静岡県西部地区

2025年12月 2日 (火)

藤枝北・小川陸翔が魅せた圧倒投球 年内最終戦で15奪三振

 高校野球の年内対外試合が可能な最終日となった11月30日、藤枝北と浜松学院(1年生)の練習試合を取材しました。
12021  一番のお目当ては藤枝北の左腕・小川陸翔(2年)。11月の練習試合で18奪三振、この秋の通算でも90イニングで120奪三振という「奪三振マシーン」ぶりを耳にし、どうしてもその投球を見たいと思っていました。
 この日は初回、先頭打者に不運な二塁打を許したものの、そこからは圧巻の投球。右手のグラブで体の開きを抑え、一気に腕を振り下ろす力強いフォームから、ストレートは分かっていても打てないベース上の強さを発揮。大きく曲がる変化球とのコンビネーションも冴え、5回以外はすべて三振を奪取。終わってみれば15奪三振の完封でした。
 「島田ボーイズ」時代は4番手投手だったという小川。飛躍のきっかけは、今春に赴任した榑松俊輝監督との出会いです。フォームの改善によってバラついていた制球がまとまり始めたのは秋の大会後。投げるだけでなく、相手を観察しながら配球を考えるようになったことも、成長を後押ししています。現在の最速は130キロ。「この冬で下半身を鍛え、来年は140キロを出したい」と力強く語ってくれました。楽しみな左腕がまた一人、登場しました。
 一方、浜松学院の右腕・山本颯士(1年)も気になる存在でした。6回を無失点に抑える好投。スリークオーター気味の角度から、腕がムチのようにしなってボールが伸びてきます。まだ1年生だけに、トレーニングで土台を固めていけば球速アップが期待できそうです。(編集部・栗山)

<写真/小川陸翔(藤枝北)>

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2025年11月10日 (月)

【浜名湖ベースボールカップ】オイスカ浜松国際が初優勝!~齋藤匠汰が投打で活躍~

 第15回浜名湖ベースボールカップの決勝戦が昨日、湖西球場で行われました。オイスカ浜松国際と浜松湖北が対戦し、オイスカ浜松国際が6対1(雨天のため7回コールド)で勝利し、初優勝を飾りました。

11101_20251110112401  オイスカ浜松国際は左腕の齋藤匠汰(2年)が投打に渡る活躍を見せました。立ち上がりの初回こそ制球を乱して1点を許したのの、2回以降はストレートを増やすことを立て直していきます。得意のクロスファイヤーを生かして強気の投球を展開。「これでもか」というほど内角をグイグイとえぐっていきます。さらに同点の6回にはチャンスの場面で打席に入り、勝ち越しのセンタータイムリーを放ちました。
 「広島中央ボーイズ」からオイスカ浜松国際に入学。今秋の県予選では2番手で登板するも、決勝点を許してチームは敗退。その悔しさから高い意識で練習に取り組んだことで自信をつけている様子でした。先月のドラフト会議で先輩・大橋令和の指名も刺激に、「来年に向けてもっと体を作り、自分も高いレベルで勝負したい」と抱負を語ってくれました。
 一方、浜松湖北は1年生右腕の見原稜真が5回1失点の好投。3番手で登板したサイドから最速142キロを投げ込む水野稜太(2年)も迫力があり、来年の春が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/勝ち越しタイムリーを放ち、ガッツポーズを作る齋藤匠汰(オイスカ浜松国際)>

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2025年11月 8日 (土)

【練習試合】浜松北・榎本智文の進化と、浜松江之島・髙塚克己瑠の衝撃!

 今日は浜松江之島と浜松北の練習試合に足を運びました。お目当ては、1年時から活躍を続ける好左腕・榎本智文(浜松北2年)と、今春から浜松江之島でプレーする強肩強打の髙塚克己瑠(2年)です。

11081_20251108214101  榎本を見るのは今年5月以来でしたが、試合前のブルペン投球から成長が伝わってきました。体重が増えたことで下半身の土台が安定し、フォーム全体のバランスが向上。腕の振りもさらに強くなり、球の勢いが増しています。この日は前の試合の疲れもあってか本調子ではないようでしたが、それでも回転の良いストレートは魅力的でした。高めで空振りを奪う場面も見られ、最速は133キロまで伸びているとのこと。同じ左腕として髙部陸(聖隷クリストファー)投手に注目が集まっていますが、榎本投手も見逃せない存在になっていきそうです。
11082_20251108214801  一方の髙塚は「2番ピッチャー」で出場しました。一目見ただけで分かる迫力ある体格。高校生というより、大学生がグランドに立っているような印象です。打席では2打席連続ホームランを放ち、1本目はレフトへ、2本目はセンターへ。インパクトの瞬間、思わず「いった!」と声が出てしまうような打球でした。スイングスピードも群を抜いており、とにかく迫力が違います!
 投げては140キロ近く計測しているというストレートで相手打者を圧倒し、途中からは本職のキャッチャーとしても出場。強肩も披露し、まさに「投・打・守」が揃った選手だと実感しました。試合後に伺うと、数週間前に痛めた足がまだ完治していないそうですが、それでもこのパフォーマンス。転校の影響で公式戦に出場できるのは来年4月1日からとなりますが、夏に向けて間違いなく県内の目玉的な存在になっていくと思います。
 野田航洋監督は「髙塚の加入でチームが良い刺激を受けています」と話していましたが、その言葉通り、チームの活気も感じました。中でも目を引いたのが1番打者の山下孝也(2年)。長打を何本も放ち、バネのある動きに俊敏性も兼ね備えた好選手でした。(編集部・栗山)

<写真上/回転のいいストレートを投げ込む榎本智文(浜松北)>
<写真/2打席連続本塁打を放った髙塚克己瑠(浜松江之島)>

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2025年10月28日 (火)

【中遠大会】掛川東が3連覇を飾る!

 中遠大会の準決勝と決勝が26日に磐田城山球場で行われました。
 
<決勝戦>
掛川東 2-1 袋井

<準決勝>
袋井 4-1 磐田西
掛川東 11-1 袋井商(5回コールド)

10281_20251028100901  決勝戦は掛川東が4回に高津愁弥、5回には松本大河のタイムリーで2点を先取。投げては、今秋の県大会でも好投を見せた浅田陽天が7回1失点の好投。8回と9回は市川太陽がマウンドを引き継ぎ、危なげなく締めました。
 最速135キロの力強いストレートを投げ込んだ市川は、「球数が多かった」と反省しながらも、動くストレートと多彩な変化球を武器に「もっと体力とコントロールをつけて、春はベスト4を目指したい」とさらなる成長を誓ってくれました。
 この秋、掛川東は県大会3回戦で掛川西と延長戦の末に敗退。その悔しさを糧に中遠大会で3連覇を果たしました。もう一歩先へ、一冬でどこまで力を伸ばしてくるのか注目です。
 一方の袋井は、秋は背番号18を背負った期待の大型右腕・絹村聡太郎が9回2失点の力投。体のエンジンが大きく、一冬での飛躍が楽しみな原石です。(編集部・栗山)

<写真/市川太陽(掛川東)>

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2025年10月27日 (月)

オフシーズン前の熱き3日間!湖西ベースボールフェスタ開催

 第10回湖西ベースボールフェスタが、11月1日からの3日間にわたって開催されます。
 今年は地元校に加え、スペシャルゲストで輪島、日本航空石川、聖隷クリストファーが参加。シーズンオフを前に白熱した戦いが期待できます。さらに、能登半島の復興支援を目的とした物産展も行われます。

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2025年5月18日 (日)

【招待試合】湖西の注目左腕・佐々木琉嘉が早実相手に好投!

 湖西がセンバツ出場校の早稲田実業を招き、文化祭の招待試合を行いました。

★5月18日 招待試合 早稲田実業vs湖西  湖西球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
湖西 4 0 0 0 0 0 1 0 0 5
早稲田実 0 0 0 0 1 0 7 0 × 8
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 注目は湖西のエース左腕・佐々木琉嘉(3年)。昨秋は県大会で好投を見せ、チームのベスト16入りに大きく貢献。しかし、ヒジの痛みでこの春の大会は無念の未登板に終わりました。それだけに復帰後、三重の強豪・白山を完封し、球速も139キロまで伸ばしたという情報に、迎えたこの日の招待試合は大きな期待が集まりました。

 試合は初回から動きます。早稲田実業の先発は、昨夏と今春の甲子園を沸かせたサウスポー・中村心大。その中村から、湖西の先頭・中村隼悟(3年)が左前打で出塁。さらに満塁のチャンスを作ると、6番・坪井龍玖(3年)が外角のストレートをライト前へ運び、先制タイムリー。「チームで最初のチャンスをなんとかものにしたかった」と、気持ちのこもった一打で流れを呼び込みました。相手のミスも絡み、この回一挙4点を奪う幸先の良いスタートを切ります。

05182  佐々木は5回にソロ本塁打を浴びたものの、それ以外は落ち着いた投球で要所を締め、5回1失点。昨秋まではテークバックで三塁側に大きくのけ反るダイナミックなフォームが印象的でしたが、「コントロールを安定させたかった」と、今は反動を抑えた落ち着きのあるフォームにモデルチェンジ。その分、体全体の動きに無駄がなくなり、大人びた投球が光りました。

 とはいえ、本人の満足度はまだ半分。「今日は相手の打ち損じやバックの好守に助けられた。5割くらいしか力を発揮できなかった」と悔しさをにじませます。それでも夏に掲げる目標は明確。「秋を超えて、ベスト8に進みたい。自分たちの力を出し切れば、いけると思っています」。

 残り1カ月半。エース左腕の完全復活が、湖西の夏を大きく左右しそうです。(編集部・栗山)

<写真上/試合後、両チームで集合写真を撮影する>
<写真下/モデルチェンジしたフォームで好投した佐々木琉嘉(湖西)>

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2025年4月12日 (土)

【浜松西vs浜松北定期戦】注目右腕・柿澤が「由伸フォーム」で進化!

★4月12日 第45回浜松西vs浜松北定期戦 浜松球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松北 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
浜松西 1 0 0 3 0 1 3 0 × 8

(北)大石、水谷、花井-間渕
(西)柿澤、松下、安間、田川-増田
▽二塁打=山上(西)

 第45回を迎えた浜松西と浜松北との定期戦。昨年に続き浜松西が勝利しました。

04121  浜松西の先発は注目の柿澤匡人(3年)。今日は初回から走者を背負いながらも、4回を投げて無失点に抑えました。試合後は「ボール先行になってしまい、自分で自分を追い込むピッチングになってしまいました。今日は40点です」と反省していた柿澤。それでも昨秋に比べ、ワンランクアップしている姿を見せてくれました。オフ期間に佐藤光監督と取り組んだのがフォームの矯正。並進運動のスピードを上げることで、球速が138キロまで達し、コントロールもまとまってきたそうです。本人は、「身長が近い山本由伸選手(ドジャース)を参考にしました」と言っていましたが、そのフォームはもちろん、ホームベース上での球の伸びが似ているなと感じました。
 打線は初回に先頭・山上琉(3年)の二塁打を足掛かりに1点を先制。4回にも打線がつながって3点、6回と7回にも加点して、計8得点を挙げました。
 春の大会は初戦で掛川東と対戦し、延長10回タイブレークの末に敗退したものの、投打のバランスが良いチーム。県の上位に食い込む力を秘めているだけに、夏のダークホースになる予感がありました。(編集部・栗山)

<写真/4回を無失点に抑えた柿澤匡人(浜松西)>

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2024年12月 1日 (日)

【中遠大会】掛川東が中川の投打による活躍で2連覇!

  今年の中遠大会決勝戦は雨で順延した関係で、対外試合可能な年内最終日に行われました。

★11月30日 中遠大会 決勝戦 掛川東グランド

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
掛川東 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
掛川工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(東)中川-髙橋
(工)増田、塩原、後藤、福住-田代
▽二塁打=中川(東)

12011

12012  掛川東は中川翔太(2年)の投打による活躍で2年連続優勝を飾りました。
 先発としてマウンドに上がると、初回は3者連続三振を奪って好スタート。その後も、浮き上がるような独特の球筋を持つストレートに、スライダーとチェンジアップを絡ませて淡々と投げていきます。2番に入った打撃でも能力を発揮。5回には1死一二塁からレフト方向に先制タイムリーを放ちます。終盤、疲れを感じる場面がありましたが、粘り強く最後まで投げ切り、高校初完封を飾りました。許した安打はわずか1本のみ。身長182センチの大型左腕がシーズン最終戦で覚醒を予感させる快投を見せました。
 高校入学後、1年夏から公式戦で登板してきましたが、2年夏前に故障した影響でその後は野手に専念。それでも来年に向けて、腕の位置をスリークオーター気味に下げる新たなフォームを世古雄馬監督と模索し、ようやく11月に入って形になってきたとのこと。同時に1学年上の井口愛斗から教えてもらったというチェンジアップを身につけたことで投球の幅が広がったそうです。「来年は自分が投げられるように冬の練習を頑張っていきたい」と話す中川。現在の最速は128キロも、まだまだ伸びる要素を持っているだけに、今後も目が離せません。
 
12013  そのほか、今大会を通じて気になった選手を紹介したいと思います。磐田南の山田堅正(2年)は初戦の袋井戦で3安打をマーク、さらに準決勝の掛川東戦では内角をきれいにさばいてレフト線へ二塁打。打球をとらえる感性にスイングスピードも圧巻。「4番の山田に回せば打ってくれる」という雰囲気がありました。今年の静岡ではトップクラスの強打者だと見ました。投手は掛川工の本格派右腕・福住光稀(2年)、腕の振りのいい左腕・後藤大輝(2年)、フォームのバランスがいい磐田農の平田和暉(2年)が一冬でどんな成長を見せてくれるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/上から優勝した掛川東の選手たち、決勝戦で好投した中川翔太(掛川東)、安打を量産した山田賢正(磐田南)>

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2024年10月11日 (金)

浜松西が創立100周年を記念して慶應義塾を招く!

10111_20241011184701  今年、学校創立100周年を迎える浜松西。13日(日)に記念試合を行うことが決まりました。相手は「エンジョイベースボール」を胸に昨夏全国制覇を果たした慶應義塾。今秋も神奈川大会でベスト8に進出しています。
 対する浜松西も好選手が揃っています。なかでもエースの柿澤匡人が全国クラスの強豪相手にどんな投球を見せてくれるのか注目です。秋は上位校として県大会出場も初戦で悔しいサヨナラ負け。来年に向けて勢いをつける意味でも大事な試合となるでしょう。
 当日は1981年夏に甲子園出場した際の主将・清水淳次氏(前静岡県高野連会長)が始球式を務め、13時プレーボールです!

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2024年9月12日 (木)

秋季県大会、この選手に注目!~佐藤塁唯(浜松工)

 秋季県大会の注目選手を紹介する企画。第3回は浜松工の本格派右腕・佐藤塁唯(2年)です。

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09121_20240912200001  今夏、県ベスト8に進出した浜松工。1997年以来の甲子園に向けてカギを握るのがエースの佐藤だ。
 父の二朗氏はプロ野球のヤクルトを経て、ヤマハで長年に渡って活躍した強打者。息子の塁唯も「浜松修学舎ボーイズ」でプレーした中学時代は投げるだけでなく、父そっくりな打撃フォームから豪快な打球を放った。高校では投手に専念。父からは投球フォームや配球の組み立て方を教わってきたという。
09122_20240912200001  ヒジが前に出て、柔らかく腕のしなりを使う。一言で言えば、佐藤のフォームはバランスがいい。ストレートの最速は137キロ。そこにスライダーやチェンジアップを絡ませる。
 エースナンバーを背負った今秋はまだ本領を発揮できていないが、少しずつ状態が上がってきている。今月8日に行われた上位校決定戦(対浜名)。先発した佐藤は初回からランナーを許す苦しい投球。3回2失点でマウンドを降りたものの、随所で力強いストレートを生かして三振を奪った。「球自体は良くなってきているので、ここから出力を上げていきたいと思います。県大会では謙虚な気持ちを持ちつつ、俺が勝たせるんだという強い気持ちで投げていきます」。
 佐藤には明確な目標がある。来年の夏に145キロの球速を出すこと。体のエンジンが大きいだけに期待が膨らむ。 

◆佐藤塁唯(さとう・るい)
2007年6月19日生まれ、静岡県浜松市出身。中学時代は「浜松修学舎ボーイズ」でプレー。高校では2年春から公式戦のマウンドに上がり、今秋はエースを務める。180cm82kg、右投右打。

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