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2025年8月

2025年8月31日 (日)

【秋季県予選】磐田北、11人で再び逆転勝利!

 選手11人で活動する磐田北が、またしても逆転勝ちを収めました。
08311_20250831232101  24日の県代表決定戦では浜松商を撃破。そして、今日の上位校決定戦でも掛川工を下しました(9対4)。
 0対4とリードを許したまま迎えた8回、まず1点を返すと、9回には1点差まで迫ります。2死満塁から5番・内山颯一郎(2年)がレフトへ逆転タイムリー。「打った瞬間は『よっしゃー!』という気持ちでした」と、二塁ベース上で渾身のガッツポーズを作りました。この回は長短6安打を集中させ、一挙8得点の猛攻。投げてはエースの渡邊將斗(2年)が伸びのあるストレートを武器に粘り強く投げ抜きました。指揮を執る竹下裕和監督も試合後、「すごいの一言」と興奮気味。
 秋の県大会出場は2000年以来2度目。磨いてきた「徹底力」を武器に、どんなミラクルを起こしてくれるのか注目です!(編集部・栗山)

<写真/9回に逆転タイムリー二塁打を放ち、ガッツポーズを作る内山颯一郎(磐田北)>

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2025年8月30日 (土)

【秋季県予選】島田工、創部初の秋県大会へ!

 秋季県大会に出場する40校が出揃いました。

桐陽/富士宮北/飛龍/加藤学園/知徳/日大三島/御殿場西/沼津東/富士市立/富士宮西/三島北/星陵/伊豆伊東/藤枝明誠/静岡学園/静岡商/静岡東/静岡/静岡市立/東海大静岡翔洋/常葉大橘/静清/清水桜が丘/清水東/島田工/浜松城北工/磐田東/磐田北/掛川工/浜松日体/浜松開誠館/浜松工/掛川西/浜松南/常葉大菊川/浜松商/浜松学院興誠/掛川東/袋井/聖隷クリストファー

08302_20250830173701  今日の磐田球場第2試合。敗者復活戦で島田工が遠江総合を5対1で下し、創部初の秋の県大会出場を決めました。
 先制点を許すも、4回に6番・渡部惣(2年)のタイムリーで同点に追いつくと、5回には1番・石川幹太(1年)のタイムリーなどで逆転に成功。投げてはエースの今村陽成(2年)がコーナーを丁寧につく投球で1失点完投を飾りました。主将の髙塚誠翔(2年)を中心に「とにかく歴史を変えよう」と臨んだ秋の大会。島田工を率いる中村匠監督は「よく粘って戦ってくれた」と安堵の表情を浮かべていました。(編集部・栗山)

<写真/3安打の活躍を見せた石川幹太(島田工)>

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2025年8月24日 (日)

【秋季県予選】静清の1年生右腕・米田が快投、藤浪が劇的ランニング弾

 秋季高校野球県予選。島田球場の第2試合、静清と焼津中央の敗者復活戦は息詰まる投手戦となりました。静清が終盤に得点を挙げて3対0で勝利。3年ぶりの県大会出場を決めました。

08241_20250824181901  静清の先発は公式戦初先発となった米田悠斗(1年)。「行けるところまで行こうと思った」と語る通り、立ち上がりから力強い投球を見せます。勢いのあるフォームから投げ込む最速135キロのストレートは角度と球威があり、相手のバットを押し込みます。5回には右手親指がつって一時ベンチに下がったものの、再登板後はスライダーを織り交ぜて投球の幅を広げ、いい意味で力が抜けていきました。8回を投げて許した安打は不運な1本のみ。「気持ちの強さ」を買って起用した長田仁志監督も「県大会に向けて大きな収穫になった」と称える快投でした。
 米田は中学時代、強豪の静岡裾野シニアに所属。当時は投手陣の中で3番手でしたが、高校入学後に登板機会を増やすことで感覚を掴み、今まさに成長期を迎えています。「3年夏には150キロを出してプロに行きたい」と力強く意気込みます。
08242_20250824182301  その米田の好投に応えたのが、「5番ファースト」で出場した藤浪ムサシ(2年)。9回2死一二塁の好機、「ここで決めるしかない」と臨んだ打席で、高めのストレートを捉えます。打球は右翼を越え、二塁を回った時点で三塁コーチャーのジェスチャーを見て確信。全力で本塁まで駆け抜け、劇的なランニング本塁打となりました。藤浪は本来、投手として期待されていましたが、この春に肩を故障し、夏は登板なし。それでも現在は県大会に向けて調整を進めており、「何とか間に合わせたい」と話してくれました。
 一方、焼津中央の古川奈尚(2年)も7回まで静清打線を無失点に抑える好投を披露。身長184センチの長身に加え、安定した制球力を武器にゲームを作りました。来春までに球速が伸びれば、一躍注目を集める存在になりそうです。(編集部・栗山)

<写真/上から米田悠斗、藤浪ムサシ(ともに静清)>

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2025年8月23日 (土)

【秋季県予選】日大三島の右腕・山本詠太 投手転向1カ月で堂々の好投!

 秋季高校野球県予選3日目は裾野球場へ。第3試合は日大三島が星陵を12対2(6回コールド)で下しました。

08231_20250823195201  チームを救ったのは、新エースとして名乗りを上げる山本詠太(2年)です。初回のピンチで緊急登板し、犠飛による1失点に抑えると、2回以降は無失点の好投。「今日はあまり自分のピッチングができなかった」と反省も、リズム良く投げて攻撃の流れを呼び込みました。
 山本が本格的に投手となったのは約1カ月前。北浜中時代は内野手で、3年夏の「浜松選抜」では1番ショートとして活躍しました。それが今は背番号「1」を背負い、堂々とマウンドに立つ姿が印象的です。公式戦初登板となった沼津商との初戦では完封。その試合では自己最速となる139キロを計測しました。一方で本人が自信を持つのは変化球で、どの球種でもストライクを取れるのが強みです。「秋は勝ち上がる中で140キロ中盤までスピードを上げていきたい」と意気込みます。タイプは違えど、先輩・小川秋月の最速(148キロ)に近づけば、変化球もより効果を発揮するでしょう。
 永田裕治監督によると、50m走は5.8秒で駆け抜けるとのこと。身長178センチ、体重65キロとバランスの良い体型に加え、身体能力の高さを考えると、投げるごとに球速が増していくイメージが持てます。さらに制球力やフィールディングの良さ、相手との駆け引きの上手さも兼ね備え、勝てる要素を数多く持つ投手です。
 気持ちの面でも変化があり、今は野手ではなく投手一本で勝負すると決意しました。「1番は誰にも渡したくない。1人で試合を作れる投手になりたい」と県大会に向けて誓ってくれました。(編集部・栗山)

<写真/山本詠太(日大三島)>

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2025年8月19日 (火)

【秋季県予選】市立沼津が継続試合を制す~変則右腕・和田昊大が7回10奪三振の好投~

 秋季高校野球県予選の1回戦。16日に降雨のため継続試合となっていた市立沼津対富士宮東の一戦が、本日、愛鷹球場で行われました。

08191_20250819180101  1回裏から再開された継続試合は、市立沼津が初回から得点を重ね、7回コールド(8対1)で快勝し、代表決定戦へ駒を進めました。
 投打で躍動したのは和田昊大(2年)です。初回に先制タイムリーを放つと、投げては7回1失点10奪三振の好投を見せました。右スリークオーターの角度から、自己最速となる132キロをマーク。低めへのストレートはベース上で垂れることなく、強さがありました。しかも、フォームのリズムが独特。急にボールがピッと出てくるイメージで、打者から見るとタイミングが取りづらいです。
 中学時代は「富士宮シニア」でプレーし、シニア県選抜にも選ばれました。私学を含め約5校から誘いがあったそうです。その中で「試合に出て、チームを強くしたかった」という思いから市立沼津に進学しました。今夏はエースナンバーを背負い、聖隷クリストファーに敗れた4回戦を含め、3試合でマウンドに上がりました。
 自分たちの代となった今秋は、まず「県ベスト16」を目標に掲げています。夏に課題となった立ち上がりの悪さについても、この日は2回まで6人で抑えるなど、改善が感じられました。さらに、夏から秋にかけてフォームを微調整し、1週間ほど前からクイック気味に投げ始めたことで制球が安定したそうです。
 「もともとは淡々と投げていたが、気持ちも前に出るようになってきた」と山下貴大監督も評価しています。身長181センチの長身で、変則フォームから130キロ超のボールを投げ込む貴重な右腕。次戦以降のさらなる成長が楽しみです。(編集部・栗山)

<写真/好投した和田昊大(市立沼津)>

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2025年8月18日 (月)

肩で魅せる大型ショート 浜松学院興誠・門倉眞治朗に注目!

  秋季高校野球県予選2日目は磐田球場へ。注目したのは第1試合に登場した浜松学院興誠の遊撃手・門倉眞治朗(2年)です。

08181_20250818173401 「大型で肩の強いショートがいる」という情報を耳にし、まず秋の段階でチェックしておきたいと思っていました。シートノックから、「来て良かった」と目が釘付けになりました。捕球後のスローイングは、一塁へ向かって一直線に伸びていきます。3年生を含めても、肩の強さだけなら県内トップレベルの遊撃手だと感じました。
 2回の守備ではゴロを一度弾きましたが、すぐに体勢を立て直して素早く一塁送球。しっかりアウトを奪います。2番打者として打撃面は3打数1安打(2四球)。第2打席では鋭いスイングでセンター前へクリーンヒットを放った一方で、本人は「甘い球をとらえ切れなかった」という反省点も口にしていました。
 この日はリリーフとしてマウンドにも上がりました。力みがあったのか制球は安定しませんでしたが、1年秋に記録した最速137キロというストレートには確かな力強さが感じられました。
 高校入学後は1年間投手としてプレーし、その後、他選手の故障をきっかけに2年春から遊撃を本格的に守り始めたとのこと。吉田道監督は「このサイズでショートを守れるのは非常に価値が高い。いずれは三遊間の深い位置からでもアウトにできるような選手になってほしい」と期待を寄せています。
 中学時代は「相模ボーイズ」に所属し、一塁手の控えだった門倉。当時のチームメート・江成大和(聖隷クリストファー)はこの夏、甲子園出場を果たしました。その姿を見て「自分も甲子園に行きたい」という思いが強くなったと言います。 「守備では打球を予測しながら強肩を生かして確実にアウトを取るところを、打撃ではスイングスピードと長打力を見てほしい」と話す門倉。瞬発系の課題などまだ伸ばすべき点はありますが、ここからの1年でどこまで成長するのか。今後も継続して追いかけていきたい素材です。(編集部・栗山)

<写真/門倉眞治朗(浜松学院興誠)>

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2025年8月16日 (土)

【秋季県予選】清水桜が丘が新ユニホームで1勝!

 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会予選が本日開幕しました。

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08162  西ヶ谷球場の第1試合は清水桜が丘が濃いベージュを基調とした新ユニホームで登場し、駿河総合を7対4で下しました。
 先制を許したものの、3回に3番・望月瑛太(2年)の2点タイムリー三塁打などで逆転に成功。5回のピンチからマウンドに上がった佐藤遥海(2年)は「腕を振ってコースに投げきれた」と振り返るように、一球一球声を出し、最後まで投げ切りました。
 夏の大会前には頭部に打球が当たって脳挫傷を負い、わずか1イニングの登板に終わった佐藤。その悔しさから「絶対に俺が抑えてやる」と誓った秋のマウンドでした。夏の大会後は日本航空や、甲子園メンバー外の山梨学院との練習試合を経験し、相手の体つきに動揺しなくなったことも飛躍につながったと話します。182センチの長身から投げ込む力強いストレートとキレのあるスライダーが魅力でした。
 実力校同士の初戦を制した清水桜が丘の松下雄彦監督は、前身の清水市商のOB。この4月からチームを率い、「このくじを引いたときは正直どうなるかと思ったが、よく頑張ってくれた」と試合後の取材で感情をにじませ、目頭を熱くしていました。
 次の代表決定戦の相手は夏の県準優勝校・静岡高。佐藤は「簡単に勝てる相手ではないが、ピッチャー陣が3点以内に抑えて勝負したい」と意気込みます。新ユニホームに込められた「インパクト」を胸に、チーム一丸となって強敵に挑みます。(編集部・栗山)

<写真上/最後の打者を打ち取って、仲間に迎えられる佐藤遥海(清水桜が丘)>
<写真/タイムリー三塁打を放った望月瑛太(清水桜が丘)>

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2025年8月14日 (木)

聖隷クリストファーOB・鈴木一毅(上武大)の挑戦!

 明日、甲子園で2回戦を迎える聖隷クリストファー。先日、上武大でプレーするOBの鈴木一毅(2年)に会ってきました。身長190センチ、体重100キロ超えの体格から放つパワフルな打撃に注目です!

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08141_20250814110901  夏前、髙部陸の取材で聖隷クリストファーを訪れたとき、上村敏正監督が笑みを浮かべながら言った。「上武に行った鈴木は、あそこまで飛ばしたんですよ」
 指さす先は外野のはるか奥。大学で長打を連発する鈴木のパワーは高校時代から片鱗を見せていた。
 中学時代は「横浜南ボーイズ」で控え選手。2軍暮らしで「結果も出なくて…」と振り返る。聖隷クリストファーに進むと、その体格を買われ1年夏からベンチ入り。しかし秋に右肩を故障し、冬には手術。約1年間、ボールを投げられない苦しい日々が続いた。
 復帰した2年秋からレギュラーに定着し、高校通算29本塁打を放った。「聖隷で学んだのは人間性。毎日のゴミ拾いとか、そういう当たり前のことが身についた3年間だった」と振り返る。
 さらなる成長を求め、上武大へ。入学から1年半で体重は90キロから103キロに増量。谷口英規監督から「打席での間」の取り方を学び、打撃が覚醒しつつある。今年は春リーグ後のオープン戦で好結果を残し、6月の大学選手権では先発起用に応え、タイムリーを含む2安打。これが大学公式戦での初安打だった。今はさらにレベルを上げようと、逆方向への力強い打球を打てるよう練習を重ねている。
「秋は明治神宮大会で長打を打って、多くの人に注目される存在になりたいです」
08142_20250814110901  母校・聖隷クリストファーの甲子園初出場も大きな刺激になった。「上村先生の野球が甲子園で見られて嬉しかった」と笑顔を見せる。
 大学通算11本塁打。50m5.9秒の脚力、手術前よりも強くなった肩。まさにポテンシャルの塊。「将来はプロに行きたい」という鈴木の挑戦は、ここからが本当の勝負だ。

◆鈴木一毅(すずき・かずき)
2006年1月17日、神奈川県横浜市生まれ。小学3年時に「並木ジャイアンツ」で野球を始める。中学は「横浜南ボーイズ」に所属した。聖隷クリストファー入学後、1年夏からベンチ入り。2年秋から公式戦に出場し、3年夏は県ベスト8進出。190cm103kg、右投右打。

<写真上/高校時代の鈴木。通算29本塁打を記録した>
<写真下/大学入学後、体が一回り以上大きくなった鈴木>

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2025年8月11日 (月)

静岡大のサブマリン・長澤煌介、「このレベルでも通用する」収穫のマウンド

 昨日は群馬県の伊勢崎市に向かい、上武大と静岡大のオープン戦を取材しました。

08111_20250811091701  静岡大は序盤に失点を重ねる展開でしたが、5回からマウンドに上がった御殿場南出身の長澤煌介(2年)が存在感を発揮しました。不運な当たりはあったものの、打者のタイミングを外し、持ち味の打たせて取る投球を披露。「自分の思い通りの投球ができ、このレベルでも通用するんだと分かった」と収穫を口にしました。
 この試合は、長澤にとって特別な思い入れのある舞台でした。昨年の上武大戦では、ベンチから荒巻悠(現巨人)の2本塁打を目撃。それ以来、「このレベルの打者に投げてみたい」という気持ちを抱き続け、今回の登板に臨み、結果を残しました。
 高校時代はチームを49年ぶりの夏4回戦進出に導いたサブマリン右腕。大学に入ってからは、ストレートの球速が約10キロアップし、変化球の精度も向上。今春のリーグ戦では3試合に登板するなど順調に成長しています。ただし、5月4日の静岡産業大戦では先発を任されながら緊張から制球を乱す悔しい経験も。秋に向けて「任された場所で、勝利のために精一杯投げたい」と意気込みます。

08112_20250811092301  一方、上武大は6番手で知徳出身の貴船蒼一郎(4年)が登板。制球に苦しみながらも、150キロを計測するという指にかかったストレートの強さには目を見張りました。久しぶりに投げる姿を見ることができ、嬉しい取材となりました。(編集部・栗山)

<写真上/アンダーから持ち味を発揮した長澤煌介(静岡大)>
<写真下/力強いストレートが武器の貴船蒼一郎(上武大)>

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2025年8月 7日 (木)

【静岡県中学親善大会】静岡A選抜が優勝!

★8月6日 第42回静岡県中学親善野球大会 決勝戦 草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
島田  0 0 0 0 0 0 1 1
静岡A 0 1 1 0 0 0 × 2

(島)伊藤摑、渡辺-伊藤徹
(静)中西、野村-鍋田

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 第42回静岡県中学親善大会の決勝戦は、島田選抜と静岡A選抜の対戦となりました。静岡A選抜は2回、4番・鍋田漣(安東中)、5番・郡司雄太(常葉大橘中)の連続二塁打で先制。さらに3回にも1点を加え、試合の主導権を握ります。
 先発の左腕・中西凱輝(中島中)は、「思い通りのピッチングができた」と語るように、持ち味である丁寧な低めへの投球で6回まで1失点の好投を見せました。 
08072_20250807113201  そして迎えた7回、準決勝で5回1失点の好投を見せた野村遼太(常葉大橘中)が登場。1点を失い、なおもピンチを背負いましたが、最後はセンターフライに打ち取り、両手を高く掲げて勝利の喜びを爆発させました。
 県中学軟式屈指のサウスポーとして注目される野村にとって、今大会は雪辱のマウンドでもありました。中学総体の準決勝では打ち込まれての敗退。それから約1週間、左腕の使い方などフォームを見直し、脱力を意識しながらも伸びのあるストレートを追求してきたと言います。 「高校に行ったら、聖隷クリストファーの髙部(陸)さんのように、気持ちで抑えられるピッチャーになりたい」。その瞳はすでに次のステージを見据えていました。
08073_20250807114201  タレント揃いだった今年の静岡A選抜。強肩強打の鍋田はキャッチャーらしいキャッチャー、剛腕タイプの山本隆馬(中島中)は準決勝で132キロを計測、スラッガーの増田龍之助(静岡東中)が準決勝で草薙球場のレフトスタンドに放り込み、外野手の中村向揮(安東中)はシートノックから野球センスが溢れ出ていました。

 一方の島田選抜は最終回に牧野優月(島田二中)、原碧春(初倉中)の安打などで意地を見せ、守備の堅さも光っていました。(編集部・栗山)

<写真上/優勝した静岡A選抜の選手たち>
<写真中/決勝戦で快投した中西凱輝(中島中)と抑えでマウンドに上がった野村遼太(常葉大橘中)>
<写真下/準決勝で本塁打を放って喜ぶ増田龍之助(静岡東中)>

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2025年8月 5日 (火)

静岡県中学親善大会が開幕しました!

 第42回静岡県中学親善野球大会が本日、開幕しました。富士球場の第1試合は磐周選抜・村松和飛(磐田東中)、富士選抜・渡邉涼介(岳陽中)の注目の右腕同士による投げ合いとなりました。試合を優位に進めた磐周選抜は最終回に、2番・星屋拓海(周南中)がライトスタンドに2ランを放ってダメ押し。その裏、2点差に詰め寄られるも、最後は畑中陽七太(森旭が丘中)が締めて、8対6で勝利しました。

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08052_20250805190901  富士選抜は敗れたものの、俊足好打の1番・中島脩磨(吉原三中)が2安打と気を吐き、投手から三塁に回った渡邉の鋭いスイングも目を引きました。大会は明日、決勝トーナメントと三位決定トーナメントが行われます。詳細はこちらから→ https://shizushin.exblog.jp/(編集部・栗山)

<写真上/ライトスタンドに一発を放って本塁に還ってくる星屋拓海(周南中)>
<写真下/ライト方向に鋭い打球を放った渡邉涼介(岳陽中)>

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2025年8月 4日 (月)

悔しさをバネに、北陸の舞台で輝く――富山国際大・佐野淳之介(星陵出身)の覚醒

 今年6月の全日本大学選手権で、北陸リーグの強豪・福井工大が準優勝を果たしました。その同じリーグに所属し、この春、1部に昇格した富山国際大で活躍する県出身選手がいるという情報を聞きつけ、先日、本人に会ってきました。

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08041_20250804185701  星陵出身の佐野淳之介(4年)。「富士シニア」では控え捕手で、高校は3年夏に一塁手のレギュラーとして出場しましたが、初戦でコールド負け。自身も3打数0安打に終わる。「夏前にファーストの選手がケガをして、その穴埋めで出た感じで。他の選手と比べたら、大したことのない選手だったと思います」と振り返る。
 大学でプレーを続けたいと思ったのには2つの理由があった。1つは父・康太朗さんの存在。野球を始めたときから、「大学野球は華がある。そこでやる姿を見たい」と言われ、心に刷り込まれていた。もう1つは、高校野球をやり切れなかったという悔しさだった。「だから大学ではとにかく試合に出たいと思い、父と一緒に全国の大学を探しました」。全国各リーグにおいて、1部と2部を行き来しているチームに照準を定め、ピタリと当てはまったのが富山国際大だった。
 大学入学後は1年春からリーグ戦に出場。その年の秋からレギュラー捕手としてマスクをかぶってきた。この3年半での一番の成長ポイントは肩だ。キャッチボールから低い送球を意識し、風呂場では桶を使ってスナップを強くして、2塁送球タイムは1.9秒台まで上がった。「自分はずば抜けているものがないのですが、スローイングでもバント処理でも、無駄なミスが少ないことが持ち味だと思います」。
 さらに打撃面も飛躍した。この春は打率.400をマーク。金沢工業大とのプレーオフでは1対2で負けていた9回裏、二死から同点に繋げる二塁打を放ち、その後の入れ替え戦(対富山大)でも安打を量産した。
08042_20250804185901   その活躍が評価され、北陸大学野球連盟選抜に選出された。7月6日に行われた北陸地区社会人選抜選手との「第14回北陸アマチュア野球オールスター戦」に出場。安打も記録する一方で、「1部の選手は三振するにしてもスイングが速いし、レベルの違いを感じました」と刺激を受けた。
 5季ぶりとなる1部昇格。秋のリーグ戦に向けて、こう意気込みを語る。「大学で野球を続けて本当に良かったです。何より楽しかったです。秋はその積み重ねてきたすべてを出して、ベストナインを狙います。もちろん、福井工大にも勝ちたいです」。
 野球人生の集大成と位置付ける秋が、もうすぐ始まる。

◆佐野淳之介(さの・じゅんのすけ)
2004年2月12日生まれ、静岡県静岡市出身。小学2年で野球を始め、4年時から「焼津リトル」に所属。中学時代は「富士シニア」でプレーした。星陵では3年夏に背番号3。大学入学後、1年春からリーグ戦に出場し、今春は2部の敢闘賞を獲得した。169cm63kg、右投右打。

※プレー写真=本人提供

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2025年8月 3日 (日)

【ヤマハVS中央大】原崎&新妻の静岡バッテリーが先発&相羽が存在感を示す!

  ヤマハと中央大のオープン戦が昨日、ヤマハ豊岡グランドで行われました。

★8月3日 オープン戦 ヤマハ豊岡グランド

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
中央大 0 1 0 0 2 0 0 2 0 5
ヤマハ 1 0 1 0 1 3 0 0 × 6

08031_20250803113001  中央大の先発は駿河総合出身の原崎翔陽(3年)。浜松開誠館出身の新妻恭介(2年)と組む、「静岡バッテリー」で試合に臨みました。
 この日の原崎は制球に苦しみました。初回には「力んでしまった」と振り返るように、4連続四球を与えます。何とか1点で切り抜けたものの、結局、3回途中で降板。最近のオープン戦では好投を見せており、東海遠征の開幕を任された原崎でしたが、「今日のピッチングは0点です」と悔しさをにじませました。
 それでも、長身から繰り出す豪快な腕の振りは大きな魅力。この日は自己最速となる145キロをマークし、成長の証が垣間見えました。
 高校時代からプロも注目した長身サウスポー。大学入学後は2年秋のリーグ戦から登板し、「この2年半で全てがレベルアップしました」と語ります。なかでも体つきの変化が顕著で、体重は10キロ増。よりスケール感のある投手へと進化しています。
08032_20250803113001  一方、1年時からベンチ入りしている新妻は、レギュラー捕手の座を目指して奮闘中です。「東都はピッチャーのレベルが高いです」と打撃面に課題を感じてきましたが、経験を積む中で少しずつ対応力が増し、手応えも掴みつつあるようでした。
 チームにはもう一人、静岡県勢が帯同していました。沼津東出身の大塚豪アナライザー(4年)です。1年の途中から、それまで中央大に存在しなかった「アナライザー」という役割を担い、データの分析などに尽力。春のリーグ戦4位から、秋の頂点を目指し、集大成のシーズンに挑もうとしています。

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08094_20250803113201  ヤマハでは「9番ショート」で出場した相羽寛太の活躍が光りました。2安打を含む4打席すべてで出塁。特に4打席目では、今秋のドラフト上位候補に挙がる左腕・岩城颯空に対し、力負けせずセンター前へはじき返す見事な一打を放ちました。
 この1年間で、打撃面の進化が顕著です。コンスタントに結果を残し続ける姿に安定感が漂います。本人に話を聞くと、「狙い球とか、打つべきボールが何かとか、考え方を変えて、いい結果につながっています」と語りつつ、「とにかく、このヤマハでレギュラーとしてしっかり試合に出たいです」と力強く意気込みを口にしました。
 ヤマハは都市対抗本大会を前に、8月6日からJABA北海道大会に出場します。相羽だけでなく、好選手がひしめく中、レギュラー争いは熾烈。北海道の地で誰が存在感を示し、東京ドームではどんなメンバーが組まれるのか。注目が集まります!(編集部・栗山)

<写真/上から中央大・原崎翔陽、中央大・新妻恭介、中央大・大塚豪アナライザー&原崎&新妻、ヤマハ・相羽寛太>

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