【秋季県大会】常葉大菊川、掛川西、聖隷クリストファーが東海大会へ!
秋季高校野球の静岡大会。昨日は準決勝、今日は3位決定戦と決勝戦が行われ、東海大会出場の3チームが決まりました。西部勢が独占するのは1999年以来となります。
★1位…常葉大菊川/2位…掛川西/3位…聖隷クリストファー
決勝戦は掛川西が先制。初回、4番の石川大峨(2年)がレフトスタンドに2ラン本塁打を放ちます。しかし、その裏、常葉大菊川は先頭の橘木千空(2年)のライト前安打から一挙6点を奪って逆転。2点差に追い上げられた4回には橘木が今度はタイムリー二塁打。1年夏から出場する身長186センチの大型スラッガーが実力を発揮し、リードを広げます。投げては公式戦初登板の佐藤大加良(2年)が141キロを計測。本来は内野手の選手が3番手でマウンドに上がると、低めいっぱいに決まる伸びのあるストレートと鋭い変化球を武器に2イニングを無失点に抑えました。
常葉大菊川が9対5で快勝。それでも石岡諒哉監督は「もっとやれるし、もっと強くなる」と厳しい表情。県優勝に満足することなく、先を見据えていました。
3位決定戦は聖隷クリストファーと東海大静岡翔洋の対戦。聖隷クリストファーは2点のリードをおいつき、タイブレークに持ち込みます。そして、10回表の守備で試合の行方を左右するビッグプレーが飛び出します。無死一二塁から捕手の武智遥士(2年)が二塁走者を封殺。日々の練習の成果をここ一番の場面で発揮します。「あのプレーがあったことで全員が乗っていけたと思う」と武智。その裏、満塁のチャンスを作ると、武智がレフト前安打を放って試合を決めました。
昨年秋は準決勝と3位決定戦で敗退し、東海大会出場を逃しただけに「ウチの学校にとって大きな勝利」と上村敏正監督。武智は「東海大会でも1戦1戦、この熱さを忘れずに戦っていきたい」と気持ちを込めていました。(編集部・栗山)
<写真上/公式戦初登板で141キロを計測した常葉大菊川の佐藤大加良>
<写真下/サヨナラ安打を放った聖隷クリストファーの武智遥士 (右端)を迎える選手たち>