【オープン戦】亜細亜大vs静岡大
昨日は静岡大が東都大学リーグの強豪・亜細亜大とオープンを行うとのことで東京都西多摩郡にある亜細亜大グランドに向かいました。
静岡大は0対5で敗退。その中で収穫もありました。先発の瀬古雄大(2年)が5回を投げて2安打無失点の好投を見せます。四日市南時代はエースを務めて3年夏に三重県大会ベスト8に進出。「自分たちが高3のときに静大が全国に出ていて、国公立でも全国に行けるんだと知って目指したいと思いました」。
大学入学後は1年秋からリーグ戦に登板。この春は初勝利も手にしていました。もともと高校時代はスリークオター気味の角度で投げていたそうですが、昨年から少し腕を下げたことによって変化球のキレが上がったとのこと。昨日は横滑りのスライダーが冴え、本人も「自信になりました」と手応えを掴んだ様子でした。
その瀬古の良さを引き出していたのが捕手の安竹俊喜(4年)。巧みなリードと柔らかいキャッチングは安心感がありました。昨年から今年にかけ一番の武器である肩の故障に苦しんできましたが、昨日は2度相手が試みた盗塁を阻止。捕球から送球までがスピーディな上に、二塁ベースに向かって低く伸びる球筋。「この春に比べたらだいぶ良くなっています。ああいう送球ができたのは久しぶりです」と試合後は表情が明るかったです。4年春で引退する選手もいる中で秋もプレーを継続する安竹。上のレベルに向かってアピールすることはもちろん、ある決意を滲ませて、夏のオープン戦に臨んでいます。一昨年、昨年ともに静岡高出身選手が秋の明治神宮大会で頂点に(2022年=明治大・村松開人、2023年=慶應義塾大・齋藤來音)。安竹は2年練続、現地で優勝の瞬間を目にし、「今度は自分が」と気持ちをたかぶらせていました。
主将を静岡高の後輩・永島周(3年)にバトンタッチ。「春は自分が引っ張ることができませんでしたが、永島をサポートして、神宮に行って勝ちたいです」。大学ラストシーズン。肩の荷が降りた強肩捕手のブレークが楽しみです。
一方の亜細亜大は浜松工出身の近藤爽太(2年)が「5番センター」でフル出場。6回に無死一二塁のチャンスの場面で打席が回ってくると、ライト線に目の覚めるような鋭い打球を放ちます。タイムリー二塁打に「一本打てて良かったです」でホッとした表情を浮かべていました。
高校時代は「浜工のゴジラ」と呼ばれプロのスカウトも注目。しかし、昨年は大学のレベルの高さに苦しんだ1年だったそうです。「紅白戦でも150キロの球が当たり前で、まずボールに当たらないです。守備も全然違いました」。心が折れそうになったこともありながら、地道にトレーニングして体重が高校時代よりも8キロアップ(現在93キロ)。ようやく勝負できる土台が出来上がった感じです。「3年生になったらベンチ入りして、リーグ戦に出場できるようにしたいです」。
今度は「東都のゴジラ」呼ばれるように、成長を続け欲しいです。(編集部・栗山)
<写真上/亜細亜大打線を5回無失点に抑えた瀬古雄大(静岡大)>
<写真中/前主将の安竹俊喜と現主将の永島周(ともに静岡大)。静岡高出身コンビが力を合わせて明治神宮大会出場を目指す>
<写真下/力強いスイングを見せる近藤爽太(亜細亜大)>
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