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2025年7月

2025年7月31日 (木)

【県中学総体】浜岡・御前崎中が頂点に!注目選手も紹介

 7月24日から29日にかけて、第78回静岡県中学校総合体育大会軟式野球部の部が開催されました。優勝の御前崎中・浜岡中の合同チーム、準優勝の浜松開誠館中が8月5日から愛知県・稲沢市で行われる東海大会に出場します。

<準決勝>
浜松開誠館中 5-2 掛川西中
浜岡・御前崎中 5-3 常葉大橘中

<決勝>
浜岡・御前崎中 3-2 浜松開誠館中

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07312  頂点に立ったのは浜岡・御前崎中。決勝では1点を追う展開の6回、4番・殿岡敬二郎のタイムリー三塁打などで逆転に成功しました。投げては2年生の髙橋蒔瑞が初回の2失点以降は粘り強く投げて得点を許しませんでした。浜岡中の3年生が中心となり、チームワークの良さで掴んだ初制覇。主将の殿岡は「目標にしてきた県制覇ができてすごく嬉しい。全員野球で1日でも長く、このチームで野球がしたい」と東海大会でも旋風を巻き起こしてくれそうです。

07313  ここから今大会は通して注目した選手を紹介していきます。まずは、浜松ナンバーワン捕手との呼び声が高い三方原中の金森幹太。シートノックから、そのスローイングの柔軟性に目を奪われました。二塁送球は7、8割の力でも、ベースに向かってスッと伸びていきます。初戦は2四死球と相手に警戒されながらも、最後の第4打席で左中間への三塁打。身長181センチの体をバランスよく操り、走り姿が絵になります。スター性も感じさせる逸材です。
 同じ捕手では牧之原・吉田中の榛葉脩真も気になった存在です。初戦の第1打席、レフトへ鋭い打球を放つと、相手の守備が後逸する間に一気に本塁へ。続く第2打席ではセンター前安打で一気に二塁へ。とにかくスピード感がありました。
07314  投手では志太ナインBBCの横山舜弥、浜松開誠館中の嵐田優聖を挙げたいです。横山はここまで故障に苦しんできましたが、パワー系の投手で、伸びしろも十分。指にかかったときのストレートは絶品でした。嵐田は同チームに絶対的エースの好左腕・山下伶能がおり、右翼を守ることが多いのですが、投手としての将来性を感じました。腕が振れる本格派タイプ。181センチの長身から投げ込むストレートは、ちゅ~るスタジアム清水のスピード表示で、129キロを計測していました。
 その嵐田を上回る130キロをマークしたのが常葉大橘中の野村僚太です。勢いのあるフォームから伸びのあるストレートを投げ込んでいました。準決勝では打ち込まれ、試合後は悔し涙が止まりませんでしたが、この経験はきっと高校でも生きてくるでしょう。
 もう一人、気になったのは三島南中のモレノグシ・ホセ・セバスティアン。重量感のあるボールが印象的で、今後の成長が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/上から初優勝を飾った浜岡・御前崎中の選手たち、優勝の瞬間は歓喜の輪ができる、金森幹太(三方原中)、嵐田優聖(浜松開誠館中)>

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2025年7月28日 (月)

【夏の静岡大会】聖隷クリストファーが初優勝!悲願の甲子園出場へ

★7月28日 第107回全国高等学校野球選手権静岡大会 草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖隷クリストファー 2 0 0 1 0 0 0 0 0 3
静岡 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

(聖)髙部-武智
(静)吉田、鈴木颯-石垣

▽三塁打=谷口(聖)
▽二塁打=河原(聖)

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07282_20250728183901  聖隷クリストファーが春夏通じて、初の甲子園出場を決めました。
 初回、2死一二塁から5番・谷口理一のタイムリー三塁打で2点を先制。さらに4回には1番・大島歩真のタイムリーで1点を追加します。投げてはエース・髙部陸が球場のスピードガンで146キロを計測したストレートと変化球のコンビネーションが冴え渡り1失点完投を飾りました。
 2017年秋より指揮をとる上村敏正監督にとっては通算8度目の甲子園。昭和(浜松商)、平成(掛川西)、令和(聖隷クリストファー)の3元号でそれぞれ違う高校を導きました。試合後は「やっといけました」と安堵の表情を浮かべ、07283_20250728184401 「長いようであっという間の9年間でした。各年代、それなりに頑張ってみんないい結果を出してくれて、それがあったから、今、この子たちが勝てたんじゃないかと思います」と感慨にふけっていました。
 夏の甲子園は8月5日開幕。甲子園デビューする髙部は「気持ちを前面に出して思い切ってプレーしたいです」と新たな舞台への挑戦に胸を高鳴らせていました。(編集部・栗山)

<写真上/甲子園出場を決めた聖隷クリストファーの選手たち>
<写真中/最後の打者を打ち取り、ガッツポーズを作る聖隷クリストファーの髙部陸>
<写真下/チームを初の甲子園出場に導いた聖隷クリストファーの上村敏正監督(右)>

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2025年7月26日 (土)

【夏の静岡大会】聖隷クリストファーと静岡高が決勝進出!

 夏の静岡大会。準決勝が行われ、聖隷クリストファーと静岡高が決勝進出を決めました。

<準決勝>
聖隷クリストファー 4-0 藤枝明誠
静岡高 1-0 東海大静岡翔洋

07261_20250726174201  第1試合は、聖隷クリストファーが2回、5番・谷口理一の三塁打を足掛かりに先制。先発の上田一心が5回無失点の好投を見せました。6回にはエースの髙部陸が登場。唸りを上げるストレートにキレのある変化球を織り交ぜ、いきなり6者連続三振を奪います。さらに7回には自らタイムリーを放ち、投げては9回まで無安打に抑える圧巻のピッチング。聖隷クリストファーは2年連続の決勝進出を決めました。 
 「昨夏の悔しさを胸に、甲子園に行くことだけを考えてきた」という髙部は、決勝戦に向け「一戦必勝の気持ちで戦い抜く」と力強く誓っていました。

07262_20250726174201  第2試合は、静岡高の吉田遥孔と東海大静岡翔洋の小松原健志、両左腕による投げ合いとなりました。先制したのは静岡高。3回、7番・寺田琳太郎の三塁打と9番・吉田の二塁打で1点を先取します。吉田は前半、走者を背負いながらも「気持ちで抑えた」と振り返り、5回まで無失点の粘投。投球内容が変化したのは6回から。クーリングタイム中に池田新之介監督と「軸足のタメを作り、体の開きを抑える」という修正点を確認したことで、後半の4イニングは一変。1本の安打も許さぬ完璧な投球を披露しました。
 決勝戦の相手は、昨夏の準決勝で敗れた聖隷クリストファー。吉田は髙部との対戦を前に「一個下なので絶対に負けられない。全力で勝ちにいく」と闘志を燃やしていました。(編集部・栗山)

<写真上/7回にタイムリーを放ってガッツポーズの髙部陸(聖隷クリストファー)>
<写真下/9回、最後の打者を抑えて喜ぶ吉田遥孔(静岡)>

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2025年7月22日 (火)

【夏の静岡大会】吉田遥孔「今までで一番楽しかった」日大三島・小川秋月に投げ勝つ

 夏の静岡大会。ベスト8が出そろい、24日の準々決勝は以下のカードとなりました。

<草薙球場>
御殿場西vs聖隷クリストファー
桐陽vs東海大静岡翔洋

<ちゅ~るスタジアム清水>
静岡商vs静岡高
藤枝明誠vs富士東

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07221_20250722185901 静岡高・吉田遥孔、日大三島・小川秋月。好投手を擁する両チームの対戦となった4回戦の注目カードを制したのは静岡高でした(5対3)。
 「相手は自分よりいいピッチャー。気持ちで負けないようにした」と吉田。4回に自らのミスで2点を献上するも、その後は気迫を前面に出した投球で相手打線を封じ込めました。8回に味方打線が逆転に成功。そして、9回は2死一二塁のピンチを迎えましたが、最後はこの日タイムリーを放っている強打者の渡邉景唯をセカンドゴロに抑え、力強くガッツポーズを作りました。小川との投げ合いを終え、「今までで一番楽しかった」と振り返った吉田。「今日の勝ちを次につなげていきたい」と気持ちを込めていました。
07222_20250722190201  小川も負けていませんでした。145キロ前後のストレートが唸りを上げ、7回まで1失点に抑えました。8回は味方のミスから連続タイムリーを許して4失点。「自分が粘り切れなかった。相手の方が一枚上。最後まで自分のスタイルを変えずに、やり切ったので悔いはない」と胸を張り、将来に向けては「チームを背中で引っ張れる大エースになる」と新たな誓いを立て球場を後にしました。(編集部・栗山)

<写真上/終了後、お互いの健闘をたたえて抱き合う吉田遥孔(静岡高)と小川秋月(日大三島)>
<写真中/最後の打者を抑えて吠える吉田>
<写真下/力強いストレートを武器に力投した小川>

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2025年7月20日 (日)

【夏の静岡大会】東海大静岡翔洋が4回戦へ!「絶対に点を獲らせない」小松原の覚悟が呼んだ逆転劇

 夏の静岡大会3回戦。東海大静岡翔洋が常葉大橘を相手に逆転勝ちし、4回戦進出を決めました。
07201_20250720182201  試合の流れを変えたのは、エース左腕の小松原健志でした。0-3と劣勢の中、6回1死三塁の場面でマウンドへ。「ここは絶対に点を獲られてはいけない」と気持ちを前面に出し、2者連続三振を奪ってピンチを切り抜けます。するとその裏、味方打線が1点を返し、さらに8回には一挙4点を奪って逆転に成功しました。
 小松原は7回から9回までの3イニングもパーフェクトに抑える力投。力強いストレートに加え、スライダーとカーブも冴え渡っていました。実は、この1週間ほど状態はあまり良くなかったそうです。ただ、昨日の投球練習で最後の6球で感覚を掴んだとのこと。「背中に体重がかかりすぎていたので、上半身を前傾するイメージで投げたら良くなりました」と話してくれました。4回戦の相手は、昨秋と今春に敗れている常葉大菊川。優勝候補を相手に、どんな投球を見せてくれるのか注目です。
 一方、常葉大橘はプロ注目の秋山創大が7回途中から登板しましたが、3失点を喫して悔しい結果に。試合後は「エースのピッチングができなかった」と涙が止まりませんでした。卒業後は大学に進学予定。「自分のピッチングができるようにやっていきたい」と4年後のプロを目指していくとのことです。将来性豊かな本格派左腕。大きな伸びしろを残し、高校野球に幕を閉じました。(編集部・栗山)

<写真/最後の打者を抑え、渾身のガッツポーズを作る小松原健志(東海大静岡翔洋)>

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2025年7月19日 (土)

【夏の静岡大会】掛川西、タイブレークの死闘制す!

 夏の静岡大会3回戦。昨夏優勝校の掛川西が苦しみながら3回戦を突破しました(5対2)。
07191_20250719180701  1対1で試合は延長10回タイブレークへ。掛川西は表の攻撃で無得点。その裏、1死満塁という絶体絶命のピンチを迎えます。ここで、この回からマウンドに上がった杉崎蒼汰が「苦しかったけど、プラスの気持ちで投げた」と冷静にショートゴロと三振で切り抜けます。すると直後の11回、2番の桑原拓海が「準備していた」ときっちりスクイズを成功させると、4番・西村駿斗のタイムリーなどで打線がつながり、一挙4点を挙げました。
 この試合で大石卓哉監督が「勝利の立役者。流れを引き寄せてくれた」と称えたのが、2番手でマウンドに上がった加藤瑞己です。5イニングを投げて許した安打は8回の2本のみ。コントロールが良く、緩急自在の投球を見せました。

07192_20250719180801 一方で、掛川西を土俵際まで追い詰めた城南静岡の戦いぶりも素晴らしかったです。エース左腕の中込皇絆が延長10回まで被安打2。バックも再三好守で盛り立てました。中込は11回に力尽きましたが、最速139キロのストレートとスライダーが冴え渡り、「今まで野球をやってきた中で一番楽しい試合で、100点満点の投球でした」と振り返りました。大学でも野球を続けていくとのこと。この経験を次のステージで生かしてほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/延長10回のピンチをしのいで力強くガッツポーズを作る杉崎蒼汰(掛川西)>
<写真下/力投を見せた中込皇絆(城南静岡)>

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2025年7月13日 (日)

【夏の静岡大会】知徳が3点差逆転で3回戦へ「辻村の美技が流れ呼ぶ!」

 掛川球場の第2試合は、知徳が3点差を跳ね返して3回戦進出を決めました(4対3)。
 知徳は4回に2つのスクイズなどで同点に追いつき、5回に4番・近藤央脩がレフトオーバーのタイムリー二塁打を放って勝ち越します。投げては4回から登板した2番手・渡邉大地が力投。9回には一打逆転のピンチを迎えましたが、冷静に投げ抜きました。
07131_20250713183501  試合後、初鹿文彦監督が「このワンプレーが試合を分けた」と振り返ったのが、0対3で迎えた3回の守備です。無死一塁の場面で、磐田東の4番・小林兼輔が三塁線へ鋭い打球を放ちます。これを三塁手・辻村顕信がダイビングキャッチすると、5→4→3の併殺を完成させました。「もし、あれが抜けていれば終わっていた」と初鹿監督。捕っただけでなく、セカンドに正確に送球したところに価値があります。
 「浜松シニア」では公式戦に一度も出場がなかったという辻村ですが、高校入学後は体の成長とともに、とにかくノックを受け続けて実力を伸ばしてきました。遊撃のレギュラーを掴み、この春からはチーム事情で三塁へ。「今日も朝から荒川(顕人)コーチにノックを打ってもらい、それがあのプレーにつながったと思います」と、感謝の言葉を忘れませんでした。この日は、あわや本塁打というレフトポール際への大ファウルも。トレーニングの効果で、パワーもついてきている印象です。
 一方の磐田東は、赤堀佳敬監督が「いい選手になった」と目を細める中畑錦人が、数日前の練習で左手を故障。初戦ではタイムリー二塁打を放つなど攻守のキーマンである3年生を欠く中、「中畑のために勝とう」とチーム一丸で臨んだ試合だったそうです。
 9回、中畑は代打で出場し、きっちりと送りバントを決めました。最後はあと一本が出ず敗れましたが、この悔しさはきっと次のチームに引き継がれるはずです。(編集部・栗山)

<写真/辻村顕信(知徳)>

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2025年7月12日 (土)

【夏の静岡大会】藤枝明誠・杉山健斗が故障を乗り越えて覚醒へ!

 夏の静岡大会2回戦。今春、県予選の初戦で敗退した藤枝明誠が小笠相手に8回コールド勝ちを収めました(10対2)。
07121_20250712173201  光岡孝監督が「彼の覚醒がこの夏のカギ」と期待する杉山健斗が先発。本人が「今日は真っすぐの調子が良かった」と語るように、躍動感あるフォームからグイグイと押す攻めの投球を展開しました。失点した4回を除き、他のイニングは無安打に抑え、5回2失点としっかりゲームメークしました。
 この春から夏にかけて、杉山は苦しい時期を過ごしてきました。4月に左わき腹の疲労骨折が判明し、約1か月間は走ることもできなかったそうです。「このまま復帰できるのか不安だった」という中で、故障の原因の一つと考えられたフォームを地道に修正。スリークオーター気味だった腕の角度を上げたことで、故障明けに球速がアップしました。大会前、最後の練習試合では自己最速となる143キロを計測しています。
 「島田ボーイズ」時代は増田煌太朗(現静岡高)と2枚看板として活躍しました。(当時の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2022/02/post-eaf665.html)。高校は別々になりましたが、仲間でありライバルでもある増田は、この2年半、ずっと気になる存在だったそうです。「最後の夏は煌太朗と一緒に投げたい」と力を込める杉山。その可能性があるのは決勝戦のみ。そこまで腕を振り続けます。

07122_20250712173401  一方、小笠は県屈指の遊撃手としてプロも注目する榑松智大が「1番ショート」で出場しました。劣勢の中、3回途中からマウンドへ。5回からの3イニングは無失点に抑えたものの、計7安打を浴び5失点。「気持ちが優先してしまった。悔しいです」と唇を噛んでいました。
 それでも最終打席では、落ちる系のボールを技ありでレフト線へ運び、バント処理でも鮮やかなフィールディングを披露するなど、随所で能力の高さを発揮。「ここぞの場面で一本を出して、守備では安心感を与えられる選手になりたいです」。卒業後は大学に進学予定で、春までは「指導者志望」だった夢も、今は「プロ野球選手」へと変わっています。ここからが本当の勝負です!(編集部・栗山)

<写真上/力投を見せた杉山健斗(藤枝明誠)>
<写真下/8回に二塁打を放ってチームを鼓舞する榑松智大(小笠)>

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2025年7月11日 (金)

【夏の静岡大会】2回戦の主役はこの男だ!③~岩田葵(静岡学園)

 12日、13日はシード校が登場する2回戦が行われます。編集部が注目する第3回の選手は剛腕・岩田葵(静岡学園)です。

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07111_20250711123701 ★初戦で146キロを計測した剛腕
 今年に入って、目覚ましい成長を遂げている右腕だ。
 沼津高専との初戦では、6回から登板。静岡学園は前半に4点のリードを奪っていたが、5回に一挙6点を許して逆転される展開となった。「流れを変えたい」とマウンドに上がったものの、力みから思うような投球ができなかった。本人は「6、7割の力しか出せなかった」と反省。それでも4回を投げ1失点、6三振を奪って、9回には自己最速となる146キロを叩き出した。 
 長谷川直樹監督によると、飛躍のきっかけは昨年秋の敗戦だったという。県大会3回戦で桐陽と対戦し、先発した岩田は2回で6安打4失点と打ち込まれ、無念の降板。「そこからですね。考え方が変わって、取り組みにも変化が出てきました」(長谷川監督)
 自分のことだけでなく、周囲を見ながら研鑽を積む中で、自然とレベルも上がっていった。さらにオフシーズンには肋骨を骨折。ケガの功名で、投球練習ができない分、下半身を重点的に鍛えることができ、しっかりとした土台が出来上がった。今春の県予選では2日連続で好投を見せ、県大会出場に大きく貢献。球速も140キロ台前半までアップした。

07112_20250711123701 ★プロ野球選手を目指して
 5月からは2回に渡り、千葉県市川市にある「株式会社ネクストベース」を訪問。科学的なアプローチから投球フォームのアドバイスをもらい、自分に合ったトレーニング方法も学んだ。投げるごとに球速は1キロずつ上がり、夏の1週間前には145キロを計測。この夏の目標である「150キロ」も、決して夢物語ではないところまできている。
「スピードは県でナンバーワンになることが目標です。三振を奪って、チームにいい流れを持ってこられるピッチングがしたいです」。
 NPB2球団のスカウトも視察に訪れており、「この夏次第で志望届を出すか決めたい」と現段階では進路を一旦保留しているが、プロを目指す思いに変わりはない。
 心技体が充実し、今がまさに伸び盛り。2回戦以降も目が離せない存在となりそうだ。

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◆岩田葵 (いわた・あおい)
2007年11月8日生まれ、静岡県静岡市出身。7歳のときに「静岡駿河野球スポーツ少年団」で野球を始める。捕手で県大会出場。長田西中時代は「静岡葵ボーイズ」に所属。高校では1年秋から登板。今夏はエースナンバーを背負う。176cm81kg、右投右打。

<写真上/2回戦に向けて調整する岩田>

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2025年7月10日 (木)

【夏の静岡大会】2回戦の主役はこの男だ!②~小林泰之(御殿場南)

 12日、13日はシード校が登場する2回戦が行われます。編集部が注目する第2回の選手は好投手・小林泰之(御殿場南)です。

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07101_20250710120401 ★再登板で試合を締める
 肩甲骨周りが柔らかく、腕の振りの速さが特徴的な最速137キロ右腕。諏訪部尚紀監督も「球速が将来的に5キロから10キロ速くなる可能性がある」と語り、その伸びしろに期待を寄せる。 
 相良との初戦は先発。キレのあるストレートとスライダーを武器に、8回3失点の力投を見せた。7点差で迎えた9回裏、一塁に回ったが、3点差まで詰め寄られると再びマウンドへ。「自分がエースとしてチームを救わないといけない」と、気迫を前面に押し出して、遊撃ゴロと右翼フライに打ち取り、力強く吠えた。
「ちょっと暑さがヤバかったんですけど、スタンドを見たら、たくさんの生徒が応援してくれていて。それに感謝して投げました」
 試合後、汗をぬぐいながらそう話した。

07102_20250710120401 ★春は掛西相手に好投!
 「御殿場ボーイズ」時代は主に三塁手で、高校入学後に本格的に投手へ転向。球速が一気に伸びたのは2年冬から春にかけてだった。 オフシーズン前半は「的を射たトレーニングができていなかった」と伸び悩み感があり、年が明けてからトレーナーと相談しながらメニューを大幅に変更。特に意識したのは走り方だった。「走り方が汚いと、どれだけトレーニングしても無駄に疲れるだけで、変なところに筋肉がついてしまう」と、ランニングフォームを見直したという。すると、足が速くなったと同時に練習試合が解禁された直後、137キロを計測した。前年秋から10キロのアップだった。
 迎えた春の県大会初戦では昨夏甲子園出場の掛川西を2失点に封じる好投。「抜ける感覚が嫌であまり投げてこなかった」というチェンジアップも駆使し、自信を掴んだ。しかし、その直後の練習試合。3球目を投げた際に右手中指に異変が走る。
「急にピキンってきて。投げたら痛いし、力も入らないし」
 そこから必死に治療に励み、夏に間に合わせた。目標はベスト8進出だ。
「大会中が自分たちが一番成長できる期間。周りへの感謝を忘れずに、どんどん強いチームを倒していきたい」
 その目はギラギラと燃えている。

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◆小林泰之 (こばやし・やすゆき)
2007年6月12日生まれ、静岡県御殿場市出身。小学2年時から野球を始め、「御殿場ファイターズ」でプレー。御殿場中では「御殿場ボーイズ」に所属して主に三塁手を務めた。高校入学後、1年夏からベンチ入り。174cm70kg、右投右打。

<写真上/夏の初戦。最後の打者を打ち取って喜びを表現する>

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2025年7月 9日 (水)

【夏の静岡大会】2回戦の主役はこの男だ!①~青木瞳真(浜松湖東)

 12日、13日はシード校が登場する2回戦が行われます。そこで編集部注目の選手を今日から3回に渡って紹介していきます。
 第1回は大型スラッガー・青木瞳真(浜松湖東)です。

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07091_20250709101301 ★攻守に成長中の長距離砲
 グランドはサッカー部とハンドボール部との共用。野球部が使用できるスペースは内野と左翼側の一部分のみ。そんな中、2週間前に父母会の手作りで一塁側に完成したのが鳥かごケージだった。以前は大会前になると、野球部員でバッティングセンターに通っていた。「今までグランドでは前に思い切り打つことができませんでした。実戦に近い速いボールを打てるので、これがあるだけで全然違います」
 そう嬉しそうに話すのは浜松湖東の主砲を務める青木瞳真だ。堂々とした体格から豪快に振り抜く打撃が持ち味で、今年3月の日大三島との練習試合での本塁打を含め、ここまで通算8本塁打。右の長距離砲として注目を集める。
 07093_20250709101501 中学時代はエースで県大会に出場。高校2年秋からは肩の強さを買われて捕手を務めていたが、今年4月に岡田弘監督が就任すると、「大型のショートになる可能性を秘める」とその素材にほれ込み、捕手から遊撃へのコンバートを打診。「最初は不安だった」というものの、3か月という短い期間で基礎を徹底的に反復し、着実にレベルアップを遂げた。トレーニングで柔軟性も高まり、今では二遊間や三遊間の打球も巧みに捕球し、強肩を生かして打者をアウトにできるまでになった。 
 スイングの形も修正。岡田監督からの「トップの位置を高く」というアドバイスに耳を傾け、「強く振れるようになった」と手ごたえを感じている。

07092_20250709101301 ★打てるショートを目指して
 夏の初戦は初回に中堅前安打を放ったものの、本人の中では悔しさが残っている。1死一塁のチャンスで回ってきた第3打席。初球の甘い球を見逃し、4球目をあてにいってしまい右翼フライに終わった。「一球で仕留めないといけなかったです。そこが次の課題です」
 次戦の相手はシード校の磐田南。プロも注目する最速145キロ右腕・山田堅正を想定し、完成したばかりのゲージで打ち込んできた。「山田君からホームランを打ちます」と力強く宣言する。 
 高校卒業後は大学でも野球を続けていく予定。憧れの紅林弘太郎(オリックス)のように「打てるショート」を目指していく。

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◆青木瞳真(あおき・とうま)
2007年10月25日生まれ、静岡県浜松市出身。小学2年時に「浜名ヤンキース」で野球を始める。浜名中3年夏はエースを務めて県大会出場。高校入学後、1年夏から公式戦出場。182cm82kg、右投右打。

<写真上/2回戦に向けて打ち込む青木>
<写真中/完成したばかりの鳥かごゲージで打ち込む>
<写真下/守備力も上がっている>

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2025年7月 6日 (日)

【夏の静岡大会】プロ注目・塚田暖琉、夏に間に合わせた! 浜松開誠館が2回戦進出

07061_20250706204601  浜松開誠館が島田商との1回戦屈指の好カードを制して、2回戦進出を決めました(9対5)。浜松開誠館の先発マウンドに上がったのは、最速147キロ右腕の塚田暖琉。この春は右ヒジの故障の影響で登板がなく心配されていましたが、夏の大会には間に合わせてきました。
 3点の援護をもらった立ち上がりの初回、いきなりレフト前安打を浴びたものの、2番打者を併殺打に切って取り、リズムを作っていきます。3、4回で計3失点したものの、5回には自ら2点タイムリーを放ち、存在感を発揮しました。
 球速はプロのスカウトのスピードガンで142キロを計測。4回3失点の内容に、「良くはなかったのですが、いいボールはあったので、それを続けられるようにしていきたいです」と話していました。次戦の相手はシード校の加藤学園。佐野心監督も「あんなもんじゃない」と期待する逸材だけに、さらに状態を上げていってほしいです。

07062_20250706204601  一方の島田商の注目捕手・松浦雄希は3打数2安打を記録。「ここぞの場面で打ちたい」と宣言して臨んだ夏。その言葉通り、7回に先頭打者としてレフト線を破る二塁打、9回にはしぶとくレフト前タイムリーを放ちました。
 捕手としても、一塁走者のリードが大きいと見るや素早く送球。セーフにはなりましたが、持ち味の強肩ぶりを示しました。実は5回に死球を受け、その後は左肩に力が入らない状態だったとのこと。それでも最後までやり切り、試合後は「このチームでやれて良かったです。幸せな時間でしたし、悔いはありません」と清々しい表情でした。
 卒業後は大学進学予定。「1年生からレギュラーを狙うつもりで、しっかりとトレーニングを積んでいきます」と、新たな目標を立てていました。(編集部・栗山)

<写真上/初戦の先発を任された塚田暖琉(浜松開誠館)>
<写真下/左肩に力が入らない中で全力プレーでチームを支えた松浦雄希(島田商)>

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2025年7月 5日 (土)

【夏の静岡大会】スカウト9球団集結! 駿河総合・一ノ瀬は復活の力投、オイスカ浜松国際・大橋はプロ志望表明

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 夏の静岡大会は本日、熱戦がスタートしました。
 駿河総合とオイスカ浜松国際が対戦した掛川球場には、プロ9球団のスカウトが集結。その中で、駿河総合の大型右腕・一ノ瀬太一が完投勝利を飾りました。4回までパーフェクトに抑える抜群の立ち上がり。腰の故障があり、実戦復帰したのは6月21日。それから2週間で調整を進めてきたとは思えないほど指のかかりが良く、ストレート、変化球ともに低めに球が集まっていました。6回に4点を失ったものの、その後は粘り強く投げ抜きました。
 「ギリギリに間に合わせることができて良かった」とホッとした表情を浮かべつつ、まだまだ全開ではなく、この日プロのスカウトのスピードガンでマークした最速139キロも今後、徐々に上がっていくはずです。「テンポ良く、自分のペースで投げていきたい」と次戦に目を向けていました。

07052_20250705195001  一方、オイスカ浜松国際の遊撃手・大橋令和は「3番ショート」で出場。安打は内野安打の1本のみでした。「一ノ瀬くんはスピードと伸びがあり、打ちづらかったです」。初回から足がつりかけていたそうで、3回には両足がつってプレーするのも苦しそうな場面が何度もありましたが、随所に身体能力の高さの片鱗を見せてくれました。試合後は「最後までみんなと笑顔でできてよかった」と涙はなく、前を向いていました。
 進路については「育成でもプロに行きたいです」とプロ志望届を出す予定。「みんなが憧れを抱くような選手になりたいです」と力強く宣言してくれました。

<写真上/粘り強く投げ抜いた一ノ瀬太一(駿河総合)>
<写真下/最後まで笑顔を忘れなかった大橋令和(浜松オイスカ国際)>

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