【秋季県予選】静岡市立が西村の好投で上位で県大会へ
今日の島田球場第2試合。県大会出場を決めている城南静岡と静岡市立の上位決定戦は熱戦となりました。
静岡市立は1点を追いかける9回裏に2点を奪ってサヨナラ勝利。試合後、安井信太郎監督が、「今日のMVP」と名前を挙げたのが左腕の西村文稀でした。
2点ビハインドの4回、2番手としてマウンドに上がると6イニングを無失点。許した安打も単打2本のみ。力強く腕を振り、試合の流れを変えました。「去年のことがあったので気持ちで負けないように投げた」と西村。まさに1年前の借りを返す好投でした。
昨秋の県代表決定戦。この日と同じ城南静岡相手に4番手で登板するも、本来の投球ができず、チームはタイブレークの末に敗れました。その後、この1年間で体重が約10キロ増量。朝食で450グラムの米を食べてパワーアップし、リベンジの機会を待っていました。
中学時代は「静岡葵ボーイズ」に所属して主に外野手。高校入学後に本格的に投手となり、今やエースの座を狙うことができる位置まできています。「県大会でも目の前の1勝だけを考えて投げていきたい」と活躍を誓ってくれました。
一方の城南静岡は今夏急逝した船川誠氏からバトンと託された新監督の宮城明秀氏のもと県大会出場を決めています。この日の相手、安井監督は同学年。中学時代から交流があり、約45年のときを経て初対決となりました。試合後は「中押しができなかった」と悔しそうな表情を浮かべていましたが、今日は相手打者によって左腕の中込皇絆、右サイドの和田龍一朗を小刻みに継投するなど巧みなベンチワークを披露。県大会まで残り1週間。どう仕上げてくるのか注目です。(編集部・栗山)
<写真上/公式戦最長イニングを投げた西村文稀(静岡市立)>
<写真下/今秋から指揮をとる宮城明秀監督(城南静岡)>
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