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2025年4月

2025年4月26日 (土)

【春季高校野球県大会】打たせて取る新星 浜松商・山口祐誠、静高撃破の立役者に

04261_20250426203501  浜松商が静岡高を下し、ベスト8進出を決めました(5対1)。立役者となったのは先発した山口祐誠(3年)。ストレートの球速は120キロ台前半ながら、「とにかく打たせて取ることを意識して投げた」と、打者の内角に臆することなく投げ込みます。ストレートに加え、ツーシームも効果的に混ぜて相手打線を翻弄。4回に1点を失いましたが、その後は粘りの投球を展開します。5回の満塁のピンチをしのぐと、後半も持ち味を失わず、淡々と最後まで投げ切って、1失点完投を飾りました。

04262_20250426203501  昨秋までは二塁手として出場していた山口。冬の間に本格的に投手の練習を始め、春の県予選では背番号4をつけて好投を見せます。公式戦初登板となった浜松城北工との代表決定戦では5回無失点。さらに、戸塚和也監督が「この試合で自信をつけてくれたと思う」と振り返る聖隷クリストファー戦では、延長11回を一人で投げ切り、勝利に貢献しました。そして、初めてエースナンバーを背負った県大会初戦の駿河総合戦でも1失点完投。「今はピッチングが楽しいです。ここまできたら東海大会に行きたいです」と、嬉しそうな笑顔を浮かべていました。(編集部・栗山)

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2025年4月20日 (日)

【春季高校野球県大会】日大三島・小川秋月、今季初先発で完投勝利!

04201_20250420193001  春季高校野球県大会の2日目。日大三島のプロ注目右腕・小川秋月(3年)が3失点で完投勝利を飾りました。練習試合を含め今シーズン初先発。「緊張感から力が入り過ぎてしまった」と振り返るように、静清打線に2回に3連打を浴びて2点を先制されます。その後は投げるごとに球威が増し、3回以降は7回を除いて毎回の7奪三振。力強いストレートが低めにビシビシと決まっていきました。8回を投げ切ったところで、永田裕治監督から「いけるか?」と聞かれると、「いけます」と答え、9回はまた一段階ギアを上げて140キロ台を連発。エースとしてのプライドに、持ち前の気持ちの強さを見せてくれました。
 初登板となった今月12日の三島南戦では自己最速となる148キロを計測。冬の期間に下半身を強化したことで体全体のバランスが整い、それが球速アップにつながっている様子。それでも、「相手に1本打たれたときに、流れを止められるピッチングをしていきたい」と、課題への意識も忘れていませんでした。(編集部・栗山)

<写真/9回を投げ切り、捕手の桐島大輔とタッチする小川秋月(日大三島)>

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2025年4月19日 (土)

【春季高校野球県大会】浜名が主将・井岡の活躍でシード獲得!

 春季高校野球の県大会が開幕しました。磐田球場では浜名が5点差をひっくり返して11対8で勝利。主将の井岡睦海(3年)の投打による活躍で、10年ぶりとなる夏のシード権を獲得しました。
 
04191_20250419201801 富士東が3点リードで迎えた8回でした。浜名は2点を返すと、さらに1死二三塁で打席には3番の井岡を迎えます。4球目のストレートを振り抜くと、打球はライトスタンドに一直線。逆転3ラン本塁打となりました。「ホームランを狙っていました。少しこすった感じでしたが、いったと思いました」。一振りで決めた見事な一発でした!
 打つだけではなく、今日は投手としても粘りの投球を見せました。先発した身長190センチの注目右腕・松下紘也(3年)が2回に5失点。投球練習することなく、急遽ファーストからマウンドに上がります。「アイツ(松下)がダメなときは、自分が助けないといけないと思いました」。1週間前に最速となる139キロを計測。そのストレートを中心に気持ちを前面に出し、3回からの7イニングを3失点にまとめました。
 「春は東海大会出場、夏は甲子園が目標です」と力強く話す井岡。浜名にとっては勢いづく大きな1勝となりました。
  一方、あと一歩及びませんでしたが、42年ぶりに県大会に出場した富士東も夏に向けて楽しみなチーム。なかでも印象的だったのが打線を引っ張るトップバッターの市川諒(3年)です。二塁打2本を含めて5打席の全てで出塁。さらに盗塁も3つ決めるなど、野球勘のある選手でした。(編集部・栗山)

<写真/逆転本塁打を放って本塁に戻ってくる井岡睦海(浜名)>

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2025年4月16日 (水)

【大学野球】専修大・和田琉太が走者一掃のタイムリー&常葉大浜松・田中湊都が好投!

04161_20250416185501  大学野球の春季リーグ戦が全国各地で開幕しています。
 東都大学リーグの2部では専修大の和田琉汰(静岡高出身・1年)が今日の国士舘大戦でスタメン出場。ルーキーながら「3番DH」に抜擢され、3安打3打点の大活躍を見せました。7回には2死満塁の場面から右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打で勝利に貢献。持ち味のパンチ力を存分に発揮しています。この勢いで明日以降も打ちまくってほしいです!
04162_20250416190301 また、今日は静岡リーグも行われました。強風の浜岡球場で好投を見せたのが常葉大浜松キャンパスの田中湊都(静岡学園出身・3年)。静岡大相手にインコースをズバズバとつき、落ちるボールも巧みに操って5回無失点でチームの勝利を手繰り寄せました。
 今月12日の日大国際関係学部戦では7回まで無失点に抑えたものの、悔しいサヨナラ負け。その反省をもとに、ピンチの場面でいかに粘り切ることができるかをテーマに臨んだ今日の一戦でした。2回以外は毎回ランナーを背負う投球。それでも、「ピンチの場面でも自分のピッチングができた」と、きっちりと後続を抑えました。
 今シーズンはオフ期間に取り組んだ成果が出ている様子。「体を強くする」ことが狙いでウエイトトレーニングに力を注いだとのこと。その結果、「力に頼らなくてもいいボールがいくようになった」と手ごたえを掴んでいました。(編集部・栗山)

<写真上/3安打3打点の和田琉汰(専修大)>
<写真下/5回無失点の田中湊都(常葉大浜松)>

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2025年4月12日 (土)

【浜松西vs浜松北定期戦】注目右腕・柿澤が「由伸フォーム」で進化!

★4月12日 第45回浜松西vs浜松北定期戦 浜松球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松北 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
浜松西 1 0 0 3 0 1 3 0 × 8

(北)大石、水谷、花井-間渕
(西)柿澤、松下、安間、田川-増田
▽二塁打=山上(西)

 第45回を迎えた浜松西と浜松北との定期戦。昨年に続き浜松西が勝利しました。

04121  浜松西の先発は注目の柿澤匡人(3年)。今日は初回から走者を背負いながらも、4回を投げて無失点に抑えました。試合後は「ボール先行になってしまい、自分で自分を追い込むピッチングになってしまいました。今日は40点です」と反省していた柿澤。それでも昨秋に比べ、ワンランクアップしている姿を見せてくれました。オフ期間に佐藤光監督と取り組んだのがフォームの矯正。並進運動のスピードを上げることで、球速が138キロまで達し、コントロールもまとまってきたそうです。本人は、「身長が近い山本由伸選手(ドジャース)を参考にしました」と言っていましたが、そのフォームはもちろん、ホームベース上での球の伸びが似ているなと感じました。
 打線は初回に先頭・山上琉(3年)の二塁打を足掛かりに1点を先制。4回にも打線がつながって3点、6回と7回にも加点して、計8得点を挙げました。
 春の大会は初戦で掛川東と対戦し、延長10回タイブレークの末に敗退したものの、投打のバランスが良いチーム。県の上位に食い込む力を秘めているだけに、夏のダークホースになる予感がありました。(編集部・栗山)

<写真/4回を無失点に抑えた柿澤匡人(浜松西)>

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2025年4月 6日 (日)

【春季高校野球】桐陽、7回コールド勝ち 鈴野が好投を見せる

 今日は春季県高校野球県予選の上位決定戦が行われました。昨年、センバツの「21世紀枠」県推薦校に選ばれた桐陽は沼津商と対戦。投打が噛み合い、7対0で7回コールド勝ちを飾りました。

04061_20250406191201  先発の鈴野佑月(3年)は7回を内野安打2本に抑える好投を見せました。オフ期間のトレーニングの効果で最速が5キロ上がり、シーズン明けに136キロを計測。「軽く投げても球が伸びるようになってきた」と成長を感じ、この春はエースナンバーを背負っています。今日はそのストレートの走りが今一つと感じるや、変化球主体の投球に切り替えるクレバーさも発揮。雨の降る悪条件の中、四球は1つと制球も安定し、新井晶登監督は「期待通り、持ち味を発揮してくれた」と評価していました。
 桐陽は昨秋ベスト8進出の立役者となった右腕・望月佑哉(3年)に加え、この鈴野が一本立ちしたことで2本柱を形成。一方の打線は今日の試合で1番・鈴木陸翔温(2年)と4番・鈴木琉樹空(3年)の「鈴木兄弟」がともに3安打を放つなど上り調子。春のチーム目標である「県ベスト4」に向けて、形が整ってきている印象でした。(編集部・栗山)

<写真/7回を2安打に抑えた鈴野佑月 (桐陽)>

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2025年4月 5日 (土)

【春季高校野球】加藤学園の山田晃太郎が自己最速更新146キロで17奪三振!

 春季高校野球は本日、県予選の敗者復活戦が行われ、県大会に出場する40校が出そろいました。

富士/知徳/沼津商/桐陽/御殿場南/御殿場西/三島南/日大三島/富士東/静岡商/静岡/静清/藤枝東/島田樟誠/駿河総合/東海大静岡翔洋/浜松工/磐田西/浜松商/聖隷クリストファー/磐田東/掛川西/浜松湖北/浜名/磐田南/浜松北/星陵/加藤学園/富士市立/誠恵/静岡学園/科学技術/島田工/清水東/掛川東/浜松城北工/浜松南/袋井/浜松日体/常葉大菊川

04051_20250405173701  愛鷹球場では、加藤学園のエース・山田晃太郎(3年)が快投を見せました。
 しなやかな腕の振りから、初回にいきなり144キロをマークすると、2回には自己最速となる146キロを計測します。5回をわずか1安打に抑えると、6回の1死満塁のピンチではギアを上げて連続三振にきってとります。最終的には8回を投げて17奪三振をマーク。チームもコールド勝ちで県大会出場を決めました。
 昨秋は県大会出場を逃していた加藤学園にとって、夏に向かう意味でも負けられなかった試合。その中でエースとしての役割を果たし、「自信になりました。県大会でも自分が全部先発して最後まで投げ切るつもりです」と力を込めていました。(編集部・栗山)

<写真/チームを勝利に導いた山田晃太郎(加藤学園)>

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2025年4月 4日 (金)

【JABA静岡大会】ヤマハが7回コールド勝ち 沢山優介が存在感、森川凌も躍動! 

 JABA静岡大会の2日目。ヤマハが明治安田を7回コールドで下しました(7対0)。
04041_20250404174201  先発を任されたのは4年目の沢山優介。「1イニング1イニングを全力で投げた」と語る沢山は、持ち味の角度あるストレートを武器に、5回1安打無失点の好投を見せました。許した安打は初回の先頭打者のみ。制球力と変化球の精度が上がった印象で、危なげのない投球でした。昨年のドラフトでは9球団から調査書が届くも指名漏れ。沢山は「もちろん、そこは意識している。しっかり勝てるピッチャーになりたい」と意気込みを語ってくれました。
 打線ではルーキー・森川凌が3安打2打点の活躍。4番打者として初回にバットを折りながらレフト前にタイムリー、2回にはセンターオーバーのタイムリー二塁打を放つなど定評のある打撃力を発揮しました。持ち味は力強い振りからの長打。申原監督が「ボールの見送り方がいい」と話すように、しっかりと球を見極めた上で、自分のスイングができていました。

04042  一方、明治安田は、「9番レフト」で静岡高出身の齋藤來音が凱旋出場。2打数無安打に終わりましたが、2打席目のセンターフライはしっかりとボールをとらえていました。ルーキーイヤーの昨年は社会人野球のレベルの高さに苦しんだ部分もあったそうですが、今年は春先から出場機会が増え、「感覚を掴みかけてきている」と少しずつ手ごたえを感じている様子でした。昨年の都市対抗の本大会は途中出場のみ。「今年は東京ドームで試合に出場できるように」と強い意志を見せていました。(編集部・栗山)

<写真上/3安打2打点の活躍で勝利に貢献した森川凌(ヤマハ)>
<写真下/静岡高、慶応義塾大を経て社会人でプレーする齋藤來音(明治安田)>

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