大学野球

2025年4月16日 (水)

【大学野球】専修大・和田琉太が走者一掃のタイムリー&常葉大浜松・田中湊都が好投!

04161_20250416185501  大学野球の春季リーグ戦が全国各地で開幕しています。
 東都大学リーグの2部では専修大の和田琉汰(静岡高出身・1年)が今日の国士舘大戦でスタメン出場。ルーキーながら「3番DH」に抜擢され、3安打3打点の大活躍を見せました。7回には2死満塁の場面から右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打で勝利に貢献。持ち味のパンチ力を存分に発揮しています。この勢いで明日以降も打ちまくってほしいです!
04162_20250416190301 また、今日は静岡リーグも行われました。強風の浜岡球場で好投を見せたのが常葉大浜松キャンパスの田中湊都(静岡学園出身・3年)。静岡大相手にインコースをズバズバとつき、落ちるボールも巧みに操って5回無失点でチームの勝利を手繰り寄せました。
 今月12日の日大国際関係学部戦では7回まで無失点に抑えたものの、悔しいサヨナラ負け。その反省をもとに、ピンチの場面でいかに粘り切ることができるかをテーマに臨んだ今日の一戦でした。2回以外は毎回ランナーを背負う投球。それでも、「ピンチの場面でも自分のピッチングができた」と、きっちりと後続を抑えました。
 今シーズンはオフ期間に取り組んだ成果が出ている様子。「体を強くする」ことが狙いでウエイトトレーニングに力を注いだとのこと。その結果、「力に頼らなくてもいいボールがいくようになった」と手ごたえを掴んでいました。(編集部・栗山)

<写真上/3安打3打点の和田琉汰(専修大)>
<写真下/5回無失点の田中湊都(常葉大浜松)>

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2025年3月10日 (月)

【静岡県知事杯】ヤマハが4連覇&プロ注目・林京平(日大国際)が好投!

★3月9日 第7回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦 決勝戦 ヤマハ豊岡球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
日大国際 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤマハ 1 0 0 0 0 0 0 1

(日)林、石黒、野村-土橋
(ヤ)吉山、寺沢、佐藤廉-清水
▽二塁打=木嶋(日)

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 第7回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦。今年はヤマハと日大国際関係部の決勝戦になりました。
03102  先制したのはヤマハ。初回、ドラフト候補の西村進之介がセンター前安打で出塁すると、すかさず二塁へ盗塁を決めます。その後、1死三塁から4番・清水智裕の犠飛で得点を奪いました。投げては2年目コンビの吉山朝陽寺沢孝多が6回までを無失点。最後はエースの佐藤廉が締めました。「最後まで集中力を持ってやってくれた」と申原直樹監督。4回のピンチの場面ではセンター前に落ちそうな打球を西村が俊足を飛ばしてキャッチ。状況判断と球際の強さはさすがでした。
  ヤマハは最優秀選手賞を獲得した清水などルーキーも台頭し、今月22日から始まるJABA東海地区春季大会に向けて順調に仕上がってきています。
03103 一方、日大国際関係学部はプロ注目の林京平が5回1失点の好投を見せました。最速148キロの力強いストレートに加え、キレのあるスライダーを駆使。決して本調子ではなく、試合後には「ボールが走らず、内容的には良くなかった」と振り返りましたが、悪いなりにもゲームメークできるところも長所。「ヤマハさん相手にこういうピッチングができたことは次につながります」と手応えを掴んだ様子でした。
 今月2日のトヨタ自動車東日本とのオープン戦では3回を無安打に抑えました。この冬のトレーニングの成果で球速も上がってきているだけに、春のリーグ戦でさらに注目度が上がりそうです!(編集部・栗山)

<写真上/優勝したヤマハの選手たち>
<写真中/最優秀選手賞を獲得した清水智裕(ヤマハ)>
<写真下/社会人相手に好投を見せた林京平(日大国際関係学部)>

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2025年2月21日 (金)

駿河台大・戸田純太(静岡商出身)が挑む飛躍の2年目!

 昨日は菊川球場で行われている駿河台大のキャンプを1日取材しました。昼の時間に特守で汗を流していたのが静岡商出身の戸田純太(新2年)。昨年、東京新大学リーグで新人王を獲得した注目内野手です。「高校生とはボールの質が違った」と、入学当初はレベルの高さに苦しんだそうですが、1年間を通して起用し続けた松浦健介監督からの期待に応え、レギュラーとして活躍しました。
02211_20250221103001  転機となったのは秋のシーズン。開幕から9打数0安打と結果が出ず、「このままだと4年生に申し訳ない。次の試合で打てなかったら監督に言って外してもらおう」と悩んだ中で、1本のヒットをきっかけに計11安打、打率.289をマークしました。松浦監督からのマンツーマンでの打撃指導に加え、打席での考え方を学び、「少しずつ気持ちに余裕が出て、自分のスイングができるようになった」と成長を実感していました。
 さらなるレベルアップへ。オフシーズンは「打って守れる選手」を目指して、二塁の守備を強化中。構え、キャッチングなど技術を基礎から見直し、守備の幅を広げているとのこと。今年の東京新大学リーグは、創価大の立石正広がドラフト1位候補として目玉的存在です。その立石が、本来の三塁から二塁に回る可能性がある中で戸田は「そこでベストナインを獲って、チームとしては上位に組み込みたい」と飛躍の2年目に向けて気持ちが入っていました。(編集部・栗山)

◇戸田純太(とだ・じゅんた)
2005年4月19日生まれ、静岡県静岡市出身。小学1年からソフトボールを始める。3年時から「服西フェニックス野球スポーツ少年団」でプレーし、中学は「島田ボーイズ」に所属した。主将を務めた。172cm75kg、右投右打。

<写真/昨年、新人王を獲得した戸田純太(駿河台大)>

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02212_20250221103701  駿河台大は昨年、このブログで紹介した加藤学園出身の大谷正和(新4年)が「野球人生で初めて」という主将に就任しました。昨秋は全試合で「4番キャッチャー」で出場。明治神宮大会で準優勝した創価大相手に1勝を挙げて「1部でもやれる」と自信をつかんだそうです。「みんな力がついてきています。今年は優勝を狙いにいきます」と力強い言葉が聞けました!

<写真/主将を務める大谷正和(駿河台大>

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2024年11月18日 (月)

【大学野球オータムフレッシュリーグin静岡】加藤学園が法政大相手に善戦

 今秋の県予選の初戦で敗退し加藤学園。巻き返しに向け、16日の「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」で法政大と対戦しました。

★11月16日 大学野球オータムフレッシュリーグin静岡 西ヶ谷球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
加藤学園 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
法政大 0 0 0 1 0 0 0 0 2

(加)中本、山田、島田-佐野
(法)児玉、菅井、上野-吉添、奥田
▽二塁打=米山、渡邊(加)

11181_20241118181001  加藤学園は先発の中本大賀(1年)が5回1失点の好投を見せます。6回からマウンドに上がったのはプロも注目する山田晃太郎(2年)。バランスのいいオーソドックスなフォームから、最速141キロのストレートにスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、2イニングを投げて無安打(1四球)。キレ、制球、一つ一つの球の精度が高く、大学生相手に2三振を奪いました。「来年の夏までに148キロまで球速を上げていきたい」と山田。この冬はチームとして取り組んでいる体力強化に励む決意を固めていました。

1s8a5635  試合は1対0で法政大がリードして終盤に。9回表、加藤学園は4番・渡邊駿大(2年)、5番・田城大翔(2年)の連打で無死一三塁のチャンスを作ります。1死後、打席に立ったのが7回の打席で二塁打を放っていた米山慶(2年)。3球目にスクイズを試みるも失敗。それでも「ここは意地を見せたかった」と6球目をしぶとく食らいついてセンターに持っていきました。
 その裏、1点を失ってサヨナラ負けを喫したものの、加藤学園にとって収穫のある交流試合になった様子。秋の県予選は0対1で負けていただけに、「また同じか」という雰囲気が漂うよう中で、同点に追いついたことを米山学監督も評価していました。

<写真上/2回を無失点に抑えた山田晃太郎(加藤学園)>
<写真下/試合後、法政大から加藤学園に記念品が手渡された>

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2024年11月15日 (金)

「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」が開幕しました!

 「第7回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」が本日が開幕しました。

◎試合結果
東海大 4-2 東海大静岡キャンパス
東海大 5-2 日大国際関係学部(規定により8回コールド)

11161_20241116003101  初日は東海大対東海大静岡キャンパスの「東海対決」が実現しました。
 東海大は2回に東海大静岡翔洋出身・木田聡(1年)がタイムリーを放ちます。
 6回からは東海大静岡キャンパスの手塚慎太郎監督の長男で、東海大でプレーする手塚大晴(1年)が出場。第1打席は三振、第2打席は四球。快音は聞けませんでしたが、地元で元気な姿を見せてくれました。「久しぶりの静岡だったので思い切りやろうと思いました」。
100_0266  静岡市出身で東海大静岡翔洋中では中心選手として活躍。高校は父の母校である鳴戸高(徳島)で3年間過ごし、今春、東海大に入学しました。6月に左ふくらはぎを故障した関係で実戦から離れ、心が折れかけた時期もあったそうですが、今回の「オータムフレッシュリーグ」に出場することが一つのモチベーションになった様子。今日は中学時代から知っていたという宮﨑斗矢(1年)に抑えられて悔しい表情を浮かべながら、「まだまだ実力不足。来年はリーグ戦に出て活躍する姿を父に見てもらいたい」と誓っていました。
 その宮﨑は2回3分の1を投げて、許した安打は1本のみで無失点の好投。球速も140キロをマークしました。伸びしろもあり、今後が楽しみです。(編集部・栗山)

<写真上/タイムリーを放った東海大の木田聡(左)>
<写真下/試合後に握手を交わす東海大の手塚大晴(左)と東海大静岡キャンパスの手塚慎太郎監督(左)>

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2024年11月 7日 (木)

「第7回大学野球オータムリーグin静岡」パンフレット先行発売のお知らせ!

11071_20241107184601 「第7回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」の開催概要発表記者会見が昨日、静岡市役者で行われました。
 11月15日から3日間に渡り、草薙球場、ちゅ~るスタジアム、西ケ谷球場の3会場で開催。今年は東京六大学の全チーム、筑波大に加えて、首都大学リーグで優勝75度を誇る東海大が初参戦します。迎え撃つのは静岡県学生チームの4チーム。高校は静岡市内の3チームに、今夏の甲子園に出場した掛川西、好投手・山田晃太郎を擁する加藤学園も大学生に挑みます!
 過去6回の開催で多くの選手がのちにプロ入りしている「オータムリーグ」。今年はどんな選手がこの舞台をきっかけに羽ばたくのか注目です!

【参加大学】
慶応義塾大/東京大/法政大/明治大/立教大/早稲田大/筑波大/東海大/静岡大/静岡産業大/東海大静岡キャンパス/日大国際関係学部

【参加高校】
静岡高/静岡市立/静岡商/掛川西/加藤学園

<写真/左上から出場予定の長島大幹(静岡産業大)、齊藤玲馬(静岡大)、吉添晴翔(法政大)、河原﨑琉衣(明治大)、左下から企画チームの大代美空さん(常葉大静岡キャンパス)、石川青空さん(静岡大)、大澤慎司さん(静岡大)、植田さくらさん(慶應義塾大)>

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※今年も「静岡高校野球」編集部が編集協力した公式パンフレットが開催期間中に各球場で販売となります。大会に先立ち、戸田書店清水江尻台店(静岡市)、高久書店(掛川市)で限定先行発売しています!
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★戸田書店清水江尻台→https://todabooks.co.jp/shop/shop.php?S=61
★高久書店→https://sites.google.com/view/books-takaku

※「第7回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」の組み合わせなどはこちらからご覧下さい。
https://baseball.sfc.keio.ac.jp/autumnfresh-league/

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2024年11月 6日 (水)

【横浜市長杯】島田樟誠出身・杉原陸太(神奈川大)が満塁本塁打を放つ!

   現在、横浜スタジアムで横浜市長杯争奪第20回関東地区大学野球選手権大会が開催されています。
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 昨日の第1試合、神奈川大対城西国際大は両チーム合わせて計4人の静岡出身選手がスタメンに名を連ねました。
 
 まずは初回の神奈川大の攻撃です。2死満塁から打席に立ったのが7番・杉原陸太(4年・島田樟誠出身)。いきなり初球のストレートを強振すると打球はライトへ。本人が「入ってくれ」と祈りを込めた一撃はグングンと伸びてスタンドに吸い込まれました。高校時代は投げるだけでなくスラッガーとしても鳴らした杉原ですが、意外にも大学入学後、公式戦初本塁打。「自然体で打席に入り、腹をくくって初球から打ちにいきました」。この秋はリーグ戦から状態が良く自信を持っていたとのこと。続く第2打席もライト前安打を放ちました。卒業後は一般企業に就職するため、本格的な野球はこの秋がラスト。「いい形で締めくくりたい」と、明治神宮大会出場を目指して気持ちが高ぶっている様子でした。
11062_20241106100801 そして、神奈川大は4点を追いかける9回裏。ここまで4打数無安打を苦しんでいた3番・佐藤太陽(4年・浜松商出身)がレフト前安打でチャンスメーク。最後は4番・岩田悠聖(2年・静岡裾野シニア出身)のフィルダースチョイスでサヨナラを決めました。先日のドラフトで西武から育成2位指名を受けた佐藤は「中軸を打たせてもらっている立場で課題が残った」と、打席内で修正できなかったことを反省していました。


11063_20241106101501  一方、城西国際大は山本倫彰(4年・飛龍出身)が「3番ライト」で出場。第2打席に三塁への内野安打、第4打席はレフト前安打を放ちました。この秋のリーグ戦では1試合2本塁打を放ったパワーヒッター。上のレベルでの活躍が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/初回に満塁本塁打を放った杉原陸太(神奈川大)>
<写真中/サヨナラを決めて喜ぶ岩田悠聖(神奈川大)>
<写真下/2安打の山本倫彰(城西国際大)>

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2024年10月23日 (水)

皇學館大・工藤岳(知徳出身)がリベンジの舞台へ!

 東海地区大学野球秋季選手権がダイムスタジアム伊勢で今月25日に開幕。静岡、岐阜、三重の各リーグを勝ち抜いた計6チームが出場し、優勝チームが東海地区・北陸・愛知の三連盟王座代表決定戦(11月2日、3日=パロマ瑞穂野球場)に進みます。静岡代表の静岡産業大と日大国際関係学部はもちろん注目ですが、岐阜代表の中部学院大と岐阜聖徳学園大、三重代表の皇學館大でプレーする静岡県出身選手も楽しみです。そのうちの一人、皇學館大の工藤岳(3年/知徳出身)を取材しました。

10231_20241023104301  「2番手か3番手投手で、大学で野球を続けるのかも悩んでいた」という高校時代。3年夏は背番号10。決して目立った存在ではありませんでした。それが知徳の初鹿文彦監督の勧めもあり、皇學館大に入学すると一気に伸び、今年は飛躍の年となりました。春のリーグ戦で最優秀投手賞を獲得すると、秋はリーグトップの4勝をマーク。1戦目を任される投手陣の中心的な存在へ進化を遂げています。
 転機となったのは2年の夏。チームメートに感化され、スポーツジムに通うようになったことで劇的に体が大きくなっていきます。比例するように最速は143キロまで上がり、球に重さが加わったのが実感できるようなったそうです。「大学に入ってからの2年半はただやっていただけ。でも2年の夏に仲間と食事に行ったときに『せっかく大学に来たんだから、このままじゃもったいないんじゃないか』って真面目な話をしたんです。そこで変わることができました」。
 ストレートだけではありません。変化球もレベルアップ。カットボール、スライダー、チェンジアップ、スプリットを操って、打者を翻弄していきます。
 工藤にとって今回の東海大会はリベンジの場でもあります。「最悪だった」と振り返る春の東海大会は日大国際関係学部戦で先発するも、6回途中まで投げて5失点。制球を乱し、7四死球が痛手となりました。最終的に1点差で負けたあの試合から5カ月。「今度こそチームが勝てるような投球をする」と話す顔には自信が漲っていました。(編集部・栗山) 

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※「静岡高校野球2024春号」で紹介した小林亮太(4年/清水桜が丘出身)も主将としてチームを牽引しています。春のリーグ戦は最優秀選手賞を獲得。秋も優勝が決まる10月6日の四日市大戦で3打数2安打をマークして勝利に貢献しました。「春のリーグ戦は2敗して苦しかったですが、秋は全勝でチーム状態が良いです。自分自身、大学で全国に行けるラストチャンスなので、まずは東海大会で優勝します」。

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<写真/皇學館大でプレーする静岡県出身選手。左から若松奏弥、小林亮太、工藤岳>
★東海地区大学野球秋季選手権の組み合わせはこちら→https://baseball.omyutech.com/CupHomePageTournament.action?cupId=20240015874

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2024年10月18日 (金)

今秋ブレークの倉澤豪(常葉大浜松キャンパス)に注目!

 明日、最終週を迎える静岡学生リーグ。「絶対に勝ち切って終わりたい」と闘志を燃やしているのが常葉大浜松キャンパスの倉澤豪(4年)です。今秋、長打を連発している強打者を取材しました!

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 駿河総合では主に5番や6番を打ちながら一塁手として活躍しました。本来のポジションは捕手。ただ、同学年の窪田響(現国際武道大)が下級生時からマスクをかぶっていた関係で、一塁に回っていました。大学入学後は2年秋から捕手のレギュラーに。4年時となった今年は春のリーグ戦こそ打率.236に終わったものの、秋は4番打者として打率.383をマーク(現時点)。開幕直後の東海大静岡キャンパス戦でプロ注目の宮原駿介から二塁打2本で好スタートを切ると、10月13日の常葉大静岡キャンパス戦ではライト方向に弾丸ライナーで本塁打を放ちました。
 この秋の常葉大浜松キャンパスはチーム全体として力強い打撃が印象的ですが、なかでも倉澤の強いスイングが目を引きます。フォロースルーが大きく、メジャーリーガーを彷彿とさせる迫力あるフォームから長打を連発しています。
 打撃開眼のきっかけは、今年6月に就任した佐藤修司コーチとの出会い。かつてヤマハでプレーしたコーチから手取り足取り学んでフォームを作ってきたそうです。「トップからインパクトまでの距離を取って、ラインを大きくするスイングを教えてもらいました。ゴロの打球が減って、長打が増えました。今は少しずつ完成に近づいてきていると思います」。
 捕手としてもレベルアップ。この秋のリーグ戦中、ヤマハの練習を手伝った際、ブルペンで沢山優介や有本雄大のボールを実際に受け、捕球技術の向上に繋げてきたとのこと。攻守で存在感を発揮しています。
 大学卒業後は一般企業に就職予定のため、本格的な野球はこの秋がラスト。豪快なアーチで有終の美を飾ってほしいです!(編集部・栗山)

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2024年10月12日 (土)

ドラフト候補・宮原(東海大静岡キャンパス)が8回12奪三振でアピール!

10121_20241012202001  今日の静岡県学生野球リーグ。県内のドラフト候補で指名最有力に上がる宮原駿介(東海大静岡キャンパス)がプロ3球団のスカウトの前でアピールしました。
 東海大会出場の可能性を残す静岡大を相手に「今日は前の2試合よりもストレートを多めに投げることを意識した」と立ち上がりから体全体を使ったフォームでストレートで押していきます。5回まで無安打投球。プロのスピードガンでは149キロを計測します。1球1球、気持ちを込め、フィニッシュに躍動感があって絵になります。
 8回まで投げて毎回の12奪三振。6回に連続四球から1点を失いましたが、要所で変化球も冴え渡り、しっかりとゲームメークしてチームを勝利に導きました。
 本人が武器とするのが「真っすぐとカットボール」。左打者のアウトコースに放る分かっていても打てない強いストレート、打者の手元でキュッと変化するカットボール。ともにプロで通用するボールだと感じました。
 東海大静岡キャンパスは、すでに3位以下が確定し、東海大会に出場することができません。それでも宮原は「投げさせてもらえることに感謝して、目の前の試合を内容にあるものにしたい」と、「来春プロの世界で開幕一軍で投げること」を目指して淡々と自らの課題と向き合って成長につなげようとしている姿が印象的でした。

10122_20241012203301  優勝争いは静岡産業大が一歩リードしました。日大国際関係学部とのシーソーゲームを8対7で制して勝利。4季ぶりの優勝に王手としました。
 2点を追いかける7回に同点に追いつくと、なおも1死一二塁のチャンスで代打として打席に立ったのが小岩悠輝(3年)。2球目のチェンジアップをレフト前に持っていくと、二塁ランナーが生還して勝ち越しのタイムリー。これが決勝点となりました。実は公式戦での初打席。「昨日のバッティング練習で調子が良かったんです。打席では何も考えず振り抜くことができました」。塩山(山梨)では4番を務めた強打者。3年夏の代替大会は初戦で敗れ、「やり切れていない」と、大学で続けることを決めたそうです。静岡産業大はチームのムードメーカー的な存在でもある小岩に一本が出たことで勢いに乗っていきそうです。(編集部・栗山)

<写真上/気迫漲る投球で快投した宮原駿介(東海大静岡キャンパス)>
<写真下/公式戦初打席で決勝タイムリーを放った小岩悠輝(静岡産業大)>

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