中学野球

2023年3月18日 (土)

【浜松南シニア】本格派左腕・佐藤を擁して全国の頂点へ!

 センバツ高校野球が本日、開幕します。その同じ関西地区では、3月26日から「シニア全国選抜野球大会」(大阪で開催)も始まります。静岡裾野シニアとともに出場する浜松南シニアを取材しました。


03181

 

03182
大会注目の本格派左腕・佐藤大介

 今年の浜松南シニアの注目はエース左腕・佐藤大介です。身長179センチ。ムチのように腕がしなり、キレのあるストレートを投げ込みます。魅力は右打者の内角に食い込むクロスファイヤー。角度があって、対角線に伸びてきます。 
 リトル時代から名前の知られた本格派。しかし、昨秋はヒジの故障の影響で思うような投球ができず。それだけに、今大会にかける思いは強いようです。冬の期間はインナーマッスルを鍛えると同時に、シャドーピッチングで体の開きを抑えたフォーム作りに励んだとのこと。体重も5キロアップし、現在は65キロ。昨年までは上半身に頼るフォームでしたが、「下半身で粘ることができるようになり、ストレートがキレるようなりました」と本人も成長を肌で感じている様子。故障も完治し、今大会で一気にブレークの期待がかかります。

03183
主将の河原一樹。「目標は全国優勝」と意気込む

 一方で攻撃陣は機動力を絡めながら得点を奪っていきます。鈴木彰宏監督のもと、冬の期間で細かいプレーの精度を上げ、勝負強いチームに仕上がってきています。
 今大会は勝ち上がると、3回戦で優勝候補の静岡裾野シニアと対戦する可能性も。河原一樹主将は「打倒、裾野シニアでやっています」と力を込めます。昨秋、敗れた相手にリベンジし、目標の日本一へ。「みんなで一つになって戦っていく」のスローガンのもと、全国の頂点を目指していきます。(編集部・栗山)

※甲子園に出場する常葉大菊川の鈴木叶、岩崎匠悟、鈴木徠空の3選手は同シニアOB。年末年始にグランドに来てくれたそうで、河原主将は「先輩たちの活躍は刺激になっています」と話していました!

| | コメント (0)

2023年3月13日 (月)

シニア注目の2投手をチェックしてきました!

 土曜日、日曜日はシニアで気になっていた東部地区の2投手を見てきました。

03131  まず、土曜日は三島市の御園グランドでの春季大会敗者復活戦へ。お目当ては三島シニアの右腕・佐古大輝。先発して4回を2失点に抑えると、5回は捕手に回り、再びマウンドに上がった6回と7回は無失点で勝利に導きました。球に力のあるパワーピッチャー。身長170センチ体重71キロの堂々とした体格から力のあるストレートを投げ込んでいました。「将来性があって大きく育てていきたい」と影山裕計監督。一番驚いたのは5回にマスクをかぶった際のスローイング。二塁ベースに向かって球が垂れることなくズドンというイメージで到達。地肩の強さを見せてくれました。 

03132  そして、昨日は伊東シニアの左腕・黒岩奏翔をチェックしました。春季大会の初戦で、全国屈指の打線を誇る静岡裾野シニア7回を無失点に抑えたという噂の左腕です。
 この日は焼津シニアとの練習試合。2回に3点を失いますが、そこからエンジン全開。3回から7回は被安打2の好投でした。初速と終速の差を感じない伸びのあるストレート。打者は分かっていても空振りしてしまう威力があります。しかもスライダー、カーブ、チェンジアップの変化球を投げる際に腕の振りが変わらず。「このコンビネーションが静岡裾野シニアを苦しめたんだ」と納得しました。投げっぷりが良い上に、制球力があるので、安心して見ることができる投手です。
 現在、団員10名で活動している伊東シニア。人数こそ少ないものの、穐山雅史監督のもと、よく鍛えられ、一人ひとりの能力が高かったです。「1番ショート」の山崎拳慎は走攻守で野球センスが溢れ、捕手・佐藤充憲の強肩ぶりも目を引きました。2試合目で先発した原悠翔は力感がないフォームから角度のあるストレートを投げる本格派タイプ。いずれも、高校での活躍が今から楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/佐古大輝(三島シニア)>
<写真下/黒岩奏翔 (伊東シニア)>

| | コメント (0)

2023年2月27日 (月)

シニア静岡ブロック予選で見つけた注目選手

 昨日は浜松南シニアのグランドへ。南関東支部春季大会静岡ブロック予選を見てきました。
02271  第1試合は1回戦を勝ち上がった浜松南シニアと小笠浜岡シニアが激突。浜松南シニアが3対0で勝利しました。
 3回、3番・佐藤大介の先制タイムリーに続き、なおもチャンスで打席に入ったのは4番・平野優。「最初の打席で打たされていたので、自分のスイングを心掛けた」と高めのストレートを強振。第1打席の三塁ゴロを反省し、この打席ではレフトの頭上を越える貴重な2点タイムリーを放ちました。本来は投手としてマウンドに上がる平野ですが、昨年の秋、帰塁の際に右肩を亜脱臼。このオフは投げることなく、下半身のトレーニングを重点的に行ってきたそうです。「それがバッティングにも生きてきていると思う」と好調な打撃を買われて、中学では初めての4番に座り、結果を残しました。
02272_20230227193601  一方の小笠浜岡シニアは「3番ショート」の山﨑星和が2安打(二塁打1本)の活躍。打っても守っても形が良く、野球センスを感じました。また、2番手で登板した左腕・鈴木海斗もインパクトを残しました。キレのあるストレートをポンポンと低めに決め、ストライク先行の投球。相手打線を苦しめていました。
 続く2試合(敗者復活戦)は藤枝明誠シニアが伊豆市シニアをコールドで下しました。藤枝明誠シニアの「1番ショート」の青木豊翔の安定感のある守備、伊豆市シニアの「1番キャッチャー」の杉本陽飛の力強いスイングが印象に残りました。(編集部・栗山)

<写真上/平野優(浜松南シニア)>
<写真下/山崎星和(小笠浜岡シニア)> 

| | コメント (0)

2023年2月25日 (土)

【静岡県中学選抜野球大会】菊川東中がベスト8へ!

 「しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会」の3日目。2回戦の8試合が行われ、ベスト8が決まりました。

02252  浜岡球場の第1試合は、菊川東中と
島田一・二中が対決。菊川東中の左腕・石田惠大に注目しました。ヒジをコンパクトに柔らかく使って、体に巻き付きながらリリースされます。キレのあるストレートを武器に5回途中まで投げて1失点。フォームが常に安定しているので、大崩れすることがないです。球数が制限の100球となり、続いてマウンドに上がったのが右腕・中野蒼真。中学から本格的に野球を始め、公式戦で投げるのは今大会が初めてとのことで、まだ荒削りな面はありますが、力強いストレートが光っていました。
 6対2で勝利し、ベスト8進出を決めた菊川東中。青嶋翔太監督のもと、走攻守の全てでスキのない野球が印象的でした。
 
02251  その後、初戦で9三振の活躍を見せた吉原北中の山島一馬を見たくて島田球場へ。身長180センチを超える大型右腕です。今日はストライクとボールがはっきりとしていた感じですが、指にかかったときには低めにズドンときます。相手の対島・門野中の選手たちは、バットを短く持って対策していましたが、その中でもストレートで空振りを奪う場面もありました。打ってもすごかったです。レフト方向への特大ファウルに、ワンバウンドで外野のフェンスを越えるエンタイトルツーベースも。体のエンジンが大きく、持っているパワーが違います。試合は負けてしまいましたが、今後が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/石田惠大(菊川東中)>
<写真下/山島一馬(吉原北中)>

| | コメント (0)

2023年2月23日 (木)

【静岡県中学選抜野球大会】曳馬中・古岡都暉が投打で活躍!

 「しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会」の2日目。今日は焼津球場で3試合を取材しました。
02231  一番のお目当ては第3試合で登場した豊田南中の183センチ左腕・柴田侑風です。下級生時から噂で耳にしていたのですが、実際に見るのは今日が初めて。投球練習から目が釘付けとなりました。3回まで走者を出しながらも無失点に。「ここぞ」の場面で投げる力強いストレートにゾクゾクとしました。 体格の良さはもちろん、魅力は腕のしなり。4回にバランスを崩したようで、4四球を許して降板しましたが、これだけのスケール感のある選手はなかなかお目にかかることはできないです。
02232  その豊田南中を破って2回戦に駒を進めたのが対島・門野中。1年生エースの田代一朗
7回途中まで無失点の好投を見せました。永田守人監督が「体の使い方が上手く抜群の野球センスがある」と評する右腕。バランスのいいフォームから、カーブ、チェンジアップを絡ませながら、上手く相手を抑えていました。今の身長は相手の柴田より、30センチ以上も低い148センチ。これから大きくなっていったときに、どんな選手になるのか楽しみです。試合後は「次もチームが勝てるピッチングをしたい」と頼もしかったです。

02233  第2試合は曳馬中の古岡都暉が投打で活躍しました。初回は少し制球に苦しみましたが、2回から「リリースポイントを修正した」とほぼ完ぺきな投球で4回を無安打。スリークオーター気味の角度からの伸びのあるストレートが印象的でした。
打っては2回に先制のランニング本塁打を放ちました。
 父の基紀氏は京都成章時代にセンバツで準優勝。中央大、ヤマハでも活躍したレジェンドです。家では下半身を使い方について助言を受けているそうで、右と左で違いますが、父譲りの躍動感のあるフォームでした。体の線が細く、これからまだまだ伸びていきそうです。
 また、第1試合では三島南・錦田中の左腕・土屋壮平が東海大静岡翔洋中打線を苦しめました。初回に県屈指の強打者・伏見響にセンター前安打を浴びるも、そこから三者連続三振。低い重心から浮き上がるようなストレートを投げ込んでいました。敗れはしましたが、これからの成長を見守っていきたい選手です。

<写真/上から柴田侑風(豊田南中)、田代一朗(対島・門野中 )、 古岡都暉(曳馬中)>

| | コメント (0)

2023年2月18日 (土)

【静岡県中学選抜野球大会】浜名中の注目左腕・笈田が好投!

 2年ぶりの開催となる「しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会」が本日開幕しました。

02181_20230218200901  浜岡球場では2試合ともに好ゲームが繰り広げられました。
 まず、第1試合は吉田中が初回に挙げた1点を右腕の加藤大翔が守り抜いて、1対0で勝利しました。
 安定感のあるバランスのいいフォームからキレのあるストレートを投げ込んだ加藤。体全体が柔らかく、ボールを打者寄りで離せるのが特徴的。腕がしなって振りも強かったです。一方、桜が丘中の平出聖波も2回以降は無失点に。タテのスライダーが良かったです。
 
02182_20230218200901 続く第2試合も好ゲームとなりました。浜名中の先発は笈田亮平。三ヶ日中の井口陽向と並び、今大会注目のサウスポーとして名前の挙がっている逸材です。笈田は初回、「0点に抑えて流れを持ってきたかった」と、いきなり2三振を奪って大きくガッツポーズ。チームを盛り上げます。するとその裏、先頭の甲斐竜空珀が三塁打で作ったチャンスに、軽くレフト前にタイムリーを放って自ら先制点を叩き出します。
 浜名中は5回にミスから2点を許したものの、6回に逆転に成功。笈田は「終盤になっても疲れることはなかった」と、最後まで腕を振って9奪三振で完投しました。「ここで満足することなく、次も全員で集中して勝っていきたいです」。右足一本で立って際の姿が美しく、まさに本格派左腕。体全体を見るとまだまだ華奢。それでもストレートと変化球のコンビネーションで三振の山を築きました。
 また、この試合、「1番ショート」の甲斐の活躍も光りました。川島元彦監督が「あのプレーが大きかった」と話すのが4回無死満塁のピンチの場面。ショートゴロを落ち着いてさばき、本塁へ好送球して封殺。一歩目の出足が早く、肩も強い。洗練された選手の印象を受けました。
 笈田と投げ合った長田南中の河口碧も将来が楽しみ。剛腕タイプで球威があります。投げるだけでなく、牽制の上手さも光っていました。(編集部・栗山)

<写真上/完封を飾った加藤大翔(吉田中)>
<写真下/最後の打者から三振を奪って喜ぶ笈田亮平(浜名中)>

| | コメント (0)

2023年2月16日 (木)

静岡裾野シニア、全国制覇に向けて!

 3月26日開幕の「シニア全国選抜野球大会」(大阪で開催)の出場チームと組み合わせが決まりました。
 県内からは静岡裾野シニアと浜松南シニアの出場が決定しました。まずは昨秋の関東大会を制し、優勝候補に挙がっている静岡裾野シニアを取材しました。

02161

 全国から強豪チームが県内に集まった2月4日、5日の「スプリングキャンプマッチIN静岡」では3勝1分け。主将の杉山育夢は「まだチームがムラがあるので、スキをなくように冬の間に足りないものを補ってきました」と話し、調整が順調に進んでいるようでした。

02162  全国大会は決勝まで5連戦。秋は左腕の宮澤和聖、右腕の伊藤漣が投手陣の中心となってきましたが、そこに新たに加わりそうなのが、大型右腕の古屋煌翔。本来は「1番センター」で出場し、バットがよく振れる強打者です。地肩が強く、ポテンシャルの高さがあることから、もともと佐藤裕徳監督はピッチャーとして考えていたとのこと。ただ、ボールが暴れてしまうため、外野で起用しながらスローイングの感覚を養わせてきたそうです。
 今年に入って投手として投げだすと昨年までと見違えるほど制球が安定。佐藤監督は「投げられるピッチャーが一人加わってくれるのは大きい」と期待している様子でした。
 「スプリングキャンプマッチIN静岡」で投げる姿を見ましたが、体のエンジンが大きくパワーピッチャータイプ。角度があって、指にかかったときの勢いは凄まじかったです。

 目標の全国制覇に向けてチームの底上げを図ってきた静岡裾野シニア。杉山は「秋に出ていなかった選手を含め、戦力的にもアップしています」と充実感をにじませ、大会に臨みます。(編集部・栗山) 

<写真上/全国優勝を狙う静岡裾野シニアの選手たち>
<写真下/剛腕タイプの古屋煌翔(静岡裾野シニア)>

★第29回日本リトルシニア全国選抜野球大会の組合せはこちら→https://www.littlesenior.org/shop/tournament/file/1457/3.pdf

| | コメント (0)

2022年12月 5日 (月)

下田ボーイズ、県初タイトル獲得!

 ボーイズの中学3年生にとっては最後の大会となる「2022オリエンタルフーズ旗争奪3年生交流大会」の準決勝と決勝戦が4日、愛鷹球場で開催されました。

<準決勝>
菊川ボーイズ 5-4 浜松修学舎ボーイズ
下田ボーイズ 6-1 スルガボーイズ

<決勝>
下田ボーイズ 4-3 菊川ボーイズ(延長8回タイブレーク)

12051

 決勝戦は手に汗握る好ゲームとなりました。1対1で迎えた6回、菊川ボーイズは7番・渡辺夏叶のタイムリー二塁打などで2点を勝ち越します。一方の下田ボーイズはその裏、2番・磯谷怜皇のタイムリーなどで同点に。延長タイブレークに突入した8回、下田ボーイズが守備で一死満塁を併殺で無失点に切り抜けると、その裏、相手のミスでサヨナラ勝ちを決めました。

12054  創設11年目にして初の県タイトルを獲得した下田ボーイズ。この日、投打で躍動したのは佐野恭太郎です。準決勝ではリリーフで好投し、2本の三塁打をマーク。そのうち、一本はレフトのフェンス直撃の弾丸ライナーでした。決勝戦では先制タイムリーを含む2安打。そして7回か らマウンドに上がって愛鷹球場のスピードガンで130キロをマークしました。「このチームでプレーできるのは最後だったので嬉しい」と佐野。「高校では150キロを出して甲子園に行きたいです」と逞しい言葉を聞けました。
12052  2試合トータルで4安打を放った「2番・サード」の磯谷も高校での活躍が期待される選手。栗原陵矢(福岡ソフトバンク)のフォームを参考にしているという打撃はリストが柔らかく、胸の前まで球を引きつけてコンパクトなスイングで弾き返します。守備での肩の強さも魅力。「高校では1年からレギュラーを狙って、スター性のある選手になりたいです」。プロ野球を夢見ているそうで、将来が楽しみです。

 12053準決勝で敗れましたが、浜松修学舎ボーイズの健闘も光りました。「3番ピッチャー」で出場した佐藤塁唯は身長176センチ体重82キロの体格の良さに加え、投球の際のヒジの使い方が目を引きました。球速は120キロ台に満たないものの、まさに大器。父・二朗氏はヤクルト、ヤマハで活躍した強打者で、息子の打撃も父の現役時代を彷彿とさせる豪快さとスケール感がありました。まだまだ身長は伸びているとのこと。新たな静岡の宝として今後も追いかけていきたいです。

 準優勝の菊川ボーイズは山本暁斗が下田ボーイズの佐野と同じく130キロをマーク。スルガボーイズは先発した望月佑哉がキレのあるストレートに加え、縦に大きく曲がる変化球が良く、しなやか系の本格派右腕として高校でブレークする雰囲気を持っていました。(編集部・栗山)

<写真/上から優勝してナンバーワンポーズを作る下田ボーイズの選手たち、佐野恭太郎(下田ボーイズ)、磯谷怜皇(下田ボーイズ)、佐藤塁唯(浜松修学舎ボーイズ)>

| | コメント (0)

2022年11月29日 (火)

島田ボーイズが2年ぶりに春の全国へ

 ボーイズリーグの春季全国大会県支部予選の準決勝、3位決定戦、決勝戦が27日に草薙球場で行われました。島田ボーイズが2年ぶりに優勝。来年3月開催の全国大会出場を決めました。

<準決勝>
島田ボーイズ 9-3 磐田ボーイズ
菊川ボーイズ 3-1 浜松北ボーイズ

<3位決定戦>
浜松北ボーイズ 6‐1 磐田ボーイズ

<決勝戦>
島田ボーイズ 7-3 菊川ボーイズ

11291_20221129165701

11292  決勝戦は島田ボーイズと菊川ボーイズのカードとなりました。先制したのは菊川ボーイズ。初回に1死満塁から5番・國川翔輝の走者一掃のタイムリーで3点を挙げます。一方の島田ボーイズは4回に反撃。6番・鈴木迅のタイムリー二塁打などで一挙4点を奪って逆転すると、5回にも3点を追加します。このリードを4回からマウンドに上がった鈴木迅が守り抜きました。

11293  この日の4試合。左の好投手たちが目につきました。菊川ボーイズは学童時代から注目された矢部侑が準決勝で1失点完投勝利。手足が長く高身長。中学2年生の時点ならそれだけで十分に魅力ですが、さらに体全体の柔らかさが半端ないです。球速以上に速さを感じるストレートと曲がり幅のあるスライダーとの組み立てで安定感がありました。
 3位決定戦で好投したのが松下歩叶(浜松北ボーイズ)。腕の振りが良く、カーブとのコンビネーションが良かったです。細身で大きな伸びしろを秘める見原悠斗(島田ボーイズ)、バランスのいいフォームに惹かれる鈴木颯真(菊川ボーイズ)も今後注目されそうなサウスポーです。(編集部・栗山)

<写真/上から全国大会出場を決めてガッツポーズを作る島田ボーイズナイン、決勝戦で躍動した鈴木迅(島田ボーイズ)、準決勝で快投を見せた矢部侑(菊川ボーイズ)>

| | コメント (0)

2022年11月28日 (月)

三ヶ日中が全国出場へ、最後の1枠を掴み取る

 文部科学大臣杯第14回全日本少年春季軟式野球大会静岡県予選兼静岡県中学校新人野球大会。すでに、東・中・西部地区予選を勝ち抜いたU15フジヤマBBC、東海大静岡翔洋中、桜が丘中が来春の全国大会への出場を決めています。ラスト切符をかけた各地区準優勝3校によるの地区準優勝チームリーグ戦が26日に裾野球場で開催されました。

<地区準優勝チーム・リーグ戦>

三ヶ日中 4-0 大里・中島中
大里・中島中 11-2 伊東南中
三ヶ日中 6-3 伊東南中

11281_20221128175901

11282_20221128180501  雨の影響で2時間遅れで開始した第1試合。前評判の高かった三ヶ日中のエース左腕・井口陽向が快投を見せます。右足が大きく跳ね上がり、体のバネを感じる躍動感たっぷりのフォーム。回転のいいストレートとブレーキのきいたカーブで相手打線を翻弄します。球数制限(100球)があり、6回2死でマウンドを降りましたが、そこまで無安打に抑えました。三ヶ日中はバックを守る守備のレベルも高かったです。6回二死満塁の場面。遊撃手の前に転がった打球を大野太誠が軽やかにさばいてピンチを脱します。野球センスが感じられたビッグプレーでした。また、捕手・竹田啓視の肩も目立っていました。一塁走者が試みた盗塁を3度も刺します。捕ってから投げる速さがあり、何よりコントロールが素晴らしかったです。

11283_20221128180801  続く第2試合は大里・中島中が計12点を奪って圧勝しました。存在感があったのは2塁打2本を含む3安打と好調だった「1番キャッチャー」の髙橋佑和。右にも左にも長打が打てる選手です。2安打を放った4番・安池友も打席での雰囲気が良かったです。

 そして、第3試合は三ヶ日中が1点ビハインドで7回へ。このまま敗れれば、得失点差の関係で大里・中島中の全国切符が決まります。しかし、三ヶ日中は底力を発揮しました。2死満塁から6番・岡部琳太朗の一塁強襲安打で2者が生還。その後も2点を加えて試合を決めました。

 2012年以来、2度目の全日本少年春季軟式野球大会出場を決めた三ヶ日中。新チームの結成直後から「全国出場」を目標に掲げ、特に走塁に磨きをかけてきたとのこと。この日の2試合でも、随所に積極的な走塁を仕掛けていました。植村慧央監督は「気持ちを切らさずに頑張ってくれた。一冬の間に個々をレベルアップし、チーム力を上げていきたい」と視線を来春に向けていました。
 
11284  この日は2連敗を喫しましたが、伊東南中にも楽しみが選手がいました。なかでもトップバッターの金指敢太はバットが振れる選手、本来はエースでこの日は遊撃を守っていた勝又劉翔はスローイングの形が良く、今後に期待です。(編集部・栗山)

<写真/上から全国出場を決めた三ヶ日中ナイン、将来が楽しみな井口陽向(三ヶ日中)、力強いスイングの髙橋佑和(大里・中島中)、身体能力の高い金指敢太(伊東南中)

| | コメント (0)

より以前の記事一覧