【夏の静岡大会】2回戦の主役はこの男だ!②~小岩聖鈴(浜松大平台)
11日、12日はシード校が登場する2回戦が行われます。編集部が注目する第2回の選手は強気の投球を見せる小岩聖鈴(浜松大平台/3年)です。
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★兄の背中を追って始めた野球
ストレートの最速は132キロ。それでも、小岩聖鈴には自信を持っている武器がある。
「自分よりもっとスピードのあるピッチャーだったり、変化球のキレがあるピッチャーはいます。でも、マウンドでの闘志だけは絶対に負けません」
直井勇人監督も「これまでの彼の努力を見てきていますし、彼に託したくなるんです」と信頼を寄せる。
10人兄弟の7番目として生まれた小岩。幼少期からサッカーに夢中だった。転機となったのは小学5年生のとき。7歳上の兄・和音さんが静岡高の主将として甲子園出場を果たし、その姿を見て「かっこいい。自分もやってみたい」と野球への道へ進んだ。
富塚中の野球部に入部。当初は「ルールも分からず難しかった」というものの、もともと考えることが好きだったこともあり、次第に野球にのめり込んでいった。
だが、中学2年の夏に母・知恵さんが病気で亡くなり、精神的に大きく揺れる時期を過ごした。3年夏は地区大会初戦で敗退。父・雅美さんへの負担も考え、「中途半端になるなら野球はやめよう」と、中学で野球を終えるつもりだった。
そんな中、兄が静岡高で指導を受けた直井監督の存在を知る。
「もう一度、本気でやってみよう」
その思いで高校進学を決意した。
★昨秋コールド負けのリベンジへ
高校で本格的に投手へ転向。1年夏の大会では2番手で登板し、6回5失点という悔しい結果に終わった。
「気持ちで負けている部分があった」
まずは自信をつけようと体づくりに着手した。入学当初54キロだった体重は71キロまで増加。毎朝、野菜炒めや卵焼きを作るため、自らフライパンを振って弁当を作り、1日7食を心がけた。そんな体づくりの効果で球威が増し、スライダー、カーブ、チェンジアップを織り交ぜながら、打者との駆け引きで勝負する投手へと成長。今春はエースとしてチームを15年ぶりの県大会出場へ導いた。
「お父さんに結果で恩返ししたいんです」
その思いを胸に迎えた最後の夏。初戦(対新居・佐久間)は6回1失点、毎回の9奪三振と上々のスタートを切った。
2回戦の相手はシード校・磐田東。昨年秋の県予選でも対戦し、2対11(8回コールド)で敗れている。リベンジの舞台は整った。
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◆小岩 聖鈴(こいわ・せれい)
2008年7月4日生まれ。小学5年時までサッカーをプレーし、富塚中から野球を始め、主に遊撃を守る。高校入学後、本格的に投手となり、1年夏から登板。今春はエースとして県大会に出場した。171cm71cm、右投右打。
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