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2024年9月

2024年9月29日 (日)

【秋季県大会】常葉大菊川、掛川西、聖隷クリストファーが東海大会へ!

 秋季高校野球の静岡大会。昨日は準決勝、今日は3位決定戦と決勝戦が行われ、東海大会出場の3チームが決まりました。西部勢が独占するのは1999年以来となります。
★1位…常葉大菊川/2位…掛川西/3位…聖隷クリストファー

09291  決勝戦は掛川西が先制。初回、4番の石川大峨(2年)がレフトスタンドに2ラン本塁打を放ちます。しかし、その裏、常葉大菊川は先頭の橘木千空(2年)のライト前安打から一挙6点を奪って逆転。2点差に追い上げられた4回には橘木が今度はタイムリー二塁打。1年夏から出場する身長186センチの大型スラッガーが実力を発揮し、リードを広げます。投げては公式戦初登板の佐藤大加良(2年)が141キロを計測。本来は内野手の選手が3番手でマウンドに上がると、低めいっぱいに決まる伸びのあるストレートと鋭い変化球を武器に2イニングを無失点に抑えました。
 常葉大菊川が9対5で快勝。それでも石岡諒哉監督は「もっとやれるし、もっと強くなる」と厳しい表情。県優勝に満足することなく、先を見据えていました。
09292  3位決定戦は聖隷クリストファーと東海大静岡翔洋の対戦。聖隷クリストファーは2点のリードをおいつき、タイブレークに持ち込みます。そして、10回表の守備で試合の行方を左右するビッグプレーが飛び出します。無死一二塁から捕手の武智遥士(2年)が二塁走者を封殺。日々の練習の成果をここ一番の場面で発揮します。「あのプレーがあったことで全員が乗っていけたと思う」と武智。その裏、満塁のチャンスを作ると、武智がレフト前安打を放って試合を決めました。
 昨年秋は準決勝と3位決定戦で敗退し、東海大会出場を逃しただけに「ウチの学校にとって大きな勝利」と上村敏正監督。武智は「東海大会でも1戦1戦、この熱さを忘れずに戦っていきたい」と気持ちを込めていました。(編集部・栗山)

<写真上/公式戦初登板で141キロを計測した常葉大菊川の佐藤大加良>
<写真下/サヨナラ安打を放った聖隷クリストファーの武智遥士 (右端)を迎える選手たち>

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2024年9月28日 (土)

【静岡県学生リーグ】静岡産業大・池田がリーグ戦初完封&静岡大が春王者の日大国際を下す!

09281_20240928224401  東海地区大学野球の静岡県リーグは今日から上位4チームが激突。第1試合は静岡産業大の1年生右腕・池田幌汰が東海大静岡キャンパス相手にリーグ戦初完投初完封を飾りました。前半は走者を許す苦しいピッチングも、中盤から腕が振れて、大学入学後、最速となる138キロを計測。そのストレートと同じ腕の振りからカット、スプリットの変化球も冴え渡っていました。
 その池田の球を受けた捕手の加藤祐作(4年)の活躍も光りました。守っては池田の良さを生かす好リード、打っては5回にレフトスタンドに貴重な追加点となる本塁打を放ちました。

09282_20240928224401  続く第2試合は、静岡大が春王者の日大国際関係学部を5対0で下しました。この春から先発を任されている後藤泰志(3年)が5回を投げて7奪三振無失点の快投。「後ろに良いピッチャーがいるので、1イニングずつ全力でいこうと思った」と最速143キロのストレートを生かして攻めの投球を見せました。今春まではリリーフで登板してきましたが、この夏の上武大や中京大とのオープン戦できっかけに急成長。中京大相手に5回2失点、上武大にも「一回りは抑えることができた」と手ごたえを掴んで、1戦目の先発の座を勝ち取りました。「この秋は投げる試合、全部勝つつもりでいる」と意気込む後藤。投げれば投げるほど進化を遂げていく右腕に注目です。(編集部・栗山)

<写真上/試合後、グラブタッチを交わす静岡産業大の池田幌汰(右)と加藤祐作(左)>
<写真下/先発で勝利に貢献した静岡大の後藤泰志>

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2024年9月25日 (水)

岐阜リーグのアーロン・ジャッジへ~岐阜聖徳学園大・山本柊太(掛川西出身)が覚醒間近!

 昨日は岐阜リーグの取材でカヤバスタジアムへ。岐阜聖徳学園大の山本柊太(掛川西出身/2年)に注目しました。

09251_20240925092201  背番号は99。「コーチの岡崎(純一)さんから99番のユニホームの貸していただいて着ているんです」と苦笑いの山本。そこには「アーロン・ジャッジ(ヤンキース)のような選手になれ」との期待が込められているそうです。
 高校時代は身長185センチから最速138キロのストレートを投げ込んだ大型右腕。3年夏は甲子園出場は叶いませんでしたが、投打で活躍し、掛川西のベスト4進出に貢献しました。
 大会後、痛めていた左足首を手術。その影響で、大学入学後は野手に専念していました。
 この秋は開幕からここまで全試合「4番指名打者」で出場。23日の朝日大戦では初の長打となる三塁打を放ち、スケール感に期待して抜擢する近藤真市監督も「ようやく出てくれた」と嬉しそうな表情を浮かべていました。
 高校時代から体重が約10キロアップして現在は93キロ。ウエイトトレーニングに力を入れ、「今年のオフには100キロまでもっていきたい」と力を込めます。下半身を中心に体が一回り大きくなった分、打席に立っているだけで「何かやってくれそう」という雰囲気があります。昨日の試合は2三振。それでも初回に放ったライトフライの滞空時間の長さに、彼のポテンシャルを感じました。
 「これからどうするのか考えていきたい」と投手として復帰は未定だそうですが、まずはこの秋、「岐阜リーグのアーロン・ジャッジ」を目指してブレークしてほしいです!(編集部・栗山)

◆山本柊太[やまもと・しゅうた]
2005年3月17日生まれ、静岡県御前崎市出身。小学1年時に野球を始める。浜岡中ではエース。高校入学後、2年春の東海大会で公式戦初登板。3年夏は投打で躍動し、ベスト4進出に貢献した。185cm93kg、右投右打。

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2024年9月23日 (月)

【秋季県大会】聖隷クリストファーが注目1年生左腕・高部の好投でベスト4へ

 秋季高校野球県大会はベスト4が決まりました。
 東海大静岡翔洋/常葉大菊川/聖隷クリストファー/掛川西

09231  ちゅ~るスタジアム第2試合は常葉大橘・秋山創大(2年)、聖隷クリストファー・高部陸(1年)の注目左腕対決となりました。
 聖隷クリストファーは初回に5番・谷口理一(2年)のタイムリーで1点を先制すると、3回には4番・
江成大和(1年)の2点タイムリーでリードを広げます。高部は序盤、「マウンドが合わなかった」と走者を背負ったものの、徐々に修正。最速137キロの強さのあるストレートを内外角に決めていきます。8回には1点を失い、さらに三塁打を浴びて2死三塁ピンチ。それでも動じることなく、最後は鋭いカットボールで三振を奪いました。するとその裏、自らスクイズを決めて勝利を手繰り寄せました。
 「県大会に入って状態が上がってきている」という高部。夏の大会は1年生ながらリリーフでチームを支え、秋大会前の横浜高(神奈川)との練習試合では勢いのあるボールに「このピッチャーは誰だ」と周囲がざわついたそうです。
 ここまでの県大会3試合をフルに投げ、許した得点は今日の1点のみ。無類の安定感を誇る左腕は「自分がチームを引っ張っていきたい」と東海大会切符をかけた次戦に視線を向けていました。(編集部・栗山)

<写真/1失点完投で勝利に貢献した高部陸(聖隷クリストファー)>

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2024年9月22日 (日)

【シニア南関東支部秋季大会】浜松南シニアが県勢対決を制す!

09221_20240922122801  シニアリーグの来春の全国大会につながる2024オリエンタルフーズカップ南関東支部秋季大会。昨日の敗者復活戦4回戦は静岡蒲原シニアと浜松南シニアの県勢同士の対決となりました。
 先制したのは浜松南シニア。初回、1死二塁から3番・白井勢那が甘く入ったスライダーを1球で仕留めます。打球は鋭いライナーでライト線へ。さらに、白井は3回に先頭打者としてレフト方向に二塁打を放ってチャンスメーク。浜松南シニアは追加点を奪い、この代では練習試合で一度も勝てなかったという静岡蒲原シニアに7対0(6回コールド)で勝利を収めました。
 新チームから3番打者を務める白井。しかし、「自分が打たないといけない」というプレッシャーから、ここまで結果を残すことができなかったそうです。「今日は思い切っていくことができた」と、ようやく強打者ぶりを発揮。勝てば関東大会出場決定の次戦に向け、「ランナーを還すバッティングをしたい」と意気込んでいました。
 一方の静岡蒲原シニアは上位打線の平尾武大畔柳逢旺渡邊太賀を筆頭に今年もバットが振れる選手が揃っている印象。迫力がありました。(編集部・栗山)

<写真/先制タイムリーを放つ白井勢那(浜松南シニア)>

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2024年9月21日 (土)

【秋季県大会】東海大静岡翔洋が乱打戦を制してベスト8へ

 秋季高校野球県大会はベスト8が出揃いました。
東海大静岡翔洋/日大三島/常葉大菊川/桐陽/常葉大橘/聖隷クリストファー/掛川西/静岡商

09211_20240921181301 磐田球場の第2試合、東海大静岡翔洋が17安打10得点の猛攻で磐田東を下しました(10対6)。
 打線を牽引したのはトップバッターの伊藤龍榮(2年)です。「今日はボールが良く見えて、自分のポイントまで呼び込んで打つことができた」と4安打3打点の活躍を見せました。印象に残ったのは9回の第6打席。1死満塁から左中間に持っていく二塁打でダメ押しとなる2点を叩き出します。逆方向に「流す」というよりも「引っ張った」という感じの一打でした。「県ナンバーワンの1番バッターを目指している」と話す伊藤。本人が憧れているという西川龍馬(オリックス)を彷彿とさせるバットの面でとらえるイメージのスイングに50m走6.0秒で駆け抜ける足も魅力的な選手です。
 東海大静岡翔洋は伊藤を含む、この日のスタメン4人が東海大静岡翔洋中3年夏に全国準優勝。その経験に加え、今大会2試合で25得点を叩き出して攻撃陣が好調です。準々決勝の相手は好投手・小川秋月を擁する日大三島。どう対峙するのか注目です。(編集部・栗山)

<写真/9回にタイムリー二塁打を放ってガッツポーズの伊藤龍榮(東海大静岡翔洋)>

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2024年9月16日 (月)

【秋季県大会】日大三島が注目カードを制す!

 優勝候補の浜松開誠館と日大三島が激突。日大三島が5回コールド(11対0)で圧勝しました。

09161_20240916221101  日大三島の小川秋月(2年)はある思いを背負った挑んだ一戦でした。昨年の秋は準決勝で浜松開誠館にコールド負け。あれから1年。「やり返す気持ちで試合に入った」と序盤から闘志を前面に出していきます。途中点差が開いても、「圧倒していこうと思った」の言葉通り、逃げることなく最速144キロを誇るストレートで押していき、空振りを奪っていきます。5回を投げて許した安打は3本のみ。しなやかな腕の振りが光り、打者寄りでボールを離せる分、ベース上での伸びがありました。
 一方、浜松開誠館でインパクトを残したのは塚田暖琉(2年)の打撃です。5回に小川からレフトオーバーの二塁。ヘッドスピードが速く、打球がいい角度で上がりながらグングンと伸びていきます。今日は打ち込まれましたが、プロのスピードガンで140キロを計測。能力は十分にある選手。この悔しさをバネに、さらに力強さを増してほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真/快投を見せた小川秋月(日大三島)>

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2024年9月15日 (日)

【秋季県大会】夏甲子園出場の掛川西が初戦を突破!

 秋季高校野球県大会の2日目。浜岡球場のネット裏席が全て埋まる大観衆の中、夏の甲子園出場校の掛川西が初戦を突破しました。

09151_20240915190601  掛川西は初回、4番・杉崎蒼汰(2年)のタイムリーで1点を先制します。しかし、その後は知徳の長身サウスポー・渡邉大地の前に追加点を奪うことできず。すると6回に同点とされ、試合は1対1で終盤に突入します。
 試合を決めたのは8回の守備から出場していた橘賢太郎(2年)の小技でした。9回、2死一三塁の場面で2球目をセーフティバント。打球は投手、捕手、三塁の中間地点に転がります。橘は50m走6秒1の快足を飛ばしてセーフとなり、三塁走者も生還。これが決勝点となりました。
 夏の静岡大会は背番号14でベンチ入りした橘。しかし、甲子園はベンチを外れ、しばらく立ち直ることができずに落ち込んだ時期があったそうです。それでも大石卓哉監督から「お前には来年があるんだぞ」という言葉をかけてもらい、「絶対にやってやるぞ」と甲子園期間中も自分の武器も地道に磨いてきたとのこと。その成果が大事な場面で発揮され、大石監督も「自分の色を出してくれた」と目を細めていました。
 掛川西の秋の目標は東海大会優勝。苦しい試合をものにして、新たな一歩を踏み出しました。(編集部・栗山)

掛川西・大石卓哉監督
「新チームの初めての公式戦で、色んなことが起きることは想定していた。去年は秋0勝というところからスタートしたが、大会で勝つことで見えてくるものがあると思う。もう一週間、練習ができるので楽しみ。また一つチャレンジしていきたい」 
  
<写真/決勝点となるセーフティスクイズを決めた橘賢太郎(掛川西)>

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2024年9月14日 (土)

【秋季県大会】湖西が秋県大会初勝利を飾る!

 秋季高校野球県大会が開幕しました。裾野球場では湖西が7回コールド(9対1)で市立沼津を撃破。秋は出場3回目で初勝利を飾りました。

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 湖西から裾野球場の距離、実に170キロ。今日は朝6時に出発、約3時間かけて球場に到着したそうです。それでも全く疲れを見せることなく、初回から湖西らしく、積極的にバットを振っていって5回まで毎回得点。投げてはエース左腕の佐々木琉嘉(2年)が安定感のある投球を見せて圧勝しました。試合後、ベンチ前で齋藤哲男監督が「ナイスゲーム」と叫ぶと、選手たちの喜びが弾けました。
09142_20240914191901  気になったのは「3番センター」の冨安慶太郎(2年)。「新規格よりもこっちの方がしっくりとくる」と、一人だけ木製バットを使用し、3回に先頭でレフト前安打を放ちチャンスメークします。続く打席ではレフトフライに終わりますが、滞空時間が長い。足も速く、身体能力の高さを知ることができました。「1勝できたのは嬉しいのですが、1勝に満足することなく次も勝ってベスト16に入りたいです」(冨安)。次戦の相手も甲子園出場経験のある静岡市立。この秋、湖西旋風が吹き荒れるのか注目です!(編集部・栗山)

<写真上/秋県初勝利を喜ぶ湖西の選手たち>
<写真下/3番打者で主将も務める冨安慶太郎(湖西)>

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2024年9月12日 (木)

秋季県大会、この選手に注目!~佐藤塁唯(浜松工)

 秋季県大会の注目選手を紹介する企画。第3回は浜松工の本格派右腕・佐藤塁唯(2年)です。

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09121_20240912200001  今夏、県ベスト8に進出した浜松工。1997年以来の甲子園に向けてカギを握るのがエースの佐藤だ。
 父の二朗氏はプロ野球のヤクルトを経て、ヤマハで長年に渡って活躍した強打者。息子の塁唯も「浜松修学舎ボーイズ」でプレーした中学時代は投げるだけでなく、父そっくりな打撃フォームから豪快な打球を放った。高校では投手に専念。父からは投球フォームや配球の組み立て方を教わってきたという。
09122_20240912200001  ヒジが前に出て、柔らかく腕のしなりを使う。一言で言えば、佐藤のフォームはバランスがいい。ストレートの最速は137キロ。そこにスライダーやチェンジアップを絡ませる。
 エースナンバーを背負った今秋はまだ本領を発揮できていないが、少しずつ状態が上がってきている。今月8日に行われた上位校決定戦(対浜名)。先発した佐藤は初回からランナーを許す苦しい投球。3回2失点でマウンドを降りたものの、随所で力強いストレートを生かして三振を奪った。「球自体は良くなってきているので、ここから出力を上げていきたいと思います。県大会では謙虚な気持ちを持ちつつ、俺が勝たせるんだという強い気持ちで投げていきます」。
 佐藤には明確な目標がある。来年の夏に145キロの球速を出すこと。体のエンジンが大きいだけに期待が膨らむ。 

◆佐藤塁唯(さとう・るい)
2007年6月19日生まれ、静岡県浜松市出身。中学時代は「浜松修学舎ボーイズ」でプレー。高校では2年春から公式戦のマウンドに上がり、今秋はエースを務める。180cm82kg、右投右打。

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2024年9月11日 (水)

秋季県大会、この選手に注目!~西村琉(伊豆伊東)

 秋季県大会の注目選手を紹介する企画。第2回は伊豆伊東の大型スラッガー・西村琉(2年)です。

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09111_20240911194901  県大会を間近に控えた伊豆伊東のグランドではフリーバッティングが行われていた。独特のオープンスタンス。そこから右足を一気に踏み込むと、鋭い打球音とともにライト方向に滞空時間の長いフライが飛んでいく。未完成ながら、そのスケール感に圧倒される。「もともと中学のときから逆方向に長打が出ていたんですけど、高校で引っ張れるようになりました」。身長188センチの強打者・西村は自信をもってこう話す。
 小学3年から野球を始めると、中学時代に身長が約15センチも伸びた。「4番キャッチャー」で活躍し、3年夏には伊東選抜の主将も経験した。   
 高校は「中学のときの仲間と一緒にやりたかった」と伊豆伊東へ。1年秋からレギュラーを務めてきたが、今夏は悔しさを味わった。初戦で浜松西と対戦。「4番キャッチャー」で出場した西村は3打点を挙げたものの、チームは3対8で敗れた。夏以降はバッティングをモデルチェンジ。力任せではなく、バットの重さを利用することで確実性とパンチ力を上げていった。
09112_20240911195201  成果が現れたのは県予選の敗者復活戦。飛龍相手に4対4で迎えたタイブレークの延長10回表、2死二三塁から打席が回ってきた。カウントは3-0。四球を狙うのではなく、「自分が決めるしかない」と強振すると、打球はライトへ。これが決勝打となり、2年連続での県大会出場を決めた。「県大会でも粘り強く、流れを変えるバッティングをしていきたいです」
 教員を目指し、大学でも野球を続けていきたいという志しを持つ西村。まずは県大会で実力を発揮し、県内に「西村」の名を轟かせる。

◆西村琉(にしむら・りゅう)
2008年3月15日生まれ、静岡県伊東市出身。小学3年時に「八幡野イーグルス」で野球を始め、対島中では捕手を務める。高校では1年秋から公式戦に出場。今秋は4番打者としてチームの2年連続県大会出場に貢献した。憧れの選手はフレディ・フリーマン(ドジャース)。188cm75kg、右投左打。

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2024年9月10日 (火)

秋季県大会、この選手に注目!~秋山創大(常葉大橘)

 14日に開幕する秋季県大会。今日から3日間に渡り、編集部が注目する選手を紹介していきます。
 第1回は常葉大橘の好左腕・秋山創大(2年)です。

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09101_20240910201401  今季、見事な復活を遂げた髙橋遥人(阪神)。秋山は高校の偉大な先輩に強い憧れを抱く。「スピード、内と外の出し入れのコントロール、。遥人さんは全部がすごい。いずれは自分も同じ舞台に立ちたいと思っています」。
  今月7日の上位校決定戦では三振の山を築いた。駿河総合相手に8回を除く毎回の14奪三振で完投勝利。「ストレートと変化球があまり浮かずにテンポよく投げることができた」と本人も納得の投球だった。
 一番の魅力はストレートの質だ。最速は132キロだが、初速と終速差が少なく手元で一段階伸びてくる。さらにブレーキのきいたカーブは初見での対応が難しい。
 藤枝の岡部中時代から名の知れた投手だった。高校入学後は1年秋に静岡高相手に1失点完投。今夏も3回戦の小山戦で好投を見せた。
09102  着実に実績を積み重ねてきているが、身長180センチ体重60キロのサイズで線が細く、まだまだ成長途中。しかも誕生日は3月30日。4月生まれの選手とは約1年の差があると言ってもいい。体重が増えて出力が上がってくれば自然と140キロは超えるはず。そこに独特の球質が加われば、まさに遥人二世。「県大会でも低めに集める投球をして、チームを勝たせてセンバツに出たいです」。
 甲子園出場、そしてプロへ。夢に向かう戦いが始まる。

◆秋山創大(あきやま・そうた)
2008年3月30日生まれ、静岡県藤枝市出身。中学時代は岡部中でプレーし、3年夏は「藤枝選抜」に選ばれる。高校入学後、1年秋から登板。180cm60kg、左投左打。

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2024年9月 9日 (月)

【注目カード目白押し!】秋季県大会の組み合わせが決定

  秋季東海地区高等学校野球静岡県大会の組み合わせ抽選会が本日、静岡市内で行われました。
09091_20240909191101  1回戦から好カードが目白押しとなりました。優勝候補に上がる常葉大菊川と静岡高がいきなり激突。常葉大菊川は投打のバランスが整い、県予選は3試合31得点2失点。一方の静岡高は上位校代表決定戦で東海大静岡翔洋に0対1で敗れたものの、エース・吉田遥孔と強肩捕手・石垣大輝のバッテリーは安定感が抜群です。
 夏の甲子園出場校の掛川西は知徳と対戦。県屈指の好投手・小川秋月を擁する日大三島は浜松開誠館と島田樟誠の勝者と戦います。
 今月14日に開幕。明日から注目選手を紹介します!

<写真/くじを引く掛川西の大石卓哉監督(左)>

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※抽選表は静岡県高野連ホームページから抜粋

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2024年9月 8日 (日)

【秋季県予選上位校決定戦】掛川球場レポート

 秋季県大会に出場する40校が出揃いました。組み合わせ抽選会は明日行われます。

桐陽/知徳/伊豆中央/日大三島/富士市立/三島北/市立沼津/星陵/小山/御殿場西/伊豆中央/韮山/城南静岡/静岡市立/東海大静岡翔洋/静岡/駿河総合/常葉大橘/藤枝明誠/静岡商/清水東/島田樟誠/静岡学園/科学技術/浜松湖北/浜松日体/浜松開誠館/聖隷クリストファー/浜松西/浜松商/磐田東/常葉大菊川/浜名/浜松工/磐田農/小笠/浜松大平台/天竜/湖西/掛川西

09081_20240908193701  今日の上位校決定戦。掛川球場の第1試合は県大会の有力校に上がる常葉大菊川が磐田東に6回コールド勝ちを飾りました。
 夏の大会でエースナンバーを背負った石黒巧が今大会初登板。打たせてとるリズムの良い投球で3回を無安打に抑えます。4回からマウンドに上がった本格派右腕の桶田澄明は角度十分のストレートを生かして3回を無失点。6回で計10得点を奪った打線も活発でした。

09082 続く第2試合は浜名が浜松工を8対4で下しました。活躍したのは3番の井岡睦海。まず初回に右中間に持っていくタイムリー二塁打を放つと、3打席目はレフトオーバーの二塁打、そして4打席目はセンター前へ。柔らかいリストを駆使した巧みなバットコントロールで計3安打4打点。スイングに無駄がなく、軸のブレが少ないので、どのコース・球種にも対応できます。打つだけでなく、投げてもチームに貢献。8回のピンチでマウンドに上がり、気持ちのこもった投球を見せてくれました。県大会でも投打で楽しみな選手です。(編集部・栗山)

<写真上/強力投手陣の一角を担う石黒巧(常葉大菊川)>
<写真下/投打で活躍を見せた井岡睦海(浜名)>

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2024年9月 7日 (土)

【秋季県予選】静岡市立が西村の好投で上位で県大会へ

 今日の島田球場第2試合。県大会出場を決めている城南静岡と静岡市立の上位決定戦は熱戦となりました。

09071_20240907193501  静岡市立は1点を追いかける9回裏に2点を奪ってサヨナラ勝利。試合後、安井信太郎監督が、「今日のMVP」と名前を挙げたのが左腕の西村文稀でした。
 2点ビハインドの4回、2番手としてマウンドに上がると6イニングを無失点。許した安打も単打2本のみ。力強く腕を振り、試合の流れを変えました。「去年のことがあったので気持ちで負けないように投げた」と西村。まさに1年前の借りを返す好投でした。
 昨秋の県代表決定戦。この日と同じ城南静岡相手に4番手で登板するも、本来の投球ができず、チームはタイブレークの末に敗れました。その後、この1年間で体重が約10キロ増量。朝食で450グラムの米を食べてパワーアップし、リベンジの機会を待っていました。
 中学時代は「静岡葵ボーイズ」に所属して主に外野手。高校入学後に本格的に投手となり、今やエースの座を狙うことができる位置まできています。「県大会でも目の前の1勝だけを考えて投げていきたい」と活躍を誓ってくれました。
 
09072  一方の城南静岡は今夏急逝した船川誠氏からバトンと託された新監督の宮城明秀氏のもと県大会出場を決めています。この日の相手、安井監督は同学年。中学時代から交流があり、約45年のときを経て初対決となりました。試合後は「中押しができなかった」と悔しそうな表情を浮かべていましたが、今日は相手打者によって左腕の中込皇絆、右サイドの和田龍一朗を小刻みに継投するなど巧みなベンチワークを披露。県大会まで残り1週間。どう仕上げてくるのか注目です。(編集部・栗山)

<写真上/公式戦最長イニングを投げた西村文稀(静岡市立)>
<写真下/今秋から指揮をとる宮城明秀監督(城南静岡)>

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