大学野球

2024年8月12日 (月)

【静岡県知事杯】ヤマハが3年連続V!

 第6回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦が10日、11日に開催され、ヤマハが3年連続5回目の優勝を飾りました。

<1回戦>
静岡硬式野球倶楽部 5ー2 静岡大
山岸ロジスターズ 6ー3 東海大静岡キャンパス

<準決勝>
静岡産業大 5ー2 静岡硬式野球倶楽部
ヤマハ 13ー1 山岸ロジスターズ(6回コールド)

<決勝>
ヤマハ 18ー1 静岡産業大(5回コールド)

Pxl_20240811_073821094  都市対抗の本大会では初戦敗退を喫したヤマハ。秋の日本選手権に向けて若手の台頭が期待される中、小林寛弥が最優秀選手賞をしました。
 専修大出身のルーキーは準決勝で2安打を放つと、決勝戦は二塁打1本を含む4安打の活躍。持ち味の堅実な守備と確実性のある打撃に加え、都市対抗後から「長打が打てるように」と振り込んできた成果を発揮して、左右両方向へ強い打球を放って安打を稼ぎました。この日は特に「右の股関節を意識」して打席に立ったとのこと。打撃で一瞬のタメがあり、球種・コースに関係なく対応ができていました。

1s8a5408  準優勝は静岡産業大。2試合ともに「3番ライト」で出場の後藤維吹(4年)が実力を発揮しました。準決勝の第1打席。右中間を破ると、俊足を飛ばして一気に三塁に到達。その後もライト前、レフト前と安打を重ねます。続く決勝戦では、ヤマハのベテラン左腕・九谷青孝に対応。ストレートをセンター前にもっていきました。「タイミングをとることが難しかったのですが、レベルの高いピッチャーから一本打てて自信になりました」。
 静岡リーグ屈指の走攻守の三拍子が揃う外野手。しかし、この春は右足の太ももの肉離れの影響で不調に終わり、チームもリーグ優勝を逃しました。夏のオープン戦でもなかなか状態が上がってきていなかったそうですが、「タイミングの取り方を練習してきて、自分の間合いで打つことができた」と、今回の県知事杯できっかけを掴んだ様子でした。「チームとしては明治神宮大会を目指し、個人的にはキャリアハイの成績を残したい」と試合後は明るい表情を浮かべていた後藤。秋は東海大静岡キャンパスの宮原駿介とともに静岡リーグを沸かせてほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/最優秀選手賞を獲得した小林寛弥(ヤマハ)>
<写真下/状態が上がってきた後藤維吹(静岡産業大)>

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2024年8月 8日 (木)

プロ注目・宮原駿介(東海大静岡キャンパス)がハヤテ戦で登板!

 昨日は今季よりプロ2軍に参入したくふうハヤテと東海大静岡キャンパスのオープン戦を取材しました。

08081_20240808085801 東海大静岡キャンパスはドラフト候補に上がる最速153キロ左腕の宮原駿介(4年/静岡学園出身)が先発。6月の侍ジャパン代表合宿では選考には漏れたものの、2回1安打無失点の好投で評価を上げています。昨日はその合宿以来となる登板。「選ばれなかったことは悔しいですが、その分、しっかりと練習を積むことができたので」とプラスにとらえている様子でした。
 
 プロ相手に投げるのは初。「ゾーンでどれだけ勝負できるか」をテーマに上げた中で立ち上がりの初回と2回は無失点。両イニングで三振を奪い、武器のストレートが通用することを示します。3回こそ、長短4安打を浴びて4失点を喫するも、4回と5回は得点を与えませんでした。この日の最速は148キロ。予定の5イニングを投げ、「内容的には良くなかったかもしれないが、試したいことを試せたし、ボール自体も悪くはなかったと思う」と秋のシーズンに向けて順調な調整ぶりをアピールしました。

 これまで宮原を見続けてきて、もっとも成長を感じたのは点数を取られた後のイニング。4回は味方の2つのミスがありながらも粘り切り、5回も2死1塁から最後の打者に対して、追い込んでから臆することなく右打者の内角にクロスファイヤーを投げ込んで三振を奪いました。ズルズルといくのでなく、立て直したところは、これまでの経験が生きていると思います。「秋のシーズンは全部勝つつもり。圧倒していきたい」と目をぎらつかせる宮原。向上心もプロ向きで今後の動向次第では上位指名も狙えると見ました。(編集部・栗山)

<写真/くふうハヤテ相手に投げる宮原駿介(東海大静岡キャンパス)>

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2024年8月 3日 (土)

【オープン戦】亜細亜大vs静岡大

 昨日は静岡大が東都大学リーグの強豪・亜細亜大とオープンを行うとのことで東京都西多摩郡にある亜細亜大グランドに向かいました。

1s8a4327  静岡大は0対5で敗退。その中で収穫もありました。先発の瀬古雄大(2年)が5回を投げて2安打無失点の好投を見せます。四日市南時代はエースを務めて3年夏に三重県大会ベスト8に進出。「自分たちが高3のときに静大が全国に出ていて、国公立でも全国に行けるんだと知って目指したいと思いました」。
   大学入学後は1年秋からリーグ戦に登板。この春は初勝利も手にしていました。もともと高校時代はスリークオター気味の角度で投げていたそうですが、昨年から少し腕を下げたことによって変化球のキレが上がったとのこと。昨日は横滑りのスライダーが冴え、本人も「自信になりました」と手応えを掴んだ様子でした。

 100_0246 その瀬古の良さを引き出していたのが捕手の安竹俊喜(4年)。巧みなリードと柔らかいキャッチングは安心感がありました。昨年から今年にかけ一番の武器である肩の故障に苦しんできましたが、昨日は2度相手が試みた盗塁を阻止。捕球から送球までがスピーディな上に、二塁ベースに向かって低く伸びる球筋。「この春に比べたらだいぶ良くなっています。ああいう送球ができたのは久しぶりです」と試合後は表情が明るかったです。4年春で引退する選手もいる中で秋もプレーを継続する安竹。上のレベルに向かってアピールすることはもちろん、ある決意を滲ませて、夏のオープン戦に臨んでいます。一昨年、昨年ともに静岡高出身選手が秋の明治神宮大会で頂点に(2022年=明治大・村松開人、2023年=慶應義塾大・齋藤來音)。安竹は2年練続、現地で優勝の瞬間を目にし、「今度は自分が」と気持ちをたかぶらせていました。
 主将を静岡高の後輩・永島周(3年)にバトンタッチ。「春は自分が引っ張ることができませんでしたが、永島をサポートして、神宮に行って勝ちたいです」。大学ラストシーズン。肩の荷が降りた強肩捕手のブレークが楽しみです。

1s8a4418  一方の亜細亜大は浜松工出身の近藤爽太(2年)が「5番センター」でフル出場。6回に無死一二塁のチャンスの場面で打席が回ってくると、ライト線に目の覚めるような鋭い打球を放ちます。タイムリー二塁打に「一本打てて良かったです」でホッとした表情を浮かべていました。
 高校時代は「浜工のゴジラ」と呼ばれプロのスカウトも注目。しかし、昨年は大学のレベルの高さに苦しんだ1年だったそうです。「紅白戦でも150キロの球が当たり前で、まずボールに当たらないです。守備も全然違いました」。心が折れそうになったこともありながら、地道にトレーニングして体重が高校時代よりも8キロアップ(現在93キロ)。ようやく勝負できる土台が出来上がった感じです。「3年生になったらベンチ入りして、リーグ戦に出場できるようにしたいです」。
 今度は「東都のゴジラ」呼ばれるように、成長を続け欲しいです。(編集部・栗山)

<写真上/亜細亜大打線を5回無失点に抑えた瀬古雄大(静岡大)>
<写真中/前主将の安竹俊喜と現主将の永島周(ともに静岡大)。静岡高出身コンビが力を合わせて明治神宮大会出場を目指す>
<写真下/力強いスイングを見せる近藤爽太(亜細亜大)>

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2024年6月27日 (木)

東都大学リーグの入替戦で活躍した県勢たち!

 昨日は明治神宮球場で東都大学リーグの入替戦を見てきました。

06271_20240627181101  まずは3部4部の入替戦。成蹊大の先発を任されたのは髙井滉一郎(浜松西出身/4年)です。
 初回の先頭打者に安打を浴びましたが、続く打者を併殺に。その後、テンポ良く投げてリズムを作ると、味方打線が6回に一挙6点を奪って援護します。
 体全体を使いながら、真上から叩きつけるような力強いフォーム。勢いがあって、リリース後には帽子が飛ぶほど。ストレートの球速は120キロ台後半から130キロ前後も1球1球、気持ちのこもった球を投げていました。
 9回2死まで無失点の好投。ここから連打を浴びて完封こそ逃しましたが、最後の打者を打ちとると、右手で小さくガッツポーズを作りました。
 見事な1失点完投勝利。試合後、チームの3部残留に貢献した本人に取材することができました。「今日は勝ち切れたことが何より良かったです。今はホッとした気持ちが強いです。秋は1戦目を任せられるように挑んでいきたいです」。大学ラストシーズンとなる秋も全力で腕を振ってほしいです!

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06272_20240627181101 続く2部3部入替戦。立正大の細窪優良(浜松工出身/2年)が1点リードの8回からマウンドに上がります。想像を絶するプレッシャーのかかる場面。それでも細窪は落ち着いていました。ストレート先行の投球で最初のイニングは三者凡退に。9回は2人の走者を背負いましたが、最後は三振に斬ってとりました。この日、ストレートの最速は145キロ。手元での伸びも十分にありました。2部に残留した秋は、先発で投げる姿も見たいです。

06273  そして、1部2部入替戦では前日に本塁打を放った駒澤大の永野陽大(日大三島出身/1年)がこの日も「2番セカンド」で出場。安打は出ませんでしたが、ルーキーとは思えない落ち着いたプレーが印象に残りました。特に守備の安定感が光っていました。
 チームは昨日、今日と連敗して、2部降格。悔しさを味わっていると思いますが、逆境を跳ね返すことができる男。この経験は間違いなく、今後に生きるでしょう。(編集部・栗山)

<写真/上から1失点完投を飾った成蹊大の髙井滉一郎、3部残留を決めてチームメートとガッツポーズを作る髙井(右端)、好リリーフを見せた立正大の細窪優良、1年春から貴重な経験を積んだ駒澤大の永野陽大>

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2024年6月12日 (水)

【全日本大学選手権】川瀬(中京大)が値千金の3ラン本塁打&岡村(上武大)が2安打全国デビュー!

 大学野球の日本一を決める全日本大学選手権大会が開催されています。
 大会1日目は大阪商業大の鈴木豪太(東海大静岡翔洋出身・3年)が2安打完封勝利。そして3日となった今日も静岡県関連選手が活躍しました。

06121  まずは明治神宮球場で行われた中京大対中部学院大。0対0で迎えた4回でした。5番・川瀬譲二(藤枝明誠出身・3年)がレフトスタンドに3ラン本塁打を放ちました。
 リーグ戦では最速157キロ右腕の愛知工業大・中村優斗からも本塁打を放っている川瀬。そのパワーを全国の舞台でも披露してくれました。
 中京大が3対0で勝利。試合を決めた大きな一発となりました。
 一方、中部学院大の先発は長倉幸佑(浜松工出身・4年)。立ち上がりの3回は無失点も4回途中で降板。この悔しさを大学ラストシーズンとなる秋にぶつけてほしいと思います。

06122  東京ドームでは上武大が初戦を迎えました。「1番レフト」で出場したのが岡村シルバー魁人(静岡学園出身・1年)。部員211人という大所帯の中で、1年春からレギュラーを掴み、打率519(本塁打1本)でMVPも獲得してしまったというスーパールーキー。全国の舞台でも躍動しました。
 まずは初回の守りで魅せてくれます。先頭打者のレフト線に向かって切れていく難しい打球を前進して間一髪でキャッチ。さらに2番打者のレフト後方のファウルフライも全力で追いかけてアウトにします。ただでさえ緊張する全国の初戦で、しかも1年生。その思い切りの良さに驚きました。
 積極性は攻撃面でも。第1打席は初球から全力で振りにいきます。セカンドゴロに終わりましが、一塁ベースを駆け抜けるスピードがありました。
 続く第2打席はライト前安打。次打者の初球ですかさず盗塁を仕掛け、あっという間に無死2塁のチャンスを作ります。8回に回ってきた第4打席もライト前安打。すると、一塁ベースを蹴って二塁ベースに向かって突進。惜しくもアウトとなりましたが、相手に「スキを見せたらやられるぞ」というイメージを植え付けさせるインパクトのあるプレーでした。
 上武大が2対1で勝利。試合後、谷口英規監督が「1年生はよくやったくれたと思う」と評価していたように、岡村らしさを存分に発揮した全国デビューとなりました。高校時代はどちらかというと、「自分がやらないといけない」と焦っている感じでしたが、今は失敗を恐れることなく生き生きとプレーしている姿がありました。次戦も楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/3ラン本塁打を放った川瀬譲二(中京大)>
<写真下/攻守で躍動した岡村シルバー魁人(上武大)>

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2024年5月12日 (日)

日大国際関係学部が2季連続リーグ優勝!

 大学野球の静岡リーグは日大国際関係学部が昨秋に続く28度目のリーグ優勝。東海地区大学野球春季選手権大会兼全日本大学野球選手権大会代表決定戦(5月25日開催予定・岐阜長良川球場)への出場を決めました。

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05122  勝てば優勝の決まる今日の大一番で好投を見せたのは林京平(3年)でした。立ち上がりからエンジン全開。ベース盤上での強さを感じるストレートが低めに決まり、5回まで無安打8奪三振。初回の3点の援護があり、スイスイと投げていきます。中盤以降は走者を背負いながら無失点に。9回1死で降板して完投はできませんでしたが、東海地区大会に向けて期待が持てる投球でした。
 日大国際関係学部は、数年前の黄金時代のような強さが戻ってきました。「みんな勝負強くなってきている」と話すのは復帰2年目となる和泉貴樹監督。守備は簡単に得点を与えず、攻撃はコツコツと得点を挙げる。目指している野球が浸透してきているようでした。東海地区大会も勝ち抜き、県勢では2022年の静岡大以来となる全国出場を果たしてほしいと思います。
 一方、勝てばプレーオフに持ち込むことができた静岡産業大。あと一歩及ばなかったものの、9回の土壇場から一挙5点を奪う猛攻は見事でした。「エンジンのかかるのが遅かった。悔しいけど良くやってくれた」と萩原輝久監督。この春、ケガから復帰した注目のスラッガーの渡邉笑生(3年)はDHで出場し、9回にライト前に気持ちで持っていく安打を放ちました。まだ本調子には程遠いですが、秋は1年時のような大爆発を見たいです。(編集部・栗山)

<写真上/2季連続優勝を決めて喜ぶ日大国際関係学部の選手たち>
<写真/好投した林京平(日大国際関係学部)>

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2024年5月 9日 (木)

専修大・廣﨑漣(浜松開誠館出身)がリーグ戦デビュー!

05091 浜松開誠館出身の廣﨑漣(専修大)が今日9日のリーグ戦でデビューを飾りました。
 立正大戦に「9番センター」でスタメン出場。第1打席で四球を選ぶと、第3打席はきっちりと送りバント成功。そして、第4打席にレフト方向に初安打を記録しました。
 昨夏の甲子園では投打に渡る活躍を見せた廣﨑。大学入学前に取材した際、「4年後に支配下でプロに行きたい」と話していますが、まずは好スタートを切りました。また、今日は同じ浜松開誠館出身の新妻恭介(中央大)も「7番DH」で初スタメン。ともに今後が楽しみです!

<写真/初出場で安打を放った廣﨑漣(専修大)>

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2024年3月28日 (木)

【オープン戦】専修大の肥沼竣がヤマハ相手に登板!

 今日は掛川球場で行われたヤマハと専修大のオープン戦を見てきました。
03281_20240328182801  専修大の先発は加藤学園出身の肥沼竣。4年生となる今年は主戦として期待される本格派右腕です。初回に満塁のピンチを作り、専修大の先輩・小林寛弥に走者一掃のタイムリー二塁打を浴びたものの、2回から4回は1安打に抑えました。今年に入ってから5試合目のオープン戦での登板。今日は145キロを計測し、「感覚的には今年投げた試合の中で一番良かった」と話します。伸びのあるストレートがストライクゾーンの四隅いっぱいに決まる持ち味も十分に出ていました。エースナンバーの18番を背負うことも決まり、「責任感を持ちつつ、チームの全国制覇に向けて投げていきたい」と意識も高まっている様子。開幕に向けて、状態の良さを確認できました。
03282  さらに、専修大は2番手で磐田ボーイズ出身で、松商学園(長野)から入学した新1年生の齋藤新太が登板。1イニングを投げて4四死球で1失点。それでも、腕を振った最速143キロの伸びのあるストレートは魅力的で、ヒットは1本も打たれませんでした。今日はどのくらい社会人相手に通用するのかを本人はテーマにしたそうで、「真っすぐでさすことができたのは良かったです」と収穫を口にしていました。次はリーグ戦デビューを楽しみにしたいです。
 静岡高出身の山本和輝(新2年)も地元・掛川でプレー。5回から出場して、軽快な守備を見せてくれました。今年はレギュラーに定着してほしいと思います。
03283  9対1で勝利したヤマハは2年連続優勝を狙うJABA静岡大会(4月3日開幕)に向けて順調に調整が進んでいる様子。今日は初回に小林がタイムリー、寺沢孝太が2回を無失点とルーキーの活躍が光り、一方で昨年の社会人ベストナインの網谷圭将が8回にライトへ満塁本塁打。どの選手が出場しても活躍する良い雰囲気がありました。(編集部・栗山)

<写真上/エースナンバーを背負う肥沼竣(専修大)>
<写真下/新1年生の齋藤新太(専修大)が社会人相手に初登板。バックで磐田ボーイズの先輩の山本和輝(専修大)が守る>
<写真/打撃好調のルーキー・小林寛弥(ヤマハ)>

※現在発売中の「静岡高校野球2024春号」で肥沼竣(専修大)のこれまでの歩みを掲載しています。ぜひ、読んでいただけると嬉しいです!

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2024年3月18日 (月)

【オープン戦】獨協大vs常葉大浜松キャンパス

 今日は菊川球場で行われた獨協大対常葉大浜松キャンパスのオープン戦へ。
03181_20240318191001  常葉大浜松キャンパスの先発は芹澤健太(新3年)。御殿場南時代から注目してきた身長185センチの長身右腕です。スリークオーターの角度から「今日はカットボールを多めに投げた」と変化球主体の投球で打者9人から4三振を奪いました。ストレートの最速は142キロ。オフの間に体重が6、7キロほど増えたとのことですが、まだまだ体の線が細く、それだけに伸びしろが見込めます。

 常葉大浜松キャンパスは、静岡高を甲子園に導いた経験を持つ鈴木祥充監督が昨秋に就任しました。今春は希望者を募り、約9日間に渡ってアメリカ・アリゾナ研修を実施。メジャーリーグのキャンプ地にも足を運んだそうです。大谷翔平(ドジャース)、山本由伸(ドジャース)、ダルビッシュ有(パドレス)のプレーを見るチャンスもあり、芹澤は「全てがすごかった」と大きな刺激を受けていました。その貴重な経験を今シーズンにどう生かしていくのか注目していきたいです。

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03182_20240318191301  一方、獨協大は「2番ショート」で聖隷クリストファー出身の中村哉翔(新4年)がフル出場しました。高校3年夏は代替大会で優勝に貢献。堅実な守備がウリの選手です。今日は6回2死一二塁の場面で二遊間の打球をダイビングで捕球し、二塁で封殺。抜けていれば1点というところを防ぎました。ただ、打席では5打数無安打に終わり、「大学はピッチャーの投げる球質が違ってバッティングで苦戦している」と中村。入学後3年間はベンチ入りがないだけに、「今年こそベンチに入って、レギュラーを目指したい」と強い気持ちを持って取り組んでいました。(編集部・栗山)

<写真上/芹澤健太(常葉大浜松キャンパス)>
<写真中/鈴木祥充監督が就任した常葉大浜松キャンパス。今春の台風の目となるか!?>
<写真下/中村哉翔(獨協大)>

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2024年2月18日 (日)

駿河台大の菊川キャンプを見てきました!

 今日はシニアの南関東支部春季大会の取材後(後日試合のレポートをアップします!)、菊川球場で行われている駿河台大のキャンプに伺いました。

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 昨年は2部落ちも経験しましたが、1シーズンで1部復帰を果たした駿河台大(東京新大学リーグ所属)。今キャンプには県出身の4選手が参加していました。
 まず新3年生の2人から。加藤学園出身の大谷正和は昨年ブレイクしたスラッガーです。高校時代は控え選手で3年夏は背番号20。それが大学入学後に能力が開花。パンチ力のある打撃に加え、二塁送球1.80秒を切るという鉄砲肩が首脳陣の目に留まり、2年春のリーグ戦の途中から「4番キャッチャー」として出場しました。ただ、秋のシーズンは捕手の守備を外れることが多く、「もう一度打てるキャッチャーを目指したい」と今日も必死に守備練習に取り組んでいました。
 小笠出身の左腕・三ツ井颯次郎は高校時代の最速120キロから現在は135キロに。インステップ気味の独特なフォームから投げ込む右打者へのクロスファイヤーが生命線です。2年春のリーグ戦では先発として登板。その後は腰痛に苦しんできましたが、回復傾向にあるとのこと。「まずは140キロまで球速を上げ、将来社会人でプレーできるまで頑張りたい」と意気込んでいました。
 新2年生の2人も楽しみです。御殿場西出身の山根周弥は右スリークオーターからのスライダーが武器。「森下(知幸)先生から教わったことを大学でも生かしていきたいです」。小笠出身の大石悠斗はアベレージヒッターで肩にも自信あり。「1年間で体重が5キロ増えて、スイングスピードが上がってきました」。ともにリーグ戦出場に向けて張り切っていました。
02182_20240218210301  ちなみに、昨年から助監督を務める松浦健介氏も静岡県出身。中学時代は「浜松シニア」でプレー。横浜高で4番打者、法政大では主将を務め、その後はJR東日本で活躍しました。JR東日本では現役引退後、堀井哲也監督(現慶應義塾大監督)のもとで長年マネージャーを務めた経験もあります。「松浦イズム」でどんなチームに成長していくか。注目していきたいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/左から三ツ井颯次郎、山根周弥、大石悠斗、大谷正和>
<写真下/昨年から助監督を務める松浦健介氏>

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