静岡県西部地区

2023年5月22日 (月)

掛川市内交流戦が開催されました!

 第20回掛川市内高等学校野球交流戦が昨日、掛川球場で開催されました。

★第1試合 横須賀 5-1 掛川工
★第2試合 掛川西 8-5 掛川東

05221_20230522101501  第1試合は投打がかみ合った横須賀が昨夏県ベスト8の掛川工を撃破しました。初回に2番・大石颯がレフトスタンドに先制本塁打。投げては先発の左腕・赤堀隼斗が好投を見せます。5回を投げて許した安打は2本のみ。躍動感のあるフォームから昨秋、浜松球場のスピードガンで133キロをマークしたというイキのいいストレートとスライダーで相手打線を翻弄。6回からは右腕の永坂海心がマウンドに上がり、力強い球で9回まで1失点に抑えました。
 第2試合は掛川東対掛川西。昨年新チーム結成後から、練習試合を含めて今回で5度目の対戦となるそうです。手の内を知り尽くした同士。掛川球場のネット裏は多くの観客で埋まり、まるで夏の大会のような緊張感のある試合となりました。
05222_20230522101501  先制したのは掛川西でした。初回に3番・大房洸介がレフトスタンドに本塁打を放ちます。その後、掛川西は3回と4回に1点ずつ追加。投げては春にエースナンバーを背負ったサイド右腕の高橋郁真が持ち味を発揮し、走者を出しながらも巧みな投球術で4回まで無失点に抑えます。掛川東は5回に反撃。9番・齋木陸玖のタイムリーなどで2点を返します。その後、8回に両チームが3点ずつ取り合うと、9回に掛川西がダメ押しとなる2点を追加。最後は注目1年生の桑原拓海が締めました。

05223_20230522101501  なお、今回は初の試みとして、掛川西の選手たちが地元学童チームの「グッドフェローズ」の少年たちに向けて野球教室を行いました。約2時間、みっちりと汗を流していました。(編集部・栗山)

<写真上/初回に本塁打を放った大石颯(横須賀)>
<写真中/第2試合では大房洸介(掛川西)が先制本塁打>
<写真下/第1試合の最中にサブグランドで開催された野球教室の様子>

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2023年5月 5日 (金)

【定期戦】浜松北vs浜松西

 今日の浜松市内は浜松まつりで沸いていましたが、高校野球も熱かったです。第43回浜松北・浜松西の定期戦が浜松西グランドで開催されました。ブラスバンドの応援も入り、グランドは夏の大会のような熱気に包まれていました。
 
★浜松西 11-5 浜松北

05051_20230505203801  浜松西は初回に5番・松山啄巳のタイムリーで先制。5回までに5点を奪って試合を優位に進めます。一方の浜松北は6回に5番・村松奏汰に3ラン本塁打が飛び出して2点差に詰め寄ります。それでも、浜松西はその裏に一挙5点を追加。7回には途中出場の小林優士の本塁打で突き放しました。
 一昨日(3日)、センバツに出場した慶応義塾(神奈川)と練習試合を行ったという浜松西。2試合とも大敗も、小林は「打ち損じの少ない打撃が参考になった」と、この日は一球で仕留めて、三塁打と本塁打の活躍を見せました。試合前のアップの時点から身長182センチ79キロの体型が気になっていた選手で、佐藤光監督によると身体能力も高いとのこと。これまで肩の故障に苦しんできたそうですが、打っても投げても柔らかさを持っていました。夏の大会では投手として投げることも視野に入れているそうなので楽しみです!(編集部・栗山)

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2023年4月 1日 (土)

【春季高校野球西部大会】浜松学院の左腕・椿庵が1失点完投勝利!

 今日の春季高校野球。西部大会2回戦が5試合行われました。

<西部大会2回戦>

浜松開誠館 9-0 浜松湖北
浜松学院 4-1 浜松西
聖隷クリストファー 12-0 浜松商(5回コールド)
掛川西 6-4 袋井商
浜名 7-4 小笠

04011_20230401185001 浜松球場の第2試合は浜松学院の左腕・椿庵が1失点完投勝利を飾りました。2回に守備のミス絡みで1点を失いましたが、3回以降は丁寧な投球で強打の浜松西打線に的を絞らせませんでした。吉田道監督が「今日は立派だった」と絶賛するほど完ぺきな投球。冬から春にかけて球速を追い求め、少しフォームのバランスを崩すこともあったそうですが、大会にはきっちりと間に合わせてきました。
 この日の最速は浜松球場のスピードガンで128キロ。133から135キロまで出るそうですが、球速表示以上の速さを感じ、右打者の内角に投げ切れる度胸の良さも魅力です。181センチの身長があり、大学で一気に花が開く下地があるだけに、今後も注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/1失点完投の椿庵(浜松学院)>

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2023年3月29日 (水)

【春季高校野球西部大会】磐田東の剛腕・寺田光が8回パーフェクト達成!

03291_20230329194101  本日の高校野球春季大会。磐田東の新2年生右腕・寺田光が8回参考ながら完全試合を達成しました。浜松東相手に初回は三者連続三振でスタート。2回以降もストレート中心の投球で三振の山を築き、奪った三振は14個。一人の走者も許すことがなく、チームのコールド勝ちに貢献しました。6回くらいから完全試合を意識したという寺田。山本幸司監督は6回で代える予定も、本人が「投げたいです」と直訴。「真っすぐで抑えることができて自信になりました」と嬉しそうな表情を浮かべていました。

 身長184センチ体重103キロの剛腕型投手。今日の投球で驚いたのは制球力の良さでした。どうしても大型だと制球を乱すことがありますが、寺田の場合はストライク先行でさっと打者を追い込んでいきます。上半身と下半身が噛み合ったフォームのバランスの良さが秀逸で、常に一定の球を投げることができています。 
 それでも、まだまだ未完成の投手。山本幸司監督によると、体の大きさこそありますが、芯の強さが備わっていないとのこと。冬場のウエイトトレーニングでは、あえて他の選手よりも軽い負荷をかけて土台作りを行ってきたそうです。

03292_20230329195401  この日、寺田の背番号は16で、これはWBCでの大谷翔平(エンゼルス)の活躍にあやかって、山本監督が渡したとのこと。気になる球速ですが、計測する機会が少なく、昨年秋の135キロが最速の数字として残っています。「3年夏までに140キロ台後半を出してプロにいきたいです」と目標は明確。大谷のようにスケール感を持った大器の成長を今後も見守っていきたいです。(編集部・栗山)

<写真上/バランスのいいフォームから力強い球を投げ込む>
<写真下/参考ながら完全試合を達成して笑顔の寺田光>

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2023年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます!

 新年、明けましておめでとうございます。
 2023年も静岡の野球に密着していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 01011_20230101135701 今年最初の注目イベントは1月27日のセンバツ出場校の発表でしょう。
 出場が有力視される常葉大菊川は
プロ注目の鈴木叶が攻守の要。全国トップレベルと定評のある強肩に、4番に座る打撃でもチームを引っ張ります。昨年末に取材したところ、このオフは自分の課題と向き合いつつ、順調に調整が進んでいるとのこと。「チームが勝つことが一番なので、チームを勝たせるプレーをしたいです」。全国の高校野球ファンに鈴木の肩を早く見てもらいたいです。

01012_20230101135701  大学生では静岡大の佐藤啓介に期待したいです。中京大中京(愛知)時代は3年夏にブレークして県大会で2本塁打をマーク。大学入学後は1年秋からリーグ戦に出場し、昨春は主軸として全日本大学選手出場に貢献しました。
 こちらも昨年末にグランドに伺い、バッティング練習を見たのですが、とにかくスイングが強く、ライト奥の林に何度も打球が突き刺さっていました。まさにプロに行く選手の打球です。「全国で勝つためにはどうしたらいいのかを常に考えています。自分の実力も上げてプロを目指したいです」と意識の高さはさすがです。

 また、ヤマハの相羽寛太中田悠斗もドラフト候補に挙がりそうな選手で春先の試合から目が離せませんね。

 そんな今年の静岡の野球情報を網羅した「静岡高校野球2023春号」を来月発売予定です。年末年始も絶賛、編集作業中! 正式な発売日や内容が決まりましたら、またこのブログでお知らせします。(編集部・栗山)

<写真上/冬のトレーニングに励む鈴木叶(常葉大菊川)>
<写真下/迫力のある打撃を見せる佐藤啓介(静岡大)>

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2022年12月23日 (金)

掛川西の大器・山本柊太が大学での飛躍を誓う!

12231 今日は掛川西のグランドへ。この夏を沸かせた3年生の山本柊太投手に会うことができました。
 身長185センチの長身から最速140キロを投げ込む剛腕投手。夏はスリークオーターの腕の位置から静岡高や日大三島相手に力投した姿が印象に残っています。
 夏以降は走り込みやウエイトトレーニングで体作りに重点を置いて鍛えてきたとのこと。体重は2~3キロ増え、現在は88キロに。今のこの体で、どんな球を投げるのか、想像しただけでワクワクしてきました。
 進学先が岐阜聖徳学園大に決まり、山本は「大学で155キロを出してエースになり、4年後にはプロに行きます」と宣言。『静岡高校野球2022夏直前号』で一緒に紹介した捕手の河原﨑琉衣選手は明治大へ。学童時代から12年間に渡って一緒にプレーした相棒とは別々の道を歩むことに。「琉衣と別になるのは寂しいですが、キャッチャーに左右されないピッチャーになっていきたいです」と力強い言葉も聞けました。
 元中日の近藤真市監督のもとでどのように覚醒するのか、楽しみしかありません!(編集部・栗山)

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2022年11月14日 (月)

【浜松市内大会】聖隷クリストファーが優勝!

 第6回浜松市内大会の準決勝、決勝が12日に浜松球場で開催されました。聖隷クリストファーが2年ぶり2度目の優勝を飾りました。

★11月12日 浜松市内大会 浜松球場

<準決勝>
浜松商 9-1 浜松学院(7回コールド)
聖隷クリストファー 11-7 浜名

<決勝>

チーム
浜松商 0 0 1 1 0 2
聖隷クリストファー 0 4 1 2 5 12

<5回コールド>

11141

11142  決勝戦は浜松商と聖隷クリストファーのカードとなりました。聖隷クリストファーは2回に5安打を集中。一気に畳みかけて4点を先取します。その後も攻撃の手を緩めることなく計12点を奪って5回コールド勝ちを決めました。
 今年の聖隷クリストファーは県屈指の強力打線を誇っていますが、なかでも目立っているのが山﨑壮太(2年)。この日は準決勝で右翼方向、中堅方向、左翼方向と打ち分けて3安打を放つと、決勝戦でも三塁打1本を含む3安打をマークしました。がっちりとした下半身を持ち、土台がしっかりとしたスイング。球を潰すイメージのインパクトで、低くて強い打球を飛ばします。ここ一番の集中力も半端なかったです!

11143  一方、浜松商は曽布川ザイレン(1年)に注目。「浜商の曽布川がすごい」と取材に行く先々で耳にし、気になっていました。5日に行われた湖西ベースボールフェスタでも一度チェックし、花咲徳栄(埼玉)のエース右腕から左中間に本塁打。パワーはもちろん、スケールの大きさに虜になりました。この日は準決勝で2安打。さらに決勝戦の第1打席でセンター前にまるで火の出るような鋭い打球を放ちました。ドラフト候補になってほしい逸材です!(編集部・栗山)

<写真上/優勝した聖隷クリストファーの選手たち>
<写真中/2試合で6安打を放った山﨑壮太(聖隷クリストファー)>
<写真下/豪快なスイングの曽布川ザイレン(浜松商)>

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2022年11月 7日 (月)

【招待試合】中京大中京vs磐田南

 5日は磐田南の学校創立100周年記念招待試合を見てきました。相手は春夏通算60回の甲子園出場を誇る中京大中京(愛知)。磐田城山球場のスタンドのネット裏は野球ファンやOB、野球少年らで満員。さらにブラスバンドや応援団も入り、熱気溢れる中で試合が行われました。

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球場の外には磐田南の歴代のユニホームが展示された

 磐田南は初回に先制点を許しますが、2回に4番・竹山尊太(2年)が遊撃内野安打で出塁。1死二塁とし、6番・鈴木颯太(1年)が右中間を破る同点タイムリー! スタンドから盛大な拍手が送られ、この日一番の盛り上がりを見せました。その後は本気の中京大中京が実力を発揮。1対11と点差は広がってしまいましたが、磐田南にとっては大きな収穫のある試合となりました。
 タイムリーを放った鈴木はリリーフで登板。キレのあるストレートと曲がり幅の大きいスライダーで真っ向勝負を挑み、「相手は体勢が崩れされても、遠くに飛ばしてくる」と力の差は認めつつも、「インコースに投げ切れれば抑えることができる」と自信も掴んでいました。
11072  磐田東中では3年夏に磐周選抜の一員として活躍した鈴木。当時から腕の振れる本格派左腕として注目していました。中学時代のチームメートの伊藤大地、鈴木悠真とともに「磐南を強くして甲子園に行こう」と志を持って入学し、同じく1年生の寺田直弘とともにマウンドに上がっています。現在のストレートの球速は120キロ台そこそこも、「来年の春には130キロ台に乗せたい」」と力強い言葉も聞けました。この貴重な機会をぜひ来年に生かしてもらいたいと思います。(編集部・栗山)

<写真/中京大中京相手にタイムリーを放ち、リリーフとしてもマウンドに上がった鈴木颯太(磐田南)>

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2022年11月 2日 (水)

湖西ベースボールフェスタ&磐田南創立記念100周年招待試合が開催されます!

 2022年の野球シーズンはクライマックスに入ってきました。11月は楽しみなイベントが目白押しで、どこに足を運ぶのか迷ってしまいます。その中で2つ、紹介したいと思います。

 恒例となった「湖西ベースボールフェスタ」が5日と6日に湖西球場で開催されます。今年は甲子園優勝経験があり、8年連続でプロ選手を輩出中の花咲徳栄(埼玉)がやってきます。また、今年は審判員の山口智久さんを迎え、審判講座も行うそうです。

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★11月5日(土)
第1試合 浜松商vs湖西 9:30試合開始予定
第2試合 浜松商 vs花咲徳栄 12:00試合開始予定
第3試合 新居(熱海・相良) vs 花咲徳栄 14:30試合開始予定

★11月6日(日)
第1試合 湖西 vs花咲徳栄 9:30試合開始予定
第2試合 浜松西 vs 花咲徳栄 12:00試合開始予定

<会場> 湖西運動公園野球場
住所 静岡県湖西市吉美830-1

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 もう一つ、5日(土)は磐田南の創立100周年を記念して、中京大中京(愛知)を迎えて招待試合を行います。春夏通算60回の甲子園出場を誇る名門にどう立ち向かうのか。こちらも注目したいです。磐田球場にて、10時プレーボールです!

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2022年10月31日 (月)

【中遠大会】掛川西が優勝!

 中遠大会の準決勝、決勝が30日に掛川工グランドで行われ、掛川西が昨年に続いて優勝しました。

★10月30日  中遠大会 掛川工グランド

<準決勝>
掛川西 13-6 小笠(8回コールド)
掛川東 5-2 袋井商

<決勝>

チーム 7 8 9
掛川西 2 1 1 0 3 1 1 0 1 10
掛川東 1 1 2 0 2 0 1 0 0

10311_20221031184201   決勝戦は掛川西と掛川東の「掛川対決」となりました。試合は両者一歩も引かず、公式戦並みの白熱した展開で試合が進みます。
 掛川西は5回に「3番レフト」の山本真広(2年)が準決勝に続き、本塁打を放ってリードを広げていきます。秋の大会は控え投手だった山本。打撃が覚醒しているようで、柔らかいテークバックからのミート力が光っていました。
 そして、6回からは榛葉翔貴(2年)がマウンドへ。午前中の準決勝では先発するも、立ち上がりに5安打を浴びて1回持たずに降板。「悔しかった。仲間が決勝に繋いでくれたので気持ちが入った」と気迫を前面に出しながら、最後10312_20221031184201 まで投げ抜きました。
 秋の公式戦は外野手として出場した榛葉。県大会後から本格的に投手となり、急成長しています。「来年は140キロを出して、エースナンバーを獲りたいです」と意気込んでいました。

 一方、掛川東で注目したのは、センターで先発し、途中からマウンドに上がった川田篤弥(2年)。先日、139キロをマークしたという速球派右腕です。体全体を使った豪快なフォーム。世古雄馬監督によると、この日は力が入りすぎ、本調子ではないということでしたが、そ10313 れでも強いストレートで空振りを奪っていきます。まだ粗削りだけに、高校から先のレベルであと球速が10キロ上積みが期待できます。
 ちなみに、掛川西・榛葉と掛川東・川田は掛川北中時代に一緒にプレーした間柄。当時は2人で投手とセンターを交代し合っていたそうです。2人のライバル心剥き出しの投げ合いは面白かったです!(編集部・栗山)

<写真上から山本真広、榛葉翔貴(掛川西)、川田篤弥(掛川東)>

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