秋季県大会、この選手に注目!~西村琉(伊豆伊東)
秋季県大会の注目選手を紹介する企画。第2回は伊豆伊東の大型スラッガー・西村琉(2年)です。
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県大会を間近に控えた伊豆伊東のグランドではフリーバッティングが行われていた。独特のオープンスタンス。そこから右足を一気に踏み込むと、鋭い打球音とともにライト方向に滞空時間の長いフライが飛んでいく。未完成ながら、そのスケール感に圧倒される。「もともと中学のときから逆方向に長打が出ていたんですけど、高校で引っ張れるようになりました」。身長188センチの強打者・西村は自信をもってこう話す。
小学3年から野球を始めると、中学時代に身長が約15センチも伸びた。「4番キャッチャー」で活躍し、3年夏には伊東選抜の主将も経験した。
高校は「中学のときの仲間と一緒にやりたかった」と伊豆伊東へ。1年秋からレギュラーを務めてきたが、今夏は悔しさを味わった。初戦で浜松西と対戦。「4番キャッチャー」で出場した西村は3打点を挙げたものの、チームは3対8で敗れた。夏以降はバッティングをモデルチェンジ。力任せではなく、バットの重さを利用することで確実性とパンチ力を上げていった。
成果が現れたのは県予選の敗者復活戦。飛龍相手に4対4で迎えたタイブレークの延長10回表、2死二三塁から打席が回ってきた。カウントは3-0。四球を狙うのではなく、「自分が決めるしかない」と強振すると、打球はライトへ。これが決勝打となり、2年連続での県大会出場を決めた。「県大会でも粘り強く、流れを変えるバッティングをしていきたいです」
教員を目指し、大学でも野球を続けていきたいという志しを持つ西村。まずは県大会で実力を発揮し、県内に「西村」の名を轟かせる。
◆西村琉(にしむら・りゅう)
2008年3月15日生まれ、静岡県伊東市出身。小学3年時に「八幡野イーグルス」で野球を始め、対島中では捕手を務める。高校では1年秋から公式戦に出場。今秋は4番打者としてチームの2年連続県大会出場に貢献した。憧れの選手はフレディ・フリーマン(ドジャース)。188cm75kg、右投左打。
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