【夏の静岡大会】プロ注目の沼津商・後藤幸樹、初戦で散る…
5球団のスカウトが集結した沼津商の初戦。強肩強打の捕手・後藤幸樹は敗戦直後、一塁側の応援団に挨拶を終えると、グランドに膝をつき、立ち上がることができませんでした。取材では「自分のミスで負けてしまって……。申し訳ない気持ちでいっぱいです」と涙を流しながら言葉を絞り出しました。
初回、無死満塁の守備でセンターからの返球を「タッチにいこうとして焦って抜けてしまった」と普段は起こらないような捕球ミスで2点を献上。2回にも二塁走者の盗塁を阻止しようとした三塁への送球が暴投となり、追加点を許しました。
序盤で0対6と大量リードを奪われる苦しい展開。それでも、このままでは終わりませんでした。
5回、「絶対に打って流れを持ってくる」という強い思いで打席に立った第3打席。右中間をライナーで鋭く破る2点タイムリー三塁打を放つと、8回2死満塁でもセンター方向にタイムリー二塁打を放ち、この日は2安打4打点。主砲として最後まで意地を見せました。
しかし、あと一歩及ばず、チームは6対7で初戦敗退。試合後にはプロ志望届を提出する意向を明かし、「沼津商の看板を背負って、日本を代表するような選手になりたいです」と力強く前を向きました。
一方、磐田西は好左腕・中村朔隆が実力を発揮しました。「初回から抜けるボールが多かった」と本人は振り返るものの、猛烈な腕の振りから繰り出すストレートが走り、4回まで無失点の好投。疲れの見えた中盤に失点しましたが、しっかりとゲームを作って8回途中でマウンドを降りました。
磐田東中時代は主に外野手。高校から本格的に投手へ転向し、球速は140キロに迫るまで成長しました。この1年間で体の開きを抑えるフォームを身につけたことも飛躍の要因。「今日はいま一つだった」というスライダーを武器に、将来はプロ入りを目指しています。次の掛川東戦へ向けては、「相手は打撃のチーム。しっかりと自分のピッチングができるように調整していきたいです」と意気込みを語ってくれました。(編集部・栗山)
<写真上/悔し涙を流す後藤幸樹(沼津商)>
<写真下/好投を見せた中村朔隆(磐田西)>
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