪相手に対し、パワーでは劣る分、足を使うなど機動力を駆使。粘り強く守り抜く姿も印象的でした。
目標だった全国大会出場を決め、試合後は喜びに溢れた掛川シニアナイン。主将の内山陽翔は「全国でも勝てるようにまた練習していきたいです」と目を輝かせていました。(編集部・栗山)
<写真/上から全国出場を決めて喜ぶ掛川シニアの選手たち、攻守で輝きを放った屋嘉敦輝、2試合に渡って好投を見せた木下文翔>
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