中学野球

2024年9月22日 (日)

【シニア南関東支部秋季大会】浜松南シニアが県勢対決を制す!

09221_20240922122801  シニアリーグの来春の全国大会につながる2024オリエンタルフーズカップ南関東支部秋季大会。昨日の敗者復活戦4回戦は静岡蒲原シニアと浜松南シニアの県勢同士の対決となりました。
 先制したのは浜松南シニア。初回、1死二塁から3番・白井勢那が甘く入ったスライダーを1球で仕留めます。打球は鋭いライナーでライト線へ。さらに、白井は3回に先頭打者としてレフト方向に二塁打を放ってチャンスメーク。浜松南シニアは追加点を奪い、この代では練習試合で一度も勝てなかったという静岡蒲原シニアに7対0(6回コールド)で勝利を収めました。
 新チームから3番打者を務める白井。しかし、「自分が打たないといけない」というプレッシャーから、ここまで結果を残すことができなかったそうです。「今日は思い切っていくことができた」と、ようやく強打者ぶりを発揮。勝てば関東大会出場決定の次戦に向け、「ランナーを還すバッティングをしたい」と意気込んでいました。
 一方の静岡蒲原シニアは上位打線の平尾武大畔柳逢旺渡邊太賀を筆頭に今年もバットが振れる選手が揃っている印象。迫力がありました。(編集部・栗山)

<写真/先制タイムリーを放つ白井勢那(浜松南シニア)>

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2024年8月 9日 (金)

【静岡県中学親善大会】藤枝選抜が優勝!

★8月7日 第41回静岡県中学親善野球大会 決勝戦 草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
藤枝 0 0 0 0 0 2 0 2
島田 0 0 1 0 0 0 0 1

(藤)大橋、青島-伊東
(島)今村-山内

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 第41回静岡県中学親善野球大会が6日と7日に開催されました。参加20チームの頂点に立ったのは藤枝選抜。2003年以来16年ぶりの優勝を飾りました。
08092_20240809114301  決勝戦で好投を見せたのは先発の大橋拳聖(葉梨中)。ボールを前で離せるタイプの右腕で、打者のタイミングを微妙にズラして抑えていきます。7回途中まで投げて1失点の好投でした。大橋が球数制限の関係でマウンドを降りたあと、7回2死満塁のピンチからリリーフした青島悠斗(西益津中)も見事。ファーストゴロに抑えると歓喜の輪が広がりました。
 今大会の藤枝選抜はタフなチームでした。前日の予選ブロックは天候の関係で富士球場から草薙球場に移動。試合終了は20時過ぎ。翌日の決勝トーナメントは9時プレーボールという中で、1日3試合を勢いに乗って勝ち抜きました。

 ここからは2日間取材した中で、個人的に気になった選手をピックアップしたいと思います。
08093_20240809115001  まず身体能力の高さに目を奪われたのは伊東選抜の飯田隼仁(対島中)です。中学入学後、ここまでの期間は野手としてプレーしてきたそうですが、この親善大会に向けて投手の練習をこなしたところ、直前の練習試合で133キロを連発(富士球場のスピードガン)したと聞き、興味がわきました。初戦は途中からマウンドへ。とにかく体が強さとバネが際立ち、178センチの長身を生かして思い切って腕を振り抜きます。この試合では打ち込まれ、まだまだ粗削りな部分がありますが、高校で145キロ以上を狙うことができる原石だと感じました。打席に立てばライト方向に打ち返して三塁打。足が長く、アスリート体型で走る姿も絵になっていました。
08094  静岡B選抜の市川菖太(城山中)も今後、追いかけていきたい逸材です。「1番センター」で出場すると、「中学生でこれだけバットが振れるのか」と思わせるほど豪快にスイング。その馬力に圧倒されます。しかも足が速く、ベースの手前では勢いそのままにヘッドスライディング。アグレッシブなプレースタイルが奥村光一(西武)とかぶりました。
 また、ダイナミックなフォームから力強いストレートを投げ込んだ剛腕の岡村俊紀(浜岡中)、滞空時間の長いフライを放ったスケール型の太田凌雅(附属浜松中)、打っても守っても野球センスが溢れていた遊撃手の森島輝友(天城中)も高校でどんな活躍をしてくれるのか注目していきたいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/優勝を飾って喜ぶ藤枝選抜の選手たち、大橋拳聖(葉梨中)、飯田隼仁(対島中)、市川菖太(城山中) >

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2024年8月 1日 (木)

夏の中体連で見た注目選手!

 静岡県中学校総合体育大会は東海大静岡翔洋中が優勝。準優勝の栄川中とともに東海大会(8月7日開幕/三重開催)に出場します。

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 今回は高校野球の静岡大会の合間でチェックした選手を紹介したいと思います。
08011_20240801185501  初日は浜岡球場へ。まず第1試合の初回でした。細江中の4番打者・坂田憲信が左中間スタンドに一発を放り込みます。3打席目も左中間を破る二塁打。身長177センチのパワーヒッターでした。
 その細江中に敗れはしましたが、3回から登板した富士宮一中の右腕・後藤謙仁も印象に残りました。春に一度見ていますが、当時と比べて力強くなり、横滑りのスライダーもキレていました。
 第2試合はシートノックで菊川西中の遊撃手・井伊谷悠太の動きに目を奪われました。打球に寄っていくスピード感があり、それでいて捕球が正確。肩の強さも光りました。高校でどんな選手になるのか楽しみです。
 菊川西中は井伊谷を筆頭に洗練された選手が揃っていましたが、安倍川・豊田中が撃破。左腕の押切晋太朗が緩急を使いながらの投球術が冴え渡りました。
08012_20240801185601  2回戦は焼津球場へ。第1試合で登場した三方原中の右腕・一木瑛哉に一目惚れ。本格派らしい本格派で腕が柔らかくしなり、角度があります。遠目から見ると、ユニフォームが似ていることから、常葉大橘の木下瑞貴を連想してしまいました。同じ三方原中の「1番ショート」の大石真杜もインパクトがありました。シャープなスイングで右に左に4安打を記録。しかも、塁に出たらすかさず盗塁。守備も一歩目が早く三塁後方の難しい打球をキャッチします。まさに野球小僧という魅力溢れる選手でした。
08013  第2試合はこの日のお目当て、積志中の田原青空に注目しました。相手の北駿ベースボー ル クラブの江藤旭典監督が試合前に「打たれるイメージしかない。県内ではトップクラスの打者」と称賛していた逸材。「1番ピッチャー」で出場しました。驚いたのは第1打席。平凡な二塁ゴロですが、間一髪でアウト。足の回転が速く、中学生レベルで、これだけの俊足はなかなか見かけません。途中からマスクをかぶると視野の広さを発揮。野球センスの塊でした。
08014  試合は北駿ベースボールクラブが圧倒します。県ナンバーワン左腕との呼び声高い志村祥太が力強いストレートで三振の山を築き、打線も上位から下位までソツなく猛攻撃。なかでも「6番サード」の河谷碧生の身体能力がえげつなかったです。第2打席、左翼方向へのあわや本塁打の大ファウルを2球続けたあと、左翼前へ。続く打席は左中間を破って三塁打。高校で追いかけていきたい原石です。(編集部・栗山)

<写真/上から井伊谷悠太(菊川西中)、一木瑛哉(三方原中)、田原青空(積志中)、河谷碧生(北駿ベースボールクラブ)>

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2024年7月 4日 (木)

浜松の噂の中学生投手を見てきた!

 現在、静岡県中学校総合体育大会の地区大会が県内各地で行われています。先週の土曜日(6月29日)はどうしても見ておきたいピッチャーがいて湖西球場に足を運びました。

07043  引佐南部中の見原稜真。春先から「引佐南部中に良いピッチャーがいる」とあちこちから情報が入っていました。この日は、2試合目に登場するということで、1試合目の終盤からブルペンで投球。その佇まいに一発で惚れ込みました。まず右足一本で立っている姿が美しい。テークバックからリリースまでバランスが良く、本格派らしい本格派という印象を持ちました。
 しかし、立ち上がりに一挙5点を失ってしまう苦しい展開。それでも、2回以降は回転の良いストレートで空振りを奪っていきました。あとは高校で体を作って出力を上げるだけ。最終的には1対6で敗れたものの、 噂通りの原石でした。

07042_20240704182601  相手の蜆塚中にも気になった選手がいました。「4番セカンド」で出場した荒井遥樹です。試合前のサイドノックのときから捕る、投げるの動作の形の良さが目につき、1試合に渡って動きを追いかけたくなりました。打撃はパンチ力があって、先制の二塁打を放つ活躍。力強いスイングでセンター方向に持っていきました。将来的には安打量産型の選手になってもらいたいです。


07041_20240704182601  この日は春の県選抜大会ベスト4の三ヶ日中も見ることができました。中学生は少しの間に一気に伸びていることがあるのですが、捕手の加藤謙吾の成長ぶりには目を丸くしました。柔らかいキャッチングに、肩も抜群。動きに華があって、どこにいても目立つ存在でした。高校でどんな捕手になるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/上から見原稜真(引佐南部中)、荒井遥樹(蜆塚中)、加藤謙吾(三ヶ日中)>

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2024年6月15日 (土)

【ボーイズリーグ】スルガボーイズが笠井の活躍で3年ぶり全国へ好発進!

 ボーイズリーグの全国大会につながる日本少年野球連盟選手権大会静岡県支部予選が開幕しました。今日は裾野球場で3試合を見てきました!
 
06151_20240615190101 3年ぶりの全国出場を目指すスルガボーイズは笠井陽向(3年)の投打に渡る活躍で初戦を突破しました。
 0対0で迎えた6回、1死一塁で打席が回ってきた笠井。シャープなスイングで右中間に持っていくと、「一二塁間を回ったあたりからいけると思った」と俊足を飛ばして一気に塁間を駆け抜けていきます。スルガボーイズは日々の練習から走塁を大切にしているチーム。取り組んできた成果を発揮して、ランニング本塁打につなげました。
 そして、笠井はその裏からマウンドへ。身長175センチの長身を生かしたストレートで2回を無失点に抑えました。腕の振りが良かったです。
 昨年の同大会は2回戦で先発。しかし、浜松北ボーイズに敗れて悔しい思いを経験したそうです。「今年は優勝して先輩たちにいい報告がしたいです」と気持ちが入っていました。
 
 菊川ボーイズ、磐田ボーイズも勝利。菊川ボーイズは「3番キャッチャー」の西尾颯月(3年)が初回の先制タイムリー二塁打を含む2安打。「4番ファースト」の望月理人(3年)が3安打もマーク。全体的にバットがよく振れていました。磐田ボーイズは注目の強打者・鈴木琥大郎(3年)が実力を発揮しました。初回に左中間を破る二塁打を放つと、2回に回ってきた第2打席でも同じような打球で今度は三塁打に。どんなボールにも対応できる懐の深いスイングは別格でした。(編集部・栗山)

<写真/昨夏のリベンジに燃える笠井陽向(スルガボーイズ)>

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2024年6月10日 (月)

掛川シニアが初の全国出場を決める!

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<2024関東連盟夏季大会>

★4回戦 掛川シニア 7-6 熊谷シニア
★5回戦 掛川シニア 2-1 取手シニア

 昨日は埼玉県熊谷市の江南球場へ。シニアの関東連盟夏季大会で勝ち上がっている掛川シニアの試合を見てきました。
 第1試合(4回戦)は継続試合。熊谷シニア相手に5回表で2対4、無死一三塁からのスタートでした。開始直後に1点を失い、リードが3点に広がる苦しい展開となります。それでも、5回にシニア日本代表に選ばれた4番・山﨑拓己のセンター前安打を足掛かりに2点を返します。そして、再びリードが2点に広がった最終回の7回裏、ドラマが待っていました。1点差に詰め寄り、なおも満塁。ここで、6番・刑部龍斗がセンター前を放つと2者が生還して、逆転サヨナラ勝ちを飾りました。
06103  勝てば、全国大会出場が決まる5回戦でもミラクルが続きます。初回、先頭打者の屋嘉敦輝が初球のストレートを強振。「感触が良かった」という打球が右中間を破ります。屋嘉は俊足を飛ばして一気に三塁へ。さらに相手のカットプレーが乱れる間に本塁をついて、先制点をもぎとります。打つだけではありません。中堅の守りでも貢献します。4回、走者が二塁の場面で、左中間寄りの打球をスライディングキャッチ。落ちていれば、1点のところを救います。一歩目の出足と球際の強さがピカイチでした。
 投げては第1試合でも登板したエースの木下文翔が好投。伸びのあるストレートと変化球のコンビネーションが冴え渡ります。球数規定があり4回でマウンドを降りましたが、取手シニアの強力打線を無失点に抑えました。
 試合はその後、1対1となり、延長タイブレーク(一死満塁から)へ。まず、8回表に掛川シニアが1点を奪います。その裏、相手の先頭打者のレフトフライを捕球した金丸翔大が本塁へ好返球。タッチアウトで試合終了となりました。
06104  2002年設立の掛川シニアにとっては初の全国大会出場。広島でプレーした経験を持つ森下宗監督は「ウチはカープのように叩き上げのチームなんです」と成長した選手の姿を見て目を細めていました。実は現3年生の1学年上の団員が0人。「今の3年生を2年がかりで育ててきました。とにかく練習して練習して。時代に合わない厳しいことに対しても一生懸命に取り組んでくれました。野球の神様が見てくれていたんだと思います」。強豪相手に対し、パワーでは劣る分、足を使うなど機動力を駆使。粘り強く守り抜く姿も印象的でした。
 目標だった全国大会出場を決め、試合後は喜びに溢れた掛川シニアナイン。主将の内山陽翔は「全国でも勝てるようにまた練習していきたいです」と目を輝かせていました。(編集部・栗山)

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<写真/上から全国出場を決めて喜ぶ掛川シニアの選手たち、攻守で輝きを放った屋嘉敦輝、2試合に渡って好投を見せた木下文翔>

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2024年6月 8日 (土)

【中学硬式】静岡裾野シニアがジャイアンツカップ出場に王手!

 ジャイアンツカップ静岡県代表決定戦が本日行われました。静岡裾野シニアが静岡府中ボーイズを下して、東海地区B代表決定戦(7月6日開催)に駒を進めました。

★6月8日 第3回遠州トラック杯 第18回ジャイアンツカップ静岡県代表決定戦 小山球場

チーム 1 2 3 4 5
静岡裾野シニア 0 4 0 2 4 10
静岡府中ボーイズ 1 0 1 0 0 2

<5回コールド>

(裾)大嶽、沖野-坂本
(府)長谷川-池島
▽二塁打=沖野(裾)池島(府)
▽三塁打=中村(裾)櫻木(府)

06081_20240608150001 静岡裾野シニアは1点を追いかける2回。無死二、三塁から6番・沖野祥汰がライトフェンス直撃の逆転タイムリー二塁打を放つと、さらに7番・中村晴真のタイムリーなどで、この回一挙4点を奪います。投げてはエースの大嶽希高が球威のあるストレートを武器に4回まで2失点。最後の1イニングは沖野が締めて、コールド勝ちを飾りました。
 今年の静岡裾野シニアは春の関東大会で準優勝。「去年のようなスーパースターこそいないけど、チーム力で勝てるチーム」と佐藤裕徳監督は話します。しかし、夏の関東大会は4回戦でまさかのコールド負け。夏の全国大会出場を逃しました。
 その悔しい敗戦から6日後の試合。投打で活躍した沖野は気持ちを切り替え、この1週間は、ほぼ毎日、自宅で30分ほど対投手を想定しながら素振りをしてきたそうです。目指すのは2年連続のジャイアンツカップ出場。あと1勝となりました。「次もチャンスで打てるように準備していきたい」と視線は次戦に向かっていました。
 一方の静岡府中ボーイズは「5番センター」の櫻木琉雅が気になった選手。パンチ力があり、第2打席に二塁打を放ちました。(編集部・栗山)

<写真/ライトフェンス直撃の逆転タイムリーを放った沖野祥汰(静岡裾野シニア)>

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2024年4月 8日 (月)

【ボーイズリーグ】中日本大会出場の4チームが決まる!

 ボーイズリーグの中日本大会県支部予選が行われ、下田ボーイズ、静岡府中ボーイズ、磐田ボーイズ、浜松北ボーイズが中日本大会への出場権を獲得しました。

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04081_20240408180201  昨日は渚園で行われた2試合を取材。第1試合は浜松北ボーイズが10対0(5回コールド)で勝利しました。タレント揃いのチームの中で目立っていたのは、この日、15歳の誕生日を迎えた濱本亘です。「5番キャッチャー」で出場。初回の第1打席に、レフト方向へ二塁打。ヘッドスピードが速く、目の覚めるようなライナー性が飛んでいきました。第2打席は変化球に崩れることなく、左中間方向に持っていき、またもや二塁打。本人によると、後ろにバットを残すイメージを持っていることが、ここ最近の打撃好調の要因になっているそうです。打つだけでなく、二塁送球タイムの最速は1.98秒という肩も持ち味。山梨学院に進学した1学年上の髙塚克己瑠から教えてもらった基本を大事に、成長につなげているとのことでした。

04082_20240408180201  続く第2試合は磐田ボーイズが4対0でものにしました。先発として6回1死まで3安打無失点と好投したのが杉山栄。伸びのあるストレートに加え、カーブとスプリットが冴え渡りました。特に冬の期間に覚えたというスプリットが効果的。打者の膝下のストライクゾーンのギリギリから鋭く落ちていました。
 磐田ボーイズにとっては5年ぶりとなる中日本大会出場。昨年就任した吉村正之監督が目指すチーム全員で戦う野球が浸透してきているようでした。

<写真上/二塁打2本を放った濱本亘(浜松北ボーイズ)>
<写真下/安定感のある投球を見せた杉山栄(磐田ボーイズ)>

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2024年3月25日 (月)

静岡シティクラブが逆転勝利で3回戦進出!

 全日本少年春季軟式野球大会が県内で開催されています。
 今日は西ケ谷球場で静岡シティクラブの2回戦を取材しました。

★3月25日全日本少年春季軟式野球大会 西ケ谷球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8
野洲ブレーブス 5 0 0 0 2 0 0 0 7
静岡シティクラブ 0 1 0 2 0 1 3 8

<延長8回タイブレーク>

(野)和田、小西-武村
(静)川畑、押切、野村、齋藤-曽根
▽三塁打=平川(野)鈴木、佐藤(静)
▽二塁打=武村(野)

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03252  静岡シティクラブは初回に5点を許し、苦しい立ち上がりとなります。
 一方的な展開になりかけた試合を立て直したのは2番手の左腕・押切晋太朗(安倍川中)でした。1回途中からマウンドに上がり、4回までパーフェクト。打者10人に対して6奪三振の快投を見せます。1カ月前から始めたという独特の二段モーションのフォーム。取り入れてから捕手を見る時間が長くなり、一気にコントロールが良くなったそうです。「今日は自分が思った通りに投げることができた」と、カーブ、スライダーの変化球を武器に抑えていきました。
 すると、攻撃陣が少しずつ得点を挙げ、6回裏に3点差まで詰めよると、7回に注目の右腕・齋藤慶次(清水第四中)が登場。噂通りの本格派でした。バランスのいいフォームから投げ込む力強いストレートで、きっちりと3人で抑えて流れを引き寄せます。その裏、3番・鈴木宏弥(安倍川中)、4番・佐藤蓮寿(城山中)の三塁打などで一挙3点を奪って同点に。そして、タイブレークの8回は1死満塁とすると、4番・曽根碧生(東豊田中)がエンドランでゴロを転がし、三塁走者が生還。サヨナラ勝ちを飾りました。
 劇的勝利で3回戦進出の静岡シティクラブ。ベスト8をかけて、27日(水)に筑紫野南中(福岡代表)と対戦します。昨年は3回戦まで進むも、4対6で惜しくも敗退。曽根は「次も勝って先輩たちを超えたいです」と気持ちが高ぶっていました。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラ勝つを喜ぶ静岡シティクラブの選手たち>
<写真下/リリーフで好投した押切晋太朗(静岡シティクラブ)>

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2024年3月17日 (日)

富士シニアが初出場で旋風を起こす!

 3月25日に開幕する第30回日本リトルシニア全国選抜野球大会。昨日は初出場する富士シニアを取材しました。

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 昨秋の関東大会でベスト16入り。今年の富士シニアは個々の能力が高く、望月俊明監督も「全国を狙いにいった代」と話します。
 無駄な失点を減らして、守り勝つ野球を身上とする中で、特徴は投手陣が充実していること。まず、指揮官が「彼に全国に連れていってもらったようなもの」と感謝の言葉を口にするのが村松倫太朗。変化球を器用に操り、安定感のある右腕です。さらに、本格派左腕として注目を集める加藤隼、クロスファイヤーが武器の左腕・青木颯汰、力強いストレートとフォークで抑える右腕の筒浦楓も出番を待ちます。
 受ける捕手の後藤歩武は「一人ひとりの持ち味を最大限に生かしていきたい」と冷静。二塁送球タイム1.98秒の強肩は全国の舞台でも目立つでしょう。

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富士山をバックに活躍を誓う後藤歩武、野村桜生、筒浦楓(左から)

 この冬は、体力作りに加え、基礎の練習を繰り返してレベルアップをはかってきた富士シニア。初の選抜に向けてチーム状態も上がり、主将の野村桜生は「1戦1戦大切に戦っていき、出るからには優勝を狙います」と気持ちが高まっていました。初戦の相手は熊本北シニア(九州連盟代表)。全員で乗り切って波に乗ってほしいです。
 また、県内から静岡裾野シニア、小笠浜岡シニアも出場。こちらも期待したいです!(編集部・栗山)

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