社会人野球

2024年8月14日 (水)

母校の快進撃を刺激に! 掛川西出身・上村知哉(静岡硬式野球倶楽部)の挑戦

 甲子園で初戦を突破した掛川西。明日15日、2回戦は岡山学芸館と対戦します。
 そんな母校の頑張りに刺激を受けているOBの一人が静岡硬式野球倶楽部でプレーする上村知哉さんです。

1s8a5324 「3番ライト」で活躍した高校3年の夏。初戦の藤枝明誠戦で2安打を放つと、その後もコンスタントに安打を重ねて決勝進出に貢献します。
 しかし、決勝戦は静岡高に1点差で敗退。甲子園の土を踏むことは叶いませんでした。
 「今年の甲子園出場は素直に嬉しい」と話す上村さん。県大会の決勝戦は草薙球場で応援して、歓喜の瞬間を味わったそうです。
 自らは現在、静岡朝日テレビに勤務。その傍ら、入社2年目に大学の先輩に誘われたことがきっかけで静岡硬式野球倶楽部に入団しました。
 5年目となる今年は初めて都市対抗2次予選を経験。王子戦では1安打を記録しました。「企業チームはレベルが違いました。でもそこを経験して来年、もう一度挑戦したいという気持ちが出てきました」。平日はスポーツジムで体を動かす程度。それでも、シャープで力強いスイングは高校時代と変わりません。「同級生で本格的に野球をやっているのは自分だけですかね…」と笑う上村さん。純粋に野球を楽しむ姿が眩しかったです。(編集部・栗山)

◆上村知哉(うえむら・ともや)
1997年3月26日生まれ、静岡県掛川市出身。城東中から掛川西へ。高校3年夏は県決勝進出。卒業後は立教大でプレーした。現在は静岡朝日テレビに勤務。176cm90kg、左投左打。

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2024年7月 2日 (火)

後輩に負けない! 東農大出身の藤岡康樹(ヤマハ)がドームでの活躍を誓う

 今日は都市対抗野球大会に出場するヤマハの予選後、最初のオープン戦をヤマハ豊岡グランドで見てきました。ミキハウス(近畿第2代表で都市対抗本大会出場)と対戦して9対5で勝利。序盤から強力打線が爆発すると、先発した右のエース格・清水蓮が4回をきっちりと無失点に抑えました。

07021_20240702195801 3回に先制本塁打を放ったのが「8番・サード」で出場した藤岡康樹。泳ぎ気味でしたが、スライダーを右中間に持っていきました。
 入社8年目となる左の強打者。昨年の都市対抗予選は全5試合に出場して打率・294をマーク。しかし、本大会は補強選手が加入した関係で出場の機会がありませんでした。
 「今年こそは」と挑んだ2024年シーズン。
春先に右太ももの肉離れで出遅れたものの、各JABA大会、都市対抗予選を経て状態を上げてきています。

 本大会を前に、嬉しい報せもありました。母校の東京農業大が東都大学リーグで1部昇格! 入替戦はネット中継に張り付いて応援していたとのこと。決まったときは、同じく東京農業大出身の九谷青孝と喜び合ったそうです。「めちゃくちゃ刺激を受けました。自分たちのときは、ずっと2部で3年秋の2位が最高成績。あとは3部に落ちないようにするのが必死だったので、まさかという感じで。本大会ではこの波に乗っていきたいですし、後輩たちの目標の存在になれたらと思っています」。
 パワフルな打撃に目がいきがちですが、柔らかいグラブさばきを見せる三塁の守備も魅力。「農大旋風」を東京ドームに持ち込み、攻守で躍動してほしいです。(編集部・栗山)

<写真/都市対抗の本大会に向けて「強く振る」ことを意識しているという藤岡康樹(ヤマハ) 。今日のオープン戦では本塁打を放った>

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2024年6月 5日 (水)

【都市対抗】ヤマハが第1代表を獲得!

★6月5日 都市対抗野球東海地区2次予選 岡崎レッドダイヤモンズスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
三菱自動車岡崎 0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 3
ヤマハ 0 0 0 0 1 1 0 0 0 4

<延長10回タイブレーク>

(三)田中、坂巻、神原-西川
(ヤ)九谷、沢山、有本、河野、近藤-大本
▽二塁打=古川(三)秋利、大本(ヤ)

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 都市対抗野球の東海地区2次予選。ヤマハが6年連続45回目の本大会出場を決めました。
 第1代表決定戦の先発を任されたのはベテランの九谷青孝。緩急自在の投球で5回を無失点に抑える好投を見せます。打線は5回に2番・秋利雄佑のタイムリーで先制すると、同点の6回には途中出場の相羽寛太のタイムリーで勝ち越します。
 しかし、8回に同点とされ、試合は延長タイブレークへ。10回表に1点を許した直後でした。2死二塁から打球はセンター前へ。追加点を覚悟した瞬間、レフトからセンターに回っていた西村進之介が本塁へ好返球。間一髪で走者を刺して流れを引き寄せます。
 すると、その裏、1死二三塁から4番・網谷圭将のショートゴロが相手の失策を誘って2者が生還。サヨナラで出場権切符を手にしました。

06052  勝利を手繰り寄せたのは、やはり10回の西村の守備。試合後、サヨナラのベースを踏んだ専修大の先輩・矢幡勇人も「あの1点が入るか入らないかで全く違った」と絶賛したビッグプレー。西村は「準備はできていました。役割を全うできたと思います」と安堵の表情を浮かべていました。ルーキーイヤーでレギュラーをつかみ、プレッシャーのかかる都市対抗予選でも堂々とプレーする姿が頼もしかったです。

06053  そして、影のヒーローは3番手で登板した有本雄大。6回のピンチの場面で登板し、先頭打者に安打を許したものの、岡崎レッドダイヤモンズスタジアムのスピードガンで155キロを計測します。実際にチームのスピードガンでは151キロだったそうですが、力強いストレートでチームに勢いをつけました。「楽しむことだけを考えて投げました」と有本。気持ちいいほど真っ向勝負ができるパワー投手に惚れ惚れとしました。
 東北福祉大出身の2年目。昨年は都市対抗予選で1試合のみの登板に終わりましたが、今年は貴重な中継ぎとして存在感を発揮。プロ解禁となる今年にかける思いは強く、「当然、(プロは)意識しています」と話します。
 今度は東京ドームで本当の「155」を叩き出せば、一気に注目度が高まるはず。ドラフト候補に名乗りを挙げてほしいです。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラで都市対抗本大会出場を決めたヤマハの選手たち>
<写真中/本大会出場に貢献した専修大出身トリオ。左から小林寛弥、矢幡勇人、西村進之介(ヤマハ)>
<写真下/3番手で登板し、役割を果たした有本雄大(ヤマハ)>

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2024年3月28日 (木)

【オープン戦】専修大の肥沼竣がヤマハ相手に登板!

 今日は掛川球場で行われたヤマハと専修大のオープン戦を見てきました。
03281_20240328182801  専修大の先発は加藤学園出身の肥沼竣。4年生となる今年は主戦として期待される本格派右腕です。初回に満塁のピンチを作り、専修大の先輩・小林寛弥に走者一掃のタイムリー二塁打を浴びたものの、2回から4回は1安打に抑えました。今年に入ってから5試合目のオープン戦での登板。今日は145キロを計測し、「感覚的には今年投げた試合の中で一番良かった」と話します。伸びのあるストレートがストライクゾーンの四隅いっぱいに決まる持ち味も十分に出ていました。エースナンバーの18番を背負うことも決まり、「責任感を持ちつつ、チームの全国制覇に向けて投げていきたい」と意識も高まっている様子。開幕に向けて、状態の良さを確認できました。
03282  さらに、専修大は2番手で磐田ボーイズ出身で、松商学園(長野)から入学した新1年生の齋藤新太が登板。1イニングを投げて4四死球で1失点。それでも、腕を振った最速143キロの伸びのあるストレートは魅力的で、ヒットは1本も打たれませんでした。今日はどのくらい社会人相手に通用するのかを本人はテーマにしたそうで、「真っすぐでさすことができたのは良かったです」と収穫を口にしていました。次はリーグ戦デビューを楽しみにしたいです。
 静岡高出身の山本和輝(新2年)も地元・掛川でプレー。5回から出場して、軽快な守備を見せてくれました。今年はレギュラーに定着してほしいと思います。
03283  9対1で勝利したヤマハは2年連続優勝を狙うJABA静岡大会(4月3日開幕)に向けて順調に調整が進んでいる様子。今日は初回に小林がタイムリー、寺沢孝太が2回を無失点とルーキーの活躍が光り、一方で昨年の社会人ベストナインの網谷圭将が8回にライトへ満塁本塁打。どの選手が出場しても活躍する良い雰囲気がありました。(編集部・栗山)

<写真上/エースナンバーを背負う肥沼竣(専修大)>
<写真下/新1年生の齋藤新太(専修大)が社会人相手に初登板。バックで磐田ボーイズの先輩の山本和輝(専修大)が守る>
<写真/打撃好調のルーキー・小林寛弥(ヤマハ)>

※現在発売中の「静岡高校野球2024春号」で肥沼竣(専修大)のこれまでの歩みを掲載しています。ぜひ、読んでいただけると嬉しいです!

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2024年3月11日 (月)

【東海社会人・愛知大学野球対抗戦】プロ注目のヤマハ・沢山優介が6回無失点!

★3月11日 東海社会人・愛知大学野球対抗戦 岡崎レッドダイヤモンドスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7
中京大 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤマハ 3 0 4 0 0 1 10

<7回コールド>

(中)藤本、植松、上山、大矢、安藤、髙木-森瀬、江崎
(ヤ)沢山、金原-大本、東
▽本塁打=笠松(ヤ)
▽二塁打=永濱、相羽(ヤ)

 この対抗戦は過去2連敗中のヤマハ。今年は試合開始直後から「絶対に負けられない」というオーラが出ていました。
 初回に、矢幡勇人秋利雄佑網谷圭将の3連打で満塁とすると、5番・笠松悠哉のタイムリーなどで一挙3点を先制。さらに3回には笠松のレフトへの特大本塁打も飛び出して大量リードを奪いました。
03111_20240311201601  投げては入社3年目の沢山優介が圧巻の投球を披露。投じたボールの約9割がストレート。長い腕をしならせ、角度がありながらも、打者の手前でホップするような回転量の多い球で空振りを奪っていきました。
 この2年間はフォームに苦しみ、結果を残せずもがき続けていた沢山。昨年10月にブラジル代表に召集され、その際の最初のキャッチボールで感覚を掴み、それを今年になってからキープし続けているとのこと。持ち味の躍動感のあるフォームが蘇ってきました。
 3回には掛川西時代の1学年後輩の狩俣藍生(新2年)とも対戦。「意識しないようにしたが、自然と力が入ってしまった」と、「オリャ~」と声を出しながらギアが一段階上がり、この日、最速の147キロを計測しました。
 6回を投げ5安打無失点。スタンドで見つめるプロのスカウトの前で「去年のことを考えたら信じられない」と、本人も驚く急成長ぶりのアピールしました。それでも、まだまだここから。イメージ的にはやっとスタートラインに立ったばかり。ここから一気に覚醒してほしいです!
 一方の中京大は三島南出身の植松麟之介(新2年)が登板。3回2死一三塁の場面で登板すると、いきなりワイルドピッチで走者を還すも、打者はショートゴロに抑えました。球速は139キロをマーク。今年はリーグ戦での登板を期待したいです。(編集部・栗山)

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2024年2月 2日 (金)

ヤマハの新人会見が行われました!

  本年度のヤマハ野球部新規加入予定選手5名の発表会見が本日行われました。 昨年12月に就任した申原直樹監督が目指すのは社会人トップクラスの守備力。「そのためのバランスのいい補強ができた」と話します。

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 投手は2人。吉本朝陽は最速150キロの力強いストレートを投げ込む右腕。投手ながら大学時代は主将を任され、昨秋チームを明治神宮大会に導きました。
 寺沢孝多は曲がり幅の大きいスライダーが武器のサウスポーです。星稜時代は3年夏の甲子園で準優勝。エース・奥川恭伸(現東京ヤクルト)に次ぐ2番手投手として好投を見せました。すでにチームの練習に参加する中で、「九谷(青孝) さんを見て、ピッチャーは球速が全てではないことが分かった」とベテラン左腕から刺激を受けているようでした。
02022  昨秋の東都大学リーグ2部でベストナイン(三塁部門)を獲得した小林寛弥は内野ならどこでも守ることができる高い守備力が持ち味。背番号は6。昨シーズン限りで現役を引退したヤマハのレジェンドで専修大の先輩にあたる青柳直樹さんの番号を受け継ぎます。青柳さんから「頑張れ」と声をかけていただいたそうで「青柳さんのように守備でも攻撃でもチームの役に立つ選手になりたい」と気を引き締めていました。
 今年は専修大からもう一人。大学時代にプロのスカウトも注目した西村進之介。3年秋に打率.409、4本塁打でブレイクし、プロ志望届も提出していました。シュアな打撃に、足と守備も高水準。三拍子が揃ったプレーヤーを目指していきます。
 桃谷惟吹は履正社時代の3年夏、2本塁打を放ち全国制覇に貢献したスラッガー。大学では3年冬に大学日本代表候補合宿にも参加しています。こちらも昨年、プロ志望届を提出。「ヤマハで日本一となり、プロに行きたい」と意気込んでいました。
 ヤマハにどんな新しい風を吹かせてくれるのか。期待のルーキーたちから目が離せません!(編集部・栗山)

<写真上/左から吉本朝陽、寺沢孝多、小林寛弥、申原直樹監督、西村進之介、桃谷惟吹>
<写真下/大学時代の小林寛弥。4年秋にベストナインを獲得した>

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◆吉本朝陽(投手/175cm80kg/右投左打/美里工~富士大/背番号20)

本人のコメント
「まずはケガを治し、チームのために活躍したいです」

◆寺沢孝多(投手/178cm80kg/左投左打/星稜~近畿大/背番号29 )

本人のコメント
「気持ちのこもった投球で、都市対抗優勝に貢献していきます」

◆小林寛弥(内野手/169cm77kg/右投右打/坂井~専修大/背番号6 )

本人のコメント
「打撃のパンチ力をつけて、1年目からチームの戦力になりたいです」

◆西村慎之介(外野手/181cm82kg/右投左打/栄徳~専修大/背番号0 )

本人のコメント
「1番センターを確保して、チームの優勝に貢献します」

◆桃谷惟吹(外野手/175cm85kg/右投右打/履正社~立命館大/背番号26 )

本人のコメント
「クリーンアップを任せてもらるようになりたいです。チームの日本一に貢献します」

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2024年1月24日 (水)

2024年この選手を見逃すな!~宮崎竜成(ヤマハ)

 いよいよ、今年も球春が近づいてきました。そこで、数回に渡り、編集部注目の県内関連選手を紹介していきたいと思います。
 第1回は、プロも注目する強打者の二塁手・宮崎竜成(ヤマハ)です。
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01242  1年前と比べると明らかに体が大きくなっている。
 立命館大時代からドラフト候補に挙がっていた宮崎。だが、社会人1年目となった昨年は苦しいスタートとなった。前半は故障の影響で満足なプレーができず、準優勝した都市対抗も、ピンチランナーとして1試合に出場したのみ。チームに貢献することができなかった。
 それでも、その故障の期間を無駄にしなかった。「フィジカル面を強化しました。特に下半身をトレーニングしたことで、長打が出るようになりました」。入社時、83キロだった体重は90キロへ。成果として現れたのが10月のJABA伊勢・松阪大会だった。11打数5安打、2本塁打を記録した。      
01241_20240124100301  持ち味の一つに挙げられるのが脚力だ。「体重が増えてきても、スピードは落ちていません」と胸を張る。50m走は6秒を切り、塁間をあっという間に駆け抜けていく。打って、走れて、さらには二塁の守備も堅実。高いレベルで三拍子が揃う。
 宮崎は2024年の目標として2つ挙げる。「チームとしては都市対抗で優勝すること。個人的にはプロを狙っていきます」。大学時代はプロ志望届を提出するも、指名されることはなかった。「大学のときは『行きたいな』くらいの気持ちでした。でも、今は違います。野球に打ち込める環境に身を置いてより気持ちが強くなっています」。
 すでに状態は万全だ。新年早々、まだ寒い時期にも関わらず、打撃練習ではライナー性の鋭い打球を連発。「今年は必ず」という強い決意が伝わってくる。(編集部・栗山)

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◆宮崎竜成(みやざき・りゅうせい)
2000年12月9日生まれ、徳島県出身。創志学園では2年春と3年夏に甲子園出場。立命館大では1年秋に3本塁打を記録。最終学年では主将を務めた。母の千佳さんはアトランタ五輪のソフトボール日本代表として活躍。 173cm90kg、右投左打。

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2023年12月 9日 (土)

ヤマハの網谷圭将が社会人ベストナインを獲得!

12091 昨日、2023年度の社会人ベストナインが発表され、ヤマハの網谷圭将が外野手部門で選出されました。
 千葉英和高、横浜DeNAを経て、2019年にヤマハ入り。今年は夏の都市対抗では全試合で4番に座り、打率.421(本塁打1本)の活躍で準優勝に貢献しました。
 「あの5試合を経験できたことは大きかった」と話す一方で、決勝戦では最後の打者となり、ヘッドスライディングした一塁ベースで悔しさからしばらく立ち上がることができませんでした。「一番の成果はチームが優勝すること。そこが達成できなかった自分の未熟さを凄く痛感しました」
 現在は社会人JABA選抜の一員として「2023アジア・ウインター・ベースボール・リーグ」に出場。11試合が終了時点で17安打と好調をキープしています。来年もヤマハの中心選手として期待したいです。

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2023年11月10日 (金)

【社会人日本選手権】ヤマハ、惜しくも初戦で姿を消す

 ヤマハが日本選手権の初戦で日本通運と対戦し、1対4で敗れました。
 相手の先発投手はオリックスから6位指名を受けた古田島成流。140キロ台中盤から後半の球威あるストレートとチェンジアップの前に苦しめられました。
11101_20231111001401  一矢を報いたのは4回。0対2のビハインドの場面で、6番に入った大本拓海が「流れをこっちに持ってきたかった」と、内角の高めのストレートを強振。打球は右中間スタンドに飛び込みました。
 試合はその後、ヤマハの投手陣が踏ん張りを見せ、1対2で迎えた8回、無死一二塁の絶好のチャンスを掴みます。しかし、走者を送ることができず、得点につながりませんでした。
 バントのミス、守備でのエラーもあっただけに、「色々なところできっちりとやっていかないといけない」と室田信正監督。大本も「こういう展開をものにして勝ち上がっていけるようにしたい」と悔しさを滲み出しながら京セラドームを後にしました。
 これで今年のヤマハの公式戦は全て終了しました。4月のJABA静岡大会で19大会ぶりの優勝、夏の都市対抗では準優勝。今回の日本選手権こそ初戦敗退に終わりましたが、若手選手の台頭もあり、実りのあった1年になったと思います。来年こそ、全国の頂点へ。ヤマハの力で静岡の野球界をまた沸かせてほしいです。(編集部・栗山)

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<写真上/4回にソロ本塁打を放った大本拓海(ヤマハ)>
<写真下/ 試合前に10回出場表彰を受けたフェリペ・ナテル(ヤマハ)>

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2023年8月 8日 (火)

【静岡県知事杯】ヤマハが2年連続V!

 第5回静岡県知事杯社会人・大学野球対抗戦が5日、6日に開催されました。
 今夏の都市対抗準優勝のヤマハに加え、クラブチーム、大学生チームの計6チームで県知事杯をかけた戦いが繰り広げられました。

<1回戦>
静岡産業大 5-0 浜松ケイ・スポーツBC
山岸ロジスターズ 6-4 静岡大

<準決勝>
浜松ケイスポーツBC 3-0 東海大静岡キャンパス
ヤマハ  11-0 山岸ロジスターズ(5回コールド)

<決勝>
ヤマハ  11-0 浜松ケイ・スポーツBC(5回コールド)

08081  決勝戦は浜松ケイ・スポーツBCとヤマハのカードとなりました。ヤマハは初回に相手のミスの間に先制すると、3回に2番・永濱晃汰のタイムリーなどで一挙6点を追加。さらに4回には8番・相羽寛太の走者一掃のタイムリー二塁打などで4点を奪います。投げては先発の佐藤廉が5回を無失点に抑えてコールド勝ちを決めました。
 最優秀選手賞を獲得したのは相羽。準決勝では第1打席に右中間を破る三塁打。続く第2打席も右方向へ二塁打。2試合トータルで6打数5安打8打点を大活躍を見せました。都市対抗の予選は故障の影響で出場できず。本大会も先発出場は1試合のみで、チームは準優勝したものの「悔しい思いの方が強い」と話します。右方向に長打が出るのは好調の証。「日本選手権はスタメンで試合に出られるようにしたいです」と気持ちを切り替えていました。
08082  また、投手陣は新戦力が台頭してきています。準優勝では最速152キロを誇るルーキーの有本雄大が5回を被安打2で無失点。力強い球を投げていました。

 一方、浜松ケイ・スポーツBCは浜松城北工出身の佐野楓が2安打をマーク。柔らかいバットコントロールで右に左に打ち分けていました。高校卒1年目の選手。社会人の一線級から打ったことは自信になるはずです!(編集部・栗山)

<写真上/最優秀選手賞を獲得した相羽寛太(ヤマハ)>
<写真下/準優勝で好投した有本雄大(ヤマハ)>

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