【秋季県予選】浜松湖北・吉川監督が初勝利&磐田西・大隅が活躍!
秋季高校野球静岡県大会県予選が開幕しました。来春の選抜に向けての長い戦いのスタートです。
浜岡球場では浜松湖北が藤枝北相手に逆転勝利。1点を追いかける6回に長短6安打を集中して一挙4点を奪います。4点リードで迎えた9回は2点を許し、なおも一打同点のピンチを迎えたものの、最後は3番手でマウンドに上がった水野稜太(1年)がしのぎ切りました。
2023年4月から指揮をとる吉川勇海監督にとって公式戦初白星。試合後、「ここまで長かった。この勝利は一生忘れない」と目を潤ませていた姿が印象的でした。
掛川西出身の吉川監督。森脇一樹とバッテリーを組み、高校3年夏は県決勝戦に進出するも、あと一歩で甲子園出場は叶いませんでした。母校は今年、26年ぶりの聖地で1勝。その波に乗って、この秋はどんな戦いを見せてくれるのか注目です。
今夏の県大会で2勝を挙げた磐田西は14得点を奪ってコールド発進。チームを引っ張ったのは「4番センター」の大隅陽斗(2年)です。第2打席でタイムリー三塁打を放つと、第3打席もタイムリー、そして第4打席もサヨナラを決める一打。3安打はすべてライト方向でした。
ボールに逆らわずにコンパクトに打ち返し、「今日はやろうとしていることができた」と納得の表情。今大会前の関東遠征で強豪の前橋育英(群馬)と対戦。試合には敗れたものの、「相手の打者はバットが内側が出て、強いスイングをしている」と刺激を受け、今日の結果につなげました。
高校入学後の苦しんだ時期がパワーの源になっています。1年生のとき、練習中に打球が顔面に直撃して眼窩底骨折。鼻も手術する大怪我を負った過去を持つ大隅。その後、1カ月間、学校に行くことができず、一度はどん底の状態を味わったそうです。「先生や周りの人たちが優しい声をかけてくれて、もう一度頑張ることができました」。
チーム目標の東海大会出場に向け、恩返しの秋が始まりました。(編集部・栗山)
<写真上/就任後、公式戦初勝利を挙げた吉川勇海監督(浜松湖北)>
<写真下/コールドを決める安打を放った大隅陽斗(磐田西)>
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