独立リーグ

2023年9月 5日 (火)

群馬ダイヤモンドペガサスの県内関連3選手が躍動!

 3日は群馬県高崎市に飛び、プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスの今季最終戦を見てきました。運よく、この日は東海大海洋部(現東海大静岡キャンパス)出身の翠尾透、オイスカ(現オイスカ浜松国際) 出身の鈴木翔汰がバッテリーを組み、「1番センター」でNPB入りを狙う東海大静岡翔洋出身の奥村光一が出場しました。

09051_20230905143201  翠尾は初回のピンチを切り抜けると、鋭い落ちるフォークを武器に5回まで無失点の好投を見せました。2年目の今季は9勝をマーク。大学時代と比べてゲームメーク能力が上がっている印象を受けました。
 その球を受けた鈴木も頑張っていました。オイスカ浜松国際の永井浩二監督の勧めで、独立リーグに挑戦。練習生から這い上がり、今季は16試合に出場しました。試合前、各選手がグランドに登場する際、オーロラビジョンに、「あなたにとっての群馬は?」という質問の文字が流れるのですが、鈴木はそ09052_20230905142401こに「ブルペンでの3年間」と記していました。3年間、下積み生活の中でも腐ることなく、明るく振る舞ってきたんだと思います。投手に投げやすい雰囲気を作り出し、まさに女房役という言葉があてはまる捕手になっていました。服織中時代から注目してきた選手。久々にプレーを見ることができて嬉しかった。
09053  そして、奥村は第1打席でライト前安打で出塁すると、すかさず二盗を成功させます。さらに2番打者の投手ゴロの間に三塁へ進塁。次打者の犠飛であっという間に本塁まで還ってきました。2打席目、3打席目も安打を放ち、存在感をアピール。このリーグでは別格の選手だと、あらためて感じました。今年こそドラフトでの指名はあるのか。10月発売予定の「静岡高校野球2023秋号」では、奥村のこれまでの歩みを紹介します。そちらも楽しみにしていただけますと嬉しいです!(編集部・栗山)

<写真/上から翠尾透、鈴木翔汰、奥村光一(いずれも群馬ダイヤモンドペガサス)>

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2022年8月18日 (木)

高橋駿(静岡西出身)が米国修行を経てBCリーグで活躍中!

 昨日は茨城県・鹿窪運動公園野球場でBCリーグの茨城アストロプラネッツ対栃木ゴールデンブレーブズの試合を見てきました。
 茨城アストロプラネッツには、内山竣(静岡高出身)と高橋駿(静岡西出身)、栃木ゴールデンブレーブズには叺田本気(菊川南陵出身)が在籍しています。

08181_20220818180901  活躍を見せてくれたのは「8番サード」で出場した高橋。2回の第1打席、2死二塁の場面で打席が回ってくると、2球目をセンター方向にライナー性で弾き返すタイムリー。続く第2打席は死球のあと、すかさず盗塁に成功します。
 高橋は岐阜聖徳学園大を経て、昨年まで山岸ロジスターズに在籍していました。今季は茨城アストロプラネッツに入団後、アメリカに渡り、「パシフィック・インターナショナルリーグ」というサマーリーグに参加し、35試合で打率・336、6本塁打、35打点をマーク。なんと本塁打王と打点王のタイトルを獲得したそうです。
 今月帰国し、9日から公式戦に出場。ここまで5試合で7安打を放っています。驚いたのはその体格。体重は大学時代から15キロ近くアップしたとのことで、全体的なシルエットが二回りくらい大きくなっています。打席で構えている雰囲気は日本人というよりもアメリカ人。そのパワーに加え、走れる足と強肩もウリです。
 BCリーグで圧倒的な数字を残し、ぜひ目標としているNPB入りを叶えてほしいです!(編集部・栗山)

<写真/高橋駿(茨城アストロプラネッツ)>

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2022年1月19日 (水)

望月源氏の自主トレを取材!

01191_20220119181001  昨日は今季から富山GRNサンダーバーズでプレーする望月源氏の自主トレを取材してきました。

 静岡産業大では俊足強打の遊撃手として活躍した望月。3年秋に首位打者、昨秋は盗塁王を獲得しました。「とにかく野球がしたくて環境を求めていた」と独立リーグ入りを決意。リーグ戦終了後は技術練習を行う一方でトレーニング方法を一から見直してきたそうです。その効果か、昨年に比べて体が引き締まり、シュッとなった印象。本人も「前よりは体のキレが増して動きやすくなっています」と手応えを感じている様子でした。
 50m5秒8の俊足が最大のアピールポイント。そこに打撃力がもうワンランクアップすれば、NPB入りも見えてくるはず。この日のティー打撃を見る限り、スイングが明らかに鋭くなっていました。(ティー打撃の動画をアップしました。以下のURLよりご覧下さい)。本人が求めているのは確実性のある打撃。「最初からレギュラーを掴んで、タイトルを獲りたい」と意気込んでいました。
 あくまで目標は1年でNPB入りすること。今は基礎を固めて、2月8日のチームの合流に備えます。(編集部・栗山)

★望月源氏のティー打撃の動画です!
https://youtu.be/nvZeCM1NaD4

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2021年7月 2日 (金)

翔洋出身・奥村光一のプレーを見てきました!

 一昨日は、BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスの試合を見てきました。
07021  同チームには、奥村光一(東海大静岡翔洋出身)、菊地涼(島田商出身)、鈴木祥汰(オイスカ出身)が在籍しています。
 「1番センター」で先発出場したのが奥村。まず、バッターボックスに立つ前の素振りが印象に残ります。バットをしゃくり上げ、フォロースルーで右膝が地面につくくらい折り曲げる独特のスイング。まるでホームランだけを意識しているようでした。
 この日のハイライトは無死満塁で回ってきた第5打席でした。4球ファウルを打った後、7球目を軽くミートします。すると、打球は低いライナーでレフトの頭を越え、フェンスにダイレクトで直撃。タイムリー二塁打となりました。奥村のプレーを見るのは高校以来ですが、「あてただけでこれだけ飛ぶのか…」と、あらためて末恐ろしいパワーを確認できました。
07022  数日前のこと。東海大静岡翔洋に取材に伺った際、原俊介監督と奥村の話題となりました。「アイツの身体能力は化け物だった」と懐かしそうに原監督は話し、「プロに行ってほしい」と期待していました。ここまで19試合に出場し、打率.342、1本塁打をマーク。今後も持ち味を存分に発揮し、注目度を上げてほしいです。
 また、この日は菊地も代打で出場。ショートゴロに終わりましたが、元気が姿を見ることができて嬉しかったです!(編集部・栗山)

<写真上/東海大静岡翔洋出身の奥村光一(群馬ダイヤモンドペガサス)>
<写真下/島田商出身の菊地涼(群馬ダイヤモンドペガサス)>

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2020年4月26日 (日)

球音を待つ静岡人③~工藤祐二朗 (神奈川フューチャードリームス)

 編集部が静岡の野球人を応援する企画。第3回は独立リーグでプレーする工藤祐二朗 (神奈川フューチャードリームス)です。

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★昨年はチーム1位の打率と安打数
 4月23日の日刊スポーツに衝撃的に見出しが躍った。
「BCリーグ消滅危機」
 当初は4月11日開幕予定だったルートインBCリーグ。しかし、新型コロナウイルスの影響で、2度の延期。今後については開幕を模索している状況だ。韮山出身で、「福井ミラクルエレファンツ」から「神奈川フューチャードリームス」に移籍した工藤祐二朗が苦しい胸の内を吐露する。
「今は施設が全く使えないので、家の中でできるトレーニングをこなしているだけ。一度、静岡の実家に帰ることも考えましたが、踏みとどまって。苦しいことは苦しいですね…」04261
 専修大を卒業後、ルートインBCリーグの「福井ミラクルエレファンツ」に入団した工藤。昨年のルーキーイヤーは69試合に出場し、チームトップの打率.332、90安打をマークした。打順は主に2番で、ときには1番、3番もこなした。打撃に定評のある専修大で鍛えた技術を発揮し、「打つことに関しては、力負けすることはなかった」と振り返る。
「大学の3年、4年の頃はなかなか試合に出られなくて。でも、昨年はほぼ全試合フルで使っていただき、試合に出ることが楽しくて、そこで成長できた部分がありました」
 同じチームとなった大松尚逸(元ロッテ)との出会いも大きかった。
「大松さんはいろんなことを教えてくださって。技術面でも精神面でも本当にためになることばかりでした」
 一方で、NPB入りへの登竜門とされるルートインBCリーグの選抜チームにはあと一歩で選ばれなかった。
「福井の田中(雅彦)監督からも言われましたが、例えばライトへの打球が自分の場合はフェンスのギリギリでアウトになる。フェンスを越えるか、越えないか。わずかですが、NPBに行くにはその差を埋めないとダメだと思っています」

04262 ★今年は「欲」を出していく
 工藤は独立リーグで1年間過ごし、NPBへの思いがこれまで以上に強くなっている。
 オフにはさらなるレベルアップを目指して新球団の「神奈川フューチャードリームス」へ移籍。「わずかな差」を埋めるために、体を一回り大きくした。体重は75キロから82キロに増やし、シーズン開幕に備えていた。
「100安打を打って、打率は3割5分を目標にしていたのですが…」
 前述のように、今は限られた環境でトレーニングするのみ。開幕が見えない中で不安が募るばかりだ。それでも工藤は前を向いて進む。
「チューブを使って体を鍛えたり、今できる最大限のことをやっています。開幕が遅れるので、100安打は厳しいですが、1試合最低2安打を目標にしていきたいです。とにかく今年は欲を出していきます」
 苦境に立たされても、夢を絶対に諦めない――。

<写真/福井ミラクルエレファンツ時代の工藤>
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■工藤祐二朗[くどう・ゆうじろう]
1996年7月5日生まれ、静岡県駿東郡出身。小学2年からソフトボールを始める。中学は「スルガボーイズ」に所属。韮山入学後、1年夏から出場し、3年夏はエース投手で活躍。専修大では1年春からベンチ入りした。卒業後、独立リーグのルートインBCリーグでプレーする。174cm82kg、右投左打。

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2019年3月20日 (水)

オープン戦 石川ミリオンスターズvs福井ミラクルエレファンツ

 昨日は石川県03201金沢市へ。BCリーグの石川ミリオンスターズと福井ミラクルエレファンツのオープン戦を見ていました。この両チームには静岡県関連選手が5名在籍。全員が出場してくれました。
 
 まず、福井ミラクルエレファンツはルーキーの工藤祐二朗(韮山出身)が「2番セカンド」でスタメン出場。フル出場し、内野安打2本、盗塁1の活躍でした。守備はセカンドだけでなく、7回からファーストへ。慣れないポジションでもソツなくこなしていました。大学時代は出場機会が少なかったのですが、ゲームの中で味を出す選手。試合に出られることに喜びを感じている様子で、溌剌とプレーしていました。
03202 また、2年目の寺田祐貴(磐田東出身)が途中出場。1打席目にレフト前安打を放つと、2打席目は大きなレフトフライ。そして、3打席目にはライト前に持っていきました。1年目は苦労したと聞きますが、打席でいい雰囲気が出てきました。今年は期待できます。
 
 一方の石川ミリオンスターズは、「8番ファースト」の荒川顕人(日大三島出身)が3安打をマーク。大学時代よりも体が一回り大きくなり、スイングが力強くなっていました。さらに、伊藤塁(飛龍出身)が3番手投手で登板。右サイドから139キロのストレートを投げ込んでいました。昨日は安打こそ出ませんでしたが、「3番ライト」で出場した荒谷勇己(静清出身)も楽しみです!(編集部・栗山)
<写真/上から工藤祐二朗、寺田祐貴(ともに福井ミラクルエレファンツ)>

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2018年1月31日 (水)

「静岡高校野球2018早春号」訂正のお知らせ~明星大・荒川(日大三島出身)が石川の練習生へ

 昨日、「静岡高校野球2018早春号」が発売となりました。すでに多くの方に手に取っていただけているようで、嬉しい限りです。ありがとうございます。
 その中で記述に誤りがございましたので、ここで訂正させていただきます。
 11ページの「静岡球児のネクストステージ」の中で明星大・荒川顕人(日大三島出身)の進路が「山岸ロジスターズ」となっていますが、正しくは「石川ミリオンスターズ」でした。
 関係者の皆様、読者の皆様にはご迷惑をかけたことを深くお詫び申し上げます。

01311 荒川はBCリーグの「石川ミリオンスターズ」に練習生として入団が決定。このオフには大学の先輩・南要輔(楽天)、松原聖弥(巨人)と一緒にトレーニングを積み、レベルアップをはかったそうです。「一日でも早く支配化登録され、将来は企業チームでプレーしたい」とのこと。同じ「石川ミリオンスターズ」には常葉菊川出身の桒原凌が在籍。さらに、飛龍出身の伊藤塁も加入します。静岡県勢でチームをグイグイと引っ張って欲しいです。(編集部・栗山)

★過去の明星大・荒川の記事です→http://bit.ly/2yWeMi4

<写真/柔らかいグラブさばきが印象的な荒川顕人(明星大)>

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