静岡県の高校野球

2023年1月27日 (金)

常葉大菊川、10年ぶり5度目のセンバツ出場!

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 第95回記念選抜高等学校野球大会の出場校を決める選抜委員会が本日行われ、常葉大菊川の10年ぶり5度目の出場が決まりました。

 今日の菊川市内は午後から雨。選手たちは室内練習場で吉報を待ちました。
 16時過ぎ、中澤俊一校長から「出場が決まりました。おめでとうございます」と報告を受けると、選手たちは嬉しそうな表情を浮かべました。
 その後、石岡諒哉監督が胴上げされるなど歓喜に包まれました。主将の平出奏翔は「菊川らしい元気のいいプレーを全国で見せていきたいです」と意気込み、プロ注目の鈴木叶は「すべての面でレベルアップしないと全国で勝てないと思っています」と気を引き締めていました。
 目指すは石岡監督が現役だった2007年以来の頂点。今回も甲子園でピンストライプのユニフォームが躍動することを期待したいです。
 一方、昨秋、東海大会ベスト4の加藤学園は補欠校となりました。ポテンシャルの高い選手が揃っているだけに、夏までどう進化していくのか楽しみです。(編集部・栗山)

常葉大菊川・石岡諒哉監督
「選んでいただいてホッとした気持ちが大きい。夏の大会が残念な形で終わってしまって、その場にいた2年生、その場にいることができなかった2年生があの経験をし、3年生の思いもあったから、このような結果につながったと思う。出るからには優勝を目指していくが、全ての面においてレベルアップして挑まないと、そう簡単には勝てない。しっかりと準備していきたいと思う」

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2022年11月23日 (水)

【三村杯】桐陽が優勝!

 第33回三村旗争奪野球大会の決勝戦が20日に明星山球場で行われました。

★11月20日 三村旗争奪野球大会決勝  明星山球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
韮山 0 0 0 1 1 0 2 4 0 0 0 0 3 11
桐陽 0 0 0 0 2 1 3 2 0 0 0 0 4 12

(韮)辻村、塩谷、星谷-小川
(桐)木下-秋山

 高校野球シーズンの最後を締めくくる三村杯。桐陽対韮山の決勝戦は延長13回まで及ぶ大熱戦となりました。
  韮山が2点を先制するも、桐陽は5回に1番・長谷川大貴(2点)のタイムリーで同点。再びリードを許した7回には3番・森井皓大(1年)、4番・木下真良(2年)のタイムリーで一挙3点を挙げて逆転に成功します。それでも韮山は8回に満塁のチャンスを作ると、代打・中濱天恋(2年)の走者一掃のタイムリーで同点。さらに3番・杉浦宏明(2年)もタイムリーで続き、2点のリードを奪います。しかし、その裏、桐陽も2点を返して同点に。試合はそのまま延長戦に突入します。

11231  両チームの投手が踏ん張り、延長13回のタイブレークへ。まず13回表に韮山が3点を奪うも、その裏、桐陽は8番・秋山寛人(1年)がタイムリーを放ってサヨナラ勝ちを決めました。「先輩たちの大会なので、どうしても優勝したかった」と秋山。「打てて良かったです」とホッとした表情を浮かべていました。

11232  この試合、桐陽は先発の木下真良が延長13回を一人で投げ抜きました。本来の守備位置は捕手。本人の希望もあり、2週間前から本格的に投手を始めたとのこと。新井晶登監督は経験を積ませるために「何点取られようが完投させるぞ」とマウンドに送り出したそうです。「こんなにいい試合で、こんなに勉強になるゲームをさせてもらいました。彼にとっては良かったと思います」(新井監督)
 体にバネがあるパワーピッチャー系で、力のあるストレートを投げ込んでいました。新井監督によると、今後は投手でいくのか、捕手でいくのか、まだ未定だそうですが、いずれにしろ、この日、193球を投じた経験は木下にとって大きな財産になると思います。

 閉会式では、三村杯会長の三村喜代志氏から「監督の言われたことだけをやるのではなく、君たち自身で考える力をつけてほしい」との講評があり、大会の幕が閉じました。(編集部・栗山)

<写真上/延長13回、サヨナラのホームを踏んだ椎田健太(桐陽/左端)を中心に喜びの輪が広がった>
<写真下/粘りの投球を見せた木下真良(桐陽)>

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2022年11月 4日 (金)

「第5回大学野球オータムリーグin静岡」の記者会見が行われました!

  「第5回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」の開催概要発表記者会見が本日、静岡市役者で行われました。
 11月18日から3日間に渡り、草薙球場、清水庵原球場、富士球場の3会場で開催。11大学、7高校の参加が決定しました。

<大学>
慶応義塾大/東京大/明治大/立教大/早稲田大/筑波大/中京大/静岡大/静岡産業大/東海大静岡キャンパス/日大国際関係学部

<高校>
静岡高/静岡市立/静岡商/清水桜が丘/富士市立/加藤学園/掛川西

 記者会見には慶応義塾大・藤田大和(静岡高出身)、早稲田大・渋谷泰生(静岡高出身)、立教大・宮本兵馬(静岡高出身)、静岡大・福田清峻(韮山出身)が参加し、それぞれオータムフレッシュリーグに向けての抱負を語りました。

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<写真/左から企画チーム・東篠大河(静岡大)、藤田大和(慶応義塾大)、渋谷泰生(早稲田大)、宮本兵馬(立教大)、企画チーム・岩谷まりか(慶応義塾大)>

慶応義塾大・藤田大和(2年/外野手)
「高校時代から応援していただいている地元への感謝の思いでプレーします。静岡で野球を頑張っている子供たちの何かのきっかけになってもらえれば嬉しいです。昨年は打てなかったので、今年こそヒットを1本打ちたいです」

早稲田大・渋谷泰生(1年/内野手)
「地元の皆さまに成長した姿を見せたいです。早稲田大の野球部員としてプレーだけでなく、全ての面で高校球児のお手本になります」

立教大・宮本兵馬(1年/外野手)
「東京六大学を目指すきっかけが、高校のときに出場したこのオータムフレッシュリーグでした。お世話になった高校時代の監督、部長、両親に元気溢れるプレーで恩返ししたいです」

静岡大・福田清峻(2年・外野手)
「レベルの高い大学と対戦するこで、個人としてもチームとしても、貴重が経験ができると思います。力強いバッティングを見せたいです」

 また、参加大学が伊豆総合、清流館、遠江総合の3チームにオンライン野球教室を行うことが発表となりました。

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2022年10月23日 (日)

【高校野球東海大会】常葉大菊川と加藤学園が準決勝進出!

 秋季東海地区高校野球大会は準々決勝で県勢2チームが勝利を収めました。29日の準決勝では常葉大菊川と加藤学園が対決。勝者がセンバツへ大きく前進することになります。

<草薙球場>
常葉大菊川 5-4 津商(三重)
加藤学園 9ー2 中京(岐阜)※7回コールド

10232  第1試合は常葉大菊川が粘る津商を振り切りました。県大会で好投を見せた左腕・久保綾哉(1年)が「踏み出す足がはまらなくバランスを崩してしまった」と、立ち上がりから制球に苦しむ中、打線が援護します。初回に1番・勝亦望向(1年)のレフトオーバーの二塁打から先制。3対3で迎えた6回には1死一二塁から勝亦がスライダーを強振。「崩されても手首を使ってもっていけた。感触は悪くなかった」とセンターオーバーのタイムリー二塁打で2点を勝ち越します。 久保は8四死球を出しながらも、要所を締めて最後まで投げ切り完投。石岡諒哉監督は「どんな内容でもチームを勝たせるのが一番大事。ナイスピッチングだった」と労っていました。

10231_20221023180501  続く第2試合は加藤学園が岐阜1位チームの中京を撃破しました。「全員が逆方向を意識してつなぐ気持ちだけだった」と主将の太田侑希。13安打と猛打が炸裂しました。同点の5回、4番・大木漣のセンター前タイムリーで勝ち越し。この回、2点を挙げると、6回にも2点を追加。そして、7回には満塁から8番・安藤飛雅が走者一掃のレフトオーバーへの一打でコールド勝ちを決めました。試合後、米山監督が勝利の要因の一つに挙げたのが2番手で登板した吉川慧の好投。5回途中からマウンドに上がり、2回3分の2を被安打1。昨日からの連投でしたが、疲れを見せることなく、130キロ台中盤のストレートを武器にテンポ良く投げ込み、相手に傾きかけていた流れを断ち切りました。(編集部・栗山)

<写真上/勝ち越しタイムリーを含む2安打3打点の活躍を見せた勝亦望向(常葉大菊川)>
<写真下/リリーフで好投した吉川慧(加藤学園)>

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2022年10月 2日 (日)

加藤学園が3位で東海大会へ!

  秋季高校野球静岡県大会は3位決定戦と決勝戦が行われました。

<決勝戦>
常葉大菊川 3-0 常葉大橘

<3位決定戦>
加藤学園 7-0 知徳(7回コールド)

 10021_20221002222701 3位決定戦は加藤学園がコールド勝ちを飾りました。2回に1番・太田侑希の2点タイムリーで先制。その後も小刻みに加点しました。投げてはエース左腕の大木漣が丁寧な投球で7回4安打無失点。決して本調子ではありませんでしたが、米山学監督は「しぶとく投げてくれた」と評価していました。
 今年の加藤学園は複数の好投手を擁し、打線の上位から下位までどの選手もバットがよく振れます。3位からとなりますが、3週間後の東海大会に向けて状態を上げていけば、上位進出も期待できます!(編集部・栗山)

<写真/先制タイムリーを放ち、ガッツポーズを作る太田侑希(加藤学園)>

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2022年10月 1日 (土)

常葉大菊川、鈴木叶が攻守で活躍して東海大会へ!

 秋季高校野球静岡県大会は準決勝が行われ、常葉大橘と常葉大菊川が勝利。東海大会出場を決めました。残り1つのイスをかけ、明日、3位決定戦で加藤学園と知徳が対戦します。

<準決勝>
常葉大橘 11-1 加藤学園(6回コールド)
常葉大菊川 8-0 知徳(7回コールド)

10011  すでに来年のドラフト候補に挙がっている常葉大菊川の鈴木叶。今日はプロ2球団のスカウトが見つめる中、攻守で存在感を見せました。まず初回の守備で、一塁走者を刺して流れを引き寄せると、その裏に先制となる犠飛。さらに3回にはレフトへの二塁打を放ち、4回にはタイムリー安打。そして5回の守備では盗塁を試みた一塁走者を余裕を持って封殺しました。
 「練習してきたことが出せて良かった」と鈴木。この一週間は知徳の196センチ右腕・小船翼の対策として、通常よりも高い位置に打撃マシンをセットして打ち込んできたとのこと。「見慣れていた角度だった」と2安打3打点の活躍で練習の成果を発揮しました。
 ただ、試合後の鈴木に笑顔はなく「まだスタートラインに立っただけ」と厳しい表情。東海大会でも注目選手の一人となりますが、まずは明日の決勝戦で積極的に足を使ってくる常葉大橘をどう封じるか。注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/強肩強打で勝利に貢献した鈴木叶(常葉大菊川)>

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2022年9月25日 (日)

常葉大橘が聖隷クリストファーを下してベスト4へ!

 秋季高校野球の県大会はベスト4が決まりました。
 
加藤学園/常葉大橘/常葉大菊川/知徳

 常葉大橘は延長12回に及ぶ大激闘の末に聖隷クリストファーを下しました。
 3点を追いかける6回に4連打で2点を返すと、8回には5番・山本修杜(2年)のタイムリーで同点に。その後、9回、10回は聖隷クリストファーの好守に阻まれて得点を挙げることができませんでしたが、12回に6番・木下瑞貴(1年)のタイムリーで勝ち越しました。
09251_20220925183601  延長12回を一人で投げ抜く力投を見せたのがエース左腕の杉田洋大(2年)です。前半こそ、聖隷クリストファー打線に打ちこまれましたが、「途中から自分のリズムを意識した」とテンポを変えて6回以降は無失点。身長180センチから投げ下ろす武器のクロスファイヤーが決まりだすと、波に乗っていきました。
 清水三中時代は「富士シニア」でプレー。当時は控え投手で、「3番手か4番手でした」と話します。高校入学直前に身長が6センチほどアップ。入学後、本格派左腕として急成長し、最速は134キロまで伸びています。東海大会まであと1勝。「まずは東海切符を掴んで、センバツにいきたいです」と、試合後は疲れを見せず、笑顔で意気込みを語ってくれました。
 一方の聖隷クリストファーは、粘り強く守り抜く「らしさ」を存分に発揮。足を使ってくる常葉大橘に対し、外野手が3度、本塁で封殺するなど、ここ一番でのハートの強さは見事でした。(編集部・栗山)

<写真/最後の打者を打ち取って喜びのガッツポーズを作る杉田洋大(常葉大橘)>

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2022年9月18日 (日)

御殿場西が加藤の活躍でベスト8へ!

 秋季高校野球は準々決勝進出の8チームが決定しました。
浜松開誠館/加藤学園/聖隷クリストファー/常葉大橘/静岡/常葉大菊川/御殿場西/知徳
 ※なお、明日(19日)に予定されていた準々決勝は台風の影響で、23日に順延となりました。

09181_20220918092501 初戦で9回に5点差をひっくり返して大逆転勝ちを飾った御殿場西。昨日は掛川西を8対4で下し、ベスト8進出を決めました。今年の御殿場西は派手さこそありませんが、堅い守りと粘り強さを持ち味に試合を重ねるごとに強くなっているイメージです。

 そんな御殿場西で存在感を発揮しているのが「7番セカンド」の加藤優弥(1年)。昨日は第1打席でセンター前安打を放つと、2打席目はライト前へ。さらに3打席目もピッチャー前安打。前の試合から合わせると、6打席連続安打をマークしました。守っては4回1死一塁の場面で一二塁間を抜けそうな打球をダイビングキャッチし、打者走者にアウトにしました。
 中学時代は「三島シニア」でプレー。森下知幸監督に野球を学びたくて、御殿場西に入学したそうです。身長151センチと小柄。元々は守備の人だったそうですが、高校で打撃面も成長。低く強い打球で野手の間を抜く打撃力を身につけました。体は小さくても、元気いっぱいにプレーする。まさに、森下監督の申し子のようなプレーヤーです。

<写真/加藤優弥(御殿場西)> 

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2022年9月11日 (日)

日大三島の新主将・永野陽大が全打席で出塁!

 夏甲子園出場校・日大三島の新チームでの公式戦初戦。磐田東相手に、1回表に2点を許しましたが、その裏にすぐに逆転。4回まで毎回得点を挙げると、終盤の8回にダメ押しの3点。9対6で勝利し、3回戦進出を決めました。

09111_20220911202001  存在感を発揮したのは新主将の永野陽大です。1番打者として2本の3塁打に加え、四死球を3つ選び、全5打席で出塁しました。
 印象的だったのは8回の1死2塁で迎えた第5打席。体のバネを感じさせる力強いスイングから左中間を破る貴重なタイムリーを放ちました。今回の甲子園でも三塁打を放っている強打者。竜爪中時代から全国大会を経験しているだけに、大舞台でも物怖じしない精神面も逞しいです。「甲子園は自信になりました。そこから秋もいい状態で迎えることができています」と話します。
  また、新チームからは本職の遊撃を守っています。グラブさばきと肩の強さが光り、「ショートに打たせておけば大丈夫」という安心感がありました。
 次戦の相手は永田裕治監督が「越えていかないといけない山」と話す静岡高。永野は「点を取られても取り返す自分たちの野球を心掛けていきたい」と気を引き締めていました。(編集部・栗山)

<写真/永野陽大(日大三島)>

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2022年9月10日 (土)

最速140キロ右腕・佐山蒼空(静清)が10奪三振完投!

 高校野球の秋季県大会が本日、開幕しました。
 清水庵原球場では、夏準優勝の静清が韮山を9対2(7回コールド)で下した。

09101_20220910183901  静清の新エースは佐山蒼空。中部地区大会で140キロを計測した本格派右腕です。立ち上がりの2回、3回に1点ずつ失ったものの、「自分のペースで投げることを心掛けた」と、4回からは本来のテンポのいい投球で無失点に抑えました。7回を投げて10奪三振。低めに伸びるストレートは威力があり、三振の山を築きました。
 中学時代は滋賀県の「守山シニア」に所属。中学2年時には「大津瀬田ボーイズ」と対戦し、今夏の甲子園を沸かせた山田陽翔(近江)を抑えた経験も。その後、山田と連絡を取り合う仲になり、秋の県大会の1週間前には「お前の真っすぐだったら抑えられる。頑張れ」と心強いエールをもらったそうです。「山田さんのように投げるだけでなく、打っても活躍したい」と話す佐山。8番打者ながら、今日はレフトオーバーのタイムリー二塁打も放ちました。
 次戦は来秋のドラフト候補に挙がる鈴木叶を擁する常葉大菊川と対戦。東海大会優勝、センバツ出場という目標を掲げる静清にとって、大きな山を迎えます。佐山は「鈴木選手を警戒して、丁寧な投球をしていきたいです」と気持ちを高めていました。(編集部・栗山)

<写真/佐山蒼空(静清)>

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