大学野球

2023年3月14日 (火)

岐阜聖徳学園大で活躍する静岡勢を見てきました!

 今日はHonda鈴鹿と岐阜聖徳学園大のオープン戦へ。
 今年、静岡県から有望選手が進学している岐阜聖徳学園大。すでに何人かはオープン戦に出場しているという情報があったので楽しみでした。

03141  Honda鈴鹿のグランドに着き、スタメンのアナウンスを聞いてビックリしました。
 先発メンバーのうち、投手を含めて静岡出身選手がなんと5人。「5番指名打者」の矢岸淳(新4年/御殿場西出身)、「6番ライト」の勝亦優真(新2年/静岡学園出身)、「8番ショート」の横尾慎一郎(新3年/島田樟誠出身)、「8番キャッチャー」の大村和巳(新4年/清水桜が丘出身)、先発投手は伊藤貴人(新3年/浜松湖北出身)でした。
 今年は投手陣の中心的存在として期待される伊藤。2回に一発を浴びましたが、3回を投げて打たれた安打はその一本のみ。ストレートに力があり、曲がり幅の大きいスライダーとのコンビネーションが良かったです。ネット裏の目の肥えた社会人ファンから「これは十分に社会人でやっていけるピッチャーだぞ」という声も聞こえたほど。安定感が際立っていました。
 続く2番手で登板したのが、新1年生の丸山寛尽 (浜松開誠館出身)。2回3失点も、角度のあるストレートに将来性を感じました。
03142  そして3番手は同じく新1年生の孫俊郎 (島田樟誠出身)。最初の1イニング目は2三振を奪って三者凡退に。高校時代に比べ、フォーム全体に力強さが増した印象。ストレートで空振りを奪う場面もありました。2イニング目はさすが社会人。3連打を浴びて失点。それでも続く打者から併殺を奪って最少失点に切り抜けました。丸山や孫にとっては大きな経験になったと思います。
03143  その投手陣の良さを引き出していたのが捕手の大村です。丁寧なキャッチングで、投げやすい雰囲気を作っていました。今年はリーグ戦でも活躍を期待したいです!(編集部・栗山)

※今日のHonda鈴鹿は常葉大菊川出身の漢人友也が先発。栗原健も出場しました。センバツに出場する母校へのメッセージを伺ってきたので、後日、ブログで紹介したいと思います!  

<写真/上から伊藤貴人、孫俊郎、大村和巳(岐阜聖徳学園大)>

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2023年2月22日 (水)

オープン戦 朝日大vs静岡大

 今日は草薙球場で行われた朝日大と静岡大のオープン戦へ。全国的に寒い一日になりましたが、ポカポカ陽気の草薙球場だけは別世界でした!

 2年連続の全日本大学選手権出場を狙う静岡大の今季オープン戦の初戦。プロも注目するスラッガー・佐藤啓介(新4年)は「3番セカンド」で出場しました。相手がかなり警戒し、外野手がフェンス手前まで下がる中、4回の第2打席でライト前安打。驚いたのはセカンドゴロに倒れた第3打席。インパクトの瞬間にバットが真っ二つに折れ、その片方が一塁側のスタンドまで飛んでいきました。恐るべき怪力。今年はどこまで打つのか、ますます楽しみになりました。
02221_20230222204701  「5番センター」の荒井瑞紀(新4年)も印象に残りました。第1打席でセンターへクリーンヒット。その後はヒットこそ出ませんでしたが、シャープにバットが振れていて打球の質が良かったです。静岡東時代はどちらかというと守備のイメージが強かった荒井。今は体の土台が出来上がり、スイングスピードがあります。もともと内野手だった荒井がセンターにかちっとハマると、チーム力が一気に上がると思います。
02222_20230222204701  一方、朝日大は御殿場西出身の末吉剛大(新4年)が「4番レフト」で登場。こちらも第1打席でセンター前安打。昨年から4番に座っている強打者で、打席での雰囲気がありました。持ち味のパンチ力を生かしてリーグ戦でも大暴れしてほしいです!(編集部・栗山)

<写真上/荒井瑞紀(静岡大)>
<写真下/末吉剛大(御殿場西)>

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2023年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます!

 新年、明けましておめでとうございます。
 2023年も静岡の野球に密着していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 01011_20230101135701 今年最初の注目イベントは1月27日のセンバツ出場校の発表でしょう。
 出場が有力視される常葉大菊川は
プロ注目の鈴木叶が攻守の要。全国トップレベルと定評のある強肩に、4番に座る打撃でもチームを引っ張ります。昨年末に取材したところ、このオフは自分の課題と向き合いつつ、順調に調整が進んでいるとのこと。「チームが勝つことが一番なので、チームを勝たせるプレーをしたいです」。全国の高校野球ファンに鈴木の肩を早く見てもらいたいです。

01012_20230101135701  大学生では静岡大の佐藤啓介に期待したいです。中京大中京(愛知)時代は3年夏にブレークして県大会で2本塁打をマーク。大学入学後は1年秋からリーグ戦に出場し、昨春は主軸として全日本大学選手出場に貢献しました。
 こちらも昨年末にグランドに伺い、バッティング練習を見たのですが、とにかくスイングが強く、ライト奥の林に何度も打球が突き刺さっていました。まさにプロに行く選手の打球です。「全国で勝つためにはどうしたらいいのかを常に考えています。自分の実力も上げてプロを目指したいです」と意識の高さはさすがです。

 また、ヤマハの相羽寛太中田悠斗もドラフト候補に挙がりそうな選手で春先の試合から目が離せませんね。

 そんな今年の静岡の野球情報を網羅した「静岡高校野球2023春号」を来月発売予定です。年末年始も絶賛、編集作業中! 正式な発売日や内容が決まりましたら、またこのブログでお知らせします。(編集部・栗山)

<写真上/冬のトレーニングに励む鈴木叶(常葉大菊川)>
<写真下/迫力のある打撃を見せる佐藤啓介(静岡大)>

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2022年11月21日 (月)

オータムフレッシュリーグで見つけた光る原石

 昨日、閉幕した「第5回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」。昨日の草薙球場の最終戦、慶応義塾大対静岡大で楽しみな原石を発見しました。

11211_20221121200601  静岡大の4番手で6回から登板した崎浜智也(2年)。投球練習から身体能力の高さが伺える躍動感たっぷりのフォームに目が釘付けとなりました。
 慶応義塾大の3番打者、4番打者からいきなり空振り三振を奪うと、打者6人に対して3奪三振。2回を投げて一人の走者も許しませんでした。「高山(慎弘)監督から『バックネットにあてるくらい思い切って投げてこい』と言われ、それが実践できました」。テークバックで左足が大きく上がり、まさに長い腕がぶっ飛びそうなくらい強く振れていました。

 那覇国際(沖縄)時代は目立った成績はなく、ストレートの球速も130キロ程度。大学入学後、3学年上の石田雄大 (現西濃運輸)、井手駿 (現東京ガス)と出会って一緒にトレーニングを重ね、少しずつ球速がアップしてきたとのこと。昨日は自己最速の137キロを計測しました。「来年はリーグ戦で登板して140キロを出したいです」と話す崎浜。もう少し体が出来てくれば、140キロどころか、145キロ、150キロ…もっともっと速くなるイメージが沸きます。ストレートはホップするような球質。タテのカーブも秀逸です。オータムリーグで掴んだ自信を財産に、来年は覚醒してほしいです。(編集部・栗山)

<写真/慶応義塾大打線を2回無安打に抑えた崎浜智也(静岡大)>

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2022年11月20日 (日)

慶応義塾大・藤田大和(静岡高出身)、涙のラスト打席

11201_20221120205501  本日の「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」。慶応義塾大の藤田大和(2年/静岡高出身)が静岡大戦でスタメン出場しました。

 7回の第4打席でした。この試合を最後に、選手として一区切りつける決意で打席に向かいます。直前に学生監督から声をかけられると数回目頭を押さえた藤田。カウント2ストライク2ボールからの5打球をフルスイングします。バットが折れて、打球はサード前へ。アウトになりましたが、草薙球場の土を噛みしめるようにライトのポール近くまで全力疾走していきました。 
 試合後は「オータムで現役は最後にすることを決めていました。明日から学生コーチになります」と明かし、「最後は両親の前で草薙球場でプレーすることができました。僕にとってこんなに幸せなことはないです」と声を詰まらせながら取材に応えてくれました。

11202_20221120205701  高校時代は3年春のセンバツでベンチ入り。3回戦の東海大相模(神奈川)戦で代打として出場し、安打を放ちました。藤田が影響を受けた一人というのが故・小田義人氏(元ヤクルト他)。藤田が高校時代、小田氏はコーチを務めていました。最後の打席は、草薙球場の近くに眠る天国の小田氏に「打たせて下さい」とお願い。「小田さんの近く野球を終わることができたのは幸せでした」と涙のあとは清々しい表情もありました。
 今後は学生コーチとしてチームを支えながら、テレビのアナウンサーを志していくとのこと。プロ入りを果たした同級生の村松開人(明治大→中日)の試合を実況することが夢だそうです。(編集部・栗山)

<写真上/藤田大和の最後の打席はサードゴロに終わる>
<写真下/試合後に同じ静岡県出身の杉山勇征とともにガッツポーズを作る藤田大和>

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2022年11月11日 (金)

明治大・髙須大雅がフレッシュトーナメント決勝で勝ち投手に!

 昨日は東京六大学の秋季フレッシュトーナメントを見てきました。決勝は明治大と立教大のカード。明治大は7日の初戦、慶應義塾大戦で静岡高出身の髙須大雅がデビューしていました。

 決勝戦の髙須はベンチからのスタート。試合前のノックから他の選手より頭一つ抜けていて、どこにいても目立っていました。(現在の身長は192センチ!)
11112_20221111075101  試合の中盤からブルペン入り。キャッチボールやロングスローから状態の良さが伺えました。高校3年時は甲子園に出場しましたが、彼の実力からしたら「こんなもんじゃない」と思っていました。
 当時はフォームのバランスを崩していた印象ですが、今はテークバックからリリースにかけて腕の振りがスムーズになり、それにともなって体重移動かしっかりとできるようになっていました。
  「髙須」の名前が明治神宮球場にコールされたのは7回一死満塁の場面。最初の打者はいきなり得意のフォークで三振。その後、タイムリーなどで同点とされましたが、8回、9回は圧巻の投球を披露します。
11111_20221111075101   ストレートの球速はほぼ140キロ台。最速で146キロを計測します。しかも、球が前で離せるようになり、低めにビュンビュンと伸びています。
 2回2/3を投げて許した安打は1本のみ。打者9人に対して5三振を奪いました。白星をマークして、優勝投手に。1年間でこんなにも変わるのかと驚いたとともに、今後にかなり期待が持てる内容でした。

11113_20221111075901  また、3位4位決定戦では髙須と同じ、静岡高出身の臼井捷翔(東京大)が4回の守備から三塁に入りました。
 6回に回ってきた初打席。カウント2ボール1ストライクから、中堅前に弾き返しました。その後、三塁まで進み、バッテリーミスの間に本塁に生還。東京大にとって、この日の初得点に、臼井は吠えながら嬉しそうにベンチに戻っていきました。
 2浪の末にだどりついた明治神宮球場。野球ができる喜びに溢れている感じで、ハツラツとプレーが印象に残りました。

 高須、臼井ともに、今月18日からの「第5回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」に出場予定です。思い出の地で、どんなプレーを見せてくれるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/勝ち投手となった髙須大雅(明治大)>
<写真中/最後の打者を打ち取り、明治大のナインとともに喜ぶ髙須>
<写真下/安打を放ち、本塁まで生還した臼井捷翔(東京大)>

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2022年11月 4日 (金)

「第5回大学野球オータムリーグin静岡」の記者会見が行われました!

  「第5回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」の開催概要発表記者会見が本日、静岡市役者で行われました。
 11月18日から3日間に渡り、草薙球場、清水庵原球場、富士球場の3会場で開催。11大学、7高校の参加が決定しました。

<大学>
慶応義塾大/東京大/明治大/立教大/早稲田大/筑波大/中京大/静岡大/静岡産業大/東海大静岡キャンパス/日大国際関係学部

<高校>
静岡高/静岡市立/静岡商/清水桜が丘/富士市立/加藤学園/掛川西

 記者会見には慶応義塾大・藤田大和(静岡高出身)、早稲田大・渋谷泰生(静岡高出身)、立教大・宮本兵馬(静岡高出身)、静岡大・福田清峻(韮山出身)が参加し、それぞれオータムフレッシュリーグに向けての抱負を語りました。

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<写真/左から企画チーム・東篠大河(静岡大)、藤田大和(慶応義塾大)、渋谷泰生(早稲田大)、宮本兵馬(立教大)、企画チーム・岩谷まりか(慶応義塾大)>

慶応義塾大・藤田大和(2年/外野手)
「高校時代から応援していただいている地元への感謝の思いでプレーします。静岡で野球を頑張っている子供たちの何かのきっかけになってもらえれば嬉しいです。昨年は打てなかったので、今年こそヒットを1本打ちたいです」

早稲田大・渋谷泰生(1年/内野手)
「地元の皆さまに成長した姿を見せたいです。早稲田大の野球部員としてプレーだけでなく、全ての面で高校球児のお手本になります」

立教大・宮本兵馬(1年/外野手)
「東京六大学を目指すきっかけが、高校のときに出場したこのオータムフレッシュリーグでした。お世話になった高校時代の監督、部長、両親に元気溢れるプレーで恩返ししたいです」

静岡大・福田清峻(2年・外野手)
「レベルの高い大学と対戦するこで、個人としてもチームとしても、貴重が経験ができると思います。力強いバッティングを見せたいです」

 また、参加大学が伊豆総合、清流館、遠江総合の3チームにオンライン野球教室を行うことが発表となりました。

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2022年10月22日 (土)

静岡産業大が三連盟王座決定戦出場へ!

 静岡リーグを39季ぶりに制した静岡産業大。その勢いのまま、今日の東海地区選手権1回戦で岐阜聖徳学園大を撃破。29日開幕の東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦兼明治神宮野球大会代表決定戦への出場を決めました。
 
★10月22日  東海地区大学野球秋季選手権大会 長良川球場

チーム 7 8 9
岐阜聖徳学園大 0 0 0 0 0 0 1 0
静岡産業大 1 1 0 0 4 0 0 0 0 6

(岐)橋本、田畑、有賀、林-反頭
(静)見目-大崎

▽二塁打=前田(岐)
▽三塁打=池田(静)
▽本塁打=渡邉(静)

10221_20221022213601  リーグ戦に続き、1年生が大活躍を見せてくれました。初回、2番・池田翔(1年/浜松江之島)のライトフェンス直撃の三塁打から先制点を挙げると、2回には5番・渡邉笑生(1年/知徳)が続きます。左投手の内角に入ってくる4球目のスライダーをジャストミート。「感触が良くて。今までの人生で一番の打球でした」という一撃は、レフトフェンスを軽々と越えていき、なんと場外まで飛んでいきました。秋のリーグ戦で3本塁打を放ってブレークしたスラッガー。大会関係者が、「この球場で、しかも木製であそこまで飛んだ打球は今まで見たことがない」と目を丸くするほどの大飛球でした。
10222_20221022214401  さらに5回には4安打に相手のミスも絡んで一挙4点を追加します。投げては先発の見目大弥(1年/掛川東)が快投。「緊張感はなかった」と、前半から持ち味のカットボールなどの変化球を自在にコントロールし、相手打者のバットを微妙にずらしていきます。6回までわずか2安打。終盤は疲れもあったそうですが、最後まで投げ切って1失点完投を飾りました。
 来週は明治神宮大会出場への最終関門。東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦には名城大、金沢学院大、皇學館大も出場を決めています。明治神宮大会への切符は1枚のみ。強豪揃いですが、見目は「レベルは高くなりますが、自分の力がどこまで通用するのか試してみたい」と気負いは全くなく、いい表情を浮かべていました。(編集部・栗山)

<写真上/場外弾を放ってガッツポーズを作る渡邉笑生(静岡産業大)>
<写真下/完投勝利を飾った見目大弥(静岡産業大)>

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2022年10月17日 (月)

漢人vs徳久の「静岡対決」を見てきました!

  15日は愛知大学野球リーグへ。中京大・漢人友也(常葉大菊川出身/4年)がドラフト前、最後の登板になる可能性があり、パロマ瑞穂野球場に行ってきました。
10171  先発した漢人は2回に1点を失うと、4回には3失点。常に走者を置きながら苦しい投球で、5回を投げて4失点という結果でした。「粘り切ることができなかった」と反省。それでも、5回2死の場面ではキャッチャーミットに向かって糸を引くような漢人独特の球筋の快速球で空振り三振を奪ってピンチを切り抜けました。
 今秋は開幕から連勝をマーク。現在、奪三振37はリーグトップの数字です。最後の最後で本領を発揮し、プロ志望届も提出。複数の球団から調査書が届いています。4年間指導してきた中京大の菊地啓太コーチも、「まだまだ漢人はこれからです」と、その伸びしろに太鼓判を押す逸材。20日に迫るドラフト会議は指名を信じて待ちます。
 
10172  この試合、中京大打線を封じたのが愛知東邦大の徳久遼(浜松湖北出身/3年)。高校時代から注目してきたサウスポーです。5回までパーフェクトに抑える完ぺきな投球。大学で140キロに到達したという勢いのあるストレートがコーナーに決まり、緩いカーブなどの多彩な変化球も織り交ぜて打者を翻弄。6回に1点を失いましたが、集中力を切らすことなく最後まで投げ切って完投勝利を飾りました。
 ドラフト上位候補の澤井廉に対しても真っ向勝負を挑み、4打数1安打に。フライアウト3つは立派です。試合後は「1勝をとれてよかったです。優勝を争っているチーム相手に、いい経験になりました」と清々しい表情を浮かべていました。(編集部・栗山)

<写真上/ドラフト指名を待つ漢人友也(中京大)>
<写真下/中京大相手に完投勝利を飾った徳久遼(愛知東邦大)>

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2022年10月12日 (水)

立正大・奈良間大己が見せ場を作る!

 20日のドラフト会議まで残りわずか。昨日は、埼玉県のUDトラック上尾スタジアムで、東都大学リーグ2部の試合を見てきました。
 プロ志望届を出した奈良間大己(常葉大菊川出身/4年)は国士舘大戦で「3番ショート」で出場。2安打を放つ一方で、「これぞ奈良間」という守備でもスタンドを沸かせてました。

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 1対0とリードした6回、2死二三塁の場面。高校時代のチームメートの榛村大吾(常葉大菊川出身/4年)が放った飛球はショートとレフトの間へ。落ちれば逆転という打球を奈良間は背走しながらドンピシャのタイミングで飛び込んでキャッチ。奈良間でなければ捕れないスーパープレーでピンチを救いました。吠えながらベンチに帰ってくる奈良間の姿に震えが止まりませんでした。
 試合後の取材。迫るドラフトに向けて本人はこう話します。「緊張感はありますが、ここまで来たら、自分がどうこうできるわけではないので。リーグ戦に勝つことが一番です」。勝負にこだわる、まさに奈良間らしい発言でした!

10122  国士舘大で主将を務める榛村も奈良間に負けじと守備で見せてくれました。右中間のフェンス際、深い打球まで追いかけていきダイビングキャッチ。こちらも身体能力の高い榛村でなければ捕れなかった打球だと思います。相手ベンチからも「榛村の守備はエグイ」と称賛の声が聞かれました。
 また、国士舘大は先発でマウンドに上がった中村隆一(御殿場西出身/3年)が3回を投げて4奪三振。左腕から繰り出す変化球のキレが良かったです。拓殖大の齊藤龍幸(藤枝明誠出身/2年)は代打で登場し、右中間に安打。高校時代から持ち味のパンチ力を発揮していました。県勢の活躍は嬉しいです!(編集部・栗山)

<写真上/ファインプレーでピンチを救い、ナインから迎えられる奈良間大己(立正大)>
<写真下/主将として意地を見せた榛村大吾(国士舘大)>

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