ドラフト

2024年8月 8日 (木)

プロ注目・宮原駿介(東海大静岡キャンパス)がハヤテ戦で登板!

 昨日は今季よりプロ2軍に参入したくふうハヤテと東海大静岡キャンパスのオープン戦を取材しました。

08081_20240808085801 東海大静岡キャンパスはドラフト候補に上がる最速153キロ左腕の宮原駿介(4年/静岡学園出身)が先発。6月の侍ジャパン代表合宿では選考には漏れたものの、2回1安打無失点の好投で評価を上げています。昨日はその合宿以来となる登板。「選ばれなかったことは悔しいですが、その分、しっかりと練習を積むことができたので」とプラスにとらえている様子でした。
 
 プロ相手に投げるのは初。「ゾーンでどれだけ勝負できるか」をテーマに上げた中で立ち上がりの初回と2回は無失点。両イニングで三振を奪い、武器のストレートが通用することを示します。3回こそ、長短4安打を浴びて4失点を喫するも、4回と5回は得点を与えませんでした。この日の最速は148キロ。予定の5イニングを投げ、「内容的には良くなかったかもしれないが、試したいことを試せたし、ボール自体も悪くはなかったと思う」と秋のシーズンに向けて順調な調整ぶりをアピールしました。

 これまで宮原を見続けてきて、もっとも成長を感じたのは点数を取られた後のイニング。4回は味方の2つのミスがありながらも粘り切り、5回も2死1塁から最後の打者に対して、追い込んでから臆することなく右打者の内角にクロスファイヤーを投げ込んで三振を奪いました。ズルズルといくのでなく、立て直したところは、これまでの経験が生きていると思います。「秋のシーズンは全部勝つつもり。圧倒していきたい」と目をぎらつかせる宮原。向上心もプロ向きで今後の動向次第では上位指名も狙えると見ました。(編集部・栗山)

<写真/くふうハヤテ相手に投げる宮原駿介(東海大静岡キャンパス)>

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2024年1月24日 (水)

2024年この選手を見逃すな!~宮崎竜成(ヤマハ)

 いよいよ、今年も球春が近づいてきました。そこで、数回に渡り、編集部注目の県内関連選手を紹介していきたいと思います。
 第1回は、プロも注目する強打者の二塁手・宮崎竜成(ヤマハ)です。
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01242  1年前と比べると明らかに体が大きくなっている。
 立命館大時代からドラフト候補に挙がっていた宮崎。だが、社会人1年目となった昨年は苦しいスタートとなった。前半は故障の影響で満足なプレーができず、準優勝した都市対抗も、ピンチランナーとして1試合に出場したのみ。チームに貢献することができなかった。
 それでも、その故障の期間を無駄にしなかった。「フィジカル面を強化しました。特に下半身をトレーニングしたことで、長打が出るようになりました」。入社時、83キロだった体重は90キロへ。成果として現れたのが10月のJABA伊勢・松阪大会だった。11打数5安打、2本塁打を記録した。      
01241_20240124100301  持ち味の一つに挙げられるのが脚力だ。「体重が増えてきても、スピードは落ちていません」と胸を張る。50m走は6秒を切り、塁間をあっという間に駆け抜けていく。打って、走れて、さらには二塁の守備も堅実。高いレベルで三拍子が揃う。
 宮崎は2024年の目標として2つ挙げる。「チームとしては都市対抗で優勝すること。個人的にはプロを狙っていきます」。大学時代はプロ志望届を提出するも、指名されることはなかった。「大学のときは『行きたいな』くらいの気持ちでした。でも、今は違います。野球に打ち込める環境に身を置いてより気持ちが強くなっています」。
 すでに状態は万全だ。新年早々、まだ寒い時期にも関わらず、打撃練習ではライナー性の鋭い打球を連発。「今年は必ず」という強い決意が伝わってくる。(編集部・栗山)

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◆宮崎竜成(みやざき・りゅうせい)
2000年12月9日生まれ、徳島県出身。創志学園では2年春と3年夏に甲子園出場。立命館大では1年秋に3本塁打を記録。最終学年では主将を務めた。母の千佳さんはアトランタ五輪のソフトボール日本代表として活躍。 173cm90kg、右投左打。

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2023年12月27日 (水)

ヤクルト入団・鈴木叶の激励会が開催されました!


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 ヤクルトに入団する鈴木叶(常葉大菊川)。「浜松南シニア」主催による激励会が昨日、浜松市内で開催されました。
 冒頭で中学時代の恩師・鈴木彰宏監督の手で背番号65の入ったヤクルトのユニホームに袖を通した鈴木。少し照れながらも嬉しそうな表情を浮かべます。続いて、「浜松南シニア」で一緒に汗を流した女子選手の加藤遥喜(履正社)さんから花束を受け取りました。その後は貴重な中学時代の映像が流れ、藤田駿斗(静岡)、鈴木秀汰(浜松商)とともに「浜松南シニア」、「浜松南リトル」の現役団員からの質問に答えていきました。 

12271  会の最後には鈴木監督が「叶は叶らしさを出して頑張ってほしい」とエールを送ると、鈴木は「浜松南シニアの皆さんに活躍する姿を見せていきたい」と挨拶。参加した約180人から盛大な拍手が送られました。
 年が明ければ、すぐに合同自主トレが開始されます。まずはケガすることなくキャンプを乗り切ってほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/感謝の言葉と今後への抱負を話す鈴木叶>
<写真下/鈴木彰宏監督(左)の手でヤクルトのユニホームに袖を通す>

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2023年10月31日 (火)

常葉大菊川・鈴木叶、指名挨拶で気持ちを新たに

 ドラフト会議から5日。ヤクルトから4位指名の常葉大菊川・鈴木叶が本日、橿淵聡スカウトデスク、中西親志スカウトから指名挨拶を受けました。

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10312_20231031180101  橿淵スカウトデスクから実際にドラフト会議の際に使用したIDを受け取った鈴木。「一緒に頑張ろう!!」という髙津臣吾監督からのメッセージ入り。「早く一軍の舞台で野球をしたい。優勝したいという思いがあります」と声を弾ませていました。
 将来の正捕手へ。ヤクルトは育成プランを立てているとのこと。
橿淵スカウトデスクは「3年間の育成期間を踏まえ、4年目にレギュラーに。いずれはウチの中村悠平のように守備を評価されて日本代表になれるような選手になってほしい」と期待。まずは、左手の故障を完治させることを最優先し、プロに舞台に飛び込みます。(編集部・栗山)

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2023年10月26日 (木)

ドラフト会議、県内関連6選手指名!

 史上最多の7度の抽選があったプロ野球のドラフト会議。県内関連は以下の6選手が指名を受けました。おめでとうございます。

★東京ヤクルト4位/鈴木叶(常葉大菊川)
★横浜DeNA5位/石田裕太郎(中央大)※静清出身
★広島5位/赤塚健利(中京学院大)※掛川シニア出身
★広島育成1位/杉田健(日大国際関係学部)
★広島育成2位/佐藤啓介(静岡大)
★西武育成6位/奥村光一(群馬ダイヤモンドペガサス)※東海大静岡翔洋出身

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 常葉大菊川の鈴木叶は東京ヤクルトの4位。高校生の捕手としては最上位の評価に「素直に嬉しいです」と笑顔を浮かべ、「1年目から色々な選手のいいところを吸収して、勝てるキャッチャーになりたいです」と意気込みを語りました。石岡諒哉監督も「ホッとしました」と安堵の表情。「野球少年に『鈴木叶みたいな選手になりたい』と思わせるくらい活躍してほしい」とエールを送っていました。
10262j  また、静岡リーグでプロ志望届を出していた杉田健(日大国際関係学部)、佐藤啓介(静岡大)はともに広島から育成指名。佐藤は「一緒に高め合っていきたいです」と切磋琢磨して支配下登録を目指すことを誓ってくれました。
 そして昨年、悔しい指名漏れを経験した奥村光一(群馬ダイヤモンドペガサス)は西武育成6位。念願の指名を受けました。ここから這い上がってくれることを期待したいです。(編集部・栗山)

※鈴木叶(常葉大菊川)、佐藤啓介(静岡大)、奥村光一(群馬ダイヤモンドペガサス)のこれまでの歩みは現在発売中の「静岡高校野球2023秋号」で記事にしました。あらめて、読んでいただけると嬉しいです!

<写真上/仲間から祝福される鈴木叶(常葉大菊川)>
<写真下/現主将の安竹俊喜から花束を贈呈された佐藤啓介(静岡大)>

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2023年10月12日 (木)

県内関連でプロ志望届を提出したのは!?

10121_20231012175601 プロ野球ドラフト会議の対象となるプロ志望届の提出が本日、締め切られました。県内関連では以下の選手が提出しました。
 高校生はすでにプロ12球団から調査書が届いている鈴木叶(常葉大菊川)、大学生は秋のリーグ戦で最優秀投手賞を獲得した杉田健(日大国際関係学部)、リーグ戦の最終戦で本塁打を放ってアピールした佐藤啓介(静岡大)の指名が期待されています。運命のドラフト会議は10月26日。果たして今年は県内から何人の選手が指名されるのか楽しみです!

【高校生】
静清・佐山蒼空
浜松学院・加茂昇真
常葉大菊川・鈴木叶
田方農・大城貫太

【大学生】
東京国際大・青木蓮太朗(浜松開誠館出身)
共栄大・武井嵐矢(静清出身)
中央大・石田裕太郎(静清出身)
名城大・塩﨑栄多(浜松工出身)
名古屋商科大・塚本浩平(島田商出身)
中部大・佐野大陽(常葉大橘出身)
中京学院大・赤塚健利(掛川シニア出身)
静岡大・佐藤啓介
日大国際関係学部・杉田健(日大三島出身)
日大国際関係学部・伊藤駿
日大国際関係学部・伊部直彦
静岡理工科大・稲垣喜紀(袋井出身)
常葉大浜松キャンパス・大橋宥斗(磐田北出身)
常葉大浜松キャンパス・山口悠(常葉大橘出身)
東海大静岡キャンパス・佐藤真拓(下田出身)
群馬大準硬式・竹内奎人(静岡高出身)

<写真/ドラフト候補に急浮上した杉田健(日大国際関係学部)>

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2023年9月19日 (火)

中央大・石田裕太郎(静清出身)が約1年ぶりの白星!

09191_20230919172501  東都大学リーグ1部。今日は中央大の石田裕太郎(静清出身4年)が先発しました。生で石田を見るのは約2年ぶり。少し腕が下がり、体の反動を使っている分、全体的に力強さが増している印象でした。
 立ち上がりから走者を許しながらも「1球1球を丁寧に、ランナーを背負っても焦ることなく投げた」と得点を許しません。味方打線が4回に3点、5回に2点を奪っても、投球スタイルに変化はなく、ここぞの場面では低めいっぱいのコースに決めて打者を仕留めていきます。この安定感が石田の一番の魅力です。8回1死一三塁でマウンドを降りましたが、無失点に抑える堂々たる投球。「しっかりとゲームを作ることができました。自信につながると思います」と約1年ぶりとなる白星に嬉しそうな表情を浮かべていました。
 昨日、プロ志望届を提出。1学年先輩で阪神のリーグ優勝に貢献した森下翔太の活躍も刺激になっているようで、「自分も目指している場所。自分も頑張ってあの舞台に立ちたい」と強い決意を持って大学ラストシーズンに臨んでいるようでした。
 ドラフト会議まであと1カ月。ここからさらにアピールを続け、指名を勝ち取ってほしいと思います!(編集部・栗山)

<写真/ピンチを切り抜けてガッツポーズを作る石田裕太郎(中央大)>

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2023年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます!

 新年、明けましておめでとうございます。
 2023年も静岡の野球に密着していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 01011_20230101135701 今年最初の注目イベントは1月27日のセンバツ出場校の発表でしょう。
 出場が有力視される常葉大菊川は
プロ注目の鈴木叶が攻守の要。全国トップレベルと定評のある強肩に、4番に座る打撃でもチームを引っ張ります。昨年末に取材したところ、このオフは自分の課題と向き合いつつ、順調に調整が進んでいるとのこと。「チームが勝つことが一番なので、チームを勝たせるプレーをしたいです」。全国の高校野球ファンに鈴木の肩を早く見てもらいたいです。

01012_20230101135701  大学生では静岡大の佐藤啓介に期待したいです。中京大中京(愛知)時代は3年夏にブレークして県大会で2本塁打をマーク。大学入学後は1年秋からリーグ戦に出場し、昨春は主軸として全日本大学選手出場に貢献しました。
 こちらも昨年末にグランドに伺い、バッティング練習を見たのですが、とにかくスイングが強く、ライト奥の林に何度も打球が突き刺さっていました。まさにプロに行く選手の打球です。「全国で勝つためにはどうしたらいいのかを常に考えています。自分の実力も上げてプロを目指したいです」と意識の高さはさすがです。

 また、ヤマハの相羽寛太中田悠斗もドラフト候補に挙がりそうな選手で春先の試合から目が離せませんね。

 そんな今年の静岡の野球情報を網羅した「静岡高校野球2023春号」を来月発売予定です。年末年始も絶賛、編集作業中! 正式な発売日や内容が決まりましたら、またこのブログでお知らせします。(編集部・栗山)

<写真上/冬のトレーニングに励む鈴木叶(常葉大菊川)>
<写真下/迫力のある打撃を見せる佐藤啓介(静岡大)>

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2022年10月20日 (木)

ドラフト会議、県内関連4選手指名!

 本日のドラフト会議、県内関連は以下の4選手が指名を受けました。おめでとうございます。

★中日2位/村松開人(明治大)※静岡高出身
★日本ハム4位/安西叶翔(常葉大菊川)
★日本ハム5位/奈良間大己(立正大)※常葉大菊川出身
★ロッテ育成3位/勝又琉偉(富士宮東)

 県内勢で最上位は村松開人(明治大)。故障から復帰した今秋は、現在リーグ戦で打率4割。まさに立浪和義監督の現役時代のようなプレーヤーになって輝いてほしいです。

10211_20221021005001  日本ハム4位で指名を受けたのが安西叶翔(常葉大菊川)。独特の腕の角度から最速151キロを計測する剛腕です。指名から数分後、同級生や父母らの拍手の中で石岡諒哉監督とともに記者会場に登場した安西。「自分の色を出していき、いずれはプロのローテーションに入って1年間投げていきたい」と意気込みを語ってくれました。そして、歓喜に包まれている最中、常葉大菊川出身の奈良間大己(立正大)も日本ハムから指名されたという報せが飛び込んできました。数年後、エスコンフィールドHOKKAIDOで安西が投げて、そのバックを奈良間が守るというシーンを見たいです!

10212_20221021005301 また、身長188センチの大型遊撃手・勝又琉偉(富士宮東)はロッテ育成3位で指名されました。当初は「支配下でプロに行く」と公表していましたが、ドラフト会議3日前に「育成でも指名があればプロで勝負してみたい」と決断。昨日の夜は眠れないほど、緊張していたそうです。この日はバッティング練習していた際に、マネージャーから「琉偉君、千葉ロッテ」との一報を受けて、記者会見場へ。「嬉しい」とホッとした表情を見せ、「でも、ここから頑張らないといけない。ライバルは多いがショートで勝負して活躍したい」と気を引き締めていました。

 なお、安西、勝又のこれまでの道のりは現在発売中の「静岡高校野球2022秋号」で詳しく紹介しています。ぜひ、読んでいただけると嬉しいです!(編集部・栗山)

※「静岡高校野球2022秋号」の詳細はこちらから→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2022/09/post-3d5fcd.html

<写真上/石岡諒哉監督と握手を交わす安西叶翔(常葉大菊川)>
<写真下/仲間に囲まれながらロッテのお菓子を持つ勝又琉偉(富士宮東)>

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2022年10月19日 (水)

ドラフト会議が迫る&「静岡高校野球2022秋号」訂正のお知らせ

 いよいよ明日(20日)、プロ野球のドラフト会議が行われます。
 高校生、大学生は以下の県内関連選手がプロ志望届を提出しています。社会人、独立リーグ勢を含め、今年は果たして県内から何人の選手が指名されるのか。今からドキドキが止まりません!

<高校生>
勝又 琉偉(富士宮東)
安西 叶翔(常葉大菊川)

<大学生>
三浦 ジェスヨロボ大颯(敬愛大)※飛龍出身
鈴木 颯人(創価大)※掛川東出身
木下 将吾(法政大)※静岡出身
村松 開人(明治大)※静岡出身
奈良間 大己(立正大)※常葉大菊川出身
漢人 友也(中京大)※常葉大菊川出身
後藤 友斗(日大国際関係学部)
遠藤 郁真(常葉大浜松キャンパス)※静岡市立出身
渡辺 光洋(高知大)※沼津東出身

 そんな県内のドラフト情報を詰め込んだ「静岡高校野球2022秋号」が発売となり、約一週間。たくさんの静岡の野球ファンに読んでいただけているようで、本当に嬉しいです。ありがとうございました。
 1点、読者の方からご指摘があり、内容の訂正をお知らせします。20ページからの「県内高校別プロ輩出数ランキング」の中で、海野尚武さんの出身校を「袋井」と記しましたが、正しくは「袋井商」の誤りでした。(海野さんの在籍時は袋井の高校名でしたが、1959年に袋井商と改称していました)。編集部としても大変勉強になりました。関係者の皆様、読者の皆様にはご迷惑をかけたことを深くお詫び申し上げます。(「静岡高校野球」編集部)

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