静岡県西部地区

2025年4月12日 (土)

【浜松西vs浜松北定期戦】注目右腕・柿澤が「由伸フォーム」で進化!

★4月12日 第45回浜松西vs浜松北定期戦 浜松球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松北 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
浜松西 1 0 0 3 0 1 3 0 × 8

(北)大石、水谷、花井-間渕
(西)柿澤、松下、安間、田川-増田
▽二塁打=山上(西)

 第45回を迎えた浜松西と浜松北との定期戦。昨年に続き浜松西が勝利しました。

04121  浜松西の先発は注目の柿澤匡人(3年)。今日は初回から走者を背負いながらも、4回を投げて無失点に抑えました。試合後は「ボール先行になってしまい、自分で自分を追い込むピッチングになってしまいました。今日は40点です」と反省していた柿澤。それでも昨秋に比べ、ワンランクアップしている姿を見せてくれました。オフ期間に佐藤光監督と取り組んだのがフォームの矯正。並進運動のスピードを上げることで、球速が138キロまで達し、コントロールもまとまってきたそうです。本人は、「身長が近い山本由伸選手(ドジャース)を参考にしました」と言っていましたが、そのフォームはもちろん、ホームベース上での球の伸びが似ているなと感じました。
 打線は初回に先頭・山上琉(3年)の二塁打を足掛かりに1点を先制。4回にも打線がつながって3点、6回と7回にも加点して、計8得点を挙げました。
 春の大会は初戦で掛川東と対戦し、延長10回タイブレークの末に敗退したものの、投打のバランスが良いチーム。県の上位に食い込む力を秘めているだけに、夏のダークホースになる予感がありました。(編集部・栗山)

<写真/4回を無失点に抑えた柿澤匡人(浜松西)>

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2024年12月 1日 (日)

【中遠大会】掛川東が中川の投打による活躍で2連覇!

  今年の中遠大会決勝戦は雨で順延した関係で、対外試合可能な年内最終日に行われました。

★11月30日 中遠大会 決勝戦 掛川東グランド

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
掛川東 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
掛川工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(東)中川-髙橋
(工)増田、塩原、後藤、福住-田代
▽二塁打=中川(東)

12011

12012  掛川東は中川翔太(2年)の投打による活躍で2年連続優勝を飾りました。
 先発としてマウンドに上がると、初回は3者連続三振を奪って好スタート。その後も、浮き上がるような独特の球筋を持つストレートに、スライダーとチェンジアップを絡ませて淡々と投げていきます。2番に入った打撃でも能力を発揮。5回には1死一二塁からレフト方向に先制タイムリーを放ちます。終盤、疲れを感じる場面がありましたが、粘り強く最後まで投げ切り、高校初完封を飾りました。許した安打はわずか1本のみ。身長182センチの大型左腕がシーズン最終戦で覚醒を予感させる快投を見せました。
 高校入学後、1年夏から公式戦で登板してきましたが、2年夏前に故障した影響でその後は野手に専念。それでも来年に向けて、腕の位置をスリークオーター気味に下げる新たなフォームを世古雄馬監督と模索し、ようやく11月に入って形になってきたとのこと。同時に1学年上の井口愛斗から教えてもらったというチェンジアップを身につけたことで投球の幅が広がったそうです。「来年は自分が投げられるように冬の練習を頑張っていきたい」と話す中川。現在の最速は128キロも、まだまだ伸びる要素を持っているだけに、今後も目が離せません。
 
12013  そのほか、今大会を通じて気になった選手を紹介したいと思います。磐田南の山田堅正(2年)は初戦の袋井戦で3安打をマーク、さらに準決勝の掛川東戦では内角をきれいにさばいてレフト線へ二塁打。打球をとらえる感性にスイングスピードも圧巻。「4番の山田に回せば打ってくれる」という雰囲気がありました。今年の静岡ではトップクラスの強打者だと見ました。投手は掛川工の本格派右腕・福住光稀(2年)、腕の振りのいい左腕・後藤大輝(2年)、フォームのバランスがいい磐田農の平田和暉(2年)が一冬でどんな成長を見せてくれるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/上から優勝した掛川東の選手たち、決勝戦で好投した中川翔太(掛川東)、安打を量産した山田賢正(磐田南)>

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2024年10月11日 (金)

浜松西が創立100周年を記念して慶應義塾を招く!

10111_20241011184701  今年、学校創立100周年を迎える浜松西。13日(日)に記念試合を行うことが決まりました。相手は「エンジョイベースボール」を胸に昨夏全国制覇を果たした慶應義塾。今秋も神奈川大会でベスト8に進出しています。
 対する浜松西も好選手が揃っています。なかでもエースの柿澤匡人が全国クラスの強豪相手にどんな投球を見せてくれるのか注目です。秋は上位校として県大会出場も初戦で悔しいサヨナラ負け。来年に向けて勢いをつける意味でも大事な試合となるでしょう。
 当日は1981年夏に甲子園出場した際の主将・清水淳次氏(前静岡県高野連会長)が始球式を務め、13時プレーボールです!

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2024年9月12日 (木)

秋季県大会、この選手に注目!~佐藤塁唯(浜松工)

 秋季県大会の注目選手を紹介する企画。第3回は浜松工の本格派右腕・佐藤塁唯(2年)です。

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09121_20240912200001  今夏、県ベスト8に進出した浜松工。1997年以来の甲子園に向けてカギを握るのがエースの佐藤だ。
 父の二朗氏はプロ野球のヤクルトを経て、ヤマハで長年に渡って活躍した強打者。息子の塁唯も「浜松修学舎ボーイズ」でプレーした中学時代は投げるだけでなく、父そっくりな打撃フォームから豪快な打球を放った。高校では投手に専念。父からは投球フォームや配球の組み立て方を教わってきたという。
09122_20240912200001  ヒジが前に出て、柔らかく腕のしなりを使う。一言で言えば、佐藤のフォームはバランスがいい。ストレートの最速は137キロ。そこにスライダーやチェンジアップを絡ませる。
 エースナンバーを背負った今秋はまだ本領を発揮できていないが、少しずつ状態が上がってきている。今月8日に行われた上位校決定戦(対浜名)。先発した佐藤は初回からランナーを許す苦しい投球。3回2失点でマウンドを降りたものの、随所で力強いストレートを生かして三振を奪った。「球自体は良くなってきているので、ここから出力を上げていきたいと思います。県大会では謙虚な気持ちを持ちつつ、俺が勝たせるんだという強い気持ちで投げていきます」。
 佐藤には明確な目標がある。来年の夏に145キロの球速を出すこと。体のエンジンが大きいだけに期待が膨らむ。 

◆佐藤塁唯(さとう・るい)
2007年6月19日生まれ、静岡県浜松市出身。中学時代は「浜松修学舎ボーイズ」でプレー。高校では2年春から公式戦のマウンドに上がり、今秋はエースを務める。180cm82kg、右投右打。

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2024年7月10日 (水)

二刀流マネージャーを取材!~掛川東・松下裕紀

 先日、練習試合では主審を務め、試合前ノッカーも行うという掛川東の二刀流マネージャーに会ってきました。

 松下裕紀マネージャーの存在を知ったのは今年5月。静岡市立と掛川東の練習試合のときでした。第1試合の試合前には元気よくノックを打ち、第2試合は審判着に身を包みキビキビと三塁審判を務める姿が印象に残りました。そこからすごく気になり、今回、あらためて本人を話を聞いてきました。

07101_20240710170001 小学3年から野球を始め、菊川西中では「2番レフト」でプレーした松下マネージャー。高校はマネージャーとして入部すると、すぐに審判に興味を持ち、2年に上がる直前に全日本軟式野球連盟の3級審判員となり、今年6月には高野連主催の審判講習会にも参加したそうです。
 一方で1年時から日々、ノックを打ってきたことが認められ、今年の春の大会後の練習試合からシートノックを任されるようになったとのこと。意識しているのは「試合に近い打球」だと言い、テンポの良さと正確性が目を引きます。
「世古(雄馬/監督)先生のノックを真似して、低めから救い上げるイメージで打っています。最初は(ノック時間の)7分以内に終わるのが難しかったのですが、夏大に近くなって収まるようになりました」
07102_20240710170001 高校卒業後は教員を目指して大学に進学する予定。その傍ら、来年の夏は高野連の審判員としてデビューを目指しているとのこと。
「選手、監督、スタンドのお客さんの誰からも信頼されて、納得のジャッジができるようになりたいです」
 今夏はノッカーとして、来夏は審判として。純粋に野球と向かっている姿勢が眩しかったです。(編集部・栗山)

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2024年6月20日 (木)

浜名の長身右腕・松下紘也をチェック!

 『静岡高校野球2024夏直前号』の編集作業が終わってから、高校2年生の逸材探しにシフトチェンジして県内の学校を回っています。

06201_20240620172001  楽しみな2年生の一人が浜名の松下紘也です。身長189センチの長身右腕。麁玉中時代は目立った存在ではなく、高校で野球を続けるかも迷っていたそうです。
 「間違いなく良くなる」と中道誠監督から誘われて浜名に入学。入学当初は110キロ前後の球速も、フォームの改善とトレーニングの成果で今は130キロ台中盤まで伸ばしています。
 6月16日の暁(三重)との練習試合では8回から登板。先頭打者に三塁打を浴びて1点を失ったものの、9回はきっちりと3人で抑えました。
 顔が小さく手足が長い投手らしい体型。二段モーションでリズムをとり、しなりをきかせて腕を振り下ろしてきます。テークバックで腕全体が背中にグニャッと入ってしまいますが、肩関節が柔らかい証拠でしょう。指にかかったときのスピンのある球は鳥肌が立つほど。このスケール感はなかなかお目にかかれないです。
 元プロで浜名の外部コーチを務める山内和宏氏も「可能性がある」と期待。まずはこの夏、どんな投球を見せてくれるのか。「自分の長所を生かして、チームを勝たせられるピッチングがしたいです」と話す伸び盛りの右腕。ここから1年間、しっかりと追いかけていきたいと思います。(編集部・栗山)

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2024年4月14日 (日)

湖西の好左腕・佐々木が県大会に向けて上々の仕上がり!

 25年ぶりの春の県大会出場を決めた湖西。エースを務めるのが好左腕として注目される佐々木琉嘉(2年)です。県大会前、最後の登板となった今日の練習試合を見てきました。

04141  相手の富士宮東がバットをしっかりと振ってくる中で5回まで毎回奪三振。体全体を使った躍動感たっぷりのフォームから投げ込むストレートは高めで空振りが取れ、同じ腕の振りからのチェンジアップもキレていました。9回まで投げ切って2失点完投。昨日の浜松商との練習試合ではプロ注目の曽布川ザイレンに一発を浴びたものの9回2失点と、2日連続の好投で上々の仕上がりぶりをアピールしました。
 可美中時代は日大三島に進んだ東海林啓太との2本柱として活躍。湖西入学後、球速アップのトレーニングを積み、今は130キロ手前まで伸びてきているそうです。
 湖西はこれまで、秋春の県大会で勝利がありません。チームの命運を握る佐々木は「まずは1勝して歴史を作りたい」と気持ちが高ぶっていました。

 一方、富士宮東はHonda鈴鹿でプレーし、都市対抗3度出場経験を持つ杉本政紀氏が監督に就任。どんな新しい風を吹かせてくれるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/本格派左腕の佐々木琉嘉(湖西)>

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2024年4月13日 (土)

【浜松北浜松西定期戦】公式戦未登板の青島が完封勝利!

★4月13日 第44回浜松北浜松西定期戦 浜松球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松西 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2
浜松北 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(西)青島-中村
(北)大石-田村
▽三塁打=鈴木真(西)
▽二塁打=宮澤夏(北)

 44回目を迎える浜松北と浜松西の定期戦が浜松球場で開催されました。
04131_20240413195301  先制したのは浜松西。初回、2死一塁から4番・鈴木真介(3年)がライト線へ三塁打を放ちます。さらに2回にはエラーで出塁した走者を3塁に置き、8番・齋藤悠成(2年)の二塁ゴロの間に走者が生還します。
 浜松西の先発は青島真那翔(3年)。前半は毎回走者を許したものの、粘り強い投球でピンチを切り抜けていきます。ストレートの球速は120キロ台も、テークバックが小さく、それでいてベース上での球の強さを感じるパワーピッチャー。ブレーキのきいたカーブも効果的に使って相手を苦しめていきます。中盤を乗り越えて無失点のまま終盤へ。9回、最後の打者をファーストにフライに打ち取ると、快心のガッツポーズで喜びを表現しました。
041302  これだけの快投を見せたのですが、実は公式戦での登板はこれまで一度もないそうです。昨年11月にヒジを故障し、冬の期間は外野でひたすら走り込み。「それで下半身が強くなりました」とまさにケガの功名で、土台が出来上がり、不安定だった制球がまとまるようになったとのこと。春の大会は登板機会がなく、「夏に向けて自分の力を試したかった」と臨んだ今日のマウンド。佐藤光監督は「ナイスピッチングだった」と褒め、本人も「まだボールの高さに納得はできませんが、自信にはなりました」と手ごたえを感じていました。

041303  一方、浜松北の先発・大石誠(2年)も3回以降は得点を許しませんでした。緩いボールを巧みに使い、要所を締めた投球。11年ぶりの出場する春の県大会(20日開幕)でも持ち味を発揮してほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/初回にタイムリー三塁打を放つ鈴木真介(浜松西)>
<写真中/最後の打者を喜ぶ青島真那翔(浜松西)>
<写真下/力投した大石誠(浜松北)>

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2023年12月27日 (水)

ヤクルト入団・鈴木叶の激励会が開催されました!


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 ヤクルトに入団する鈴木叶(常葉大菊川)。「浜松南シニア」主催による激励会が昨日、浜松市内で開催されました。
 冒頭で中学時代の恩師・鈴木彰宏監督の手で背番号65の入ったヤクルトのユニホームに袖を通した鈴木。少し照れながらも嬉しそうな表情を浮かべます。続いて、「浜松南シニア」で一緒に汗を流した女子選手の加藤遥喜(履正社)さんから花束を受け取りました。その後は貴重な中学時代の映像が流れ、藤田駿斗(静岡)、鈴木秀汰(浜松商)とともに「浜松南シニア」、「浜松南リトル」の現役団員からの質問に答えていきました。 

12271  会の最後には鈴木監督が「叶は叶らしさを出して頑張ってほしい」とエールを送ると、鈴木は「浜松南シニアの皆さんに活躍する姿を見せていきたい」と挨拶。参加した約180人から盛大な拍手が送られました。
 年が明ければ、すぐに合同自主トレが開始されます。まずはケガすることなくキャンプを乗り切ってほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/感謝の言葉と今後への抱負を話す鈴木叶>
<写真下/鈴木彰宏監督(左)の手でヤクルトのユニホームに袖を通す>

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2023年10月30日 (月)

【中遠大会】掛川東が3年ぶりの優勝!

 中遠大会の準決勝と決勝が29日に遠江総合のグランドで行われ、掛川東が3年ぶりに優勝しました。

★10月29日 中遠大会 決勝戦 遠江総合グランド

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
袋井 1 0 1 0 0 0 0 1 0 3
掛川東 1 0 0 0 0 1 1 0 4

(袋)藤井-渡辺、福田
(掛)橋爪-鈴木

▽二塁打=佐々木(袋)鈴木(掛)

<準決勝>
掛川東 12-2 掛川工(8回コールド)
袋井 5-4 掛川西

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10302_20231030103101  掛川東は決勝戦でエースの橋爪陽瑠が好投を見せます。不安を持っていた立ち上がりを1失点にしのぐと、2回から持ち味のテンポのいい投球でゲームメークしていきます。球速は120キロ台も、独特の変化を見せるカーブで翻弄。打っても2対2で迎えた7回の勝ち越しタイムリーに加え、9回にはセンターへのサヨナラ打で勝利に導きました。
 秋の県大会で東海大静岡翔洋に敗戦するも、橋爪は5回まで無失点に抑え、球速が出なくても抑えるコツを掴んだ様子。打てそうな打てない投手で、世古雄馬監督も「不思議と打たれないんです」と話します。本人はチーム目標である「決勝進出」を叶えるために、「冬の期間で球の伸びを高める意識を持っていきたい」と気持ちが入っていました。

10303  一方、準決勝で掛川西を破った袋井の健闘も光りました。決勝戦では4番・佐々木徠希が初回に右中間を破るタイムリー二塁打。まさに目の覚めるような弾丸ライナーでした。佐々木は1年生ながら今夏は5番打者に抜擢されて安打を放った強打者。打席での雰囲気があり、将来が楽しみです。また、秋の大会で1試合2本塁打を放った注目のスラッガー・藤井優宗は決勝戦のマウンドに上がると、球威のあるストレートを武器に粘りの投球。1番に入った打撃では2回に鋭いスイングからレフト前安打を放ちました。投げても打っても集中力を高さを感じました。(編集部・栗山)

<写真上/優勝を決めるサヨナラ打を放って喜ぶ橋爪陽瑠(掛川東)>
<写真下/力強いスイングを見せた佐々木徠希(袋井)>

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