静岡県の高校野球

2018年2月23日 (金)

静岡を巣立つ球児たち2018~日高純平編・上

 6年目を迎えたオフ企画、「静岡を巣立つ球児たち」。「静岡高校野球」編集部が卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。第2回は豪快なスイングで長打を連発する日高純平(天竜)。卒業後は上武大に進学する日高のインタビューを2回にわたってお届けします。

★「ありがとう」の始まり
 日高が野球を始めたのは小学4年生の時。幼い頃から水泳、サッカー、空手といった様々なスポーツを経験したが、友人の父親とキャッチボールしたことがきっかけで野球の道に進んだ。友人とは、その後、高校まで一緒プレーすることになる永田一成。父の宗広氏は黄金時代の浜松商で活躍した人物だった。
「一成のお父さんに褒められたことが単純に嬉しくて。そこから、野球ぞっこんになりました」

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日高はバッターボックスに入ると、感謝の意味で「ありがとう」と叫ぶ

 その後、北浜中では3年春に1番打者として県ベスト8入りに貢献する。身体能力の高さを買われて、3年間で全ポジションを周り、最終的にはセンターで落ち着いた。
 そんな中学時代、日高にとって大きな出会いがあった。2年生の時、「株式会社ありがとう」の代表を務める黒柳誠氏の講和を聞く機会があり、その内容に日高は感銘を受けたという。
「黒柳さんは『プラス言葉を言っていれば、人生はいい方向にいくよ』という話をされていました。黒柳さんと直接話す機会もあり、自分はバッターボックスに入った時に、『ありがとう』と叫ぶことに決めたんです」
 日高の「ありがとう」の叫びは高校まで続いていく。最初は周囲から笑われることもあったが気にしなかった。日高には一度決めたらやり通す、芯の強さがある。いつしか、名前は知らなくても、浜松市内の野球関係者の間で「ありがとうの子ね」と有名になる。それほどインパクトが強かった。

★腰痛を乗り越えて
 日高の特徴は何といっても、飛び抜けたスイングスピード、そして猛烈にバットが振れることだ。天竜の中道誠監督は日高が入学すると、すぐにA戦で起用した。最初の試合で、度肝を抜く一発を放つ。ライト方向への本塁打だった。
「正直、高校野球のレベルはこんなものかって、その時は思ってしまいました」
 しかし、その後、県外の強豪との練習試合で出場すると、キレのあるボールを前に、三振の山を築く。まったくバットにあたらない。6月、7月と試合を重ねても変化はなかった。日高は打てない原因が分からず、一人で悶々とした期間を過ごす。
「あの頃はいくら練習をやってもダメで。なにかしら、毎日手を伸ばしてつかみたい状態でした」
 救ったのは外山淳嗣部長(現浜松工部長)だった。来たボールに対して、単純にスイングしていた日高に対し、外山部長は「間の大切さ」を説いた。
「それまでの自分は、力任せにオリャーみたいな感じで振っていたんです。でも、外山先生からタイミングをとる中で『間』を作れって言われました。足の上げるタイミングやトップの位置もマンツーマンで細かく見てもらって、少しずつあたるようになっていきました」
 1年秋からレギュラーをつかむと、2年夏は2試合で4安打をマークする。ところが、秋の西部大会が始まると、腰に痛みが走る。敗者復活戦の菊川南陵との試合前には杖がないと歩けない状態となり、先発出場を回避した。「キャプテンの自分がやらなきゃ」と、気合いだけで代打出場するも、サードフライに終わる。
 病院で診察を受けると、「腰椎分離症」を患っていることが判明した。医者からは「なんでここまで放っておいたんだ」と叱られ、秋から冬にかけてはリハビリに費やした。 
 日高は、それまで軽く考えていたストレッチの大切さを知り、練習前には入念に行うようになった。季節は冬から春に移り変わり、少しずつ暖かくなると、自然と痛みは和らいでいった。
 状態を上げて、いよいよ夏の大会を迎える。

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「静岡を巣立つ球児たち2018~日高純平編・下」は近日中に更新します! 

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2018年2月 9日 (金)

静岡を巣立つ球児たち2018~森伊晃基編・下

 オフシーズン企画「静岡を巣立つ球児たち」。今年も「静岡高校野球」編集部が、卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。  前回に引き続き、森伊晃基(知徳3年)編です。 「静岡を巣立つ球児たち2018~森伊晃基編・上」はコチラ

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★故障で苦しんだ2年秋
 2年夏の大会直前でヒジを故障した森伊。すぐに病院に行って検査すると、剥離骨折が見つかった。
「少し前から骨折していたようでした。でも、痛いかなという程度で我慢できていたので、それほど気にはしていなかったんです。それが、その時は折れた骨が神経にあたっていたようで…。痛くてヒジが曲がらなくなり、まともに箸も持てない状態になりました」
 夏の大会は、何とか間に合わせて3回戦の日大三島戦で3分の1イニングを投げたが、本来の球のキレを欠いていた。
 新チームとなると、本人曰く「何が何だか分からない状態」に陥る。
 球速は110キロ台まで落ち込んだ。ストレートが走らなくなると変化球も見極められて、投げても投げても相手打線につかまる。東部大会では3回戦の市立沼津戦で10失点。続く御殿場西戦は序盤につかまって敗退。県大会出場を逃した。ヒジを骨折した影響で、腕を強く振ることに対しての恐怖心が無意識に出ていた。
「自分ではビビッていないつもりですが、周りから見ると腕の振りが弱まっていたみたいでした」
 秋から冬にかけて、森伊はもがき苦しんだ。ときには、「このまま高校野球が終わってしまうのでは」というマイナス思考が頭をよぎることもあった。そんな森伊を救ったのは、初鹿文彦監督の言葉だった。
「初鹿先生から『お前は夏、活躍している姿だけを想像しろ。絶対活躍できるから』って言われて。それがすごく励みになりました」
 冬場はトレーニングと平行して黙々と一人でネットスローを繰り返した。リリースを強くすることだけをイメージした。

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3年春の東部大会準決勝で完封を飾る

★3年春に復活
 春は完全復活を果たす。準決勝の市立沼津戦ではストレートがコーナーにビシビシと決まり、10奪三振で完封。圧巻の投球を披露した。球速的にも決勝戦では最速となる136キロを表示した。 
「やっぱり、冬のトレーニングが大きかったです。土屋昇彦先生(部長)がメニューを考えてくれて、それをこなしたことで自信がつきました」
 手応えをつかんで迎えた夏の県大会、初戦の富士市立戦では「守備に助けられた」と、ベストピッチングではなかったものの、完封でスタートを切る。さらに2回戦は2失点、3回戦は1失点と、抜群の安定感で勝ち上がった。
 しかし、4回戦の掛川東戦では、初回に4連打を浴びて降板。2回以降は立ち直ったが、8回に3点を失った敗退した。
「課題としていた初回の入りがうまくできなくて。ここで終わるつもりではなかったので、悔いが残りました」

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星槎道都大に進学する右腕・渡邉匠太(左)と森伊。ともに4年後をプロ入りを狙う

★4年後のプロ入りを目指して                                          卒業後は東京国際大に進学する。2011年の大学選手権ではベスト4に進んだ東京新大学リーグの強豪だ。他の名門大学も考えたこともあったが、自分を必要してくれている熱意が決め手となった。
「一度練習会に参加したのですが、施設面が整っていて、自分の練習次第では大きく変わることができると感じ、ここで挑戦したいと思いました」
 今は1年時からの登板を目指して、投球術を磨いている。
「スピードよりは球の回転数を上げていきたいです。あと木製バットになるので、バットの芯を外していく、小さい変化球に取り組んでいます。チェンジアップとスプリットは持っているので、小さい変化があれば、球種に幅が出ると思います」
 目標は4年後にプロ入りすること。そのために、全国大会に出てアピールしたいと誓う。
 最後に現役球児へのメッセージを聞いた。
「自分はケガに苦しんだので、ケガをしない体を作ったり、ケアをしっかりとやってほしいです。悔いの残らないような日々を過ごして頑張って下さい」
 森伊は高校3年間で一番苦しかったのは2年秋から冬にかけての時期だったという。故障で苦しんだ森伊だからこそのメッセージだった。

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初鹿文彦監督からの贈る言葉

誰にも負けない心を持っている子です。どこに出しても恥ずかしくありません。試合で勝てなくて、苦しんだ時期もありました。そんな中でも腐らずにひたむきに取り組む姿を見て、「なんで野球の神様はコイツを勝たせてくれないんだろう」と思ったこともありました。この経験が必ず将来に生きると信じています。

■森伊晃基[もりい・こうき]投手/知徳3年/167cm70Kg/左投左打
1999年6月23日生まれ、大阪府寝屋川市出身。小学1年時に「神田スコーピオン」で野球を始める。中学時代は「大阪球道」に所属。知徳入学後、1年春からベンチ入り。2年秋からエースとなる。最速136キロのストレートにはキレ味があり、多彩な変化球も操る。卒業後は東京国際大に進学する。

 「知徳に来て、初鹿先生と『人柄野球』ができて本当に良かった」と語ってくれた森伊。大学でも、みんなから愛される人間になって下さい。次回は天竜・日高純平編、お楽しみに!

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2018年2月 2日 (金)

静岡を巣立つ球児たち2018~森伊晃基編・上

 「静岡高校野球2018早春号」が発売となり、編集部では卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行っています。
 第1回は1年春から公式戦のマウンドに上がり、好左腕として注目を浴びた森伊晃基(知徳)です。卒業後は東京国際大に進学する森伊のインタビューを2回にわたってお届けします。

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静岡を巣立つ球児たち2018~森伊晃基編・上

★人間性を磨いた中学時代
 そのデビューは衝撃的だった。
 2015年春の県大会、1年生左腕・森伊晃基は甲子園帰りの静岡高・内山竣(現明治大)から三振を奪った。
「ツーストライクスリーボールから、最後はスライダーでした」
 小柄ながら、体全体を使ったバランスのいいフォーム。何より、1年生とは思えない豪快な腕の振りと度胸の良さが魅力だった。「いい左ピッチャーが出てきた」と、スタンドは色めき立った。       

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これまでの野球人生を振り返る森伊(知徳)

 森伊は大阪府寝屋川市に生まれる。幼い頃は体が弱く、体力をつける目的で4歳から水泳教室に通った。野球を始めたのは小学1年生の時。野球好きの祖父の影響で少年野球チーム「神田スコーピオン」に入団した。
 左利きということもあり、すぐにピッチャーを命じられた。すると、入団してまもなく、4年生以下の試合でマウンドに上がった。
「その時は、あまりルールも分かっていなかったので、気にはしていなかったのですが…。あとから考えると、すごいことをしてしまったって思いました」
 森伊がいう「すごいこと」とは三者連続死球。状況がつかめないまま、マウンドを降りた。
 その後、森伊は投げ方の基礎をチームの指導者から学んでいく。右足を上げた時に間を作ること、上から投げることなど、投球スタイルの基盤をこの時期に培った。
「チームに入るまでキャッチボールすらやったことがなかったので、投げ方の基本を身につけた6年間でした」
 6年時にはエースとなり、四条畷市の大会でベスト4まで勝ち進んだ。
 中学は自宅から自転車で30分の距離にグランドがあった「大阪球道」(ヤングリーグ)に入団。全国大会出場は叶わなかったが、小西昭範監督の下で「人間性を学んだ3年間だった」と振り返る。
「『高校野球で活躍できるように』という指導でした。技術的なことはあまり言われず、練習態度や私生活のことをよく言われていた印象があります。あとは、トレーニングをかなりやりました。アップしたあとに、サーキットトレーニングがあって、腹筋、背筋を鍛えました」
 高校は「野球で勝負したい」と、寮生活が可能な学校を求めていた。そんな時、話があったのが知徳だった。森伊を指導した小西監督は日本航空(山梨)出身。高校時代の恩師が知徳・初鹿文彦監督だった。
 森伊は中学2年冬に知徳の練習を見学。その雰囲気の良さに感激し、即入学を決断したという。

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1年夏の県大会準々決勝では2番手として登板する

★1年冬に球速アップ
 知徳に入学すると、2学年上に村中克晃、1学年上に平林萌(ともに現星槎道都大)がいたが、春からベンチ入り。前述のように、県大会の静岡高戦で初登板した。
「僕の中で、静岡のチームと言えば、常葉菊川でした。その頃は静高がどんなチームか知らなかったんです。周りは『静高はすごい』って言っていましたが、自分は何も分からなくて。だから、意識することなく思い切っていけたのかもしれません」
 そして、夏の大会は背番号20をつけ、ベンチから「熱きエース」と呼ばれた村中の熱投を見守った。
「自分があの場所に立っていたらと考えると、村中さんはすごいと思いました。自分も投げたいという思いはありましたが、やっぱり、あの人に勝てないなっていう…」
 寮では村中と同部屋で過ごした森伊。自分と比べて、普段の生活から意識が違っていたという。
 「村中さんのすごいところは、自分のしっかりとしたルーティンがあるところです。練習から帰ってきたら、洗濯して、ご飯を食べて、また練習するっていう流れが決まっていて。自分の考えている通りに動いていく。夏の大会中も、誰よりも先にグランドに出て、走っていて。ここまでやらないと、あそこまでいけないのかと感じました」
 知徳は、村中の快投で優勝候補の常葉菊川を撃破すると、準々決勝の磐田南戦は延長15回再試合に。再試合の初回、2死一三塁というピンチの場面で出番はやってくる。夏は初登板だった。
 初球が大きく高めに抜けると、2球目が甘く入った。レフト前安打を浴び、結局、この1点が決勝点となってチームは敗れた。
「悔しかったです。先輩たちに申し訳ないという気持ちでいっぱいで。まだまだボールが遅くて、対応されてしまっていた。全体的にレベルアップしないとダメだと思いました」
 そこから森伊は練習で自分を追い込んでいく。冬の期間で上半身と下半身のトレーニングに励み、体重も10キロ増やした。春先になると、球質が変わっていた。秋までの最速は118キロだったが、約15キロアップし、130キロを超えてきた。
 順調な成長曲線を描いていた。
 ところが――。
 夏の大会を一ケ月後に控えた練習試合での出来事だった。
 リリーフでマウンドに上がった成立学園戦(東京)の8回、ヒジに猛烈な痛みが走った。「ピキッ」という初めての感覚だった。ここから森伊の苦悩が始まる。

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「静岡を巣立つ球児たち2018~森伊晃基編・下」は近日中に更新します!

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2018年1月26日 (金)

静高、2年連続17度目センバツ出場決定!

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 本日、静岡高の2年連続17度目センバツ出場が決定しました。おめでとうございます!
午後3時19分、出場決定の一報が入り、志村剛和校長がグランドへ。志村校長から選手に対して、「周りの期待の思いを背負って頑張ってほしい」と伝えられると、栗林俊輔監督、黒岩陽介主将が胴上げをされました。
 その後の取材では選手たちが口を揃え、「目標は戦後初のベスト4、その上で全国制覇」と宣言。東海大会で優勝したとはいえ、まだまだ伸びしろのあるチーム。大いに期待したいと思います。(編集部・栗山)

栗林俊輔監督
「嬉しく感じています。日頃からいろんな人に支えられて、感謝の気持ちでいっぱいです。今年は飛び抜けた選手こそいませんが、彩豊かな個性溢れる選手が揃っています。今までのペースを崩すことなく、コツコツと取り組んで大会に挑みたいです」

黒岩陽介主将
「(センバツが決定して)ホッとしたという思いが強いです。ただ、自分たちは、センバツで勝つことが目標なので、まだここは通過点だと思っています。センバツまでの期間でチームの完成度を高めていきたいです」

春翔一朗
「オフは順調にきています。センバツでは失点を減らすピッチングをしていきたいです」

※1月30日発売の『静岡高校野球2018早春号』では「静高選手名鑑」と題して、静岡高の各選手を紹介しています! 

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2017年10月30日 (月)

静高がセンバツ当確! 秋季東海大会準決勝(10月30日)~岡崎球場レポート

 秋季東海大会準決勝で静岡高は中京学院中京(岐阜)を下して決勝進出。2年連続のセンバツ大会出場を確実にしました! 明日は明治神宮大会出場をかけて東邦(愛知)と対戦します。

★10月30日 秋季東海準決勝 岡崎市民球場   

  チーム
中京学院中京 1 0 1 1 0 0 0 1 0 4
静岡高 2 2 0 3 0 0 0 0 × 7

(中)不後、後藤、不後-藤田健
(静)春-黒岩
▽二塁打=林、福島(中)、齋藤來(静)

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10302 1点を追う静岡高は初回、1番・村松開人、2番・齋藤來音の連打でチャンスを作り、4番・成瀬和人の犠飛などで逆転。2回には村松の2点タイムリーでリードを広げる。1点差に詰め寄られた4回には相手投手の乱調に乗じて打者9人を送り、一挙3点を奪った。投げては先発の春翔一朗が初戦に続いて好投。強風の影響で4回までは苦しい投球が続いたが、最小失点に抑える粘り強さを見せる。その後、5回以降はテンポの良い投球を展開。風を利用しながら巧みに変化球を操り、最後まで投げ切った。

静岡高・栗林俊輔監督
「この風だったので、お互いにミスが出ることは予想していた。その中で春はよく投げてくれた。延期が続き、タフな大会となっているが、『こうなったら我慢比べだよ』と選手に言ってきた。明日も勝って神宮大会に行きたい」

<写真/4安打2打点の活躍でチームを牽引した村松開人(静岡)>

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2017年10月27日 (金)

秋季東海大会2回戦(10月26日)~刈谷球場レポート

 静岡1位の静岡高はいなべ総合を1対0で下して2年連続でベスト4進出。センバツ出場に王手をかけました。一方、常葉菊川、常葉橘の「常葉勢」は残念ながら敗退しました。
 
★第2試合 静岡高 1-0 いなべ総合

10271 静岡高は初回、先発の春翔一朗がいきなり2連打を浴び、無死満塁のピンチを迎える。ここで捕手の黒岩陽介がマウンドへ。黒岩が「点を取られるのは仕方がないから、とにかく思い切って腕を振ってこい」と鼓舞すると、春は後続をインフィールドフライとピッチャーゴロ併殺打に仕留める。すると、その裏にチャンスを掴む。先頭の村松開人が右中間を破る二塁打で出塁。続く2番・齋藤來音のバントが安打となり、無死一三塁に。3番・黒岩の打球はセカンドゴロ併殺となるが、この間に村松が生還し、1点を先制する。2回にはセカンドの加茂翔太とショートの村松がファインプレーを連発。これで波に乗った春は2回以降、二塁を踏ませない快投。ストレート、変化球ともに低めに集めて、初回の1点を最後まで守り抜いた。

栗林俊輔監督
「春がよく投げれてくれた。全体にストライク先行で丁寧な投球だった。打線は今日1試合を戦ったことで、感覚を取り戻してくれると思う」

<写真/9回、最後の打者を仕留めて喜ぶ春翔一朗(静岡)>

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2017年10月24日 (火)

秋季東海大会1回戦(10月24日)~岡崎球場レポート

 台風21号の影響で3日遅れで開幕した秋季東海地区高校野球大会。今日は県勢の2チームが揃って2回戦進出を決めました!

第1試合 常葉大橘 2-1 愛産大三河

10241 常葉大橘は1点を追う4回に3番・寺田怜央の二塁打からチャンスを作り、5番・嘉茂琉星の犠飛で同点に追いつく。先発を任された1年生右腕・市川大晴は最速138キロをマークするなどストレートに勢いがあり、4回まで1失点に抑える。5回からはエースナンバーを背負う河村海登がマウンドへ。河村はランナーを出しながらも緩い変化球を巧みに使い、粘りの投球を展開した。すると8回、1死から1番・紅林史也がライト前安打で出塁。続く2番・佐藤大輔の2球目にランエンドヒットを仕掛けると、打球は右中間へ。紅林がホームに生還し、1点を勝ち越した。河村は8、9回も得点を与えず、1点を守りきった。

片平恭平監督
「厳しいゲームだった。市川から河村の継投は予定通り。佐藤はこういう場面で打てるというのは力をつけてきている証拠でしょう。守備のミスもあったが、勝って反省できるのは大きい。明日も苦しい試合になると思うが、最終的には勝ちたい」

<写真/9回、最後の打者を打ち取り、ガッツポーズを作る河村海登>

★第2試合 常葉大菊川 8-4 松阪商

 10242常葉大菊川は先発・漢人友也が立ち上がりに1点を失う。しかし、その裏、2死二三塁のチャンスを掴むと、5番・伊藤勝仁が狙っていたというストレートをセンター前に弾き返す。一気に2者が生還し、逆転に成功する。さらに4回に漢人のタイムリー三塁打などで一挙3点を加えると、2点差に迫られた5回には再び伊藤のタイムリーで突き放した。漢人は尻上がりに状態を上げ、6~8回は3人ずつで抑える。そして、8回に7番・榛村大吾の2点タイムリーでダメを押した。

高橋利和監督
「今日はチーム全体で変化球を打たされてしまったが、その分、走塁で稼げたと思う。伊藤はプレッシャーを感じない子。勝負強い打撃をしてくれた。明日も何とか勝ちたい」

<写真/3安打3打点の活躍を見せた伊藤勝仁(常葉大菊川)>

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2017年10月 7日 (土)

秋季県大会3位決定戦&決勝(10月7日)~草薙球場レポート

 秋季高校野球県大会は7日、草薙球場で決勝戦が行われ、静岡高が9対7で常葉大菊川を下し、3年ぶりに優勝を飾りました。また、3位決定戦では常葉大橘が静岡市立相手に5対0で勝利を収め、東海大会出場を決めました。静岡高、常葉大菊川、常葉大橘の3チームは静岡代表として今月21日から愛知県(岡崎市民球場、刈谷球場)で開催される東海大会出場に出場し、来春のセンバツ大会出場を目指します!

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★3位決定戦
 常葉大橘 5-0 静岡市立

 常葉大橘は初回、2死一二塁から5番・嘉茂琉星のレフト前タイムリーで1点を先制する。2回以降、静岡市立は先発の渡邉幹樹が無失点にしのぐと、常葉大橘は先発・市川大晴から永田晃平河村海登の継投で得点を許さず。常葉大橘が1対0とリードし、終盤に突入する。迎えた8回、常葉大橘は途中出場の川合真生の2点タイムリーなどで3点を追加。さらに9回には嘉茂のタイムリー三塁打でダメを押した。静岡市立は7回から3イニング連続での併殺が痛かった。

常葉大橘・片平恭平監督
「中部大会の初戦から今日まで、選手たちはよく成長してくれたと思う。ただ、まだ甲子園に行くためにはやることがある。東海大会までもっとミート力を上げていきたい。キーマンは、今日は無安打に終わったが、やはり4番の夏目(大)になると考えている」

静岡市立・安井信太郎監督
「ロースコアの展開は期待通りだったが、最後の2イニングが…。力尽きてしまった。今大会を通して、粘り強い野球ができ、チームとして少しずつ成長しているのは確か。もう一つ上に行くために、オフに体力をつけていきたい」

★決勝戦 静岡高 9-7 常葉大菊川

 静岡高が両チーム計29安打の打撃戦を制した。4点を追う5回に3番・黒岩陽介の2点タイムリーなどで1点差に詰め寄る。さらに、4対7で迎えた7回には5番・木下将吾の犠飛、6番・小林晃輝のライト前安打で2点を返すと、7番・山本貫太がレフトスタンドに逆転2ラン本塁打を放ち、逆転に成功した。投げては鈴木翔也が7回から3イニングを無失点に抑える好リリーフを見せた。常葉大菊川は9番・神谷亮良、4番・鈴木琳央の本塁打などで前半は優位に進めたが、エース・漢人友也が15安打を浴びる苦しい投球で後半は流れを取り戻せなかった。

静岡高・栗林俊輔監督
「選手はよく頑張ってくれた。今日は、とにかく負けないという気持ちだけ。食らいついていくことができた。ウチも菊川さんもお互いに持ち味を出せて、いい試合ができた」

常葉大菊川・高橋利和監督
「漢人がピリッとしない分、打っているようで流れがよくなかった。打撃はもっと振って欲しい。投手陣は東海大会も漢人一人しか考えていない。全イニング、任せるつもりで期待している」

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2017年9月30日 (土)

秋季県大会準々決勝(9月30日)~草薙球場レポート

 秋季県大会は準々決勝4試合が行われました。ベスト4に残ったのは、静岡高、静岡市立、常葉大橘、常葉大菊川の4チーム。準決勝は明日、草薙球場で開催されます。

第1試合 静岡高 6-3 知徳

 09301_3静岡高は初回、2番・斎藤來音が左中間を破る三塁打を放つと、続く3番・黒岩陽介のセンター前タイムリーで1点を先制する。さらに3回には5番・木下将吾のタイムリー二塁打などで一挙4点を追加。5回にも1点を挙げ、6点のリードを奪う。一方の知徳は4回からマウンドに上がった2番手の小船歩が好投し、徐々に流れを引き寄せる。6回に1点を返すと、8回には9番・塙翔貴の2点タイムリーで3点差まで迫る。しかし、反撃はそこまで。逃げ切った静岡高がベスト4進出を決めた。

静岡高・栗林俊輔監督
「まだ全部の歯車が噛み合って押し切るだけの力はない。まだまだ力不足。頑張ってやるしかない」

<写真/2安打3打点の活躍を見せた黒岩陽介(静岡高)>

★第2試合 常葉大菊川 11-1 磐田東(5回コールド)

09302_2 先制したのは磐田東。常葉大菊川・漢人友也の立ち上がりをとらえ、1死一三塁から4番・小林卓登のセンター前タイムリーで1点を先制する。しかし、常葉大菊川は3回にランナーを一人置き、打席に4番・鈴木淋央を迎える。「漢人を助けたかった」と、鈴木は4球目をとらえると、打球はレフトスタンドへ一直線。2試合連続となる豪快な一発を放ち、逆転に成功する。これで一気に常葉大菊川ペースとなると、5回には長短7安打を集中する猛攻。この回、9得点を挙げて、コールド勝ちを決めた。

常葉大菊川・高橋利和監督
「初回に1点を取られたが、あとの満塁のピンチをしのげたことが大きかった。あの場面は3点くらいの失点を覚悟していた。(鈴木)淋央がポイントで打ってくれていることが大きい。明日は絶対に負けられない試合。チームをいい感じにもっていきたい」

<写真/3回に逆転2ラン本塁打を放った鈴木淋央(常葉大菊川)>

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2017年9月25日 (月)

秋季県大会2回戦(9月24日)~愛鷹球場レポート

 昨日の秋季県大会は2回戦の残り4試合が行われました。愛鷹球場では常葉大橘と磐田東が勝利し、ベスト8進出を決めました。準々決勝は30日(土)に静岡草薙球場、清水庵原球場で実施されます。

第1試合 常葉大橘 6-1 三島南

 常葉大橘は初回、1死二塁から2番・佐藤大輔が外角のスライダーを左中間にもっていき、1点を先制する。さらに4回には9番・佐野大陽のタイムリー三塁打など5安打を集中し、一挙4点を奪った。公式戦初先発となった1年生右腕・市川大晴は4回まで無安打に抑える好投。腕の振りが良く、ストレートの最速は139キロをマーク。「先輩が後ろに控えているので、つなげようという意識で投げた」と、6回まで投げ切った。三島南は6回に3番・一杉昴輝のタイムリーで1点を返したが、反撃はそこまで。常葉大橘は8回にダメ押しとなる1点を加えて試合を決めた。

常葉大橘・片平恭介監督
「市川はよく投げてくれた。ストレートに球威があった。打線はまだまだ課題が多いので、次の試合までに修正したい」

★第2試合 磐田東 5-0 東海大静岡翔洋

 磐田東は背番号9の武内勇賢がわずか2安打に抑え、完封勝利を挙げた。「スピードよりも質を意識した」と、ベース上で伸びるストレートと、縦のスライダーが有効的。最後まで二塁を踏ませなかった。打線は3回に猛攻を見せた。3番・武内のタイムリーで先制すると、一死満塁から6番・鈴木真次郎が走者一掃となるタイムリー三塁打。なおも、8番・永野卓成がタイムリーを放ち、この回計5点を挙げた。一方、東海大静岡翔洋は2番手の久松一真が4回3分の2を無失点に抑えたが、打線がふるわなかった。

磐田東・山内克之監督
「武内はピッチャーとしては、ウチで4番手あたりだが、いつか投げさせたいと思っていた。腕を振っていたし、コントロールも良かった。今日は安心して見ることができた。他のピッチャーも用意していたが、これだけいいピッチングをしてくれたら、代えるタイミングはなかった」

※カメラのメモリーが壊れてしまい、写真がなくてすみません。

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