中学野球

2025年2月11日 (火)

【ボーイズ】春季全国大会県支部予選が開幕しました!

 9日は草薙球場で行われたボーイズリーグの春季全国大会県支部予選の開幕戦も見てきました。
02111_20250211170701  浜松修学舎ボーイズと磐田ボーイズが対戦。1点を争う好ゲームとなりました。
 試合を決めたのは浜松修学舎ボーイズの4番打者・伊原幸汰。同点で迎えた5回、右翼前に値千金のタイムリーを放ちました。投げては先発の鈴木嬉音が粘りの投球を見せ、6回まで2失点に抑える好投。最終回の7回には伊原がマウンドに上がり、打者3人をきっちりと封じて試合を締めくくりました。
 この試合、気になったのは両チームの「1番ショート」。浜松修学舎の野末樹は、しなやかなスイングが光る好打者。5回には投手前のゴロにもかかわらず、果敢に走って内野安打をもぎ取り、守っては左翼の定位置近くまで追いかける俊足ぶりも印象に残りました。一方、磐田ボーイズの長谷川侑世は抜群の守備力が目を引く選手です。打球への一歩目が速く、送球も正確。一連の動作が華麗で、そのプレーを見るためだけに再びグラウンドへ足を運びたくなる、そんな魅力を持つショートストップでした。(編集部・栗山)

<写真/投打で勝利に貢献した伊原幸汰(浜松修学舎ボーイズ)>

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2025年2月10日 (月)

【富士山カップ】東海大静岡翔洋中が準V!

 8日、9日は中学軟式野球第1回富士山トーナメントカップ静岡大会を取材しました。県外の強豪10チームに加え、県内6チームが参加。大会開催の経緯について、事務局長を務める東海大静岡翔洋中の寺崎裕紀監督はこう語りました。「昨年まで15回に渡って静岡で全国大会が行われ、その繋がりもある中、暖かいこの静岡の地で冬の練習の成果を出せる場所があればと。富士山も見たいと、喜んで参加していただけて感謝しています」。選手たちは背番号をつけて真剣勝負に挑み、優勝旗も用意されました。

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 予選トーナメント、決勝トーナメントを経て、決勝に勝ち上がったのは東海大静岡翔洋中と作新学院中(栃木)。3月に開催される「文部科学大臣杯第16回全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント」(岡山開催)に出場する両チーム。東海大静岡翔洋中が初戦を突破すれば、2回戦でこのカードが再現される可能性があります。
02102  試合は緊張感のある投手戦となりました。東海大静岡翔洋中の先発はエースの内田優。立ち上がり、7球目を投げたときに足がつってしまったそうですが、落ち着いた投球で尻上がりに調子を上げていきます。一方の打線は2回から登板した相手左腕・亀山季哉のキレのある球に苦しむと、6回に1点を失って0対1でゲームセット。主将の松下海真は「悔しさはありますが、強豪と対戦できたことは大きな経験になりました」と振り返り、内田は「全国大会までにさらに力をつけ、もう一度対戦したいです」と雪辱を誓いました。

02103  日本一を目指していく東海大静岡翔洋中。全国大会では1試合2試合をこなす日もある中、内田に次ぐ存在が大切になってきます。名乗りを挙げるかのように8日の初戦で好投を見せたのが中村皇志。先発で4回を無安打に抑えました。身長180センチの大型左腕。豪快に腕を振って、高めのストレートで空振りを奪っていました。寺崎監督によると、まだまだ伸びる要素を多く持っているとのこと。確かに積んでいるエンジンが大きく、いくらでも球速が上がっていきそうな雰囲気を持っていました。2月22日開幕のしんきんカップ第55回静岡県中学選抜野球大会、そして全国の舞台での成長に注目したいです。(編集部・栗山)

<写真上/準優勝の東海大静岡翔洋中の選手たち>
<写真中/敢闘賞を獲得した内田優(東海大静岡翔洋中)>
<写真下/将来が楽しみな中村皇志(東海大静岡翔洋中)>

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2024年12月22日 (日)

西武育成2位・佐藤太陽の激励会が開催されました!

 西武に育成2位で入団した佐藤太陽(浜松商出身)が本日、浜松南シニア主催の激励会に出席しました。浜松南リトル、浜松南シニアの団員を前に、「ここで培ったものが生きています。支配下を目指して頑張っていきます」と決意表明。会には一足早くプロ入りした同シニア出身の鈴木叶(ヤクルト)もサプライズで駆けつけました。

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 佐藤は小学1年時から浜松南リトルでプレー。浜松南シニアの3年夏は控えに回るなど、決して目立った選手ではありませんでした。リトル、シニアを通して9年間に渡って接した鈴木彰宏監督は「良いものがあったけど、今一つ優しさが出てしまう子。厳しいことばかり注文していた」と振り返ります。ときには涙を流すこともあったそうですが、当時の悔しさが高校から先の野球人生に繋がったとのこと。浜松商、神奈川大で飛躍的な成長を遂げ、プロ入りを実現しました。ただ、本当の勝負はここから。育成から支配下へ。まずは、武器の守備力を生かして這い上がってほしいです。(編集部・栗山)

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<写真上/現団員から花束を贈呈された佐藤太陽>
<写真下/左から鈴木彰宏監督、佐藤太陽、鈴木叶>

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2024年12月 9日 (月)

【オリエンタルフーズ旗】浜松北ボーイズが連覇!

 昨日はオリエンタルフーズ旗静岡県三年生交流大会を取材。浜松北ボーイズが昨年に続き、優勝を飾りました!

<準決勝>
静岡府中ボーイズ 11-7 御殿場ボーイズ
浜松北ボーイズ 16-7 下田ボーイズ

<決勝>
浜松北ボーイズ 4-0 静岡府中ボーイズ

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12092  浜松北ボーイズは準決勝で齋藤颯太郎が中学通算10本目となる本塁打を放ちました。「何も考えずに無心で打った」という一打がレフト方向にグングンと伸びていって柵越え。さらに決勝戦では3回と6回に走者を還す勝負強さを発揮しました。打席での佇まいが良く、高校での活躍が楽しみな身長176センチのスラッガー。持ち味のフルスイングを武器に、「甲子園に出てプロのスカウトの目に留まりたいです」と抱負を語ってくれました。
 その齋藤の前を打つ佐藤悠生のスイングも圧巻。本人は「コンパクトに振ることを意識していた」と言っていましたが、それでも豪快! ボールを潰すイメージで振って、フォロースルーでバットを高く突き上げる姿が絵になる強打者です。決勝戦はライトとセンターに大飛球を放ってそれぞれ三塁打でチャンスメーク。試合後は「最高の形で中学野球を終えることができて嬉しいです」と笑顔が印象的でした。
 タレント揃いの浜松北ボーイズ。個人的に気になったのは準決勝の3番手で登板した鈴木康和。細身の体型からしなやかに腕が振れ、フォームのバランスも◎。高校で体が出来上がっていけば、ブレイクしそうな雰囲気がありました。野手では山道伸之監督が「夏以降、一気に伸びてきている」と話す漆畑威吹が目に留まりました。とにかく身体能力が高い。準決勝では代打出場で三塁打。1番打者としてスタメンの決勝は2安打。インパクトの強さと足の速さに驚きました。
 
12093  また、静岡府中ボーイズは4番の森奏喜が準決勝で3安打をマーク。無駄のないスイングでセンター方法にきっちりと持っていく姿にセンスを感じました。体全体を使ったフォームで力強い球を投げ込む御殿場ボーイズの小長井悠希、体にバネがある下田ボーイズの鈴木拓斗も高校で注目したいです。(編集部・栗山)

<写真下/優勝してマウンド上で喜ぶ浜松北ボーイズの選手たち>
<写真中/長距離砲の齋藤颯太郎(浜松北ボーイズ)>
<写真下/シャープなスイングが魅力の森奏喜(静岡府中ボーイズ)>

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2024年11月24日 (日)

東海大静岡翔洋中、2年ぶりの春全国へ!

 東海大静岡翔洋中が2年ぶりの春全国切符を手にしました。

★11月24日 第16回全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント静岡県予選大会兼第26回静岡県中学校新人野球大会 焼津球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
積志・中郡中 0 1 0 0 0 0 0 1
東海大静岡翔洋中 0 0 4 0 0 0 × 4

(積)馬場-行原
(東)内田、山川-池ヶ谷
▽二塁打=馬場(積)、松下(東)

11241_20241124195201  東海大静岡翔洋中がワンチャンスをものにしました。
 1点を追いかける3回、同点に追いつき、なおも無死二三塁のチャンス。ここでトップバッターの山川陸翔(2年)が勝負強さを発揮します。3球目のスライダーを鋭く振り抜いてレフトへの2点タイムリー。3番・内田優(2年)が犠飛、4番・松下海真(2年)も二塁打と畳みかけ、この回一挙4点を奪いました。投げてはエース・内田のあとを受け、5回から「左投右打」の山川がマウンドへ。伸びのあるストレートで3イニングを無安打に抑えました。
 「相手を圧倒する」ことをテーマに新チームから打撃に力を入れてきたという東海大静岡翔洋。しかし、昨日の準決勝、浜松開誠館中戦では勝ったもののノーヒットに終わり、今日も3回以外は無安打に抑えられました。苦しい中でも勝ち切れたことに寺﨑祐紀監督は「まだまだ自分たちの理想とする野球ができていないが、成長するチャンスをいただいた」と前を向いていました。
 強力打線に加え、力のある投手も5人揃え、ポテンシャルの高い選手が揃っているだけに、全国では頂点を狙いにいってほしいと思います。
11242_20241124195201 一方、積志・中郡中は馬場祐輔(2年)の好投が光りました。「相手は強力打線。まともにいったら勝負にならない」と、あえて6、7割の力の入れ具合で抜いたストレートを投げるなど頭脳的な投球を見せてくれました。この自信を手に、来年に向かってさらなる飛躍を期待したいです。(編集部・栗山)

<写真上/優勝が決まって笑顔を見せる山川陸翔(東海大静岡翔洋中)>
<写真下/好投を見せた馬場祐輔(積志・中郡中)>

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2024年9月22日 (日)

【シニア南関東支部秋季大会】浜松南シニアが県勢対決を制す!

09221_20240922122801  シニアリーグの来春の全国大会につながる2024オリエンタルフーズカップ南関東支部秋季大会。昨日の敗者復活戦4回戦は静岡蒲原シニアと浜松南シニアの県勢同士の対決となりました。
 先制したのは浜松南シニア。初回、1死二塁から3番・白井勢那が甘く入ったスライダーを1球で仕留めます。打球は鋭いライナーでライト線へ。さらに、白井は3回に先頭打者としてレフト方向に二塁打を放ってチャンスメーク。浜松南シニアは追加点を奪い、この代では練習試合で一度も勝てなかったという静岡蒲原シニアに7対0(6回コールド)で勝利を収めました。
 新チームから3番打者を務める白井。しかし、「自分が打たないといけない」というプレッシャーから、ここまで結果を残すことができなかったそうです。「今日は思い切っていくことができた」と、ようやく強打者ぶりを発揮。勝てば関東大会出場決定の次戦に向け、「ランナーを還すバッティングをしたい」と意気込んでいました。
 一方の静岡蒲原シニアは上位打線の平尾武大畔柳逢旺渡邊太賀を筆頭に今年もバットが振れる選手が揃っている印象。迫力がありました。(編集部・栗山)

<写真/先制タイムリーを放つ白井勢那(浜松南シニア)>

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2024年8月 9日 (金)

【静岡県中学親善大会】藤枝選抜が優勝!

★8月7日 第41回静岡県中学親善野球大会 決勝戦 草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
藤枝 0 0 0 0 0 2 0 2
島田 0 0 1 0 0 0 0 1

(藤)大橋、青島-伊東
(島)今村-山内

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 第41回静岡県中学親善野球大会が6日と7日に開催されました。参加20チームの頂点に立ったのは藤枝選抜。2003年以来16年ぶりの優勝を飾りました。
08092_20240809114301  決勝戦で好投を見せたのは先発の大橋拳聖(葉梨中)。ボールを前で離せるタイプの右腕で、打者のタイミングを微妙にズラして抑えていきます。7回途中まで投げて1失点の好投でした。大橋が球数制限の関係でマウンドを降りたあと、7回2死満塁のピンチからリリーフした青島悠斗(西益津中)も見事。ファーストゴロに抑えると歓喜の輪が広がりました。
 今大会の藤枝選抜はタフなチームでした。前日の予選ブロックは天候の関係で富士球場から草薙球場に移動。試合終了は20時過ぎ。翌日の決勝トーナメントは9時プレーボールという中で、1日3試合を勢いに乗って勝ち抜きました。

 ここからは2日間取材した中で、個人的に気になった選手をピックアップしたいと思います。
08093_20240809115001  まず身体能力の高さに目を奪われたのは伊東選抜の飯田隼仁(対島中)です。中学入学後、ここまでの期間は野手としてプレーしてきたそうですが、この親善大会に向けて投手の練習をこなしたところ、直前の練習試合で133キロを連発(富士球場のスピードガン)したと聞き、興味がわきました。初戦は途中からマウンドへ。とにかく体が強さとバネが際立ち、178センチの長身を生かして思い切って腕を振り抜きます。この試合では打ち込まれ、まだまだ粗削りな部分がありますが、高校で145キロ以上を狙うことができる原石だと感じました。打席に立てばライト方向に打ち返して三塁打。足が長く、アスリート体型で走る姿も絵になっていました。
08094  静岡B選抜の市川菖太(城山中)も今後、追いかけていきたい逸材です。「1番センター」で出場すると、「中学生でこれだけバットが振れるのか」と思わせるほど豪快にスイング。その馬力に圧倒されます。しかも足が速く、ベースの手前では勢いそのままにヘッドスライディング。アグレッシブなプレースタイルが奥村光一(西武)とかぶりました。
 また、ダイナミックなフォームから力強いストレートを投げ込んだ剛腕の岡村俊紀(浜岡中)、滞空時間の長いフライを放ったスケール型の太田凌雅(附属浜松中)、打っても守っても野球センスが溢れていた遊撃手の森島輝友(天城中)も高校でどんな活躍をしてくれるのか注目していきたいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/優勝を飾って喜ぶ藤枝選抜の選手たち、大橋拳聖(葉梨中)、飯田隼仁(対島中)、市川菖太(城山中) >

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2024年8月 1日 (木)

夏の中体連で見た注目選手!

 静岡県中学校総合体育大会は東海大静岡翔洋中が優勝。準優勝の栄川中とともに東海大会(8月7日開幕/三重開催)に出場します。

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 今回は高校野球の静岡大会の合間でチェックした選手を紹介したいと思います。
08011_20240801185501  初日は浜岡球場へ。まず第1試合の初回でした。細江中の4番打者・坂田憲信が左中間スタンドに一発を放り込みます。3打席目も左中間を破る二塁打。身長177センチのパワーヒッターでした。
 その細江中に敗れはしましたが、3回から登板した富士宮一中の右腕・後藤謙仁も印象に残りました。春に一度見ていますが、当時と比べて力強くなり、横滑りのスライダーもキレていました。
 第2試合はシートノックで菊川西中の遊撃手・井伊谷悠太の動きに目を奪われました。打球に寄っていくスピード感があり、それでいて捕球が正確。肩の強さも光りました。高校でどんな選手になるのか楽しみです。
 菊川西中は井伊谷を筆頭に洗練された選手が揃っていましたが、安倍川・豊田中が撃破。左腕の押切晋太朗が緩急を使いながらの投球術が冴え渡りました。
08012_20240801185601  2回戦は焼津球場へ。第1試合で登場した三方原中の右腕・一木瑛哉に一目惚れ。本格派らしい本格派で腕が柔らかくしなり、角度があります。遠目から見ると、ユニフォームが似ていることから、常葉大橘の木下瑞貴を連想してしまいました。同じ三方原中の「1番ショート」の大石真杜もインパクトがありました。シャープなスイングで右に左に4安打を記録。しかも、塁に出たらすかさず盗塁。守備も一歩目が早く三塁後方の難しい打球をキャッチします。まさに野球小僧という魅力溢れる選手でした。
08013  第2試合はこの日のお目当て、積志中の田原青空に注目しました。相手の北駿ベースボー ル クラブの江藤旭典監督が試合前に「打たれるイメージしかない。県内ではトップクラスの打者」と称賛していた逸材。「1番ピッチャー」で出場しました。驚いたのは第1打席。平凡な二塁ゴロですが、間一髪でアウト。足の回転が速く、中学生レベルで、これだけの俊足はなかなか見かけません。途中からマスクをかぶると視野の広さを発揮。野球センスの塊でした。
08014  試合は北駿ベースボールクラブが圧倒します。県ナンバーワン左腕との呼び声高い志村祥太が力強いストレートで三振の山を築き、打線も上位から下位までソツなく猛攻撃。なかでも「6番サード」の河谷碧生の身体能力がえげつなかったです。第2打席、左翼方向へのあわや本塁打の大ファウルを2球続けたあと、左翼前へ。続く打席は左中間を破って三塁打。高校で追いかけていきたい原石です。(編集部・栗山)

<写真/上から井伊谷悠太(菊川西中)、一木瑛哉(三方原中)、田原青空(積志中)、河谷碧生(北駿ベースボールクラブ)>

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2024年7月 4日 (木)

浜松の噂の中学生投手を見てきた!

 現在、静岡県中学校総合体育大会の地区大会が県内各地で行われています。先週の土曜日(6月29日)はどうしても見ておきたいピッチャーがいて湖西球場に足を運びました。

07043  引佐南部中の見原稜真。春先から「引佐南部中に良いピッチャーがいる」とあちこちから情報が入っていました。この日は、2試合目に登場するということで、1試合目の終盤からブルペンで投球。その佇まいに一発で惚れ込みました。まず右足一本で立っている姿が美しい。テークバックからリリースまでバランスが良く、本格派らしい本格派という印象を持ちました。
 しかし、立ち上がりに一挙5点を失ってしまう苦しい展開。それでも、2回以降は回転の良いストレートで空振りを奪っていきました。あとは高校で体を作って出力を上げるだけ。最終的には1対6で敗れたものの、 噂通りの原石でした。

07042_20240704182601  相手の蜆塚中にも気になった選手がいました。「4番セカンド」で出場した荒井遥樹です。試合前のサイドノックのときから捕る、投げるの動作の形の良さが目につき、1試合に渡って動きを追いかけたくなりました。打撃はパンチ力があって、先制の二塁打を放つ活躍。力強いスイングでセンター方向に持っていきました。将来的には安打量産型の選手になってもらいたいです。


07041_20240704182601  この日は春の県選抜大会ベスト4の三ヶ日中も見ることができました。中学生は少しの間に一気に伸びていることがあるのですが、捕手の加藤謙吾の成長ぶりには目を丸くしました。柔らかいキャッチングに、肩も抜群。動きに華があって、どこにいても目立つ存在でした。高校でどんな捕手になるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/上から見原稜真(引佐南部中)、荒井遥樹(蜆塚中)、加藤謙吾(三ヶ日中)>

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2024年6月15日 (土)

【ボーイズリーグ】スルガボーイズが笠井の活躍で3年ぶり全国へ好発進!

 ボーイズリーグの全国大会につながる日本少年野球連盟選手権大会静岡県支部予選が開幕しました。今日は裾野球場で3試合を見てきました!
 
06151_20240615190101 3年ぶりの全国出場を目指すスルガボーイズは笠井陽向(3年)の投打に渡る活躍で初戦を突破しました。
 0対0で迎えた6回、1死一塁で打席が回ってきた笠井。シャープなスイングで右中間に持っていくと、「一二塁間を回ったあたりからいけると思った」と俊足を飛ばして一気に塁間を駆け抜けていきます。スルガボーイズは日々の練習から走塁を大切にしているチーム。取り組んできた成果を発揮して、ランニング本塁打につなげました。
 そして、笠井はその裏からマウンドへ。身長175センチの長身を生かしたストレートで2回を無失点に抑えました。腕の振りが良かったです。
 昨年の同大会は2回戦で先発。しかし、浜松北ボーイズに敗れて悔しい思いを経験したそうです。「今年は優勝して先輩たちにいい報告がしたいです」と気持ちが入っていました。
 
 菊川ボーイズ、磐田ボーイズも勝利。菊川ボーイズは「3番キャッチャー」の西尾颯月(3年)が初回の先制タイムリー二塁打を含む2安打。「4番ファースト」の望月理人(3年)が3安打もマーク。全体的にバットがよく振れていました。磐田ボーイズは注目の強打者・鈴木琥大郎(3年)が実力を発揮しました。初回に左中間を破る二塁打を放つと、2回に回ってきた第2打席でも同じような打球で今度は三塁打に。どんなボールにも対応できる懐の深いスイングは別格でした。(編集部・栗山)

<写真/昨夏のリベンジに燃える笠井陽向(スルガボーイズ)>

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